林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

贄川宿へ

2008-11-09 | 風に吹かれて

 

白川橋を渡り国道に出て右折する。
少し歩いて左、両神村へ行く県道に入ると贄川宿である。

ここは江戸時代、三峰神社に参詣する人々で賑わったそうだ。
昔風の家並みが多いが、新建材やアルミサッシの窓枠で補修されてしまっている。惜しいことをした。

秩父は柿の木が目立つ。最近、人間が食わなくなったので、熊が出歩くわけだ。
宿場の裏山に登った。北側を大きく削ってしまった武甲山が遠くに見えた。


今度の小さな旅は、贄川宿で行なわれた「縁側展」を見に来たのである。

「縁側展」は明日の心だぁ。   081110


荒川を跨ぐ

2008-11-09 | 風に吹かれて


徒歩だと、名所がいくらでも見つかる。

三峰駅からものの3分も歩くと荒川に架かる白川橋がある。
こんな山奥には勿体無い立派な橋だ。
真下を見ると恐ろしい。

荒川を跨いだら、雄大な気分になれるかって?
とんでもない、スースーして、ナニが縮み上がってしまいました。

写真は上から荒川上流と下流。
風邪引きそうなので、真下は撮りませんでした。


終着駅

2008-11-09 | 風に吹かれて

西武電車は秩父鉄道の線路に入り、終点の三峰口に着いた。
三峰神社の入口で、ここから近くのロープウェイに乗り換えて山に登ったのだが、ロープウェイは廃業した、と聞いている。歩いて参詣するのは大ごとである。

終着駅まで、家からおよそ1時間半かかった。

熊が出るそうだ。こんなに寒いんだ。さっさと冬眠しておくれ。
自転車泥棒も多いそうで、これではいかにも治安が悪いようだ。
熊はともかく泥棒は大袈裟なんじゃないか、と思うほど寂しい駅だった。

芦ヶ久保よりも、更に寒くなった。


日陰の駅から

2008-11-09 | 風に吹かれて

寒い寒い。
電車の中なら暖かいだろうと西武電車で奥秩父へ行った。

私鉄で一番長いと西武鉄道が自慢している正丸トンネルを抜けると芦ヶ久保である。
谷あいの日陰にあり、冬は寒い駅だ。近くに屋外スケート場があるくらい寒い。

交換待ちで6分停車だ。
電車から出ると、寒い寒い寒い。

真正面の日向山(ひなたやま)の中腹は果樹公園村だ。
北側に高い山を背負っており、晴れていればぼかぽかと暖かい。
今日は駅と同じように、寒そうだった。


事故米始末

2008-11-08 | 床屋放談

      

今朝の朝日に全15段の新聞広告が掲載された。
例の汚染米事件について、

  政府は、事故米を、二度と流通させません。

という、大きな見出しの広告である。広告主は内閣府だ。

これ、呆れたことに謝ってはいないんですね。
多くの方々に心配・ご迷惑をおかけしました、とは書いてあるが。

そして以下は

 1.残っていた事故米はすべて回収され、市場には一切流通していません。
 2.事故米による健康被害はこれまで出ていません。
        ●通常の食生活では、健康への悪影響は出ないと考えられます。
 3.今後、食品衛生法上問題のある事故米を一切国内に流通させません。
 4.事故米と知らずに加工・販売してしまった善意の事業者の皆様に支援を行ない
   ます。

とゴチャゴチャ書いてある。
1から4までについては、いくらでも突っ込むことが出来るが、それはさておき、農水省の担当責任者は一体どういう責任をとったのだろうか?
4では、品質管理に係る企業研修も支援する、とも書いてあるが、笑わせますね。

いま朝日朝刊全15段の広告掲載料金がいくらかは知らない。恐らくこの広告の製作費掲載料合計で2000万円はかかっただろう。他の新聞を入れたら1億円か。
お役所仕事だから、それ以上かもしれない。

担当責任者はクビ、担当部署全員の年末ボーナスは無し、にすべきだ。
少なくとも、この広告費はヤツラに負担させよう。
でなければ、連中またやるぞ。

最後にお問合せ先として4窓口を上げている。
とりあえず「農林水産省総合食料局消費流通課」電話03・3502・8111に文句を付けたいんだが、生憎0120じゃないね。上手く逃げやがった。

お問合せにはどの窓口でも丁寧にお答えいたします、と書いてあるので、おヒマでオカネモチなあなた、電話してやって下さいまし。
多分、今日明日は休日だから繋がらないよ。


販売動向

2008-11-08 | 遠い雲

     

昔、怖い上司から商品販売動向を報告せよ、と命じられた。
お客が来ない不振店だったので、対策立案のために原因分析する必要があったのだ。

現場の担当者の話を聞いたり、帳簿を見たり、色々やったが、なんせ売れてないんだから商品動向なんか把握のしようがない。

それで、商品販売動向はナイ、と報告したら、上司に猛烈に怒られた。

(あなたの肝入りで開発した)我が社オリジナル商品はよく売れてるが、どこでも売ってるナショナルブランド商品は低調でアル、と報告しなければならない暗黙の約束があったんだった。

その後、上司は大出世したが、バブルと共に会社はオカシクになってしまった。
張り子のコングロマリットはアッサリ雲消霧散してしまった。

前の記事で、グー・ブログの「アクセス解析」はイイカゲンと書いたが、よく考えてみると、「林住記」がお客が来ない不振店なんでした。
どの記事が評判がいいか、どのURLから覗きにくるか、は毎日5千や1万のアクセスが無ければ解析しようがないんでした。

ところで昨日のイイカゲンな記事の結果は.......。
訪問者数266人、閲覧数1048回。前日は252人と792回。
狙いは大当たりだった。

あ~ぁ、だ。

   ▲「文壇縁日・田辺聖子」山藤章二画(文藝春秋刊「新イラスト紳士録」)


行き詰まり

2008-11-07 | 林住期

このところ「林住記」の閲覧数がいいんだが、実は行き詰まってます。
朝晩寒くなると血流が滞ってしまい、何もかも面倒くさく、今朝なんか布団から出たのは9時でした。

外はどんより雨の後。暖かい陽射しも無く、陰々滅々で気分は落ち込むばかり。
これがイワユル「老人性ウツ病」なんだろうか。

グー・ブログがやってるイイカゲンな「アクセス解析」で調べてみた。

閲覧数好調理由は「恋のチューイング」が相変わらず人気があるところに、突然「星の命名権」が売れ出したのだ。

小室哲哉さんのマンネリ機械音楽が大売れして、巨万の富を築いたんだから、アキバで人気があるらしいお菓子なシスターズが歌う「恋チュー」が閲覧されるのは分る。
覗いた人はあまりの無愛想に怒ってるだろうが。

だが、「星」はなぁ~んでか?
多分どこかで子供さんたちが盛り上がってるんだろうさ。

一方、交通費をかけ、ゼイタクな外食をし、夜も更けるまでかかって書いた記事はまるで無視されている。これもウツの原因かも。

外はどんより雨の後。濡れた落ち葉は路面にへばり付いている。
ブログネタが無いけど、外に出たくもない行き詰まり............。
盗作をしようか。

あぁそうだ、中味は無くても、今時評判のキーワードとやらを、ただ並べてみよう。
とにかく閲覧数が稼げるかも知れない。

それで...........

    ・トヨタよりスズキ    
    ・オバマ当選祝いに小浜温泉観光旅行
    ・朝青龍おかえりなさいモンゴルへ
    ・小室哲哉さん哀れ
    ・田母神さんていいなぁ

これで閲覧数が5倍になったら、ウツは直るかも。

えっ、行きづまりじゃない? 行き止まり?
似たようなもんでしょ。
近頃目もショボショボしてまして........。


街路樹無残

2008-11-06 | 高麗便り

 

綺麗な黄葉になる前に、ニセアカシアの街路樹が棒杭にされてしまった。
こういう無残な姿は見たくない。

ここのニセアカシアは、地質が悪いので道路に傾いたり、歩道の舗装を根が押し上げたりする。また、萌芽力が強いので枝葉が通行人や車両の邪魔になる。
そのため毎年の剪定と道路補修が必要で、その経費に市役所は困っている。

それでこの9月、市は、今あるニセアカシアを伐採したい、代わりに何を植えたらいいか、と自治会を通じて住民の意見を集めた。

これには驚いた。なぁんだ、3年もかけて、また振り出しに戻ったのだ。
これをタイマンと言わずして何というべきか。

3年前にも経費に困った市は、街路樹をどうしたらいいか、と住民の意見を集めた。
その結果、どういう意見が集まったのかは分らないが、市は対策説明会を開き、

  車の出入りの邪魔になる街路樹は、伐採してあげるから申し出て下さい。

とだけ言ったものだから、緑絶対保護主義者の猛烈な反対に合ってしまった。
街路樹とは何のためにあるのか、全く分ってないんですね、市は。

市は立ち往生してしまい、

  時間をかけて再検討します。

とその場を誤魔化して逃げ帰ってしまって、3年過ぎていたのだ。

もともとこの場所にニセアカシアを植えるのは無理だった。こんな酷い扱いをするなら、伐採してしまえばよかったのだ。

夏の日差しは、後ろの土手にある桜の枝で遮ればいい。桜は枝を切られるのを嫌うので、このまま伸ばしておけばいい。交通の邪魔にはならない。
後は、葉が小さく、成長が遅く、大きく育たない潅木を植えればいい。

潅木でも毎年の管理経費を出せないなら、斑入藪蘭(▼)はどうだろうか。
斑入藪蘭は、明るい常緑で、植えたままでよく、強い地被植物だ。

 

今回どういう意見が集まったのかは、報告が無いから知らない。
多分、伐採後別種植替え案は緑絶対保護主義者の猛反対があったのだろう。緑党は一旦植えた樹木を伐採することには、いつも絶対反対のようだ。

あるいは、代わりの樹木について要望を絞りきれなかったのかもしれない。
それで、市はニセアカシアを伐採せず生殺し状態にしたのだろう。

市は安易に住民の意見を集めるのではなく、自ら勉強し、伐採後の植栽案を作り、住民に説明し、説得すればいいのだ。辻褄が合った計画なら、この町の住民は理解する。
それとも、また3年、経費を垂れ流すのだろうか?

団地が出来て30年経った。
街路樹はここだけの問題ではない。いくつかある公園の、育ち過ぎ、混み合ってしまった樹木を含め、対策を考える時期である。

住民は固定資産税の他に、都市計画税も払っているのだ。

街路樹の希望を集めれば、桜、欅、銀杏、アメリカ花水木、マロニエなどだろう。
どれもがこの団地の狭い歩道や、悪い地質には適しません。
また電柱・電線の邪魔になります。


視界不良

2008-11-04 | 風に吹かれて

昼間の花火ではありません。
23万人も詰め掛けたという噂の、名高い「入間航空ショー」の貴重な記録写真です。

何が貴重だ、ですって?   ..........どうもスイマセン

なにしろ曇天である。写真がスッキリしないのは仕方が無い、と思ってはいたが、これほど酷い出来とは.........。

近くに来ると、ジェット機の速さにシャッターが間に合わない。
遠くに行けば液晶に写らず、ファインダーを覗いても眼鏡をかけ変えなくてはジェット機が見えない。直ぐ藪蚊のように他所へ飛んでいってしまう。

視界不良は、天気とデジカメとメガネが悪いんですからね。
そしてジェット機が速いのはアタリマエだ。曲芸飛行ならもっとゆっくり飛んでくれ。



恥ずかしながらボケボケ写真を載せますが、これでも良いほうです。
森男が呆けてなけりゃ、来年またね。


 もうこのへんで、止めときます。
ああヤだヤだ。

森男も飛び込みたい


低空飛行で

2008-11-03 | 風に吹かれて

 

航空自衛隊入間基地へ航空ショーを見に行った。

文化の日なのに薄ら寒い曇天。噂によると相当な人出。本当は行きたくは無かったが記事ネタ不足で墜落寸前の低空飛行だ。ここはやはり行かずばなるまい、と十分な時間をとって高麗駅を離陸した。

までは良かったが、東大泉駅で人身事故とかで、西武電車は一駅ずつ長時間停車だ。なにもわざわざこんな日に、飛び込まなくったってよかろうに、メイワクである。

基地の中にある稲荷山公園駅に着いたのは、ブルーインパルスとかいうジェット機の曲芸飛行開始直前になってしまった。
改札口で往復切符が見つからない。落したようだ。曲芸飛行時間が迫っている。

ヤバイな、とは思ったが、構わず駅員室の脇にあるワケアリ乗客が通る改札をさりげなく通ってみたら、咎められなかった。やはり世間は気合が大切だわな。

 

だだっ広い入間基地は噂どおりのもの凄い混雑だった。
広い道路も、滑走路脇の見物場所も、所構わずシートを広げ、大混雑の中で寝そべったり、座ってモノを食ったりして、大した神経であるな。

敷地が広いのにどういう訳か立ち入り禁止が多い。スパイを恐れてるのか。シートくらい認めてやれ。自衛官が大勢突っ立っていたが、くの一には弱そうな坊やたちだった。


基地内はとにかく広い。自分が一体どこにいるのか、サッパリ分らなくなってしまった。要所要所に地図看板くらい仮設したらどうか。お~い便所はどこだ?
突っ立ってる自衛官は、まるで役に立っていない。これで戦争に勝てるだろうか?

飛行場には色んな飛行機の本物が並んでいるようだが、大勢の人垣の頭越しにちらほら見えるだけである。
例によって脚立持参が多い。ヤツラは人の頭越しに撮影するのではなく、人の前に立ちはだかって撮影するのである。脚立の使い方を教えてやるべし。

 

高い場所を探したが、飛行場だから平らである。
建物の屋上に大勢見物人がいたので、上がらせてくれと頼んだら、コネが無くてはダメだとさ。国民をサベツするとは面白くないね。

 

ジェット機の曲芸編隊飛行が始まった。ジェット機は国産の練習機だそうだ。
場内放送で、上下(あ、下はありません)左右と指図する。その度に群集は首を回す。

頭上に来ると堕ちて来そうで怖い。怖いが、お世辞抜きで素晴らしい。花火よりいい。
背面宙返り、きりもみ、ぶっちがい、等々の度に ほう、という嘆声が上がる。拍手するおじさんがいたけど、運転手に聞こえるのかい?

(写真は鋭意選抜中につき、明日のお楽しみです)

小1時間、曲芸編隊飛行を楽しんだ。
素人臭い場内放送では、着陸した運転手たちは整備士と共に夫々名前を読み上げられ、振袖姉さんたちから花束を貰っていたようだ。全然見えなかったけど。
見物人が減ったら、ズラリと並んでいるらしい各種飛行機をそばで見ようとしたが、人垣は一向に崩れず、仕方が無いので帰ることにした。

相変わらず自分がどこにいるのか分らない。出口はどこだ?
3箇所もあった壮観な仮設便所街の傍を通り、大繁盛の売店街を過ぎ、出口らしい方向へ進んだが、人波は動かない。自衛官が大勢見張っているが、何の説明も無い。将棋倒しが起きたら、新任空幕僚長の責任問題になるぞ。


人波が進まないはずだ。出場規制をしていたのだ。入場規制なら分るが出場規制だった。西武稲荷山公園駅が狭いのだ。臨時の基地内入口2箇所でも足りなかったのだ。
出場規制のお陰で、切符売場はガラガラだった。
高麗駅で往復切符を買うことはなかった。切符無くして片道分ソンした。


天高く

2008-11-02 | お節介

丘の上公園の作業は、懇親会疲れか、参加者がいつもより少なかった。
本当は日向で作業をしたかったくらい寒い朝だったが、作業は暗い檜林の中だった。

間伐をしていないので、立ち枯れた木が多い。
何本も押し倒しているうちに身体は温まってきた。

懇親会でさんざん喋った後なので、今日は口数も少なく、黙々と伐り、片付けた。
やはり大勢いないと盛り上らない。

それで、空が高い写真が4枚だけです。.......おしまい。




7年目

2008-11-02 | お節介

 

発足以来7回目の総会である。

会は会長ご夫妻が呼びかけ、7人で出発。今では140人の大所帯になった。
年間合計僅か十数万円の出し入れで楽しんだ揚句、公園が綺麗になる。
今年度は補助金が少々あったが、来年度の予算には入れない潔癖さだ。
数字の辻褄が少し合わなかったのは、事務局長が酔っ払いながら計算した所為、とか。

それでも総会は、そうかいそうかい、とさっさと終わり、続くお楽しみは懇親会だ。

料理は会員のお姉さま方が家で手作りして持ち込んだ。
酒は賛助会員さんから山ほど届いた。

会場は林間の公民館。真昼間。騒いでも遠慮は要らぬ。
しかも今回から椅子席になった。

わいわい、がやがや、つべこべ、がやがや、わいわい、よろよろ、もたもた...........。

7年も経てば、互いにお叱呼は近く、耳は遠くなる。その所為か声はでかく、胃袋は小さくなった模様だ。折角の美味い酒肴と口数はなかなか減らない。

わいわい、がやがや、つべこべ、がやがや、わいわい、よろよろ、もたもた...........。

およそ4時間。声が嗄れ、草臥れた。
お開きの三三七の手拍子は、心は一つだけれど三々五々の乱調子。
残り物はお姉さまたちがまとめて下さり、夕飯のおかずに持ち帰った。
ありがとう、お姉さまたち。

 

新年安全祈願祭の宴、お花見の宴、団地祭出店成功の祝宴、そして今日の懇親会。
来月はもう忘年会である。
忘れないようにしよう、作業日も。

▲絵はブリューゲル画「農民の婚宴」。