CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

イージー・リスニングと侮ることなかれ

2023年02月07日 | JAZZ・FUSION

当時のジャズ評論家達からは安易なポップ路線への転向などと結構辛口の評価が多かったそうだが、ジャズ一本で食って行くには余程のビック・ネームしかサーバイブ出来なかった困難な時代で、もちろん後追いで聴いてきた訳だが、ジャズの新たな世界の扉を開いた事から個人的にはグッド・ジョブだったと思う。

それまでジャズ畑でハード・パップ・スタイルの路線に明け暮れたウェス・モンゴメリーだったが、ここに来て一大決心をしたのか、A&M/CTIレーベルに移籍し、プロデューサー、クリード・テイラーとアレンジャー、ドン・セベスキーらによって誰もが楽しめるモダン・ジャズ・アルバムが完成。

それが1967年に出たA Day In The Life。

ポップ調の曲にウェスのギブソンが軽やかに絡み、彼らしさがよく発揮された印象的な好アルバムとなり、当時他のジャズ系アーティストにも影響を与えた。

彼はこの後さらに2枚のアルバムを発表したのだが、1968年に心臓発作で急死する事になる。

1968年4月、Down Here On The Ground

1968年10月、Road Song

もっと彼のその後のアルバム聴きたかったと思う今日この頃...


安らぎの女性シンガー

2023年02月07日 | BRITISH ROCK

ウェールズ出身の女性フォーク・シンガーがアップル・レーベルの目に留まり、1969年にデビュー・アルバム、Post Cardを出す。

アルバムは全英/全米でそれぞれ3/28位とヒットし、さらにシングル・カットされたThose Were The Days(悲しき天使)が全英/全米で1/2位、シングル第二弾のポールが作詞/作曲/プロデュースを手がけたGoodbyeも全英/全米で2/13位と一躍スターに。

ただ彼女は元々フォーク・シンガーでポップ・スターを目指していた訳でなく、1971年の2作目のアルバムは彼女の意向を取り入れフォーク路線に転換したものの、前作と比べると地味に映ったのか全くヒットしなかった。そしてそれら2作のアルバムを残してアップル・レーベルから離れる事に…

そして翌年にアップルから、ベスト・アルバムが出る事に。さらに時は流れて1995年にはオリジナルLP盤(11曲)に新たに6曲が追加されたリマスターされたCD盤が登場。

70年代に彼女のLPを買い損ねた私もようやくその音源を手に入れることに。

ポップ時代の楽曲もいいけれど、2枚目の不発に終わったアルバムからの曲も中々いい感じで心が安らぐ。

それから、彼女は当時の売れっ子ロック・プロデューサーのトニー・ヴィスコンティと結婚。そのトニーがプロデュースしたロック・アルバムにちょこちょこバックコーラスとして参加していた。

あの伝説の女性フォーク・シンガー、サンディー・デニーのようにフォーク・ロック系のストローブスのアルバムに参加したのは理解できるけれど、デビッド・ボウイーの1977年の作品、Lowやシン・リジーのBad Reputationでもバックで歌っていたのは非常に興味深い。