CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

またまたちょっと寄り道、日本人って...

2016年07月28日 | 特になし
部屋中に散らばった沢山のCDやレコードの中に埋もれて暮らしていた日本から離れて、早4ヶ月経つ。

CDやレコードが一枚も無く、もちろんそれらを再生するオーディオ装置も当然此処にはない。

あるのは、Window7を操る古いDELLのデスク・トップとロジテック社製(日本では、商標登録の関係でロジテックの商標は使えずロジクールと名のっている)の3000円程度の安物のPC用スピーカーを使って、ユー・チューブに登録されている音楽を聴くのが関の山。

以前のように、実際所有しているCD、レコードやPC内のハイレゾ音源を聴いたりそれらのジャケットを眺めながら何かを発見、至急ブログにアップなんて芸当は出来ない。

と言うわけで、今回もロックの話とは関係の無い話へよたよたと脱線。

海外で暮らしていると、本当に日本人に生まれてよかったと感じることが多い。全部が全部ではないが、昨今多くの海外からの観光客が日本を訪れ、日本での経験が肯定的に語られることを多く聞く。

日本人はそれらのことが当たり前だと認識しているので、普通だと感じるのかも知れない。

簡単な例として、感謝の意を表す際有難うの言葉に添えてペコリとお辞儀をする。

帰国すれば当然そのような対応は無く、日本では普段から敬意を持って対応されていると言う状況を非常に新鮮に感じるのかも知れない。

また、時間に関しても日本人は几帳面であり、朝夕のラッシュ時における電車やバスの発着は分刻みに設定され、それらは時刻表に記載され実際に何らかの事故が無い限りその時刻表通りに運行される。

これは世界何処の国に言ってもほとんど見られないようなシステムじゃないかと思う。

此処シンガポールでも、最先端の地下鉄網が完備され、地下駅ではプラットホームと線路の間にガラスの仕切りがなされ、車両はその扉が、その仕切り側に取り付けられている扉の位置にぴったりと止まるよう制御されている。

すなわち、またホームの仕切りによって、地下駅構内はホームを含めてすべて冷房を効化す事が出来、また乗客が誤ってホームの下に転落したり、走行する車両と接触することが無いようになっている。

このような最新設備を取り入れているシンガポールの地下鉄網でも、日本のような時刻表どおりの正確な分刻みの運行は取り入れられてはいない。

此処には市街の中心に同じプラットホーム上で、他の路線に乗り換えることの出来る駅が2箇所あるのだが、残念ながら、そこでは2路線の車両が同時に到着し必ず相互乗換え出来るような、日本のお家芸は見られない。

駅に到着し乗り換えようとすると、その列車は出発するためちょうど扉を閉め乗り換え不可能となり、次の列車を3-4分ほど待つこととなる。

ラッシュ時には3-4分間隔の運行で、それ以外の時間帯は5-6分と言うような時間感覚である。むしろ、これが普通なのでは?

国によって時間に対する観念が異なるので、相手方から日本人を見ると“そんなに急いで何処に行くの?”って感じかもしれない。

その昔、よくシンガポールの友人の結婚式に参加したのだが、その招待状には式は例えば5O'CLOCK SHARP(5時きっかり)なんて書かれていた。

当然の事ながらその時刻に名前が書かれたテーブルに着席すると、私一人なんて事がよくあった。

現在は、御呼ばれが無いのでよく分からないが、式場サイドも時間の管理にうるさくなり、昔のようにのんびりとした式の進行はなくなったのでは無いかと思う。

それはさておき、昔から日本人は勤勉でまじめであると言う印象から、日本人に頼めば仕事は間違いが無いというイメージが形成されているため、海外で働く日本人はその恩恵を受けていると言える。

しかしながら、つい先日そのイメージをぶち壊すことがあった。


ある小さな作業を日本人が経営してる会社に任そうと思い電話をする。

現地企業より料金は割高であるが、日本語でコミュニケート出来るのと、日本人の経営ということで作業にしっかりと対応するだろうと思った。

電話をかけると、日本語を話す女性が応対してきて、電話での確認は聞き間違いも有るので、メイルにて詳細を送って欲しいと言われたので、翌日仕事の内容確認のメイルを送った。

数日経ってもうんともすんとも言って来ないので、こちらから電話をかけると“すみません”とか“申し訳ありません”の一言も無く、メイルの受信履歴を調べるから、こちらのメアド教えて欲しいとのたまったのだ。

何でも、一日百本超のメイルを受信するので、こちらのメアドが無いとすぐに調べられないとか?

電話の受け答えの対応の印象がよくなかったのと、メイルの受信の管理がよくないと判断し、こちらからの仕事の要請はその場で断った。

そうすると、すぐに折り返しの電話があり、こちらからのメイルを受信記録から削除する連絡があった。

すぐにこちらのメイル見つけることが出来るなら、メアドなんか聞くなよと突っ込みを入れたくなるし...

百歩譲ってこちらのメアド確認したいなら、こちらのメイルの受信を見落としていたわけだから、それを頼む前に何か一言あれば、こちらもそれ程頭に来ることは無かったのだが…

仕事依頼をキャンセルしたので、実績のあるローカルの会社に仕事を依頼のメイルを送信したところ、すぐに電話がかかってきた。

仕事のクオリティーの問題はのこるが、日系の会社に頼んでも結局現場の作業はローカルの人間に委ねる訳だから、まあたいした違いは無いと思い直す。

結局日系の会社より2割以上安く商談成立。

まあ、あまり人の事をとやかくは言えない私なのだが、その私も含めて、海外で生活する日本人は先人が苦労して築き上げてきた正のイメージを決して崩してはならないと強く思った。

いや待てよ… もし応対した女性が日本人ではなく、日本語を流暢に話すローカルの人であれば???

きっと、“このおっさん、いったいなんで怒ってんねん?”(関西弁の雰囲気で)と思うことだろう。