シングル盤のエラーと言えばやっぱりビートルズのアレですかね。
堂々とStereoって書いてあるのに実際の音源はMono。
この頃のレコーディングはすでに8トラックの機材が使われていたのでホワイト・アルバム以降、LPはステレオ仕様で統一され、それまでシングル盤はずっとモノ音源だったのが、1969年に出たジョンとヨーコのバラードからこれまたステレオ仕様となった。
時系列で見てみるとそれより後の発売されたLet It Beのシングルはステレオであるべきだが、何故か東芝音工による初回プレスのシングルはモノだった。
モノ仕様でプレスされたのかについてはいろいろ諸説あるみたいだが、すでにジャケットはステレオの表示で大量に印刷されてしまっていた事から、ステッカーで隠さずそのまま発売に至ったと推測される。
まあこの辺りは結構有名な話なので多くのファンは承知されていると思う。
本日はジョン・デンバーのTake Me Home, Country Roadsのシングル盤のエラーについて語ってみよう。
Almost Heaven, West Virginia~♪
Blue Ridge Mountains, Shenandoah River~♪
って歌われるお馴染みの歌だけれど、1973年の日本盤再発シングルの歌詞カードには2行目のBlue Ridge Mountains, Shenandoah River~♪がBlue Ridge Mountains, shine and go a riverって書かれている。
日本盤発売にあたって歌詞カード制作する際にShenandoah River知らなかったから、編者がちょっと意味不明と感じながらもshine and go a riverって置き換えたのかな…
タモリ倶楽部の空耳アワーて感じですかね。
因みに、1972年に出た日本編集のジョン・デンバーのベスト物LPと翌年に出た7”コンパクト盤を調べてみるとその歌詞カードにも同じ表記とshine and go a riverが大量発生!
多くの日本人がShenandoah Riverも知らないのは仕方がなくもないが、当のShenandoah Riverとしてはメンツ丸潰れ。