・ 一日は何をしたやら雨の夕 ・
......... 猫額亭森生
雨の日は長い。
それにしてもきょう一日、いったい何をしたんだろう。
毎日じゃぁ、うんざりだねぇ。
(はい、盗作です。お手本は秋・98ページ先頭をご覧下さいませ)
140611
・ 一日は何をしたやら雨の夕 ・
......... 猫額亭森生
雨の日は長い。
それにしてもきょう一日、いったい何をしたんだろう。
毎日じゃぁ、うんざりだねぇ。
(はい、盗作です。お手本は秋・98ページ先頭をご覧下さいませ)
140611
朝日新聞によると、今、巷では夏目漱石が流行ってるそうだ。6月7日(土)の夕刊一面トップ記事に、こう書いてあった。
いま、漱石
文庫売り上げ2.5倍に 再読、中高年に広がる 「古くない」若い読者も
人気の理由は、100年前の朝日朝刊が代表作「こころ」を連載したので、再び連載を開始したことがきっかけになった、と自慢する。
へぇー、そうなんだ! 朝日新聞は大した新聞なんだ、と感心するかといえば、じじぃは全然感心しませんな。
この記事は、NHKが紅白や大河ドラマを朝晩7時のトップニュースにするやり方と同じだもの。
朝日新聞はこのところ漱石記事が矢鱈に多いと思ってたら、こういうことになった。
そもそも、隣町の飯能のいくつかの本屋を回っても、漱石、が人気だなんていう気配は全くありませんね。
所沢へ足を延ばしても、池袋へ行っても、そんなことは多分ないのではなかろうか。
朝日新聞が「こころ」の連載をまた始めた「本当のこころ」は、
著作権が切れたので、原稿料を支払う必要がない。
すでに小説は完成しているので、作者に原稿を急かせる担当記者を貼り付ける必要が無い。
紙面を昔の小説で穴埋めできるので、新しい記事を書く手間が省け、記者がラクになる。
といったところではあるまいか。
つまり経費削減策、ないしは新聞紙面をなるべくラクに作ろうという魂胆ですね。
朝日の朝刊は連日、集団的自衛権に反対してキーキー大騒ぎしているが、安倍晋三の人気は一向に衰えないようだ。
安倍晋三も大ウソつきだが、朝日新聞も似たもの同志、結構ウソがある。
本当に漱石人気が盛り返した原因が「こころ」の再連載なら、朝刊の政治部記者は空騒ぎをしているだけ。頭を剃らなくちゃな。
ま、新聞小説のチカラが小さくはないことは認める。
というのは、このところの朝日の夕刊の一面トップ記事がすっかり弛んでいて、もう購読を止めようかと思っていた。
ところが最近始まった朝刊の「マイストーリー 私の物語」は林真理子が自費出版の内幕を辛辣に書いて、愉快である。
夕刊の「精鋭」は今野勉による若手起動隊員の成長物語で、カラリと爽快である。
問題の「こころ」は遠く古い世界のことだけれど、悠然としていて、流石漱石の代表作、この先が楽しみだ。
同時進行中の3作に期待し、購読中止はしばらく延期するこころである。
但し、名作を再び連載することは差支えないが、一面にまで取り上げて自画自賛するのは止めてもらいたい。
挿絵は「精鋭」からコピペしました。山田ケンジ氏の挿絵は、雨なのにカラリとして、好きです。
なお、著作権についてはウィキペディアをお読み下さいね。
140610
雨が少ない当地としては珍しいことで、4日間も雨が降り続いている。
濡れるのが嫌だから、ずっと家に垂れ込めていても、身も心もぐしょぐしょになってくる。
あれっ! 弛んだ頬っぺたに、また一つ、黒カビのシミが......。
この雨の中、しかも厳戒態勢の下、AKB48の総選挙が行われ、大勢のワカモノが集まったとか。
いよいよ日本は水没ですな。立法院を占拠した台湾の学生や、ワールドカップ大会に反対しているブラジル人は、エライと思うよ。
退屈しのぎに新聞広告を見ていると、面白い週刊誌が発売された。週間現代6/21号で、先ず特集記事がワクワクしますな。
「人口4300万人」ああニッポン30年後の現実―客が消えて、仕事が消えて、そして若い女性が消える!
スーパー・百貨店・コンビニが次々倒産
宅配便は届かず、ゴミは収集してもらえない
山手線は15分に1本、新幹線は1時間に3本、地下鉄は廃線
アホでも東大に入れる。早稲田・慶応はバカばかり
葬式は出せない
吉野屋・ワタミは消えてなくなる
年金は消滅、生命保険は破綻、消費税は50% ほか
東京の足立区、杉並区、豊島区は消滅 京都・大阪も無法地帯に!
これからの30年で「消える仕事」「なくなる職業」
「昭和30年代」に戻るニッポン それでいいじゃないかって!?
スバラシイ! それでいいじゃないか、とじじぃは思う。
最近は「後のことなんかどうでもいいや」と考えてたけれど、昭和30年代に戻るのなら、経験済みなのでやり直せるかもしれない。
どうやら、生きる希望が湧いてくる週刊現代ではあります。
元気ビンビン セックスで健康長生き!っていう毎度の特集は、手遅れのうえイノチに関わるので、飛ばしますがね。ふんっ。
しかしですね、30年後については、もっと詳しい話を読みたい。全国民必読の「ゼロ・イチ・ニ」の法則を知りたい。
いきなり億万長者になってみたい。日産ゴーン会長のスキャンダルも、松山秀樹の凄い才能で可哀想になる石川遼も覗いてみたい。
定価は税込み僅か420円だ。買いにゆこうかな。いや、また雨脚が強くなってきそうなので、やーめた。
140609
6月5日午前11時に、「関東甲信越・北陸が梅雨入りしたとみられる」と気象庁が発表したそうだ。
「とみられる」とは、物凄い税金を使いながら随分無責任な発表ですな。「梅雨入りした」と断言しなさいよ。
というのも、僅かな年金で生きている森生は体調の変化で「とっくに梅雨入りした」と感じているからである。
つまり、近頃、だるくて仕方がないんですよね。
昨日も、朝からだるかったけれど、朝一番で予約していた毛呂山町にある巨大な大学病院の耳鼻科へ出かけた。
次に、元気になるには肉類を食さねばと、病院敷地内の中腹にあるマックを探し出し、照り焼きバーガーセットを昼飯にした。
予報では大雨になると言っていたけれど、昼を過ぎても、まだ雨は降ってこない。
そこで家には帰らず、薬局・銀行・本屋・スーパーを回り、家に帰り着いたのは夕方で、朝よりも草臥れていた。
そして普段は後鼻漏といって喉に流れ込む鼻水が、顔面にも滴る有様だわ。
こりゃ風邪だなと観念し9時半には就寝。もちろん林住記はお休み。
今日は予報が当たり、朝から雨が降っている。
10時間も寝ていたのに頭痛がする。照り焼きバーガーの効果がなかったようだ。
世間が梅雨入りしても、じじぃにはなぁんにも用事が無く、ひねもす、ぐーたらしてるだけ。
ま、明日は明日の風邪をひく、ですかねぇ。
ひっくりかえるは「ゆとり本舗」さんから。
140606
「英国一家、日本を食べる」(マイケル・ブース著、寺西のぶ子訳、亜紀書房)は面白かった。
愛妻と幼児二人を連れ、東京・北海道・京都・大阪・福岡・沖縄を3カ月間食べ歩いた著者は、数々の受賞歴を持つなかなかの人物らしい。
上は、今を時めくミシュラン調査員も立ち入れない銀座の超高級割烹店から、下は屋台のラーメンまで貪欲に食している。
相撲部屋、昆布の産地、酒や味噌の製造工場、調理師学校までも探訪し、京都の古い町屋に住んでみたりして、和食を味わうだけではない。
・あの下手な歌手4人組のSMAPは、Sport, Music Assemble Peopleの略である。
・日本には同和問題だけでなく、アイヌ民族差別もあった。
・京都でゲイに付きまとわれた。
・寿司や、捕鯨の歴史と現状。
・日本のビールは素晴らしいが、ワインは僕が飲んだから、みんなは飲まなくてもいいよ。
・流しそうめんは、料理じゃなく仕掛けである。
など、単なる和食礼賛本ではなく、辛口批評を交えて、広く現代日本を教えてくれるのである。
訳者あとがきが、この本を巧く紹介しているので、一部分を転記します。
著者は単純に日本料理を称賛するのではなく、それぞれの料理の奥にある背景や地域の歴史、特色に目を向け、日本人を理解し、
日本そのものを理解しようという真摯な姿勢を持ち、それを少し毒のある独特の表現でつづっています。
その他愛ない毒舌や、外国人ゆえのちょっとした勘違いが、絶妙なスパイスとして効果を発揮し、読者に一味違う楽しみを(以下略)。
全く同感ですね。更に、
皮肉のこもったひねくれた賛辞もありますが、それも日本人を気に入った証拠だと思えます。
そのあたりの、持って回った負け惜しみは、慣れない森生にはよく理解できなかった。
税抜きで1900円は安くない値段だけれど、満腹。
この本は消費増税直前に思い切って買いました。13年4月に発行し、同年7月には第1版第6刷、と売れ行きがいい。
ついに、14年5月には続編「英国一家、ますます日本を食べる」が発行されました。
これもなかなか面白くてタメになります。
冒頭の写真は永谷園の即席お茶漬けです。これもお勧めです。
表紙の絵は日本人が画いているけれど、みっともない。「仏自慢」や「英自慢」なんていう酒がありますかね。
140604
本が増え過ぎたようだ。猫額亭内のあちこちに本を積み上げている状態で、集めてみれば、村の巡回図書館くらいはあるだろうか。
山本周五郎は会社を辞めてからゆっくり読もうと、買っただけにして積んでおいた。
知り合いのお父さんから頂いた「竜馬が行く」は、あまりにも長いし、有名なので、尻込みしたまま積んである。
消費税増税直前に、書評や広告に吊られて買った本の多くは、そのまんま東と西を向いている。
本を読まなくなったのは、通勤時間がなくなったこと、読み始めると直ぐに眠ってしまうこと、だろうな。
また読んだとしても、どんどん内容を忘れてしまうというか、そもそもアタマに入らないのね。気力・視力・脳力はガタ落ちだわ。
もう一度読み返そうと思うと、以前のように人に差し上げるわけにはゆかない。(ケチが酷くなったこともありますがね)
また、差し上げる相手のじぃさんも、森生同様、めっきり本を読まなくなったようだ。
今、積んである本だけでも、生きてるうちに読みきれない。
亭内にはもはや積んで置く場所はなく、大地震で本が崩れて圧死する恐れが無きにしも非ずだ。
だから、もう本を買うのは止めようと思う。
そこで最近考え出した対策がある。
書評や広告を読んで買いたくなった本の一覧表を、パソコン内に記録することです。洒落ていうと「データベース化」かな?
書名・著者・出版社・定価・広告文か書評のサワリなどを次から次へと入力すると、なにやら読んだような気がしてくるから不思議。
今のところ入力すると忘れてしまうのでそういうことはないけど、本当に読みたくて我慢できなくなったら通販で取り寄せればいいのだ。
近頃、こうして本の所有欲を宥めておりますが.......。
ま、何はともあれ、積んである本を少しでも読み減らさないとね。
パンダ6態図は新潮文庫に挟み込まれた広告から。
図書カード、欲しいなぁ。
140603
今日も、ギンギンギラギラ朝日が昇り、町は早くも炎熱地獄。路上に人影はない。
まだ梅雨入り前の6月だぜ。
暖房器具を一部屋に集めたが、扇風機を棚から下ろす気にもならない。
だいたいこう暑くちゃ、やる気が出ないもんね。
エルニーニョはどこへ行った?
と今日も、ぐーたら生活。
140602