CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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ランダムにレコード紹介、その4 Bursting At The Seamsを苦労の末ゲットした

2018年11月02日 | PROG ROCK
今日は英国の基本トラッド・フォークにプログレ・ロック・サウンドの味付けが売りのStrawbs。

彼らのデビュー・アルバム、Strawbsが1969年に世に出てから、まだ現在もメンバーチェンジを繰り返しリーダーのデイヴ・カズンズ中心に現在も活動中と非常に息の長いバンドである。

彼らを初めて知ったのは、1974年に出たアルバム、Hero & Heroinで、このアルバムの出来にぶっ飛んで、早速過去のアルバムを買い揃えようと試みたのだが、マイナー・バンド故に日本盤は初回盤で廃盤。あちらこちらのレコード・ショップを探したもののどこにも在庫がなかった。

そこで、当時ロックに詳しい友人から街の繁華街にあった輸入盤専門店を教えてもらいこのアルバムをゲット。

それは1973年の5枚目のスタジオ・アルバム、Bursting At The SeamsのUK盤だった。

ペラペラのクラフト紙でできた安っぽいシングル・ジャケット。

ジャケ裏

Bursting At The Seams、 バンドがそれまでのフォーク・ロック路線の枠内におさまりきれず、枠の継ぎ目から破裂したと言うことだろうか….

ロック色を濃くすることによってサウンドにさらにメリハリをつけ、バンドの新しい方向性を示した 。

このアルバム、Strawbsの長いキャリアでもっとも売れたアルバムで全英2位を獲得、そしてもっとも売れたシングル、デイブの熱唱が聴けるLay Down(全英12位)とコミカルなハドソン/フォード作Part Of Union(全英2位)の2曲を収録。

それらはサイドー2に収録されている。

1974年当時の外貨の円に対する為替レートは、調べてみると米ドルに対して変動相場制に移行した頃で 1ドルが300円前後で、1英ポンドは700円近辺。

当時は円は外貨に対して非常に弱い存在で、また海外からの輸入コストなんかも余分にかかることから、現在と正反対で輸入盤は国内盤と比べてかなり割高だった記憶がある。

自宅から電車2本乗り継ぎ、一時間ほどかけたどり着いたショップでようやく見つけたアルバムだったので、少しばかり高かろうが手ぶらで帰るわけにもいかず、買ってしまった。

昔は売れ線から外れたレコードを購入するには最初ラジオや雑誌なんかで乏しい新譜情報を収集し、ワクワクドキドキしながら繁華街の専門のショップまで出張って購入する。

これは非常に手間がかかる作業だが、それだけ苦労してゲットしたのだから、いまでも非常に思い入れのあるアルバムとなっている。

今なら、通販サイトでワン・クリックすれば、たとえ海外からの直接輸入であっても、商品があっさりと手元に届いてしまう。

あまりの便利さ故、欲しいものをゲットしてもありがたみはそれほど感じなくなってしまった今日この頃である。