今日は、ジャズ・トランペッターのフレディー・ハバード。
60年代は、ジャズの名門ブルーノート・レーベルで、バンド・リーダーあるいはサイド・メンとしてモダーン・ジャズの数々の作品を世に出す。
70年代に入ってから、フュージョン系のレーベル、CTIオープニングに移籍しこれまた活躍。
その後、ハービー・ハンコック 率いるバンド、VSOPで彼自身のジャズ集大成とでも言える活動を行う。
そして1982年に突如、Ride Like The Wind(風立ちぬ)なるアルバムをワーナー系のエレクトラ・レーベルから発売。


表題曲はAORシンガーのクリストファー・クロスの作品のカバーでちょっとビックリ。
60年代のブルー・ノート時代の彼の活躍を懐かしむ人からは、商業主義すぎるなどの批判もあったようだが、私としては、曲のジャンルに拘らずテクニックに裏打ちされた手抜きなしの演奏なのでこれはこれでよし。
そもそも、モダ〜ンジャズといっても果たしてどれだけのアーティストがアメリカでのレコード販売で食べていけるかと言えば、例え大御所と言えども結構厳しいものがあったのではないかと….
案外日本やヨーロッパの熱心なリスナー達がかなり売上に貢献していたとも…
当然時代の流れの中で、売れ筋に従ってレコードを制作するのは必然だったと思う。
このアルバム、デジタル録音の走りと言われ 、二つのトラックにダイレクト・デジタル録音され当時としては最高の音源と考えられていた。
Ride Like The Wind、フレディーのトランペットも風に乗ったかの如く、疾走しております。
ウェザー・レポートのBirdlandのカバーも中々いけまっせ。