デュアン・オールマン亡き後、長年バンドのリード・ギタリストを務めたディッキー・ベッツが解雇され、新たな編成で2003年に約10年ぶりにスタジオ・アルバム、Hittin’ The Noteがでた。
ディッキーのいないABBってどうなるのか心配したけれど、しっかりしたサザーン系ブルース・アルバムが完成。
70年代のチャート・アクションと比べるとかなり見劣りはするものの全米37位と健闘した。
ギターはドラムのブッチ・トラックスの甥でもある若きデレク・トラックスが左に、そしてベテラン、ウォーレン・ヘインズが右に配置されギター・バトルを繰り広げる。
それぞれの曲はしっかり作り込まれ完成度は高いけど、個人的にはカントリー・タッチや時にはジャズ調の軽快なディッキーのギターが無いとちょっと息抜き出来ないかな。
かって彼の作った曲や演奏がブルース・バンドにアクセントを加え、緊張と緩和を行ったり来たりしてアルバム全体を楽しむ事が出来た。
このアルバムでは、ストーンズのHeart Of Stoneをカバーがそのアクセントとなる役割を果たしているのかな?
オールマン流にカバーされていて中々楽しめるけど、やっぱり原曲の良さが光っている。
流石ストーンズって思えた。
毒キノコ、ベニテングダケのようなこれらのマッシュルームは一体なにを象徴しているのか?