KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★W.C先進国 その2

2006年01月07日 | KAORUの好きなものギャラリー
          【山中湖畔の氷と落ち葉】

妹NAOKOの投稿には驚いた…。

着物を着てまで、バランスを崩して
危険な姿勢をとりながらでも、トイレのレバーには
ゼッタイに手に触れたくないものなんだ…。

社内の女性にも聞いてみたら、「私は足はムリよ!
レバーをティッシュで包んで押しているわ。」という。

世間の皆さんは公衆トイレのレバーは足で踏むか、
または素手では触らないのだ、という事実を初めて知った。


だからボタンやセンサーが普及しているのだと
妙に納得をした。

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それにしても、日本人の清潔感の概念は
一体どこから来ているのだろう?
きっと魂の問題ではなく、遠い昔のご先祖からの、
またはおばあちゃんや母からの教育で引き継がれてきた
伝統なのだと思う。

歴史をひも解いてみると、ヨーロッパではあたりかまわず…
またはドレスを着たまま…、という習慣から
香水が発展したという話は有名だが、
日本では古くから公衆トイレの“厠(かわや)”が
存在して、一ヶ所にちゃんとまとめていたようだ。

数年前に、目黒雅叙園の「百段階段」を見学した時、
階段途中にあるトイレはすごかった。

6畳くらいの板の間に長方形の穴がポツン、と開いていた。
お付きの人が一緒に入れる広さ、そして十二単衣を広げられる
スペースが確保されていた。

「厠は一番大切な場所である」という考えから、
かの「横山大観」に絵を描いてもらいたいと依頼したそうだが、
その趣旨をよく理解してもらえず、断られてしまったのだとか。

断った側の気持ちもわかる気がするが、
依頼主の究極のこだわりと思い入れは、なんとも素晴らしい。

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私たちは子どもの頃から、おばあちゃんや母親に
「玄関とおトイレだけはきれいにするのよ!」と
言われ続けてきた。
「トイレはきれいにしないとかわいい子が生まれない」とか
「きれいにすればお産が軽い」などなど、
女性のデリケートな気持ちを刺激する。

そして、その言葉は子どもを産んだあとだって、
もしたとえ産まなくても、日本人の心の奥に沁み込んでいる。


たとえどんなにゴージャスな有名なお店でも、
トイレに手を抜いていたら、ガックリするし、
なにげないお店なのに、トイレがすごくステキだと
それだけで、格がグンと上がってしまうこともある。

「ねぇねぇ、ここのトイレ行って見た?
すごく広くてきれいだよ~!」というと
「ホント?じゃあ、私も行かなきゃ!」などと
外国人にはたぶん理解不能な会話をよく口にする。

スリランカを中心にボランティア活動や支援活動をしている
「スプートニクインターナショナル JAPAN」では、
日本人が駐在できる「支援センター」を設立したそうだが、
住宅を買い取り改装した時、まず重点的に補修したのが
トイレだったのだとか。日本人はとても大切にこだわっている
ことを、日本に留学経験のあるスリランカ人が
よくわかっていた、という話を先日講演会で伺った。

キレイなトイレは“幸運”をつかむための
必須条件となっているのも事実だが、予想以上に
日本人の清潔好きな国民性ともつながっているのかもしれない。








コメント (1)
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