歳をとるとひとりごとが多くなる。
立ち上がる時でさえ、誰もいないのに”よいしょ”って自分に語りかけるが如くいつも声に出して言ってるね。
本日はポール・サイモンの1973年のソロ2作目, There Goes Rhymin’ Simon(ひとりごと)でも。
彼のつぶやく感じの歌唱が”ひとりごと”って言う邦題に繋がったのだろうか?
それはさておき、サイド−B
の1曲目の“アメリカの歌”を除いては、デュオ時代とは異なる芸風が確立したみたいで…
プロデューサーにはS&G時代とソロ1作目のロイ・ハリーではなく、後のビリー・ジョエルのなどのプロデュースでおなじみのフィル・ラモーンを共同プロデューサーに起用し、マッシュル・ショールズ・スタジオの腕利きセッション・プレイヤーをバックにレコーディングを敢行した事からS&G時代のフォーク・ロックとは一味違う雰囲気のAOR風味の素晴らしいアルバムが完成したと言えるのでは。
アルバムからシングル・カットされた 某国営放送局の放送禁止歌 “コダクローム”と “母からの愛のように”が全米2位、アルバムも 同じく全米2位で更にグラミー2冠。と快進撃。
すげ~ってば、それじゃオイラもひとりごとでも。
まあ、オジンのひとりごとじゃ金にならん!って言われそう。
リラックス出来る曲ばかりで、捨て曲無しの好盤です。