報告したいことがあり、久し振りに両親の墓参りをした。
たまに墓参りをすると、墓地の周囲の環境が激変している事に驚かされる。
行く度に明るく綺麗に観光地化し、あっけらかんのとらやぁやぁ、である。
古色蒼然としていた先祖代々の墓は、母が逝く寸前に母の資金で兄が改葬した。
分家筋の墓所も、係累が無い叔母たちの遺産を使い兄が改葬した。
五輪塔形の新しい墓石は周囲の墓に較べ遜色は無くなったが、他人の墓のようになった。
いくら立派な墓にしてもやがては無縁墓になる。だから葬式も戒名も墓も不要と考えている。
山や海は様変わりしここは故郷ではない。今の棲家近くの山川に散骨し、草木の肥料になれればいい。
定年後、寺で時折働いている再従弟に会えたので立ち話をし、境内見物はしなかった。
この後、入院中の義弟の見舞いに横浜へ急いだ。
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