新聞に気になるチラシが入っていた。3会派7人の市議先生たちが連名で配布したものです。
この町に移住して30年近くになるが、こういう意見チラシを始めて見た。来年の選挙の事前運動説もありますが........。
表面は3会派6先生たちが誘い合わせ、市長に政策要望書を提出した、というもの。和気藹々の写真付きです。
裏面は「市民生活向上を目指した主な政策要望」として10項目をあげている。
夫々突っ込めるけれどそれは割愛し、嫌な予感がする2項目を指摘します。
①市内建設事業業者等の育成を
②旧新井家住宅を観光の要所に
です。①は大災害に備えて建設業者の育成が必要で、そのためには公共事業に「配慮」してくれ、と言う要望だ。
①だけなら、空気が読めない先生たちだなぁ、と笑って済ませるが②と並んで要望するとなると無視できません。
先生たちは「旧新井家住宅を観光の要所に」と要望している。
このちらしには書いてないが、市、市議、商工会、観光協会は巾着田に観光客をもっと大量に集めようとしている。
失礼ながら市長には理念というものが無いようだし、これらの先生たちとはべったりだから、主張どおりにことが進む怖れがある。
小さい町なのでこのうち2人の先生の行状や発言を知っている。
他の1人は、先生の後援会にいつの間にか加入しているため、活動報告やゴルフのお誘いが時々届いている。
結論を言うと、3先生ともペケ。ガラパゴスイグアナだ。当然お仲間の4先生も同類だろう。
観光を活性化することには基本的に賛成です。
しかしこの先生たちの観光活性化策はお題目だけで中身は言ってないが、凡そは想像できる。
つまり、「市内建設事業者等の育成」のために、観光活性化に事寄せて旧新井邸と巾着田で色々な施設建設工事を行い、一層の集客を図ろう、というものです。
もちろん、高麗川駅東口開設整備、国道・県道バイパス実現、圏央道出入り口企業誘致・雨水排水対策、保育園新設、小中学校耐震対策なども他の項目で要望しておりますが..........。
先生たちの観光活性化は「市民生活向上を目指した政策」ではない。これまでの商売優先観光活性化策の継続では市民の生活は滅茶苦茶になり迷惑です。
巾着田を破壊し俗悪化し、日高市のデタラメさを観光客に露呈している。
そしてイグアナ先生たちには、俗悪化が全然見えないことが問題なのです。
森生は、旧新井邸は巾着田・高麗川・日和田山と高麗神社・聖天院とを組にして、市域を超えた子ども達の自然環境と歴史の教育研修施設として活用できないかと考える。また日韓友好施設としても活かせる、とも。
必要な資金はみんなで充分に考えれば捻出できるはずです。運営に必要な人手は市民の手を借りればいい。
公的資金だけでも、現に国や埼玉県や宝籤協会から、ザクザクと国税や県税や寺銭が補給され、市は愚かな使い方をしています。造るときは只だが維持管理費に困っている。例えばあいあい橋のように。
旧新井邸を観光施設として活用することを頭から否定しているわけではありませんよ。
ただ、この先生たちの「観光の要所」化に危うさを感じているのです。
他の項目に目は瞑っても、この先生たちに旧新井邸の観光利用を言って欲しくない。
市長は長年、市の教育長を勤めてきたそうだ。これら先生たちに丸めこまれず、晩節を汚すことのないように舵をとって頂きたい。
旧新井邸の見学会を開き、市民に現状を説明し、市民の意見を聞いて貰いたい。
その際、他所の市町村や都民を入れた方がいい。
市議先生たちや市役所に全てをお任せすると、後で後悔することになる。
美しく落ち着いた、便利で住み易い町にするために、かれらを監視し遠慮なく発言しましょう。