CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ランダムにレコード紹介、その16 サーフ・ロックの思い出

2018年11月21日 | AMERICAN ROCK/POPS
暇なら映画でも見に行きませんか?と相部屋の日本人留学生で2歳ほど年下のホセくんが私に声をかけた。

ここはロスにあるボーディング・ハウスと称される下宿屋で、先輩が日本に一時帰国している間、代わりにひと月弱ここでダラダラと過ごしていた。

ホセくんの国籍は日本で当然日本語はペラペラであるが、顔立ちは日本とラテン系のミックス。

長髪で鼻は高く鼻の下にひげを蓄えたエキゾチックな顔立ちでサーフィンが趣味だったのを覚えている。

それではと、彼の車でサンタモニカの場末の映画館へと。

上映されていた映画は、1976年制作のMany Classic Momentsと言うサーフィン映画で、登場人物はプロのサーファー達。

その彼等がハワイや南アフリカなど 世界各地のサーフィン・ポイント巡り波乗りの技術を披露するドキュメンタリー物で、当時1979年の1月頃だったから多分リバイバル上映で、館内はガラガラだった 。

大波の真下にできるチューブの中をサーフ・ボードに乗ってくぐり抜ける様は、一体どうやって撮影していたのだろうか、中々迫力のある印象的なものだったとおぼろげに記憶している。

しかし、当時サーフィンに全く興味のなかった私は、それ以外の映像の記憶がないと言うことは、多分途中でうたた寝でもしていたのだろう。

帰国後、とあるレコード・ショップで見かけたのがカラパナの1979年に出たベスト・アルバム、Greatest Hits’ Of The Seventies(邦題、虹を追う男たち)。


(ジャケ表)


(ジャケを広げると、白いビキニの三流モデルぽいお姉さんが、当時はやりのローラー助とを履いて海岸沿いの遊歩道を滑って行く画。せっかくベスト・アルバムを出したわけだから、もう少しましなアート・デザインにすればよかったのにね。)


(レーベルはなんと、なんとあの懐かしのTrio Record! ハワイ出身だからアメリカのメジャー・レーベルと契約出来ないのであれば、ハワイのローカル・レーベルより、当時サーフ・ロックが流行っていた日本のレーベルと契約した方が契約条件がよかったのかな?)

Many Classic Momentsはハワイ出身のカラパナと言うバンドがサントラを担当していたこと思い出し、調べて見るとサントラに収録されていたBlack Sand、Many Classic Moments、UltimateやI Chase A Rainbowなどの曲がこのアルバムにも収録されていたので後日購入に至った。

ウエスト・コーストの香りがするAOR系の曲やファンキーなロック系の曲などが中心で、当時日本ではカリフォルニア出身のパブロ・クルーズや同じくハワイ出身のデュオ、セシリオ&カポーノらなどを一括りにして日本ではサーフ・ロックと称していたそうな。

でっ、数十年ぶりにこのレコードをターン・テーブルの上にのせてみる。

オォ〜、素直で懐かしいサウンド! 

中々いいじゃないの!

次の日のこともあまり意識せずグウタラと自由に過ごしていたあの楽しかった頃に戻ることなど無理ではあるが、サーフ・ロックでも聴きながら今宵懐かしもう。

そういえば、短い間だったけど色々面倒見てくれたホセくんは今頃どうしているかな?

サーフィンまだやっているかな?

私は日本の片隅でシコシコとキーボードを叩きながら、しぶとく生きています。

ランダムにレコード紹介、その15 電話して頂戴〜♪♪

2018年11月21日 | AMERICAN ROCK/POPS
電話して頂戴〜♪♪

と聴けば思い起こすのがあの名曲、SSWのキャロル・キング作のYou’ve Got A Friend。

本人もアルバム、Tapestryで歌っているが、盟友ジェーム・ステイラーのカバーで大ヒット。その後多くのアーティストによってカバーされているのは周知の通り。

同じ様な内容の歌で、アメリカのSSW、ランディー・バンウォーマーが1979年に出したアルバム、WarmerにCall Meと言う曲が収録されておりこのアルバムからシングル第二弾としてカットされた。


ランディー・バンウォーマーのデビュー・アルバム、Warmer


トッド・ラングレンで有名なBearsvillレーベル

残念ながらヒットには恵まれなかった。

Call when you’re lonely
Call me I will be free

If you need love
Or just a friend
Call me for company

非常に美しいメロディーにのって歌われている。

悪くはない。

しかしキャロル・キングの歌が男女問わずに呼びかけている全方位友情物語に対して、この歌はどうも彼女か元彼女に対して歌われている一方通行みたいなのでいまいちインパクトに欠けたのではなかったろうか?

でも大丈夫、このアルバムからシングル第一弾として後世に語り継がれる必殺!の大ヒット曲、Just When I Needed You Mostが収録されていたからだ。

日本でもスクーターや他のコマーシャルに採用され、曲名は知らなくともメロディーを聴けばアァ〜これどこかで聴いたことがあるって事になる。

このアルバム数十年ぶりにターン・テーブルに置いて聴いてみる。

懐かしい〜 

でっ、このアルバムの歌詞のいたるところにLoveという言葉を今更ながら発見。

なるほど〜 

飽きのこない様に曲ごとにアレンジを変えてはいるが、基本的にLoveのオン・パレード。

Just When I Needed You Mostのシングルが大ヒットしたのに、アルバムはそれ程売れなかったのは曲の歌詞に多様性が無かったからかもね。

もう少し、Love以外のことを工夫して歌えばアルバムそれに第二弾のシングルCall Meなんかも全方位に受け入れられもっと上手くいけたのではないかと….

残念。

スタイリ〜 スタイリ〜 スタイリ〜 スタイリ〜♪♪
私に電話してください! どうぞ宜しく。

違うってば!