林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

そう、そのとおり!

2015-02-09 | 拍手

昨日は氷雨が時々降ってたので、読み切れずに溜め込んでいた朝日新聞を全部読んだ。
いやはや凄いことになってますね。あの後藤健二さんが記者の鑑として「英雄」になり、「天国」へ行ったようだ。

でもヒネクレじじぃの森生には違和感がある。
いえ、ご冥福は祈ってますし、普通なら天国へ行って欲しい。悪いのはイスラム国だ。それは承知してますがね。

というのも、後藤さんには重大な落ち度があったからだ。
生まれたばかりの赤ちゃんを置いて、湯川ハルナさんを追い、再三制止されたのに、シリアに潜入するなんて軽率な行為だった。
その結果、こうなったのであり、潜入前に高らかに宣言したとおり、自己責任の極みだった。

森生はペラペラの安倍首相がキライだけれど、たとえ強迫されたとはいえ、最後に安倍首相をヒハンするなんて最低だった。
安倍首相の、軽薄で、近視眼的な言動は、別問題だと思う。

朝日新聞は後藤さんの友人知己親族を総動員して、英雄に祀り上げた。
そりゃぁ森生だって、もし親族や友人だったら、こういう場合褒め上げる。それがオトナの常識というものだ。

だが報道機関であるはずの朝日新聞は、後藤さんの言動に批判的な人々の意見も、同じ紙面に載せるべきだった。
また原因の一つである、正体不明の湯川遥菜さんについて、殆ど報道しないのは不思議なことだ。
これは形を変えた慰安婦報道ではないか、とさえ思う。

実はこの件について、記事を書く気はなかった。
こんな零細ブログでも、うっかり本音を書いたら袋叩きになる恐れがあったからだ。

しかし、こういう時に出てくるデヴィ夫人は凄いね。いや偉い。
堂々と「大メイワクな行為で、自決すべきだ」とまで決めつけている。

そして、デヴィ夫人に賛同するコメントが多く、それに励まされて、じじぃもこの記事を書いたという次第。

まぁとにかく、デヴィ夫人のご意見をお読みくださいね。凄いから。

        「大それたことをした湯川さんと後藤記者

挿絵は高畠純の絵葉書からです。

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里山資本主義

2015-02-08 | 林住期

いま評判の「里山資本主義」の公開講座が駿河台大学であったので聞いてきた。
600席あるという講堂は満席だった。

演題は「里山資本主義のススメ」。講師はNHK報道局チーフ・プロジューサー井上恭介氏である。
角川新書の藻谷浩介とNHK広島がまとめた「里山資本主義」は1年か2年前に買っていたが積読のまま。
井上恭介氏がTV番組にし、ギャラクシー賞を取ったそうなので、今回の公開講座は大いに期待して出席した。

開演は2時。誰もが眠くなる時間だ。
先ず、主催者・飯能市長他エライ方々の挨拶があり、ぐったり。
次に出席した飯能市日高市の市会議員とボランティア団体代表の紹介が30分も続き、うんざり。

ようやく始まった講演はメリハリがなく、睡魔に襲われ、ついうとうとしてしまい、前半は殆ど聞いていなかった。

後半は耳を穿り、目を見開き、講演を聞くことができたが、どこかで聞いたことがあるような話ばかり。大した内容ではなかった。
これでは「里山資本主義」は大袈裟。むしろ「地産地消で集落を活性化する」ぐらいが適切だった。

それでも、ぼんやりした頭がまだ覚えている講演内容を整理すれば、以下のとおりだろうか。

   ・もはやカネや効率に頼る資本主義は終わった。
   ・過疎化する地方を活性化するのは、地産地消を推進し、高齢者にも役割を果たしてもらう「里山資本主義」である。

以上は間違ってるかもしれない。だから、ロングセラーになっている新書本の方を、一度は読まなければいけない、と思った。

最後に都幾川町町長が感想を話された。

  林野庁は「植えて・育てて・伐る」が林業の正しい循環と言っているが、「伐る」の次に「使う」を加えるべきだ。

という言葉が印象に残った。
確かに飯能・日高で、埼玉県が大規模な間伐を実施したが、伐採した木は投げ出したまま。林の中で腐敗を待つだけである。

 

里山の荒廃については、この「林住記」に何度も書いております。
よろしければ検索欄に「里山」か「間伐」と入れ、「このブログで」を選び、クリックして、過去記事をご覧ください。

それから、講座を司会した飯能ケーブルTVの女性アナウンサーが良かった。
声質・滑舌・発音など、きれいな日本語で、いい感じだった。

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裾上げ

2015-02-06 | 林住期

リュックを片方の肩に、何気に引掛けるお洒落が難しい。
寒さに着膨れて、リュックが滑り落ちる。
出先で音入れを使うとき、往生する。

背が縮んだ。
スラックスの裾を引きずり、ルンバのように床を掃除する。
で、
裾を3cmほど上げてもらった。

不愛想なドアチャイム。
叩けば、暫くの間
はまた音を出す

不都合な現実は、手直しと修理で取り繕うつもり。

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梅は一輪

2015-02-05 | 高麗便り

       梅一輪一輪しかの寒さ哉
                       .......... 森生

散歩の目的は探梅である。
いつも真下を通らせていただく老梅は、見上げれば、あとひとふんばり、いや、ふたふんばりかな?

 

桑畑の先にある農家の紅梅は、既に満開だ。   梅は一輪また一輪と咲くから奥床しい。一斉、かつドッピンクに咲くのは如何なものか。

 

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立春

2015-02-04 | 高麗便り

暦の上では早くも立春だそうな。

では、暦の下はどうなってるか、春は名のみの風の寒さにめげながらも、高麗の里の真実を探すために歩いてみた。

 

山は時々ごうごうと大鼾をかき、まだ眠りこけていて、川端のオーガニック食堂は休業中だ。

 

蝋梅の周りにだけ、小さな春が来ていた。ほつ。

 

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21世紀の資本主義

2015-02-03 | うわごと

最近、資本主義が危ないようだ。
経済が良くなれば、生活も良くなるはずだったのに、富裕層は一層豊かに、ワレワレ貧困層は、より貧しくなってきた。
アベノミクスで目論む経済成長は、むしろ所得格差を広げてるのではないだろうか。

と、まぁ柄にもなく、ふと思うのデス。

そうしたら、森生と同じようなことを言ってる外人サンがいた。
土曜の朝、国営放送の「週刊ニュース深読み」というニュース解説番組を偶然見ていて、それに気付いたのであります。

その人の名はトマ・ピケティ。どこでそう言ってるかと言えば、「21世紀の資本」という本の中で、だ。
この本の内容をザックリと1行で要約すると、

    r>g

だそうで、これでは何がなんだかさっぱり分かりませんね。「」を資本配当率、「」を経済成長率としても分からない。
分からぬことはさておき、TVの解説によると、ピケティ先生の結論は、

    先進国の資本主義経済は、経済成長率が高ければ高いほど、貧富の格差が拡大する。
    経済成長で得られるカネより配当金や家賃など資産から得られるカネの方が大きく、資産は世襲され貧富の格差は拡大する。
    世界各国は協調して、富裕層からもっと税金を取れ。

ということ。ね、森生が時々考えることと同じでしょ? 
え?ほんとに考えてたのか、ですって? ....... 考えてたってば。林住記に書かなかっただけなんだからね。

TVでは翻訳した先生やその他の先生たちも同席し、デープ・スペクター氏が混ぜっ返しをかわしながら、若いアナ君が丁寧に解説してくれた。
見ている最中は、な~るほどやっぱりそうだったんだぁ、といたく同感し納得していたつもり。
けれども、イマ、この林住記で、その解説をもう少し詳しく受け売りしようとすると、な~ぁんにも思い出せないのね。

    

このところ連日の底冷えで、電気代をひやひやしながらエアコンを使ってるアリサマだ。
だから身体ではピケティの言い分を分かってるけど、頭がかじかんでしまい、しっかり
理解してなかったんですね。 

仕方がない、バスに乗り遅れたくない、この本を買おう、と決意して、飯能の駅ビルPePeにある本屋へ行った。
あるある、あるけれどたった3冊しか。飯能市は貧困層が多く、東京ほど売れてないようだ。

そして話題の本を手に取ってみた。分厚い! 何と、本文600頁、索引100頁、合計700頁は楽に超えてる! 
中は字がいっぱいに溢れていて、図表はあるけどイラスト一つない不愛想さだ。
しかも、しかもですよ、値段が何と5,
940円だわぃ!

デープ氏が、売れてる理由を明快に分析したとおり、この本の外見は頗る見栄えがいい。
机上に無造作に置いとけば、インテリゲンチャになったように見える。

多峯主山を越えて、飯能市から突然やってくるしゃもじぃは、腰を抜かすだろう。ここは一発、買おうかな、と思った。

      

だが、ここでまた考えた。

オノレは年金生活者であり、資産は古ぼけた猫額亭と僅かな普通預金だけ。
経年劣化したわが庵の、ドアチャイムさえ修理できない貧困層である。叩けば「貧・困・寒」と寂しい音が鳴るのデス。

今年の年金支給額は僅かに増えるらしいが、その増加率は物価上昇率にも賃金上昇率にも及ばないそうだ。
これは安倍晋三の政権が勝手に決めたことで、「マクロ経済スライド」と言うらしい。
おいおい「約束と違うじゃないか」と腹が立つが、森生の周りのじじばばはこんな重大事に全く関心がない。

従って格差は広がるバッカリという次第だ。こんな高い本を買えるわけがないじゃないかっ。

150203


雪を載せて走る

2015-02-02 | 林住期

雪が降ったのは3日前だったかな。いや、4日かな。
冬篭りで、食料品も小口現金も寂しくなったので、補充のために出かけなくてはならない。

近頃、健康のため、地球のため、家計のために、あまり車を使わなくなった。
しかし、きょうは風が特に冷たく耳が千切れそうで、町を歩くなんて到底ムリ。それで久しぶりに車であちこち走ることにした。

車を置いておく庭は北向きで家の日蔭になり、何日か前に積もった雪がまだ残っいる。
車を出す時、当然、雪を払い落とそうとしたけれど、古くなった屋根は撥水性が無くなったせいか、凍った雪は簡単に落とせない。
それでやむを得ず、屋根に雪を載せたまま国道をよたよた走ることになった。

雪がすっかり消えた国道299を、雪を載せて軽自動車を走らせるのは、かなり恥ずかしいものです。
泥んこのオフロードカーに雪を載せてなら、上越のスキー場帰りみたいで恰好いいけどね。

でも、スーパーの駐車場に着いた時には、屋根の雪はきれいさっぱりと無くなっていた。
じじぃの後ろを走った人、ごめんね。

150202