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林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

この度

2013-12-13 | 重箱の隅

「この度は**社のブルーベリー錠をお買い上げ頂きまして有難うございました」という電話が留守電に入っていた。
すごい早口の女性の言う「**社」がよく聞き取れず、まぁいいや、と知らん顔していたら、また電話だ。
今度は聞き返して会社の名前が分かった。それは「ばかさ生活」だった。

10月末なら確かに注文した。品物は直ぐ届き、11月はじめに代金を振り込んだが、再度注文した覚えはない。
その旨、早口おばさんに伝えたら、10月末の注文に対するお礼の電話だった。
森生の常識では、「この度」とは凡そ1週間から10日くらいの期間である。

黄班変性症が急に悪化したので、気休めに買ったブルベリー錠は、やはり何の効果もなかった。
いま2ヶ月目に入っているけれど、全然ですな。

販売元は売上げ予算を達成できず、大いに焦って電話をかけてきたのだろう。
でもね、眼力は付いた。
もう買わないよ。

眼科医の意見。
目に効く証拠はない、効くと思ったら飲めばいいんじゃないですか、ふんっ、だとさ。
こんなところでした。「バカさ生活は」森生のことだった。けっ。

131213


遅い起床

2013-12-11 | 林住期

二度寝から目覚めた時はシアワセ感があった。

布団の中でハナカッパを見ているうちに、気持ちが良くてまた眠ってしまったようだ。

三度寝から目覚めた時は、冬の日は高く昇っていて、少しウシロメタサ感があった。
いや、オイテカレタ感かな?

131211


彩雨

2013-12-10 | 高麗便り

 河合玉堂「彩雨」

爆弾低気圧が通過するはずだった。
しかしながら高麗の里では、雨はしとしとと凡そ一時間降り、無風だった。
天気予報は外れてばかりいる。

ほかほかの布団が何よりのご馳走で、一日中晴れるというから干して見れば、すぐ曇る。
今日はダメかと取り込めば、晴れてくる。

着るものや洗濯がどうのこうのと指図するより、予報を外さないでおくれ。

でも、爆弾低気圧が名前のように荒れずに通過したことは良かったことだ。
いいお湿りで、雑木林が玉堂の「彩雨」のように、しっとりと美しくなった。紅葉や黄葉に負けない茶色である。

濡れ落ち葉は道路にへばり付き、落葉掃きを怠ける口実ができた。

 

埼玉県は何かといえば「彩の国」を自称する。で、埼玉県に降る雨も「彩雨」というわけ。
とかなんとか、田舎者の身の程知らずであります。

131210


枯れ木も山の

2013-12-09 | 林住期

パソコンに強いヤマちゃんが所沢からやって来てくれた。迎えるのは森生とウナリ君。
それに、朝早くから福生に出かけていて、スクーターで駆けつけたシャモじぃである。

森生は10年ぶり。シャモじぃは何と40年ぶりの再会だった。
この頃、昔の友だちと再会することが多い。これを冥土の土産作りと考えると寂しくなるが.......。

場所は飯能は美杉台団地。広いハーブ園の中にある鄙には稀な洒落たレストラン「ヤハラテナ」。
アラフォー、アラサーの根城であり、じじぃ一人で入るには相当な勇気がいる。

昼飯のお洋食は普段の昼飯の2倍強のおプライス。
日本の女性の地位は低いと叱られているが、街中の午餐会では極めて高いようだ。

そこんところ、キャロライン・ケネディ駐日大使は分かってんのかねぇ。

あだしごとはさておき、じじぃも4人集まればカシマシイ。
久し振りの会話は周りに負けず、盛り上がった。

先ずは定番の話題。
あれから後の波乱万丈。
誰彼の有為転変。既に鬼籍に入った人に、呆けた人。そして互いに持病較べ。

更に直近のことでは特定秘密保護法。
よく分からんけど、安倍ってズルだねぇ、いい心臓だぜ。
若いもんが立たないならニッポンは滅びるまでさ。

森生がヤマちゃんに聞きたかったウィンドウズ8.1については、割り込む隙がなかった。

ゼイタクな昼食は完食し、食後のお茶も飲み干した。
アラフォーやアラサーは、夕餉の準備にあらかた席を立ち、店内はがらんどう。
空の珈琲カップが置かれたままのテーブルは、われら4人席のみになった。粘った結果、元は充分に取ったのだ。

レストランのスタッフたちは、「じじぃじゃ枯れ木も山の賑わいにもならんわ」と呆れてたかもしれない。
だけど四爺は、おかげさまでガソリンをタップリ補充した。
次の春もまた、枯れ木に芽を吹き花が咲く、かな?

131209


深見東州という天才

2013-12-08 | 重箱の隅

マンデラ元南アフリカ大統領が亡くなった直後、マンデラ氏を広告に使う人がいる。
それは深見東州という歌手か教授かお笑い芸人か、はたまた政治家か。
よく分からないお方である。

広告は朝日新聞に載った「深見東州 クリスマス・チャリティ・ディナーショー」です。
大きさは4段の半分。
ユーミンやサザンには負けるが、大した大きさである。
切符の料金は38000円、限定500名だ。

実はこの方の新聞広告を時々見かけるようになった。
前回、朝日新聞で見たときは、確か講演会かパネルディスカッションだったようだ。
広告にはクリントン元大統領ほか、盛りを過ぎた海外の有名な政治家の名前が溢れていた。
ところが、今回は歌手としての登場である。

ふ~ん、どれどれ、どんなお方だろうか......。

深見東州(半田晴久)profile 欄の小さな字をよ~く読む。
これだけでも結構愉快だす。以下そのまま転記しますよ。

 世界協力機構(WSD)総裁。国際スポーツ振興協会(ISPS)総裁。

 カンボジア政府顧問(首相と副首相に次ぐ上級大臣)ならびに、首相顧問。

 在福岡カンボジア王国名誉領事。カンボジア大学総長、政治学部教授。

 東南アジアテレビ局解説委員長。

 アジア・エコノミックフォーラムファウンダー(創始者)・議長。

 クリントン財団のパートナー。

 ネルソン・マンデラ・チルドレンズ・ファンドの名誉顧問
 ならびにネルソン・マンデラチルドレン・ホスピタル総裁。

 パシフィックフォーラムCSIS理事。

 公益財団法人日本国際フォーラム理事。

 公益財団法人協和協会理事長。

 中国国家一級声楽家。中国国立歌劇舞劇院正団員。

 シドニーオペラハウス専属国立オペラ・オーストラリア名誉総裁。ゲストアーチスト。

 同志社大学経済大学卒。武蔵野音楽大学特修科卒。

 西オーストラリア州立エディスコーエン大学芸術学部大学院卒(MA)。

 中国の国立精華大と、国立浙江大(PH.D)。

 有明教育芸術短期大学教授(声楽科)。

いやはや参りましたね。改行はしてますが、内容は正確に転記したつもりです。
しかしながら、profile はかなり凸凹で謎だらけ。
いちいち突っ込めますね。

次に、念のためウィキペディアを読んでみた。
内容はもの凄く長く、肩書きはもっと多く、経歴は多彩。
流石のウィキも辟易とし「削除したい」と泣いている。

それでも面白い。削除されてしまう前に是非一読してみてください。
こういう人がいるんだねぇ、と感心します。

「21世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ」、「現代の弘法大師」とまで褒め上げている。
なんだか、自作自演みたいで嬉しいねぇ。
こんなに巨きな人は、もっともっと世界に羽ばたいていただきたい。
でも堕ちてきたりして、天才が天災になりませんように。

なお、深見東州さんは演歌も歌ってる。
堂々の美声だけど、伴奏はウィーンフィルでもN響でもありませんよ。
バランスを欠き、著しく軽量です。試しに聴いてみて下さいね。

   「北の宿から
          
                                                              
   131208


ぎんなん

2013-12-06 | 遠い雲

けんちん汁の会で、あんちく氏は採れたて洗いたてのぎんなんを下さった。

家に持ち帰り早速小笊に開けると、強い匂いが立ち上がった。
高麗川の清流で熟した果肉を洗い落とし、日に晒しても、匂いは抜けなかったのである。

電子レンジでチンをして殻を割ると、匂いからは想像できない美しい翡翠色が現れた。
ぎんなんの鮮やかな翡翠色は、子どもの頃を思い出させる。

  

あの頃は茶碗蒸しや八宝菜など、贅沢な料理は拝めなかった。
練炭火鉢に載せたほうろくで炒って殻を割り、鮮やかな翡翠色の実をそのまま頬張ったものだ。
少しほろ苦く、いまどきの子どもには喜ばれないだろうが、森生はこれが好きだった。

あの時のぎんなんに匂いはあったのだろうか。
今では思い出せない。なにしろいつも空腹だったからね。

この匂いは、時折、町の中にも微かに漂っていた。母が生まれた里へ行けば、常時、村中が匂っていた。
だから、ぎんなんの匂いは、今となっては懐かしい「芳香」である。

 

森生がけんちんの会に持っていった手土産は、恥ずかしながら市販品である。
いま流行っている麻布かりんとだが、採れたてで匂いが残るぎんなんに較べると、大分見劣りがした。

いちばん下の写真は「簡単つまみ&料理レシピ」さまから拝借しました。

131206


冬の訪れ

2013-12-05 | 林住期

昼間はぽかぽかと暖かくても、夕方からはしんしんと冷えてくる。
今年はももひきをとっくに穿きはじめ、今では皮膚の一部になった。

暦の上の秋を飛ばし、いきなり冬になった所為もあるが、体内マグマが冷えてきているようだ。

このうえ寒さ凌ぎに、何を穿けばいいのだろうか。
今更、床暖房など住まいへの投資ができるわけがない。

今年の冬は、どうも厳しいらしい。
日向ぼっこをしようにも、猫額亭の南側には隣家が立ちはだかっている。

今更、引っ越すわけにもゆかないしなぁ.........。

・ 見返ればカネもチカラもなかりけり 里の苫屋に冬の訪れ ・
                                                                      
...........猫額亭森生

毎年、今頃になると、同じようなボヤキを繰り返し、反省しておりまするが。

131205


春画はスゴイか

2013-12-04 | あらら!

11月号の特集は、ほのぼのとスヌーピーだった。
12月号の特集は、がらりと変わって、大英博物館が選んだ、わがニッポンの「春画」である。

芸術新潮によると、’大英博物館の「春画」展がスゴイ!’んだそうだ。
ほんとにスゴイかどうか、どこがスゴイのか、何はともあれ読んでみた、というか見てみましたよ。

......... ふ~ん、なるほどね、う~む。

まぁ、どうってことなかったです。確かにスゴイ。スゴクでかい。でも、それだけ。
ここだけの話ですが、近頃、ちっとやそっとのことではビクともしませんな。

悲しいことに、芸術への感性は加齢と共に大分衰えたようであります。

ただ、こういう展覧会を企画し、実行した大英博物館はスゴイ。
こういうアカラサマを、芸術の域にまで高めた江戸時代のご先祖さまもスゴイ。
「日本に持ってくか」という話はあるが、それは現場レベルでのこと。上に持ち上げる内に全て立ち消えになるとか。

確かに石破茂センセイから、「春画はわが国の公序良俗に対するテロ行為である」と、恫喝される恐れがある。
それにこの手のモノは普通、特定秘密として保護し、楽しむからスゴイのであり、白日のもとにドーンと晒しちゃぁね。

     

     毎月観察していると、芸術新潮はそれほど売れる雑誌ではない。
     だけど普段は平積みにされてるのに、12月号は棚に3冊しか残ってなかった。
     編集部は「してやったり」と喜んでるにちがいない。

     それ行け、ご同輩。

      131204


プロペラ飛行機

2013-12-03 | 歌の翼に

東京国際大学吹奏楽団による第25回定期演奏会を聴いた。
会場は秋深い所沢航空公園にあるアークホールだった。

今回は「タラのテーマ」など馴染みの映画音楽が多く、初めて聴く曲でも親しみ易い旋律のものばかりだった。
例えば「朝鮮民謡の主題による変奏曲(J.B・チャンス作曲)」の朝鮮民謡はあのアリランである。
「最近のあの国はアリランだ」という人でも、一度聴いたらこの曲が好きになるだろう。

指揮者の稲垣征夫は陽気なお爺ちゃんという雰囲気で、団員は明るくのびのびと演奏した。
楽しい気分は客席にも充満し、音楽会はこうでなくちゃ、と思った。

今回の目玉は「アルトサクソフォンとバンドのためのバラード(A・リード作曲)」だった。
サキソフォンの演奏は、入場券を下さった床屋さんのお孫君である。就職も決まり、これが最後の晴れ舞台になった。
お祖父さんは、森生が30年間通った店を臨時休業にし、家族全員を引率し会場に来ていた。

演奏は見事だった。音色は流麗で艶やか。春のような暖かい旋律にゆったり浸ることができた。
お祖父さんたち、演奏が始まるまではどきどきはらはらしていたに違いないが、演奏は堂々たるものだった。
森生はお孫君を坊やの頃から知っているので、他所の家の子だけれど、感慨も一入だった。

この吹奏楽団の演奏は、これまでに何回も聴いている。
しかし今回の演奏会がいちばん明るく、華やいで、和やかだったような気がする。



この演奏会でいつも感じることは、「
若いっていいなぁ」ということ。

駅前広場で動けなくなったプロペラ機同然のじじぃ。
「もしも青春をやり直せるなら悪魔と取引をしてもいいかも」、と思う冬の始めである。

131203


後ろ姿

2013-12-02 | 林住期

  

公園の片隅。小春日和の昼前だった。 

買物の後の一休み。至福のひと時だったのかもしれないが、他人事とは思えなくて.......。

・ うしろすがたのしぐれてゆくか ・
                    .........種田山頭火

131201