
シカゴ交通局って?
それはジャズ・ロックもしくはブラス・ロックの雄と呼ばれた、シカゴが1969年発表された2枚組ファースト・アルバム発表時に使用していたバンド名です。その後シカゴ交通局よりクレームが付き、セカンド・アルバムからバンド名をシンプルにシカゴと変更しました。
いまだに、新譜を出しまたライブも行うなど非常に長くバンド活動を続けています。デビューから在籍していたコロンビア・レコード時代は 、ジャズ色の強いロック (末期にはディスコみたいなアルバムもありましたが)。その後、他のレコード会社に移籍しデビッド・フォスターがプロデュースする頃から、バラードの曲が多くなりました。
このアルバムは、ブラス・ユニットのパワーが炸裂するジャズ・ロック系サウンドが中心で、1曲目からシカゴの名曲が目白押しです。では、すべての収録された曲の出来はどうか?
やっぱりありました。ビートルズのREVOLUTION NO.9のような拷問みたいな曲が2枚目の1曲目に。それはテリー・キャスが作曲した実験的なFREE FORM GUITARで エレキで演奏した大爆音が約7分延々と続きます。所謂、毎週末の真夜中に近くの駅のロータリー付近に出没するマフラーを外したバイクが立てるあの音です。(冬場は寒いのでほとんどお目にはかかることがなく、安眠できますが)
後のカーネギー・ホール・ライブやライブ・イン・ジャパンには、 FREE FORM INTROというタイトルの曲が見受けられますが、ギターの爆音はなくなり、ロバート・ラムのジャズ・タッチのピアノ演奏に差し代わっています。やっぱり評判が悪かったのでしょう。1-2分程度に編集し、他の曲のイントロもしくは曲間のブリッジなどに使えばこの曲の評価は変わったかもしれません。
デビューから3作目までが全て2枚組のレコード、そして4作目はカーネーギーのライブで4枚組を発売と、その後の常識破りの活躍を見ますと、まさしく全米2位の規模を誇るシカゴ交通局の名に恥じないバンドであったと言えるでしょう。
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