今日はRy Cooderの1979年作Bop Till You Drop。
このアルバムは大手レコード会社(米ワーナー)から初めてデジタル録音にてアナログ盤を作成した記念すべきアルバムであった事。
ジャケ裏に、誇らしげにその旨が記載されている。何々? サンプリング・レートは1秒間に5万回、再生周波数帯域は20Hzから20KHzで、その結果、音はより鮮明に明るくさらに立体的になった。
だけど肝心のレコードに、傷や埃があればそれも台無し。
と言う訳で、アライグマもびっくり、今日もせっせと皿洗い。
皿と言っても、LPレコードをしこしこと中性洗剤で丸洗い。
嬉しいな〜♪ 楽しいな〜♪ おっさんには学校も〜♪ 試験も何にもない!
ところで辞書によると、アルバム・タイトルに使われているBopって旧来のビッグ・バンドではなく、少数のメンバーによる ジャズの即興演奏のことで、所謂モダン・ジャズと呼ばれると書いてある。
つまりアルバム・タイトルを直訳すと“ぶっ倒れるまでBopしろ”って感じですかね。
このアルバム、Ry Cooderの数あるアルバムの中で、唯一全米チャート100位以内(62位)を記録したヒット作で、彼の作品の中ではポップ度が若干他よりもアップしていtのか、一般受けした。そのためだったのか、日本のテレビCM(パイオニアだったか?)にこのアルバムの2曲目、Go Home, Girlが使用されていたの思い起こす。
R&Bやソウル系の曲をカバーしていて、彼自身とレコーディング・セッションに参加したデビッド・リンドレーの2本のギターが心地よく絡み合って中々よろし〜。
と一人いい気分に浸っていると、一つ気になる事が….
それは、私が所有しているのが米盤だったので長〜い間気が付かなかったのだが、このアルバムの邦題はちょっといただけない。
なんと、邦題は“バップ・ドロップ・デラックス”と意味不明のタイトル!
(日本盤の帯)
私の推察するところでは、多分レコード会社の営業にプロレス好きの人間がいて、Bop(バップ)の発音が Back(バック)に似ているので、 少しでも世間の注目を集めさす意図があったのか、プロレス技の“バック・ドロップ”を洒落のつもりで文字って“バップ・ドロップ・デラックス”と付けたのではないだろうか?
確かに、日本の音楽ファンからしたらRy Cooderは地味な部類に入るのかもしれないが、もし本人がそれを知ったら、レコード会社の営業に必殺のバック・ドロップ・デラックス”を一発見舞ったかも知れないね….
通りすがりの人:皿洗いしながらバカな妄想にふけってる場合じゃないでしょ。それより仕事しなさい〜!
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