ロック界の大物が集まったチャリティー・コンサートの草分けといえば、ジョージ・ハリソンが中心となって開催した1971年8月、NYのマジソン・スクエア・ガーデンにおけるバングラデェシュ・コンサート。
ちなみに、ジョージからポールに対して参加の依頼があったものの、ポールはビートルズの解散騒動で他のメンバー3人に対して訴訟を起こしたこともあってその気になれず辞退。ただジョンはオノ・ヨーコ抜きで参加する事で事前に了承していたものの、この件でレノン家内で何らかの強いやりとりがありそれに嫌気が差したのかライブ開催日の数日前にジョンはNYから逃亡。
もしかしたら、ビートルズ解散後4人が揃ってステージに立つ可能性も少ないながらあったと思うと非常に残念だった。
またそれまでロックにシタールやタブラなどの楽器が取り入れられきたものの、純インド系ミュージックとなるとまだまだ浸透していない時代だったので、オープニングに登場したラビ・シャンカール率いるインド楽団のチューニングが済んだところで拍手が起こり、ラビ・シャンカールがすかさず“チューニングに対する拍手に感謝し、今からの本編を更に楽しんでください”って言ってクスッとさせたところも興味深い。
それはともかく、大物たちによるコンサートは大成功。
(クラプトン、ディランにレオン・ラッセルらが揃い踏み)
(ディランのグレーテスト・ヒッツ第2集のジャケの傍にいたのはジョージ。)
ただコンサート、レコードの販売や映画からの収益が税金やマネージメント会社のアラン・クレインによる中抜き疑惑などがあって、その全てがスムーズかつタイムリーにバングラデシュに届けられなかったそうな...
それでもこのコンサートのノウハウがその後のチャリティー・コンサートがより良い成果を挙げることが出来たのはいうまでも無い。
今更ながら改めてジョージに感謝!