林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

原爆の日にウンザリ

2015-08-11 | うわごと

広島と長崎の原爆忌がようやく終わった。
じじぃは「よくもまぁ、毎年同じようなことを続けているものだ」と感心し呆れている。

今年も被爆者の悲惨な体験が、繰り返し繰り返し報道された。
しかし不思議なことに、原爆投下を是とするアメリカ政府と米国人を非難する被爆者は一人もいない。
もし、アメリカによる民間人に対する無差別殺傷を誰も抗議せず、損害賠償を請求しないなら、日本人は腑抜けで、韓国人を見習うべきである。
マスコミが報道しないだけなら、それは何故か。安倍晋三と同様にマスコミもアメリカのポチではないか。

被爆者が高齢化するに従い、被爆体験を次世代に伝えることが今年の重要なテーマのようである。
それで「語り部」という古い言葉が氾濫し「おもてなしのこころ」や「絆」のように、手垢にまみれた流行語になった。
報道は全てお涙頂戴で「もぅ分かったよ」と言いたい。悲惨な被爆体験話が核廃絶に役立っていないことは、現状を見れば明らかだ。
逆に安倍晋三のような「積極的平和主義者」を誕生させた。
被爆体験談を核兵器保有国国民に伝える努力を、その筋の各団体は何故しないのか。

広島長崎の追悼式に安倍晋三が参列したことは笑止だった。この人ほどこの会場に似合わない人はいない。
広島で非核3原則を語らなかったことが、後で批判されたが、虚言癖がある安倍晋三の本音が現れた適切な式辞だった。
慌てて長崎では非核3原則を加えたが「戦後レジームからの脱却」を目指す安倍晋三はウソツキで、アメリカのポチだから信用できない。
文句があるなら、何故、会場で野次り倒さなかったのか。

 

核廃絶は、これまで通りの願いや祈りだけでは、到底実現すまい。
伝統行事化した「広島長崎の原爆の日」とマスコミにはウンザリである。

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4姉妹の家

2015-08-10 | 遠い雲

「海街diary」を観た。いい映画だった。

父親に捨てられ、母親に去られた3姉妹に、異母妹の中学生が加わる。
海辺の街・鎌倉。姉妹の1年間の人間模様である。

4姉妹の生い立ちと、現在進行中の交友関係は相当ドロドロしている。
普通ならもっと劇的な展開にするだろう。
しかし是枝裕和監督は淡々と、裸はあるけれど、小津安二郎のような品のいい映画にした。

小津作品より面白かったのは、4姉妹が互いに相手を思いやりながらも、飾らず生きているからである。

4姉妹ほか出演者がみな芸達者なのが良かった。
特に4女の広瀬すずと、さり気なくくすっと笑わせる大伯母役の樹木希林が目立った。
それからのほほんとマイペースな3女も好きになった。

場所は鎌倉市極楽寺・腰越・七里ヶ浜界隈で、巧みに鎌倉の雰囲気をとらえている。
八幡さまや大仏など、雑踏する観光名所を外しているのが成功した。

   

生まれ育った鎌倉を離れて、そろそろ40年になる。
4姉妹の家が「祖母が遺した鎌倉の古く大きな家」とあったので、漫画が原作のこの映画に飛びついた。

実家は、関東大震災の直後に、祖父が建てた商家作りの、飾り気がない大きな家だった。
震災直後、屋根を軽くするために波型トタン板で葺き、柱や梁は太かったが、雨の日の喧しさは強烈だった。
小中高校時代の友だちが住む、瓦葺の勝者な家が羨ましかった。

古くなった家は、母が亡くなって直ぐに兄が取り壊し、賃貸駐車場にしてしまった。
4姉妹が住んでいるような家は、鎌倉にはもう殆ど無いはずである。

挿絵は沢田重隆。安西篤子著「鎌倉 海と山のある暮らし」草思社から。

大仏さまは、健康診断と補修と洗浄のため、来年1月から3月まで、拝観できません。
若宮大路の段葛も大改修するそうです。

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雨乞い

2015-08-07 | 高麗便り

 

空気が、ジリジリ火照っている。
猛烈な日射で、お皿は干上がり、目は融けた。

夕方、埼玉県西部で発生した雷は、ごろごろ鳴っただけで東京都へ向かった。
これも東京一極集中か。

ほんの10分でいい。ザ・ザァーッと大雨を降らせて欲しい。
お願いします。

ふぅ。

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心頭滅却しても

2015-08-06 | 林住期

ふぅ~。暑い、いや熱いですな。

これは日本列島上空に居座る高気圧の所為らしいが、気象予報士の所為でもある。
連日の、厳しく猛烈で酷いこの熱さ。当たるものがないので、今日は気象予報士に八つ当たりだ。

民放の天気予報は子供じみて騒々しく、イライラするので見ない。
国営放送の天気予報は、民放化傾向が強くなってはいるが、まだましなので常時点検している。

平日の朝、平井予報士はこのクソ熱いのにスーツとネクタイだ。年中クールビズの国営放送にしては身嗜みがばかによくて不愉快だ。
冷房が効いた局内で「暑い暑い」と言うな。
余計熱くなるじゃないか。それに、この異常な高温を内心喜んでいるように見える。

サァ・サァ・サァが口癖の桧山予報士は、医者でもないのに熱中症治療法を詳しく説明した。
そんなことより、上空ん千mに入っている寒気が、何故地表に下りて来ないかを、サァ説明してくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


わが猫額亭は冷房中の居間以外は炎熱地獄である。
思庵に3分もいれば、汗が噴出し雲古は出ない。

う~む、心頭滅却しても、腹が立つ。

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騒音

2015-08-05 | 遠い雲

ブログネタを探しに、中央公園で開催された夏祭りに行くつもりだったが、夕方になって忘れてしまった。
風に乗って炭坑節や太鼓の音が聞こえてくるのに、今年は全く静かだったからである。

自治会長さんによると、苦情を言ってくる住人がいるので、音が広がらないように気を使ったそうである。
盆踊りや太鼓の練習を毎晩、1ヶ月も続けられたら確かにメイワクだろうが、たった一晩くらいを我慢できないのだろうか。
耳の穴のデカイお方がおられるんですな。

そういえば去年は、ショッピングセンターの拡声器でラジオ体操の伴奏を流していたが、今年はCDプレーヤーで済ませている。
また、体操帰りのじじばばの声がうるさい、と苦情を言われたそうで、代表さんから自粛するようにと注意された。
他にも市議さんは、登下校の子どもたちの声を静かにさせろ、と通学路沿いの住人から意見があったとか。

  風に乗って流れてくる隣町の祭囃子。

  台風前の海鳴り。

  除夜の鐘に交じる船の霧笛。

  円覚寺杉森の梟の声。

いずれも子供の頃、よく聞いた懐かしい音である。あの頃、まちは今より静かだった。
時には夫婦喧嘩の声も聞こえて、社会を勉強したものだ。

いま、じじぃの耳の中で鳴く油蝉も何とかしたい騒音だが、これは加齢現象で、死ぬまで治るまい。

今日、つくつく法師のせわしない初鳴きを聞いた。
宿題・課題・問題・難題? そんなものは成り行きに任せ、もぅ忘れましょ。   

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言い分・2

2015-08-04 | 色めがね

東京オリンピックは呪われているようだ。今度は商店街のポイントカードのような東京オリンピックエンブレムにケチが付いた。

舛添都知事も認めたように、ベルギーの劇場ロゴにそっくりだ。また、オランダからの色使いへの指摘もご尤もである。
特に、ベルギーから東京に変わる動画は、サノケンさんの、着想が変形し完成するまでの過程を的確に捉えて、説得力がある。

これらに対し、サノケンさんの言い分は当初「特にありません」からこう変わった。

   ベルギーのデザインは初めて見ました。あれを参考にしてはおりません。

そりゃぁそうだろう、四の五の言い訳を詳しく言うのは恥の上塗り。だが「盗作」と決めつけるのはいささか気の毒ではある。
商店街のポイントカードならともかく、世界中に公開される作品を、サノケンさんクラスの人気者が盗作するはずがない。

サノケンさんには亀倉雄作や田中一光のような、日本文化に関する見識と才能が不足していたと言うこと。
それにこのデザインはごちゃごちゃと複雑。色は多色使い。ベルギーの劇場の方が使い勝手がいい。
今後制作するポスター・看板・制服・等々と組み合わせにくい。

ま、ここはいざぎよく白紙に戻すことですね。そうはいっても、あんなに派手にお披露目しちゃったんだから、今更難しいだろうけどね。
なお、東京オリンピック組織委員会の言い分も奇っ怪である。

  1年もかけて調べて決めたので問題はありません。

こういうものは盗作でなくても先にデザインした方が勝ち。
大体、本当に調査したのかね。競技場の経緯を見れば、信用できない。

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言い分・1

2015-08-04 | 先輩のお言葉

森喜朗さんはドエライ新国立競技場がボツになったのがご不満のようだ。

  みなさんは2520億円は高過ぎるとおっしゃるが、ボート場なんか1000憶円もかかるんですよ。
  なのに、ボート場については誰も何もいわない。おかしいじゃないですか。

確かにおかしい。
ボート場に、本当に1000億円もかけるなら、こちらも白紙に戻させたいですね。どうなってるんだろうか、マスコミよ。

  あの牡蠣が潰れたようなザハ案は、本当は嫌いなんですよ。

賛成。森生には腐ったイカに見えるけど、確かにデロリと潰れた生牡蠣です。
で、森喜朗さんは外観よりも1520億円という莫大な金額が気に入っているようだ。どうも怪しい。腐臭がしますね。

なお、ザハ女史は既に10数億円の報酬を得ていて、デザインの見直しには協力する由。
クワバラクワバラ。

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涼しい風

2015-08-03 | 高麗便り

今朝は珍しく、爽やかな北風が吹いてくる。昨夜、関東平野の各地で降った雷雨が、火照った大気を冷やしてくれたおかげだ。
ラジオ体操を第一と第二を続けてやっても汗が滲まず、いい気持ちの朝だった.。

昨夜は頭上で雷が、何度も何度も、夜空が裂けるような音を轟かせたが、結局、一滴の雨も降らせなかった。
一昨日も同じ空模様で「寒気が上空に入り大気の状態は極めて不安定で.......」という気象予報士の慣用句は、高麗の里には通用しない。

ほんの僅かでも税金を納めてるんだから、東京に降るという猛烈な雨を、少しはこっちにも融通してもらいたいものだ。

早朝のラジオ体操に参加を再開して2週間。皆勤だぞ。

元ショッピングセンターの屋根に這う蔓草はへばってしまったが、中庭の地面にしがみ付く雑草はまだガンバッテル。
例え雨が降らなくても、つくつく法師が鳴き始める頃までは、何とか皆勤するつもりだ。

フレーフレー、雨。
そして、ラジオ体操に参加するじじばばたち。

 

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