CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

もう直ぐお正月

2022年12月09日 | AMERICAN ROCK/POPS

1973年にザ・バンドはオールディーズのカバー・アルバム、Moondog Matineeを発売。

買った当時はあまりピンとこなかったのだが、時は過ぎ去り大人になって、改めて聴いてみると、何故かヘビロテとなるほど楽しいアルバムに思えた。

このアルバムの一曲目に、Clarence “Frogman” Henryが1956年に歌ったR&B、Ain’t Got No Homeをカバーしている。オリジナルの3番目の歌詞ではClarence Henryはカエルの声を真似て歌うことから彼は“Frogman”とも呼ばれたらしい。

I ain’t got no home

No place to Roam

I ain’t got no home

No place to Roam

I’m a lonely boy

I ain’t got no home

 

I ain’t got no sister

I ain’t got a brother

I ain’t got a father

Not even mother

I’m a lonely boy

I ain’t got no home

Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~

Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~ Boo~

 

早いものでお正月がもう直ぐやって来る。金欠故、悲しげにこの歌を歌って何とか切り抜けたい。

親戚の子ども:おじさん、お年玉よろしく~

私:I ain’t got no home~♪♪

親戚の子ども:それはセコイ~ 友達いなくなるよ~

私:I’m a lonely boy~♪♪

親戚の子ども:仕方ないね~ じゃ、あるだけでいいよ!

私:カエルのモノマネでゲロゲロゲロ、否!ゼロゼロゼロ (お金ありません~)

ってわけにはいかないか。

ザ・バンドの世界、ノスタルジックな雰囲気でいい感じ。


フェアバーンの置き土産

2022年12月09日 | PROG ROCK

ブルース・フェアバーンといえば80年代から90年代にかけて数多くのハードロック系のバンドの作品のプロデュースを手掛け、成功に導いたカナダ人の売れっ子プロデューサーだった。

著名なところではボン・ジョビ、エアロ・スミス、AC/DC、ヴァン・ヘイレンやキッスなどなど。

その彼が何とプログレ界の親玉だったイエスの1999年の作品、The Ladderのプロデュースを引き受けた。

トレバー・ラビンとトニー・ケイが去り、新生イエスとして1997年に出したセルフ・プロデュースの作品、Open Your Eyeが見事ずっこけ、何かバンドに変革を!と考えていたところに、フェアバーンと出会いニュー・アルバムのプロデュース頼んだのだった。

イエスの過去から培われてきた伝統的な良さは残したものの、複雑に絡むアレンジは上手く解きほぐし、印象に残るフレーズを強調しリスナーとの融和性を構築しようとした結構緻密な作業を施したかのように思える。

出来上がった作品は、これがイエス?と思わせるような前作にはない非常に親しみやすいイエスに生まれ変わったのではないだろうか?

因みにアルバムの完成間近にイエスの面々がフェアバーンの自宅を訪問した時、フェアバーンは既に亡くなっていたそうな。(病死だったのか?)

70年代初頭のプログレ全盛時代から四半世紀以上が過ぎ去り、かって栄華を極めたプログレが忘れ去られた世紀末、英36位、日本38位と米99位のチャート・アクションはかなり健闘したと考えてもいいのではないか。

フェアバーンの遺作となったイエスのThe Ladderは21世紀のプログレの在り方の指針となる置き土産になったように思える。

フェアバーンのトラック・チャートを元にイラスト・レーターが過去の作品のアート・ワークをイラスト化して作成したもの。

個々のイラストの意味がよくわからないが、クリスがフィッシュと呼ばれていたのはよく分かった。