『ホタル前線 北上の旅』
たまたま録画したNHKのドキュメンタリー番組が心に残ったので、内容を紹介しておきます。
記事は番組のナレーションを聞き取って書いたので、表現や言葉の多くを拝借しているかと思います。
残念ながらホタルの写真は撮ったことがないので、代わりに白いホタルブクロの花を載せました。
南北に細長い日本列島には 季節の到来を告げる風情豊かな報せがあります。
つとに有名なのは「桜前線」「紅葉前線」
その中でもあまり知られていない「ホタル前線」
5月初旬の九州南部からほぼ三か月かけて8月に北海道へ北上していきます。
動物写真家・小原玲さんは、毎年 ホタル前線を追いかけて撮影の旅をしているそうです。
まだ明るいうちからホタルを探して目星をつけた場所を下見に歩く小原さん。
草の裏にじっと身を隠すホタルを見つけ出しカメラを低い位置にセットして
じっとその場に座り込んでホタルが光りだすのを待ちます。
辺りが薄暗くなってきたころ、小原さんは黒いテープでカメラの液晶画面を覆い始めました。
ホタルの撮影にはできれば人工の光は一切使いたくない
ホタルは、暗くなるのを喜ぶかのように光り出す
そんな虫に対して 光をつけるのは礼儀に反する
ホタルは暗いのを喜んでひかりだしている
そのことを最大限尊重したいと思う
この言葉に込められた小原さんの心の持ち方や行動の仕方
私も昆虫や草花、野鳥を撮影する際、折に触れ見習いたいと思いました。
小原さんは大学卒業後、報道写真家として通信社に雇われ世界中を飛び回る日々でした。
戦争や飢餓を目の当たりにして人間の憎しみや悲しみに心が押し潰され やがてシャッターが切れなくなったそうです。
小原さんの傷ついた心を救ったのは動物でした。
流氷の上でのびのび生きるアザラシの赤ちゃん
~もふもふの白い産毛にくるまれた真っ黒な丸い瞳がまっすぐにこちらを見ています。
小原さんの写真とは知らずに、十数年前、私もアザラシの赤ちゃんの写真集を夢中で眺めていたのを思い出しました。
その頃にも辛いことがあり心が疲れ切っていましたが 氷の上でコロコロと転がる白く丸々とした姿を見て笑顔になれました。
厳しい大自然に育まれた命の尊さにふれ 小原さんは環境問題にも取り組むようになったそうです。
そんなころ、出版社の依頼で訪れた宮崎でホタルの大乱舞に出会います。
もう日本には自分が感動できるような自然は残っていないと思い込んでいた小原さんでしたが、
その光景を次の世代の子供たちに伝えることが自分の仕事だと考えて 毎年ホタル前線を追う旅を続けているそうです。
◆小原玲 アザラシの赤ちゃん
https://www.youtube.com/watch?v=cwcDivVRRiU
最後まで読んでいただきありがとうございました。
たまたま録画したNHKのドキュメンタリー番組が心に残ったので、内容を紹介しておきます。
記事は番組のナレーションを聞き取って書いたので、表現や言葉の多くを拝借しているかと思います。
残念ながらホタルの写真は撮ったことがないので、代わりに白いホタルブクロの花を載せました。
南北に細長い日本列島には 季節の到来を告げる風情豊かな報せがあります。
つとに有名なのは「桜前線」「紅葉前線」
その中でもあまり知られていない「ホタル前線」
5月初旬の九州南部からほぼ三か月かけて8月に北海道へ北上していきます。
動物写真家・小原玲さんは、毎年 ホタル前線を追いかけて撮影の旅をしているそうです。
まだ明るいうちからホタルを探して目星をつけた場所を下見に歩く小原さん。
草の裏にじっと身を隠すホタルを見つけ出しカメラを低い位置にセットして
じっとその場に座り込んでホタルが光りだすのを待ちます。
辺りが薄暗くなってきたころ、小原さんは黒いテープでカメラの液晶画面を覆い始めました。
ホタルの撮影にはできれば人工の光は一切使いたくない
ホタルは、暗くなるのを喜ぶかのように光り出す
そんな虫に対して 光をつけるのは礼儀に反する
ホタルは暗いのを喜んでひかりだしている
そのことを最大限尊重したいと思う
この言葉に込められた小原さんの心の持ち方や行動の仕方
私も昆虫や草花、野鳥を撮影する際、折に触れ見習いたいと思いました。
小原さんは大学卒業後、報道写真家として通信社に雇われ世界中を飛び回る日々でした。
戦争や飢餓を目の当たりにして人間の憎しみや悲しみに心が押し潰され やがてシャッターが切れなくなったそうです。
小原さんの傷ついた心を救ったのは動物でした。
流氷の上でのびのび生きるアザラシの赤ちゃん
~もふもふの白い産毛にくるまれた真っ黒な丸い瞳がまっすぐにこちらを見ています。
小原さんの写真とは知らずに、十数年前、私もアザラシの赤ちゃんの写真集を夢中で眺めていたのを思い出しました。
その頃にも辛いことがあり心が疲れ切っていましたが 氷の上でコロコロと転がる白く丸々とした姿を見て笑顔になれました。
厳しい大自然に育まれた命の尊さにふれ 小原さんは環境問題にも取り組むようになったそうです。
そんなころ、出版社の依頼で訪れた宮崎でホタルの大乱舞に出会います。
もう日本には自分が感動できるような自然は残っていないと思い込んでいた小原さんでしたが、
その光景を次の世代の子供たちに伝えることが自分の仕事だと考えて 毎年ホタル前線を追う旅を続けているそうです。
◆小原玲 アザラシの赤ちゃん
https://www.youtube.com/watch?v=cwcDivVRRiU
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ホタルも桜と同じように南から北へと
移動していくのですね。初めて知りました。
それを追いかける写真家がいるのにも驚きました。
それも毎年だというからなおさらです。
アザラシの赤ちゃんには、癒しを感じますねぇ。
屈託のない表情や仕草が素晴らしいですね。
ホタル、もう何年も見ていない事に気づきました。私が幼い頃は、田んぼに行けば普通にいたホタルでしたが、
今はなかなか会えないですね。懐かしい思い出の中の一つになってしまい、とても残念です。
ホタル前線という言葉も初めて聞きました。今年は北国も暑いので、早めに北に向かっているかもしれませんね。
人が人に傷つけられた時に、人以外の生き物たちに癒やされるのは、
きっと、生き物たちは計算しないで、ありのままの姿を見せてくれるからかもしれませんね。
私も物言わぬ生き物(植物も)たちに何度も慰められ、励まされてきました。
アザラシの動画も癒やされました。
細長い日本列島、桜だけでなく、季節の虫たちも南からだんだんと北上していくのですね。
私も番組を見て、へぇ~と声を出してしまいました。
梅雨前線はこりごりですが、自然の前線がやってくるのは大歓迎です!(^^)!
CMの小原さん、自家用車で旅しているのですが、ハッチバックを開けたらすごい量の荷物でした。
機材だけでなく、衣類や旅道具など長旅の苦労を垣間見た思いでした。
ここあさんの子供時代の記憶にはホタルの灯が懐かしく残っているのですね。
CMの小原さんは、ホタルの里をよみがえらせようと活動している地方の農業地帯や里山も回っていました。
ホタルのために無農薬米を作っている農家さんも出てきましたよ。収穫量は少なくお米は高価になってしまうのですが、「ホタルのいる田んぼのお米をぜひ食べたい」と大好評だそうです。
ここあさんのお庭の花たちが、親しみやすく可憐に見える理由がわかったような気がします(^^)
アザラシの赤ちゃんの写真集は、切っても切れない人間関係に振り回されていた頃、気持ちを明るくしてくれました。
番組を見ていて、このCMさんの写真だったのか!と!驚き納得でした。
いつも素晴らしい写真を、拝見だけさせていただき恐縮です。
この記事を読ませていただき、そういう番組があったことを思い出し、コメントさせていただきました。
自然光でホタルをとらえた写真がとても美しかった。
また見たかったなぁ。
ホタルは自然環境の変化にとても敏感だと聞いたことがあります。
人工の光を使いたくない、という想い・・・。
小原さんはシマエナガ の写真で人気の写真家さんと思っていましたが、
他にもいろいろな野生動物を撮影されいていたのですね。
大きな体で小さなシマエナガ を必死に追いかける姿の番組(北海道だけかな?)もあって、ユーモラスでした。
その時の、なんとも言えない嬉しそうな顔も印象的でした。
私の方こそいつも閲覧だけでコメントを残さず失礼してすみません。
min628さんも同じ番組をご覧になったのですね。私は先日の再放送で運よく視聴できました。
明滅するホタルの映像も小原さんの作品も心に残る美しさでした。
小原さんはシマエナガも撮っているのですか。その番組もぜひ見てみたいです。
丸いお腹をゆすりながらカメラを持って汗をかきかき歩く姿、小原さんのファンになってしまいました(笑)