気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

ソリハシセイタカシギ 驟雨の後に

2021年12月04日 | 強く記憶に残る鳥たち

ソリハシセイタカシギ~通称・アボセット
 という鳥が日本各地に飛来して話題になっています。

ピンっと反り返った極端に細く長いクチバシ、青灰色の細長い足が特徴
羽毛は白と黒のツートンカラー 優雅で美しい姿の水辺の鳥です。

例年だと日本へは旅鳥・冬鳥として少数が渡ってくる程度の珍しい鳥ですが
今季は、兵庫、群馬、静岡、宮崎、和歌山、茨城、福岡、鳥取で1~2羽が
滋賀県では4羽の飛来が確認されているようです。
 (他地域の情報をご存知でしたらぜひおしえてください)




知人から吉報を頂き はやる気持ちを抑えながらまだ見ぬ憧れの鳥を探しに行きました。
当日は大気が不安定で 時おり激しい風雨が吹き荒れる悪天候でした。
極力カメラを濡らさぬよう気を配りましたが、途中、撮影どころではない豪雨が降り出します。
打ちつける激しい雨に 水鳥でさえ羽毛の中に顔をうずめて立ちすくんでいました。



やがて ぶ厚い雲間からお日様の光が差しこんできました。
   二羽のソリハシセイタカシギは目の前の浅瀬に来てくれました。










ソリハシセイタカシギは、干潟や浅瀬で小魚や水生昆虫、甲殻類、貝類などを捕食します。
水深のあるところでは、カモのように泳ぎながら逆立ちをして獲物を獲ります。






ソリハシセイタカシギ(反嘴丈高鴫) Pied Avocet 全長約43cm
チドリ目セイタカシギ科ソリハシセイタカシギ属


◆ソリハシセイタカシギ、兵庫県で初確認 ネットで広まり愛好家ら殺到 ~ 神戸新聞
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202111/0014861479.shtml

「現場には連日インターネットなどで飛来を知った愛好家らが訪れ、周辺の道路や土手に車を駐車する迷惑行為も発生」


晴れた日に再訪してみると、まさにリンク先の新聞記事のような状態で早々に立ち去りました。
新聞記事が珍鳥の飛来だけでなく 押し寄せる撮影者の迷惑行為にまで言及するのは珍しい事だそうです。
メディアやSNSの影響力もあって、後日、この池を訪ねた時には迷惑行為は見られなくなっていました。
この池のある地域には広い駐車場をそなえた商業施設も多いので、お買い物をして利用される方もいたようです。

いつも見ていただきありがとうございます。
ソリハシセイタカシギはその後も滞在し、私も何度か観察に出かけています。
写真もたくさん撮ったので、また後日、違った切り口で記事を投稿したいと思っています。


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ここあ)
2021-12-04 10:14:55
ロメオさん、こんにちは。
ソリハシセイタカシギ、こんな珍鳥が2羽、しかも近くまで寄ってくれるなんて、
ロメオさんはやっぱりラッキーな事が多いですよね。こういう人を「持ってる人」と言うのですね。^^
白黒はっきりした美しいシギですね。学名で呼ぶ方が短いから書きやすく、言いやすいです。
今年は各地で見つかっているのですね。2年ほど前には青森市のフェリー埠頭の近くで発見され、
私も出かけてみましたが、なんと前日に去ったという事が分かり、一日早ければと後悔しました。
また別のお写真も期待しています。^0^
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Unknown (tukikisou)
2021-12-04 12:09:46
美しい鳥ですね。ため息が出ます。
自然界で生まれた機能美は、人間の創造の及ばないものですね。
楽しませて頂きました。
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ソリハシセイタカシギ (イケリン)
2021-12-04 13:34:20
ロメオさん
これもまた珍しい鳥ですね。
そして、その姿形の美しさにも魅了されます。
嘴が反り返っているのも、必要性があってのことでしょうが、
傍目で見ると餌が取りにくそうにも見えます。(笑)
かなりの地域で確認されているようですから、ひょっとしたらという
期待も持てますが、内陸部では難しいのかもしれないですね。
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ここあさん (ロメオ)
2021-12-04 15:20:16
こんにちは。いつもコメントいただきありがとうございます。
ソリハシセイタカシギ、青森にも飛来したことあるのですか!
まさに神出鬼没の珍鳥ですね。
何年か前にも米子や伊勢湾に飛来しているのですが、私は遠征できずにいました。
まさか地域の池に二羽も飛来してくれるとは!うれしい驚きでした。
知らせてくれた知人は、県外に出かけていたのに、わざわざ連絡をくれた親切な方で、その事実にも感謝感激です。
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tukikisouさん (ロメオ)
2021-12-04 15:24:13
こんにちは。いつもコメントいただきありがとうございます。
ソリハシセイタカシギ、といいますが、このクチバシの形は神秘です。
単に「反り返っている」という言葉では、表現しきれない造形ですよね。
特に信仰を持たない私ですが、神様の存在を感じてしまいます。
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イケリンさん (ロメオ)
2021-12-04 15:27:38
こんにちは。いつもコメントいただきありがとうございます。
おっしゃるとおり、実に不思議な姿かたちの鳥がいたものですね。
反り返ったクチバシ、あまりにも細くて、これで獲物が獲れるのだろうか?と思えます。
実際見ていると、かなり上手に小エビや小魚を探り当てていました。
海のない群馬県の沼でも、今年、初確認だったそうですよ。
イケリンさんの地域でもいつかチャンスが巡ってくるかもしれませんね。
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アボセット (『孤 独』)
2021-12-04 15:50:22
こんにちは

アボセットが2羽も近くで撮れてヨカッタですね
なかなか見られないですからね

こちらの方でも茨城県稲敷で少し前に出てたそうですが
やはり車で2時間は掛るので行くのをやめました

数年前に千葉県の袖ケ浦の方で一羽が来た時は撮りに行きました
キレイで優雅な独特のシギですよね
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見た事が無い鳥です。 (ふくろう)
2021-12-04 19:56:00
ソリハシセイタカシギですね、鳥観察1年目のふくろうは初見です。綺麗な姿のシギです鳥図鑑開いて勉強です。それにしても
荒れ模様の中、辛抱が鳥に届くとは、
おまけに、シギの方から目の前に降り立つとは!
おめでとうございます。
返信する
孤独さん (ロメオ)
2021-12-04 20:29:35
こんばんは。いつもコメントいただきありがとうございます。

やはり茨城にも飛来していたのですね。
大勢のバーダーさんやCMさんがご覧になったのでしょうね。
数年前、千葉のソリハシセイタカシギも話題になりましたね。
私も読者登録している方のブログで拝見しました。
どこへ行っても人気者ですね!
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フクロウさん (ロメオ)
2021-12-04 20:31:36
こんばんは。いつもコメントいただきありがとうございます。
私も一生に一度くらいは見たいと願っていたソリハシセイタカシギです。
まさか地元に飛来してくれるとは、うれしい予想外でした。
同じように豪雨に耐えている間に、鳥の警戒も緩んだのでしょうか。
二羽そろって、岸辺近くにひょこひょこ歩いて来てくれました。
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