当時のジャズ評論家達からは安易なポップ路線への転向などと結構辛口の評価が多かったそうだが、ジャズ一本で食って行くには余程のビック・ネームしかサーバイブ出来なかった困難な時代で、もちろん後追いで聴いてきた訳だが、ジャズの新たな世界の扉を開いた事から個人的にはグッド・ジョブだったと思う。
それまでジャズ畑でハード・パップ・スタイルの路線に明け暮れたウェス・モンゴメリーだったが、ここに来て一大決心をしたのか、A&M/CTIレーベルに移籍し、プロデューサー、クリード・テイラーとアレンジャー、ドン・セベスキーらによって誰もが楽しめるモダン・ジャズ・アルバムが完成。
それが1967年に出たA Day In The Life。
ポップ調の曲にウェスのギブソンが軽やかに絡み、彼らしさがよく発揮された印象的な好アルバムとなり、当時他のジャズ系アーティストにも影響を与えた。
彼はこの後さらに2枚のアルバムを発表したのだが、1968年に心臓発作で急死する事になる。
1968年4月、Down Here On The Ground
1968年10月、Road Song
もっと彼のその後のアルバム聴きたかったと思う今日この頃...