CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

山と言えば? もちろんあれ。

2016年07月13日 | 考察シリーズ
小頭:山!

下忍:川!

小頭:よし、部屋に入れ。お頭様にご挨拶じゃ! ところで首尾は上々かな?

忍者:どうも仲間内で裏切り者がいるみたいで... 早速、裏切り者を炙り出すため、ワナを仕掛けてまいりました。
一両日中には、誰が裏切り者か判ると思います。

頭:ご苦労じゃった。

下忍:お頭! それから、合言葉の“山と川”は裏切り者を通じて敵方に洩れているみたいでこれを使うのは危険です。

頭:なんじゃと! 合言葉が洩れておるじゃと! これは困ったのう。何かいい方法はないものか?

小頭:それでは、山と川”英語のに置き換えて、“MOUNTAINと RIVER”はいかがでしょうか?

頭:おお!それはよき考えじゃ。 奴等には英語はわかるまいて。

と発作的にブログの記事の連投。

山と来れば、やっぱり川!

と言っても、北島三郎の“川”ではない。

このお方、漢字一文字の題名の歌かなりお好きな様で。他には、谷、峠、竹、橋、祝、歩、斧などなど

やっぱり、洋楽のブログなのでRIVER!

1980年、ボスの愛称で呼ばれたブルース・スプリングスティーンの5枚目のオリジナル・アルバム。

なんと2枚組み計20曲のスプリングスティーン節のてんこ盛り。

もちろんアルバムは全米1位の大ヒット。計8枚シングル・カットされたうちの一曲、HUNGRY HEARTも5位にランク・インされ大ヒットした。

もちろん私もオン・タイムでレコードを購入、その後再発のCDも数種類購入しているファンなのである。

そのレコードは文句の付け所のないすばらしい物なのだが、中身が濃い過ぎて、歳を取った今2枚のレコードを連続して聴くのは中々厳しいものがある。

アーティストとしては“バラエティーにとんだ俺たちの作品数多く聴いてくれ”って事で2枚組みのレコードを出す。

ベスト盤やライブ盤の2枚組みはヒット曲のオンパレードの構成が出来るため、選曲には苦労しないわけだが、オリジナル2枚組みとなると、2枚のレコードの収録時間をスタジオ録音による新曲だけですべて埋めなければならない。

そのため2枚を連続して聴く途中で聴き手の集中が途切れないよう、アーティストもその構成に工夫を凝らすわけであるが、この作業中々難しいものがあるといえよう。

クラッシック・ロックの範疇で“リバー”以外で60-70年代の手持ちのオリジナル2枚組みレコードで思いつくといえば、

ビートルズのホワイト・アルバム


ストーンズのメイン・ストリートのならず者


エルトン・ジョンのグッドバイ・イエロー・ブリック・ロード


ジョージのオール・シング・マスト・パス


デレク・アンド・ドミノスのいとしのレイラ


ゼップのフィジカル・グラフィティー


ピンク・フロイドのウォール


フーのトミーと四重人格


フォーカスのフォーカス3


ディランのブロンド・オン・ブロンド


ハンブル・パイのイート・イット


アース・ウィンド・アンド・ファイヤーのフェーシズ


ジェネシスの幻惑のブロードウェイ


U2のラトル・アンド・ハム


クリームのウィ-ルズ・オブ・ファイヤー


トッド・ラングレンのサムシング・エニシング


フリートウッド・マックのタスク


ダン・フォーゲルバークのイノセント・エイジ


ELOのアウト・オブ・ブルー


スティービー・ワンダーのキー・オブ・ライフ

幾度も聴いて、収録曲全部をしっかりと覚えていると言えば、NO.9に若干問題はあるもののやっぱりホワイト・アルバムですかね。

ストーンズ、エルトン、ゼップ、ELOにジョージも問題なし。 それにトミーと四重人格もいけるかな?

それら以外は全曲覚えているかと言われると、苦しいかな?

下人:お頭! われら下忍で英語を理解し使いこなせる者は居りませぬが?

頭:仕方ないのう。それでは今回も北島三郎の演歌シリーズでいくとするか。

小頭:解りました。 谷!

下忍:峠! いや違った、橋!


山と言えば?

2016年07月13日 | American Hard Rock

“暑い日々は続くよ、何処までも”なーんて言ってたら、今朝は激しいスコール。

雷もなって窓を開けると風も結構吹き込み、気温も30度を下回る27度。

エアコンの効いている部屋から外に出ると、やっぱり湿気があってムッとするのだが、久々の30度割れということで、雨に濡れなきゃ快適。

昨日は、夏となるとやっぱり海や山ってイメージがあり、海を代表するサーファー物を取り上げた。

そこで今日は、山!

と言っても、北島三郎の“山”ではない。

やっぱり、洋楽のブログなのでMOUNTAIN!

1969年、ギタリストのレスリー・ウエストに、かってクリームをプロデュースしたフェリックス・パパラルディが興味を持ったことから、レスリーのソロ・デビュー・アルバム、MOUNTAINにプロデューサーかつ演奏者として参加した。

そしてその後、バンド結成にいたったのはよく知られている。

と言うことで、バンド形態での実質的なデビューは翌年のアルバム、CLIMBING!であった。

当時の邦題は“勝利への登攀(とうはん=高い山によじ登ること)”で、“勝利への”と言う言葉がこのアルバム関して何を表すのかいまいち意味不明。

また“攀”なんて漢検1級の試験に出てくるような代物で、普通この一文字だけを見て一回で正確に読んだり、書いたりは出来ないだろう。

多分購入者の注意を引くために、当時少し大げさな邦題を付けたのだろうと思う。

日本での特殊な事情はさておき、アルバムは全米17位を記録し、シングル・カットされた彼らの定番、ミシシッピ・クイーンも21位とヒットした。

個人的には、レスリーのギターの音色を最大限に生かすために、他の楽器が主張し過ぎないような控えめのアンサンブルが採用されたと感じる。またクリームとは違い、キーボード奏者を加入させたのは厚みのある音作りの上で効果的だった考える。

レスリーのハードな演奏スタイルが、その後出てくる多くのギタリストに影響を与えたのは勿論だが、CDであれば6曲目に収録されている、レスリー爪弾くギター中心のインスト・ナンバー、TO MY FRIENDなんかも後のZEP IIIあたりのアコースティックなサウンドに影響を与えたのではないかとも思える。

それから、インパクトのあるアルバムのアートワーク。

真っ黒に塗りつぶされた、いかにも呪われたような印象のある山に立ち向かう、預言者、卑弥呼のような女性が描かれているような?

しかしながら、山の後ろから後光が射しているような風景が描かれているので、単にその女性が日の出を祝っているだけなのかもしれないが…

見る人によっていろいろな想像を浮かべさせるこの絵を描いたのは、フェリックス・パパラルディのかーちゃん、ゲイルだ。

そして1983年フェリックスは、まさか、彼女によって射殺されてしまったのだ。

フェリックスは当時愛人を持っていたとされ、その恨みで射殺されたのでは?と言う疑いも当初あったようだが、最終的に事故と言うことで、過失致死の刑でゲイルは数年の刑務所に服役、出所後長い月日がたち、2013年にゲイルは死去したようだ。

この事件によって、ゲイルが施したいくつかの印象的なアートワークは、MOUNTAINの各々のアルバムになんとなく暗い影を落としているような気もする。

しかし、このアルバムの中身はその後のロックのお手本となるすばらしい出来。

エヤコンの効いた部屋で暑気払いの目的で聴くにはうってつけかも。

但し部屋にエヤコンがないと、より暑苦しくなってちょっと厳しいかも…

ところで、昼過ぎには雨も上がり、なんと夕方の気温は上昇して29度。ギャー!