百貨店の展覧会は、客寄せのために開催するのだから、混み合っているのが当たり前だ。
連休に行く方が悪いのである。
そうはいっても、銀座松屋の古田織部展は入り過ぎ。
展示作品が小さい陶器なので、見下ろす位置に展示してある。人垣の間からちらちら眺めるのがやっとだった。
和服姿のおばさんが多く、作品の前に立ち止まり、噂話が自慢なぞ、織部とは関係ない話題に盛り上がっているのが迷惑だ。
別に、入場する必要はなかったんじゃないかぃ。
外は厳しい寒さ。会場ほか店内はむんむんする暑さで、ぐったり。
暖房温度を下げ、店員が厚着してほしいものだ。
続いて行ったのは日本橋高島屋の川瀬巴水展。
入場を待つ行列が呉服の大売り出し会場まで延びていて、織部どころではない熱気だった。
列に並ばず入口まで行き会場を覗いてみると、人山の黒だかり。版画のように小さい展示品は見えるはずがない。
昨年、破水の版画は、太田区立郷土博物館で既に見ているから、大混雑の記念品売場で絵葉書を数枚買っただけで、日本橋丸善へ。
丸善も暑かった。
気にしていた本を探す気力体力は既になくなっていた。
八重洲口の、黄昏た街の寒さが心地よかった。
茶碗は、藤田美術館蔵・御所丸茶碗「緋袴」。
古田織部について詳しい説明があるこちらのブログから拝借しております。
この茶碗、松屋の会場にはあったかなぁ
150111