食用菊とかぶらの合わせ甘酢
① かぶらか、小かぶを細く切り塩を振り1時間ほど置く。
② 葉っぱを熱湯に湯通しし細かく切る。
③ 食用菊を沸騰水にさっと入れ冷水で冷やす。
④ ①・②・③を合わせ甘酢で合えて出来上がり。
* 野菜は季節の小松菜や青梗菜・ほうれん草・ケールなども良い。
約1200年前(奈良時代後期)に、天台宗の開祖・最澄が唐(中国)へ留学に行った際に竹や茶とともに薬草として持ち帰ったことが菊の起源といわれています。
その後、平安時代より食用菊として「坂本菊」の栽培が広まったとされており、平安中期の「延喜式」に「黄菊一斤二両が献上」との文献が残っています。
また、元禄三年の秋、松尾芭蕉が近江堅田で「坂本菊」を食した際に詠まれた句も残っています。
菊そのものは、古代より中国で延命長寿の花として菊茶・菊花酒・漢方薬として飲まれていた。その中でも食用菊は、苦味が少なく花弁を大きく品種改良された種。奈良時代に、日本で現在でも食用菊として栽培されている「延命楽(もってのほか・カキノモト)」が中国から伝来した。平安中期の927年に行われた延喜式の典薬寮の中に「黄菊花」の名が示されている。食用としては、江戸時代から民間で食されるようになったとされており、1695年に記された『本朝食鑑』に「甘菊」の記述が見られる。また、松尾芭蕉は、菊を好んで食したらしく、1690年(元禄3年)晩秋に近江堅田で句に詠んでいる。