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福島第一原発事故を検証する国会事故調査委員会は、政府の初動対応を、
1.責任回避に主眼がおかれ、住民の健康と安全は顧みられなかった。
2.当時の菅首相らの介入も混乱の原因だった。
と認定し、菅と官邸を批判しているそうだ。
1.について、この一行の後半部分はそのとおりだったと思う。前半部分は分からない。
しかし2.については、結果的にはそうだったかもしれないが、やむを得なかったのではないだろうか。
過剰に介入しなかったら、東電は事故現場から逃げ出していたに違いない。
なにしろ.....
安全保安院院長は経済官僚のため原発については知識が無いことがバレ、菅に無視され、官邸に行かなくなった。
安全委員会斑目委員長は水素爆発後、自ら創り出して信じていた安全神話が崩壊し、パニックに陥り役立たず、以後のデタラメ(斑目)迷走発言はご存知のとおり。
東電猪俣会長から後日国会で「当時の責任者」と名指された清水前社長は高血圧で雲隠れ、自殺説があったほど。
原発担当だった武藤前副社長は、TVでご存知、あんにゃもんにゃ。発言は不明瞭、意味不明。
菅を支える連中は、誰もがおろおろするばかり。
重大な事故対応だ。菅に問題があれば、怒鳴られても羽交い絞めにして「暴走」を阻止する信念が周囲になかった。
東電に「撤退の気配」まであっては、イラ菅としては現場に介入せざるをえなかったのではないだろうか。
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森生はあの時「こん非常時に大将が最前線に出かけるなんてもってのほか」と思っていたが、その後、当時の情況が明らかになるにつれ、菅の行動に対する見方が変わってきた。
あの時、菅が動かなければ、誰もが腰を抜かしたまま炉心大爆発が起きていたかもしれない。
原発はゼッタイ安全だと当事者たちは信じ、われわれ国民の大多数もそう教えられていたのだから、事故対応策などあるはずがなく、うろたえる他はなかったのである。
菅前首相は人格的に大きな欠点があるようで人気がなく、現在、原発事故に関しても悪く言われっぱなしである。
他方、東電は経団連米倉会長はじめ応援団が大勢いるようだ。
東電のカネで潤っていた御用学者どもは、悔い改めず原発依存派であり、「脱原発依存は神経症」としているとか。
あの鳩山は時々マスコミに出てきて寝言を言っている。菅だって、持論や反論をもっとして欲しい。
野田は消費税増税だけに「政治生命」を賭けている。
このままでは、原発事故対策や電力不足対策は他人任せだった野田の原発依存体質が太るだけである。
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それにしても、野田首相は、
・大童でまとめた暫定的な基準に照らして、とりあえずに安全に見え、
・免震重要棟や排気弁など重要な施設や装置が現在は無くても、設置計画があれば良く、
・周辺住民の避難計画もないまま、
大飯原発の再稼動を前のめりになって推進する。
「脱原発依存は精神論であり、国民の生活は成り立たない」ノダそうだ。
事故が起きたら責任をとるつもりらしいが、原発事故に対する責任とは一体全体どういうことなんだろうか。
国会議員の言う「責任」とは極めて限定的であり、仮に切腹死するにしても、そんな生易しいことでは追い付かない。
福島原発事故は昨年12月に収束したそうだ。
しかし、使用済み核燃料を収用する4号炉のプールを見て、慄然としないのは泥沼の鯰と東電の屑だけだろう。
この1年3ヶ月消費税増税しか頭に無かった野田が、突然過剰介入を始めたようである。
120611