桜は恵比寿です。ほら、こんなに咲きました。靖国神社だけじゃありませんよ。
すぐ近くの渋谷川。いやはやどうもな春の小川です。
130316
里歩きの途中、時々白蔵主亭に立ち寄る。
今日も、夫人が珍しい室内飾りを見せてくれた。
小鳥の巣を、金魚鉢にソックリ入れたものだ。
夫人は巨大な館で成長したが、今は、館に較べれば巣のような小亭に住んでいる。
小鳥の巣は、大地主だったお祖父さんが植えた桜の古木にあったそうだ。
もちろん小鳥は巣立ち、無住になった巣である。
わが猫額亭2階の天袋で、キジバト夫妻が巣を作ろうとしている。
布団を干しているときに、後ろから誰かに見詰められている気配がし、振り返ったら夫妻がいた。
辛夷の枝を短くしてしまったので、場所を変えたのだろう。
キジバトの巣作りは大雑把で、平気でベランダを散らかす。
とても飾りにはなりません。
130315
雨の予報が出ると矢鱈に忙しくなる。
ヒソカに進めている花ゲリラ活動を、雨が降り出す前に行わなければならないからだ。
根を匍匐前進させて、あるいはタネを撒き散らし、勝手に増え広がる花木と草花たちで、わが猫額亭庭園は、とうとう足の踏み場がなくなった。
昔は引き抜いて鉢に植え、知人に差し上げたが、今では受け取ってくれなくなった。
高齢で面倒を見るのが負担になったことと、庭に新しい花を受け容れる余地がなくなったのである。
そこで目をつけたのが団地を取り囲む里山だ。所有者はいるが管理はしていない。
県が杉檜林を伐採して放置したままの更地は広大だから、そこに増えた花木や草花を割り込ませようというわけだ。
ウチから山まで苗を運ぶのは重くて大変なので根から殆ど土を落とし、普通、植えた後にやる水さえ持って行かない。
まだ新芽が動き始めていないので、雨が降りさえすれば、ほぼ完全に根付くという計算である。
この日、移植した苗は、木では檀(まゆみ)、茱萸(ぐみ)、紅葉、雪柳。
草花では、桔梗、苧環(おだまき)、緋扇、野甘草、碇草、吉祥草、菖蒲(あやめ)、玉龍でした。
早く雨降ってくれないかなぁ。
130314
観梅は近所で済ますことにしている。
団地から地元生まれの人々が住む地域に入ると、広い庭先に梅がある。
湯島や亀戸の天神さまにある貧弱な梅とはまるで異なる、野生的で巨大な梅が多い。
これらの梅を愛でるには、普段は歩かない脇道に入ることだ。
そして、住人にたまたま会ったときの褒め言葉を用意しておくこと。とても喜んでくれます。
高麗の里の、観梅作法であります。
130314
猫柳が満開になった。カラダを捩じらせたり、くねらせたりして。
・ 春の猫名前は夏目金之助 ・
........ 坪内 稔典
季語別俳句歳時記「春の猫」にはごろにゃんな句が満開です。
中でも気に入った句は、「かはるがはる来て諭しをり春の猫(嵯峨根鈴子さま)」ですが。
130312
目の前にたらの木があった。もうじき、たらの芽が頭をもたげてくるはずだ。
天麩羅、田楽、胡麻味噌和えに、フリッターやパスタもウマそう。
で、涎がたら~り。
どこで見つけたのかだって? それはヒミツだよ~ん。
130312
東北大震災発生後2年目。パソコンに不具合が発生しました。
夕方、今日の記事を書き始め、夕食のため一旦終了しようと指示したら、「ログオフをしております」と言ったまま、3時間経っても電源が切れなくなったのです。
焦りました。
近所にお住まいの電脳の神さまに相談したら、ログオフしてんだから気長に待ちなさいよ、と。
隣町のしゃもじいに愚痴を言ったら、じいのパソコンはメールを一切受け付けなくなった、と同病相哀れむ始末。
誰も送信しなけりゃ受信するはずないよ、へーっ、そういうものなの?、とお粗末。
3時間半過ぎて。
どうせ壊れてるなら壊れてもいいや、と何度も試したスイッチ長押ししたら、やっと電源が切れました。
凡そ20分後、恐る恐るスイッチを入れたら、あ~ら不思議、今のところ正常に動いております。
ただ、夜も更けて参りまして、カタギのじじぃなら風呂に入って寝る時間だ。じじぃにだって明日はある。
それにもう、相当草臥れちゃって書きかけの記事を完成する気力体力がありません。
今夜はこれにて終了させて頂きますね。
書きかけの記事は、大震災2年目とオリンピック招致についてでした。
(順調に電源が切れればいいんですが、さて.......)
130321
朝から初夏の陽気だった。強い南風に背中を押されながら坂道を下り、鹿台橋交差点に着いたのは丁度1時。
風が凪いで間もなく猛烈な北風に変わり、瞬く間に杉花粉混じりの土埃が町を覆った。
鹿台橋を渡り、巾着田へ。あんれまぁ! 小屋が吹き飛ばされていた。
目障りな醜いバラック小屋だったけれど、烈風の中にうずくまるお爺さんを見たら、気の毒になった。
バカ陽気は、あっという間に初夏から冬に逆戻り。
股引を脱いだり穿いたり、ああ忙しい。
130310
啓蟄だったそうだ。
虫どもが這い出したのなら、マダニも這い出したろう。
桑原桑原。
モグラは土竜。虫じゃない。
だから土から這い出すわけにはいかない。
塚を築いて「ここにいるよ」。
130308
高麗の里では、春一番は吹かなかった。
東京で吹いたと言われた翌日は冬一番の凍える日となり、昨日今日はいきなり春になった。
外れると思うけど、明日は初夏の陽気とか。
植物は目を覚まし、一斉に芽吹きを始めた。
これまでは寒くて怠けていた庭仕事をいそがなくてはならない。
先ず、株に手を突っ込んで落葉掃除。
次いで移植。わが猫額亭庭園では、数年ごとに潅木類は移動させられ運命なのだ。
そして成長し過ぎたものは切り詰めて、株分け、鉢上げ。
逆に鉢から地植えも。
遅れていた庭仕事でしっちゃかめっちゃか。目が廻る。
夜はぐったりして、パソコンを触る気になりません。
めし、風呂、寝る、だけです。
130306
フリーズドライ製法の味噌汁は長い間アマノフーズの製品を使っていたが、このところ永谷園にしている。
苦手なキャベツや牛蒡の味噌汁が、付け足した食材の効果で思いのほか美味いからだ。
乾燥させて小さく固めた味噌汁を保護する、余分なプラ容器が無いのもいい。
永谷園がその味噌汁をお試しキャンペーンと称し、値引きした上に送料不要で売出したので、電話で注文した。
相手の質問に応じてこちらの電話番号を伝えると、少し間をおいて、
あのぅ、お客様はお試しキャンペーンをご利用できません。既に私どものお客さまになっておられるからです。
(むっ、にゃろめ)そんなこと言ったって、そんなことは折込チラシに書いてないじゃないかっ。
あ・ありますよぉ、「初回購入限定」って。
ん?.....ぎゃふん、そう書いてはあった。しかし、気が付かなかった。
とは言わなかった。
人間百近くにもなると心臓に剛毛が生えているのだ。こんなことで怯んでいては、今後長いこと生きてられんぞ。
会社の方針があれば、客としての対抗策があるぜ。闘志むらむらだ。
あーたねぇ、あたしは電話で注文するのは初めてだよ。初回限定の資格は立派にあるじゃぁないか。
そりゃ確かにお宅の味噌汁は通販で買っている。味はいい。何しろアマノフーズから乗り換えたんだもんね。
お茶漬けの素も、北海道ラーメンもなかなか良かったよ。
でももういいよ、「初回限定」だなんて四文字熟語でお得意様を拒むなら、金輪際永谷園は食わないぜ。
こういう場合は「やまとことば」で「既にお買い上げ頂いているお客様はご利用できません」と書きなさいっ。
そうか、永谷園は新規客が大切で、囲い込んだ馴染み客はほったらかしかい。
(以下、長くなるので省略。ふぅ)
電話は120番電話だ。何時間話してもタダである。そして最後の決め台詞。
やい、上司を出せ、上司を。
我ながら、味噌汁如きになんでこんなに興奮するんだろうか。やはり石原慎太郎先輩の方が大物であるな。
年をとると角が取れ、丸くなるのが相場だが、先が短いのか、この頃ますます尖んがってきたようだ。
だが、この年になって反省するのはカラダに悪い。今後も改めないぞ、改めるもんか。
担当者は慌てたね。
あの、ちょっとお待ちくださいませませ。
...............
あの、今回は特別にお受け致します。それではお届け先ご住所を確認させてくださいませ。
特別たぁナンダ。そんなこたぁ当ったり前田のクラッカーだぜ。住所はとっくに把握してんだろっ、やぃ。
はいはい、畏まりました。申し訳ございません。
「はい」は一度でいいんだよ。続けるとバカにされたみたいだ。(実際、バカにしてるに違いない)
などと、自己を客観視すると誠に恥ずかしくもアホらしい啖呵を切って、永谷園の味噌汁お試しセットが届いた。
追いかけて、アマノフーズから新しいパンフが届いた。
なにっ?! 今度は、塩分控え目味噌汁が出たとな?
もう一度、アマノフーズを試してみるつもりです。
永谷園の受注係クン、お疲れさんでした。とんだ災難でしたね。
でもね、御社は味噌汁だけじゃなく、お茶漬けの素「極膳(きわめぜん)▲」もいい味ですよ。
なお雑炊分野でもアマノフーズを追いかけるなら、それは間違いです。
実は市川園の「伊勢えび雑炊の素」の方がずっと美味い。
隠れてた上司どのによろしくね。
贔屓にしている和食通販は以下の各社です。
永谷園・アマノフーズ・市川園。
130306
大変だぁ。確定申告を忘れてた。
証票を整理し終わり、国税庁のHPを開いて入力しようとしたら、今年もまた入力方法が変わっていた。
入口で何度もうろうろして、また後でやり直そうと思っているうちに忘れてしまっていた。
提出期限は3月15日。もう直ぐだ。
去年は入歯の新調に大金を費やした。
医療費控除を申請すれば、年金から天引きされた所得税の一部が、僅かだけれど還付されるはずである。
怪しげなアベノミクスに便乗できない境遇にいて、これを見逃せないじゃないか。
そうよ、一銭にもならない林住記を書いてる場合じゃないわぃ。
だから今日はこれでおしまいです。これから国税庁のHPに再挑戦します。
それにしても、国税庁は何で毎年入力方法を変更するんだい。
小さな改善、大きな迷惑。
次は提出書類の印刷で苦戦させられるだろうな。
130305
ようやく我慢ができる寒さになり、花壇を修理した。
去年組み替えた石組みが霜で浮き上がり、ガチャガチャになっていたのである。
材料は買わない。全て庭から掘り出した岩のカケラを使っている。造成地なので、岩のカケラは無尽蔵なのだ。
この株はとりあえず掘りあげて避けておき、そこの株を持ってきて植え、この石ころはあっちで使おう。
ありゃっ、スコップがどこかへ行っちゃった。
作業中あれこれ思い迷ううちに、アタマがおかしくなってきた。
数年間、鉢替えをしなかったので、花付きが悪くなった山野草を植え替えた。
汚れた鉢を洗い、買ってきた赤玉土に腐葉土を混ぜ、強そうな株を選り抜き........。
これらの植替え作業はすべて素手で行なう。
真っ白な軍手で植物を触るNHKの趣味の園芸は、軟弱なうえに無神経で、見なくなった。
それに、森生には「ガーデニング」の趣味はない。趣味は「庭弄り」である。
庭弄りだから、軍手なぞせず素手で行なう。手がガサガサに荒れて、アカギレができるけれど。
もっとも、手荒れアカギレはミイラになりかけてるのかもな。
ん十年前はこんなこと無かったもの。
130304
もう一度、今半の勝手口で鋤焼の芳しい匂いを堪能し、SKDの本拠地だった浅草ヴューホテルへお叱呼に。
あの狭い蕎麦屋では、味噌漬け卵の撮影に熱中している撮影隊が邪魔で、厠に辿り着けなかったのだ。
閑散としたロックを抜け、浅草寺へ。威風堂々たる伽藍はペンキ塗り替えが済み、立派なものだ。
境内に改築された「影向堂」に立ち寄った。右の滝口から迸る滝から毒々しく蒼い池。錦鯉が遊弋していて大丈夫?
門仲先輩が口直しにお汁粉の「梅むら」詣でをご提案。お参りはそこそこに言問い通りを渡り路地奥へ。
古く質素な店内はおばばたちで一杯。三爺はカウンター席へ。
池波正太郎はこの店の豆寒を好んだそうで、二爺はそれ。
森生は数十年ぶりのナマ蜜豆に感慨も一入。
う・ま・い!
黒豆はさっくりと柔らかく、香り立つ糖蜜はさっぱりし、寒天は天然自然な風味。ゼッピンだった。
嬉しくなって、隣家の姫たちへのお土産として買い上げた。ホワイトデーを前にしておじちゃんは辛いね。
大満足して浅草寺境内に戻り、今まで見過ごしていた浅草神社に初参拝。立派。
お賽銭は次に来たときに、と約束。
続いて浅草松屋へ。2~30年前に大改装してバタ臭くなった店内は、今度の改装で浅草回帰。見所が多くなった。
忍者用品店では、門仲先輩がくの一嬢に、少年時代の浅草風景を嬉しそうにご講演。
東京スカイツリーが拝める屋上へ。
雨模様のためか誰もおらず、雨雲に霞む東京スカイツリーは、「あ、そう、そんなもんなのね」。
マスコミで見馴れた所為か、芝居の書割みたいで有難味はなかった。
浅草松屋は3階までで、4階から上は「浅草エキミセ」という商業施設でした。
130303
素人画伯たちの展覧会のあとは、上野桜木町から言問い通りを歩き、醜悪な境内に恐れ入谷の鬼子母神を見物。
門仲(もんなか)おじぃの引率で更に足をのばし、丁度昼飯時、西浅草にある近頃評判の蕎麦屋に着いた。
辺りには浅草今半から高額鋤焼のいい匂いが漂っていた。
目的の店は、ビルの一角ながら粋な造り。小体な店内は渋く、いい趣味である。
ここの名物は幅広の太蕎麦である。だが運が悪かった。
折りしもTV東京のあんちゃんたち5~6人が、狭い店内で、グルメ番組撮影の真っ最中だったのである。
われら偏屈三爺は隅の席に押し込められ、店員は舞い上がり上の空。「お騒がせしてすいません」の一言もない。
あんちゃんたちは三爺に気を遣ってはいたが、隣の椅子の上で、立ちはだかってちゃなぁ。
やがて、名物・太蕎麦を注文したのに、アタリマエの蒸篭蕎麦を持ってきた。
雨の中を歩いてきて、そのうえ大分待たされたので、突っ返す気力も無く、普通の細さの蒸篭蕎麦を食った。
ところがこれが美味いんですね。ケチの付けようがない。
昼飯時にTV取材を許す、無神経な店なのに大したものだった。
浅草にまた来たら、店内を覗いて撮影隊がいなければ再訪したい。
そうして太蕎麦を食してみたい。だから、今回は店の名前は伏せとくね。
太蕎麦の写真は「食べログ」さんからお借りしました。
130301