林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

霧の音

2012-12-17 | 拍手

角川シネマ有楽町」で往年の大映映画を集めて上映している。
羅生門や雨月物語に地獄門は何度も観た。装置・美術・衣装・撮影は断然素晴しい。だが話そのものは外国人にはいいかもしれないが、言わんとするところが幼く、如何なものか。特に終わり方が冗漫である。

観たかった映画は「霧の音」だった。
劇作家・北条秀司が新国劇のために書いた名作舞台劇を、清水宏監督が80分の白黒映画にした。
主演は当時のトップスターだった上原謙と小暮実千代である。

半世紀前に観たとき、いたく感動し、その後時々思い出し、また観たかった「名作」である。
今度観てみると、記憶とは少し違っていた。他の映画の記憶が重なっていたようだ。
しかし「名作」であることは間違いない。しみじみとした情感があり、筋は実によくできている。

難点は上原謙が単なる美男子で教授に見えないこと、立派な美貌と体格の小暮実千代に儚さが感じられなかったこと、東京から高原にやって来た若者たちの優等生ぶりが嘘っぽかったことくらいか。
しかし宿の老婆浦辺粂子や、陽気な婆さん芸者浪花千栄子、地元の人を演じた俳優たちが抜群に上手かった。

音楽は名高い伊福部昭。いい音楽だが、半世紀前は演奏者が少ないためか音に厚みがなく、録音も悪い。
撮影がいい。上高地のもの寂びた風景が、特に焼岳から霧が降りてくる風景が美しかった。

清水宏監督の「按摩の恋」を、新しい技術で完全になぞった「山のあなたに」は格段に面白い映画になった。
だから「霧の音」も、新技術と俳優で完全に複製して欲しいものだ。それだけの価値はある作品だ。

溝口健二の「山椒太夫」も観たかったが、夜遅くなるので今回は諦めた。
源氏鶏太原作、村山誠治監督、新珠三千代主演の「初恋物語」も、もう一度観たい森生の「名作」である。
こちらは東宝映画だったかも。

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出口報告

2012-12-16 | 床屋放談

  政権 交代か維持か   衆院選きょう投開票

今朝の朝日の一面大見出しだ。きのうまで「自民圧勝・民主惨敗」と書いていて、白々しい問いかけはしないこと。
十数党が乱立し、それぞれの「思いつき」を朝日は分かり易い図解でよく説明してくれたよ。ご苦労さん。

だけど全く信用できませんね。センセイ方、当選したらコロッと変わるはずだ。
嘘を自覚してないから詐欺師より扱いにくい。

分かりにくいところをよく考えて投票を、と言われるが、よ~く考えたら誰にもどこにも投票できなくなった。
だったら次善を、と言われても消去法で消してゆくと誰も居なくなる。

民主にはウンザリ、自民はコリゴリ。これを入れ換えてもいいけれど、要するにどっちもどっち、ガッカリバッカリ。

維新や未来には、土壇場て後悔しているセンセイが多いはずだ。選挙後、分裂必至である。
アジェンダや共産や社会(社民だっけ?)では票が無駄。

「次世代を思う」に対して「夢を語れる国」とは、いやはやいい気なもんだね。
こういう顔はどっちも見たくない。結局、小選挙区は選びようがなく、自分の名前を書いて入れた。

「日本を取りもどす」前に、晋ちゃんには「心とカラダの健康」を取りもどして欲しい。
遊説途中の新幹線で、居合わせた乗客と座席を取った取られたで憤激してるようじゃ、首相は一年も務まらんよ。

「前へ」だって? 3日前は「3年間で決めることが大切だと学んだ」とかなんとかラジオで泥鰌が語ってたぜ。
今朝は「今と未来への責任。」だとさ。スローガンをまた変えたらしい。

で比例は、ブレないのが困りもんな共産党に。え?ブレないのはアジェンダ? 横文字にはこりごりだよ。

最高裁判事なんぞは全部ペケだ。大体、ご一統はナニサマだぃ?

 

本当は棄権するつもりだったが埼玉県の投票率はブービー賞とか。

暖かだったので夕方、及ばずながら投票にいってみた。

投票場は相変わらずヤな雰囲気。汗をかきかき坂道登って来たんだ、ティッシュくらい寄越せよ。

以上、不肖・森生の出口報告です。

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ガード下豚骨らーめん

2012-12-16 | 風に吹かれて

朝が遅くてもハラは減る。
映画の前の昼飯は簡単にしよう、お楽しみは夕食だと決め、ガード下の飲食店街を彷徨った。

安くて美味そうな店はまだ混んでいて、結局、「博多名物豚骨らーめん」に。久し振りにスープを飲み干すつもりだった。
しかし期待したスープは塩辛いだけの寝惚けた味。血圧が上がるだけなので殆ど残した。

 

夕飯は丸の内の丸ビルか、復元した東京駅で、上等なモノにしよう。
年に一度のことだもの、と改めて決意。

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街の秋

2012-12-15 | 風に吹かれて

「角川シネマ有楽町」で、故清水宏監督が撮った「霧の音」という懐かしい映画が上映されるので出かけた。


わが埼玉県西部の田舎町では既に初冬の景色だが、都心は秋たけなわだった。駅周辺は人が多くて苦手である。


 ビルの谷間を抜けて出たお濠端は、広々として気持ちがいい。埋め立てなくて良かった。

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裏側はごみ屋敷

2012-12-15 | 高麗便り

植木屋に頼み、屋根が付いてる門の周りや庭園を綺麗に手入れしているお屋敷。
裏に廻れば、もう何年もこんな状態だ。

下の街区に住む住民が掃き取っても掃き取っても、葛の枯葉とススキの枯葉が降りかかる。
雑木林から、風で飛んでくる枯葉は許せるが、こは迷惑至極。

自治会は大掃除を号令するが、ごみの基には知らん顔。

どうやって懲らしめてやろうかと考えていると、少し元気が出てきた。

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ヒトリでイヴ

2012-12-14 | 歌の翼に

生命保険金を年金に切り替えて受給していたけれど、後期高齢者になったので打ち切られた。
企業年金は基金解散の折、企業年金連合に残金を移しておいたけれど、後期高齢者になったので打ち切られる

全て自分でそう決めておいたんだから文句を付けようがない。

デフレなので厚生年金給付額を切り下げる由。
今まで毎年減ってたのは何なんだ。
冗談じゃないよ。まったく、長生きはするもんじゃないね。

     

あと10日経つとクリスマス・イヴがやってくる。ああもしたい、こうもしたい.............。
でもなぁ、先立つモノがなぁ

こうなったら、それ行けどんどんな晋ちゃんにお願いするっきゃない。
紙幣をジャブジャブ印刷させるそうだから、土建屋さんだけじゃなく、じじばばにもほんの一部をばら撒いておくれ。

イヴには、合成肉だっていう噂のサイコロステーキくらい食いたいじゃないか。

 
もはや全ては終わった。
ニトリさんの豪華なチラシをただ眺めながら、イヴは座布団抱いて、ヒトリ寂しく歌うほかないわぃ。

クリスマス・イヴ

                                         Silent night, Lonely night

                                         Silent night, Poor night .........

晋ちゃんこの頃、目付きが悪い。よほどお疲れか。
靖国の神さま、学会の仏さま、アメリカのキリストさまのご加護を祈ります。

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マニフェスト

2012-12-13 | 知ったかぶり

朝日新聞土曜版にイライラするカタカナ語番付が載っていた(12月8日)。
全部で20語あるが、1番から10番目までを列記します。意味は記事から掻い摘みました。

  1.コンピテンシー(competency)・米国産人事評価用語。ある仕事で高い業績を上げる人の行動の特徴。

  2.インスタレーション(installation)・美術語。物体や道具を配置し、状況を設定、その展示空間を作品とする。

  3.インキュベーション(incubation)・企業家支援。

  4.コモディティ(commodity)・製品に差を付け難く、均一化し、価格競争になる現象のこと。

  5.ダイバーシティ(diversity)・人種や性別年齢に囚われず多様な人材を活用すること。

  6.サスティナブル(sustainable)・「持続可能」とか「環境や資源に配慮した」という意味。

  7.コンソーシアム(consortium)・複数の企業や団体などが共同目的でつくる提携組織。

  8.オルタナティブ(alternative)・二者択一または既存のものに代わる選択肢。

  9.ステークホルダー(stakeholder)・企業の活動に対して、直接その利害を受ける関係者全員。

 10.リテラシー(literacy)・情報を解読する能力。

インスタレーションは展覧会で時々見聞きするが、「作品」は大抵ごみガラクタ同然。
インキュベーションは出向先会社で盛んに使われ、子会社を100近く作ったけれど全部ダメ。本社は清算しました

鄙に住んでると、こんなカタカナ語には全く縁がなく、従ってちっともイライラしませんな。

なお13番目にトサカ頭の「アジェンダ」があるのに、泥鰌の「マニフェスト」が20番内にも入っていない。
不思議である。

解説では、「意味が分からなかったり、わざとらしかったりすることに、人々はイライラするのだ」、とある。
なぁるほど、「マニフェスト」の場合は「嘘っ八」という意味が、すっかり知れ渡ってしまったもんね。

ヘンな日本語、「骨太2013」クンはハッタリを効かせ過ぎ。。
真逆な「リーブ21」の社長さん同様、声聞くたびにイライラさせられますが。

この記事、急いで書いたのでスペルを写し違ってるかもしれません。新聞で確かめて下さいね

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お医者さまでも

2012-12-12 | 病院巡り

この頃体調が心筋梗塞を起こした頃に似ている。
何をするにも面倒くさく、家へ帰る坂道ではおばさんに追い越され、路上観察を装い2度も休憩しなければならない。
そういえば、あの大騒動からそろそろ5年目だ。

8月の検診で「正常」といわれたが、最近になって報告書を細かく点検すると、基準値を超えた項目がいくつもある。
血圧は日増しに上がり、喉はイガイガ、お叱呼は近く、肩は凝り、しょっちゅう眠いのに、食欲だけはある。

診断をした近所の病院の若井週一先生に報告書の中身を詳しく質問したら、結局あんにゃもんにゃでわけ分からん。
ヒポクラテスの誓いは何処へ行ったんだぃ? 医大では患者との会話術も教授してほしいものだ。

   森生さんのように百近くになれば、検査値がこれくらいになるのは当たり前ですよ。
   お医者さまでも草津の湯でも治りませんね。現実をあっさり受け容れて、毎日、楽しく暮らしましょ。
   そうすれば、検査値は改善されるかもしれませんがね。

とでも言ってくれれば諦めもつくが、「それじゃ国際医療センターで詳しく検査しましょ」だと。売り言葉に買い言葉だ。
それでも二日がかりで大病院への紹介状を書いてくれた。

 

翌日、210円払って受け取った紹介状は、なにやら分厚く、シッカリ封がしてある。
多分、森生のことを、疑い深く、僻みっぽく、けちんぼで、せっかちで、ヤなじじぃ、とでも書いてあるのだろう。
封がしてあるから余計に覗きたくなるのだ。別に隠すことはないと思うよ。

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ああそれなのに

2012-12-11 | 先輩のお言葉

   ・・ 鼠の巣片づけながらいふこゑは 「ああそれなのにそれなのに」 ・・

と、昭和の歌壇に偉大な足跡を残した斉藤茂吉が詠んだ。

アガワ佐和子さんのご父君阿川弘之先生は高校生の頃、「アララギ」の添削会員だったそうだ。
当時、同級生・大浜巌比古の蛮行にいたく感動。茂吉大先生に影響されてジョッキの歌を詠み、
アララギに送った。

   ・・ 巌比古は開店早々のビヤホールより ジョッキを三つかっぱらい来ぬ ・・

そうすると、アララギで添削を担当していた土屋文明じきじきの朱筆で、

   「かかるものが歌になると思ひ給うや

と書き、阿川青年の歌を返してきた。
これには阿川青年、たちまち自信喪失。それ以来、歌を滅多に詠まなくなったそうである。

以上はこの夏、団地のフリーマケットで50円で買った「論語知らずの論語読み」(講談社)に載っている話である。

森生は狂歌川柳の類が嫌いではないので、週一回の朝日歌壇に目を通しているが、上の二首より遥かにぶっ飛んでいる短歌がある。イマは「かかるものでも歌になる」時代で、土屋文明が生きていたら憤死しそうなものが目立つ。

だから阿川弘之先生、また、短歌を詠んで下さいね。

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シャボン玉消えた

2012-12-10 | 拍手

昼過ぎ、「小沢昭一の小沢昭一的こころ」傑作選を聴こうと思い、ラジオを点けた。
山本直純作曲のいつもの三味線が聞こえず、大沢悠里さんと永六輔さんが話していた。ん?!......

永さんがしんみりした調子で「こんなことを大沢さんと話すのはやだねぇ」と言った。
もしや!と思う間もなく、小沢昭一さんが亡くなったことを知った。親しくお付き合いをしたこともないのに衝撃的だった。
あの超長寿番組は定年後の生活の一部分だった。だから小沢さんは赤の他人ではなくなっていた。


ラジオ番組は文庫本として、何冊も出版されているが、読むより聴く方が数倍も面白かった。
あのダミ声と絶妙の話術は、可笑しさに哀しみが混じり合い、絶品だった。

所沢ミューズで小沢さんの講演会を聴いたことがある。お得意のハーモニカも披露してくれた。
あの時の舞台の上の姿の格好の良かったこと!

小沢さんは童謡の「シャボン玉飛んだ」が好きだった。
小沢さんの声は実は美声である。ラジオでも時々歌い、その美声を聴かせてくれた。

youtubeで探したけれど、小沢さんが歌うシャボン玉は見つからない。(代わりのものですが)

             「シャボン玉飛んだ

しばらくの間、過去放送分を「傑作選」として再放送していた。再放送だが充分面白かった。
少し前に、「カラダを治してもうじき復帰しますね」、という小沢さんの美声が聞けたので、ああ快方に向かっているなと安心していたらこの訃報である。

傑作選ならあと何年も続けられるだろうが、あちら側へ行ってしまった粋な小沢さんはそれを好むまい。
始めがあれば終わりがある。放送局の都合もあるから仕方のないことだ。

        いずれ森生がそちらへ参ります。
        そうしたらまた「小沢昭一の小沢昭一的こころ」を聴かせて下さいね。

                        合掌。

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読者の方がコメントで小沢昭一さんの「シャボン玉」を教えて下さいました。
丘を越えて、お父さんエレジー、明日天気になあれ、など小沢節をゼヒお聴き下さいませ▼

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=xTyOM2sygKk

ありがとうございました。

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断捨離合戦

2012-12-10 | 林住期

連れ合いを亡くした姉が、断固断捨離を始めて一年経った。

断捨離とは捨てる、廃棄することかといえば、物資欠乏時代に育った悲しさよ。捨てないで森生宅へ送り届けてくる。
一応お礼は言うけれど、実はこれ、メイワクなんですね。

着る物は趣味が合わないし、ウチにも山ほどある。
道具や食器は生憎足りている。一部屋にヒーターを3台も置けるほど猫額亭は広くはないんだよ。

それで、はみ出したハロゲンヒーターを、余計なお世話かもしれないけど、しゃもじぃに差し上げることにした。
じぃの書斎(兼寝室?)は断捨離途上らしく、艦長さんちほどじゃないが、混沌として寒々しい。

酷く寒い日、買った時のまんまのダンボールに入れ、有効期限が過ぎた保証書も付けて、届けに行った。

ところがばってん、あにはからんや。「製造が平成16年じゃいらん」そうだ。身の程知らないお言葉だった。
新品同様に見えるのにな。だいたい今年買ったモノを上げるはずがないじゃないか。

風邪でもひいてろ。ふんっ。

 

どうやら断捨離合戦が勃発しているようである。
足りないのはお・カ・ネ。現金なら喜んで頂きますけどね。

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大掃除

2012-12-09 | 高麗便り

この冬一番の寒さだった朝、団地内道路の一斉大掃除が行なわれた。
大勢が参加する班もあれば殆ど参加者がいない班もある。わが班は恥ずかしながら後者だった。自治会は毎年同じ時期に同じことを繰り返しているが、今回は参加を促す街宣車を走らせた。しかし、参加しないお宅は参加しない。

だいたいわが班は班長自らがが、今年は一度も出てこないんだから話にならない。
数年前に越してきた班長夫婦は、団地内では「若夫婦」になるので、世の中の仕組みを知らないのだろう。
一度ガツンとやってやろうと思うが、そろそろおさらばなのに嫌われることはない。好々爺でいよう。

 

初冬の今は落葉の量が半端ではない。
だが
風向きによっては一晩できれいサッパリなくなったりする。
周りの雑木林は、まだ枯葉をあまり落としていないので、大掃除は少し早かったようだ。

道路の掃除は住民が自発的にやればいいが、自治会主導による大掃除はご町内の親睦に役立ってもいる。
男は隣同士でも滅多に顔を合わさないので、自治会は亭主やじじぃどもにもっと号令をかけるべし。
いくら寒くても、カラダを動かしているうちに暖かくなったからね。

 

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うん・うん・うん

2012-12-08 | 重箱の隅

 

最近、返事をする場合、「はい」の代わりに「うん」と言う連中が多いと思いませんか。
あんまり「うん・うん・うん」が続くと、つい「あたしゃあんたのトモダチじゃないんだよ」と嗜めてやる。

幼児なら「うん」でもいい。
いい大人が「うん・うん」じゃ、会社も商品も信用できないね。うん。

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赤い色したシクラメンほど

2012-12-07 | 林住期

さる方(猿じゃないよ)から、鉢植えのシクラメンが今年も届いた。
モノを贈られるなんてもうないんだから、大いに感謝しなければならないが、ここだけの話、実は困惑している。

それはナマのシクラメンなので、適時、水遣りをしないといけないんですね。
遣り過ぎると鉢皿から溢れ出し辺りを水浸しする。忘れていると突然、全ての花が大袈裟にグッタリと倒れている。

梱包を解くのも高貴高齢者には負担だった。ガムテープやらダンボールやら、ごみ屑が大量に出た。
水を遣るとき、鉢を
鉢カバーから取り出すのだって大変である。しかもこの先、ハイボネックスという液肥が要るとか。

花屋さんへ。水切れを知らせるモノを開発してもらいたいものです。扱い易い肥料をおまけに付けて欲しいです。
それに、シクラメンにも「かほり」が必要であります。

そういうわけで、今のままなら、シクラメンは造花で充分ですな。

赤い色したシクラメンほどメイワクなものはない。....... 歌ってる場合じゃありません。

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図解

2012-12-06 | 拍手

退職後、新聞は朝日新聞の朝夕刊だけ購読している。
尖閣紛争に対する朝日新聞の姿勢は不愉快だ。
それでも続けている理由の一つは、記事を補完する図解が分かり易く、紙面が綺麗だからだ。

例えば、原発再稼動・消費増税・憲法改正・集団的自衛権・TPT参加・財政出動など。
主要な政策をめぐる各候補者の立ち位置を、政党別に纏めた図が分かり易かった(12月5日朝刊)。
候補予定者が、どの党と選挙後連立しても良いとしているかを図解したものも(12月4日朝刊)。



センセイたちのアンケートを分析したものなので将来のことは分からない。
しかし、イマの空気が、まさしく「百読は一見に如かず」なのである。

  

新聞は売り込みが激しい。
特に読売新聞が猛烈で、人を交代させては波状攻撃し、攻め方はあざとい。
記事の面白さ分かり易さや特ダネの多さを売りにするならそれもいい。
ところが、ビール・洗剤・米などおまけを見せびらかすのである。

時々、朝日はもう止めようと思うことがある。
朝日は、モノを餌にして吊り上げるような押し売りをしない。
それで半世紀以上も朝日新聞を購読し続けている。

山田紳の風刺漫画があることも、朝日を続けている理由の一つです

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