KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★食卓は“大皿”派?“小皿”派?

2005年08月29日 | KAORUの好きなものギャラリー
               【ローマの量り売りピザ屋さん】

ランチを食べながらインターンシップに来ている
大学生のサツキちゃんが切り出した。

「あの・・・」

この一言で「あ!ブログのネタ?」なんて直感的に思った。
(さすがに最近、無意識でネタ探しをしているようだ)

サツキちゃんちが“そうめん”を食べる時は
大きなタッパーの中にたっぷり水を張り
「ドンっ」とでてくるだそうだ。
4人家族だから、2人で1つ。
2個のタッパーが机の上にのる。残ったら水ごと冷蔵庫へ。

それが正しいそうめんの食べ方なのだ、と信じていたそうだ。

そうめんは大鉢で食べるか、1人ひとりの器か、という話題から、
各家庭のお皿スタイルへと話は発展した。

***************************

我が家は、“大皿派”だった。
5人分のおかずがドカっと盛られた大きなお皿が
食卓の上にのる。
各自好きな量だけを小皿に盛るスタイルだ。

これには理由がある、と母は言う。

自分が子どもの頃、ひとり用の机に小皿料理が
たくさん並んでいたそうだ。
あらかじめ1人分に取り分けられている、ということは
食べないことがすぐにバレてしまう。
嫌いなものも決められた量だけ
きちんと食べることを要求される。

それが苦痛だったから家庭を持った時は、
自分と同じ思いをさせないために
好きなものを好きなだけ、嫌いなものはほんの少し。
そんな自由な“大皿”スタイルにこだわった。

ところが、つい最近次女のMIDORIがこんな思いを話し始めた。

「あのうちの大皿料理ね、あれが本当にイヤだったのよ。」

食欲旺盛だった彼女は、みんながどのくらい食べるのか
常に気を配っていたそうだ。
ペースが速すぎて、みんなの分まで食べ過ぎないだろうか?
私はあとこれぐらいは食べたいけれど、
今日のお姉ちゃんの食欲はどうだろうか?
頭の中で常に大皿を5等分し、まずはそれ以上手をつけないように
密かにガマンをしていたのだという。

そして、妹の家は今、人のペースを気にせず食べられる
徹底的な“小皿”派である。

…だったらそう言ってくれたらいいのに。
もう何十年も経っちゃったあとじゃないの。
と母はため息まじりに言うが、そんな自分も
小皿料理がすごくイヤだったことは伝えていないようだ。

清水家親子3代に渡る料理スタイルは
“小皿”(祖母)→“大皿”(母)→“小皿”(妹)
と「反面教師型」をたどっている。
こだわりが強いほどこのカタチを形成するようだ。

そして親の盛りつけになんの疑問も不満もない場合には
例えば“小皿”→“小皿”→“小皿”というように
代々同じスタイルを保っていくようである。

***************************

サツキちゃんが将来家庭を持った時、
タッパーでそうめんをだすのか、それとも
夏らしい涼やかなガラスでできた1人用のそうめん鉢で
食べるのか、いつの日か選択を迫られる時がやってくるのだろう。

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★妹のインド荒療治 帰国後編

2005年08月26日 | KAORUの好きなものギャラリー
【ポーチュラカ】

『赤痢』の2次感染は食べ物からはないらしい。
ただ、現地ではやはり生水や、生野菜には
ご存知の通り、十分に気を配らなくてはいけない。
わかっていてもたとえばタマネギのみじん切り(生)や、
炎天下の飲み物に入っている氷につい気を許してしまう。

特に気をつけなくていけないのはトイレなのだそうだ。
「トイレットペーパー50枚を重ねても
感染するほど強力なんです!くれぐれも注意して下さい!」と
保健所関係の方から厳重に念を押された妹、NAOKO。

インドでは病名がわからなかったために、
ただの食あたりか風邪だと思って気楽に考えていたそうだ。
絶対に40度の熱だった時があったと思う、でも向こうのドクターは
往診の時に「うん、熱高いね」で終わってしまい、
結局何度まで上がったか不明だったという。

日本に戻ってきて、慌てふためく周囲の姿や
隔離という事態に、自分の状況をようやく把握したそうだ。
日本に帰ってきてからが一番辛かったわ、と振り返る。

もう一生治らないんじゃないかという
気分になっていたのだそうだ。

その気持ちは、よくわかる。
私も妊婦時代、つわりがひどくて
一生妊婦なんじゃないかと思ったことがある。

今考えるとバカらしくて笑えるが、
渦中にいるとそんなものである。
たとえ妊婦生活が10ヶ月という期限付きと
わかっていてもそうなのだから病気ならなおさらだろう。
苦しい現状や悩みごとを抱えた場合も同様に
出口が見えずにもがいてしまうものだ。

あきらめずに投げ出さずに、きちんと事態に向き合い、
そして乗り越える日がきたなら、
そのすべてがいつの日か笑い話になってしまうのだ。
たとえどんなに不恰好でも
精一杯なら過ぎればまた楽し、なんてこともある。
またそれが、人生の醍醐味だとするならば、
悲しいことも辛いことも、
いつか楽しいエピソードにしてしまおう!
と気持ちを切り換えることができたなら、
「不幸」が不幸ではなくなる。
それは思い出深い1ページとして心に刻むことができる。

**********************

「しばらくトイレに入るのが恐くてね。
すっかりトラウマになっていたのよ。」と
NAOKOはしみじみと語っていた。
ドアノブに触っては、あっ、もしかして誰かにうつしちゃう?!とか
今、私トイレットペーパーをちゃんと50回以上巻いたかしら?
など常にドギマギしていのだという。
どこかを触るたびに「赤・痢」の2文字が頭に浮かぶ。


最初の頃は「今どこですか?とにかく家から一歩も出ないように!」
と10分置きに電話が鳴り、
「だから、ちゃんと家にいますってば~!」のやりとりが続いたそうだ

「でもね、結局4kgも痩せたのよね、あの時一気に。」と
誇らしげに語る妹に、最近会社に来た女性が
「それってNAOKOさん、もしかしたら
お腹に虫がいたんじゃないですか~?」と突っ込んだ。

「だ・か・ら、「赤痢」なんだってば!!!
何度も言わせないでよぉ」と強調して叫ぶ姿には
もう、唇の荒れで悩む彼女の面影がすっかりと消え去っていた。

そして「あはは、でもみなさんは大丈夫よ~!
私みたいに屋台の物を食べまくるとか
“やんちゃ”しなければ、ね!」
なんてたくましく言いきっている。

コメント (2)
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★スケジュール/京都/横浜

2005年08月24日 | KAORU♪ in Japan
もしピピっときたらぜひお越しください!
私のブース目当てじゃなくても
楽しい企画がたくさんありますよ~

詳細はKAORUのHPをご覧下さいね。


★★★トリプルエナジーセミナー【in 京都】★★★

●8月28日(日) PM1:30~3:30

THE TWENTY CLUB事務局主催
http://the20club.hp.infoseek.co.jp/

南野由美子さん<手相ヒーラー>、
杉本貴子さん<ヒーラー>が講師のイベントに
ゲスト講師としてKAORUが<サイキックリーダー>で
参加することになりました。

3人がそれぞれ生きること、楽しむことを話したり、
みなさまの質問に答えたりするスタイルのスペシャル企画です。
「ブログの楽しい話も聞かせてね~!」と
主催者の渡辺直美ちゃんに言われています。

ちなみに直美ちゃんは
「トイレットペーパーシングル派!」なんだそうです。
(理由も聞いとかなきゃ!)

セミナー後、引き続き
ヒーリングプラザげんき主催
http://www.genkico.com/

★★★「エンジョイ・エナジー13」★★★
 プライベートセッションコーナーで
過去世リーディングを出展します。


場所:ヒーリングプラザげんき TEL075-352-5052
参加費:10,500円
参加定員:20名



★★★「横浜すぴこん」★★★

9月11日(日)
横浜ワールドポーターズ 6F
AM10:30~PM7:00

日本最大のスピリチュアルイベント、
スピリチュアルコンベンション(すぴこん)に出展します。

前回の東京すぴこんでは開場と同時に予約が入り、
午後には予約〆切りとなってしまいました。
メールで事前予約も受け付けます。

9月9日(金)までにKAORUのサイトの
「おたよりコーナー」から
●横浜すぴこん事前予約
●氏名
●携帯番号 (急な時間の変更があったときにご連絡いたします)
●ご希望時間 (AM10:30~(予約済み)
AM11:20~、PM1:00~、PM2:00~、
PM3:00~、PM4:00~、PM5:00~、PM6:00~ 
のいずれかをご指定下さい)
●セッション時間 15分、30分、1時間 をお選び下さい。


さまざまなブースが本当に出ていて楽しいですよ~!

それに、とにかくスゴイ人の数・・・。
世のニ-ズというか関心度の高さを実感します。
ご興味ある方、当日チケットを受け付けで販売していますので
お時間あったらぜひお越し下さいね!


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★妹のインド荒療治紀行

2005年08月20日 | KAORUの好きなものギャラリー
               【オシロイバナ】

今日、末の妹NAOKOがインドで買った真っ赤な
民族衣裳を纏って会社にやってきた。

やわらかくゆったりとした綿素材は、
風をふくむようにふわふわとしなやかで、
灼熱のような日中でも
エキゾチックでいて涼しげである。

***********************

そういえば、これは去年の5月頃の話。
彼女は5~6年ほど唇のひどい荒れに悩んでいた。
西洋医学はもちろん漢方薬をためしたり、
ホリスティック医療(西洋医学と東洋医学の合わせたもの)など
果敢にチャレンジしたが、いっこうに回復しない。
「ステロイド」など強い塗り薬は即効性があり、
瞬間、腫れが引いても翌日にはまた、ぶり返す。
口のまわりも赤くなり、真夏でもマスクが手放せなくなった。

だんだんと、しゃべるのも人に会うのも
億劫になって、うつむきがちになっているのが
傍目から見てもわかるほど辛そうであった。


…そんなある日、パソコンに向かって何かを
見つけたらしく、突然大声で叫んだ。

「私、インドに行ってくる!さ来週から!」と
声を弾ませている。

えっ…?何しに?と聞くと
「アーユルベーダの本場インドで
“毒出し”と“体質改善”!
これで治るかもしれないわ!
そしてあわよくばダイエットよ」と
一石二鳥のプランに目がすっかり夢の世界を泳いでいた。

「16日間で3食付き、ヨガやオイルマッサージ、
サウナ、医者ともチームになって
しっかりしたコースがなんとホテル代込みで12万っ?安い~!」と
すべてネットで手配をして、ゴールデンウィーク前に
意気揚揚と出かけていった。

まずカウンセリングから始まって
最初の毒出しは、
「くしゃみコース」か「下剤療法」、「催吐法」など
想像するのも恐ろしい方法で体内の汚れを洗い流す。

パソコン持参で日々の出来事や感想がメールで
送られてきて、ふんふん、快適そうでなにより!
なんて思っていたら、途中から徐々に熱が出た、
具合が悪い、との内容に変わってきてしまった。

それでも、今朝は大丈夫!調子がいいの。
観光や買い物に出かけたよ、などと報告を受けると、
少し安心して、無事体質改善ができることを祈っていた。

最終日は回復したわ、と飛行機が出るまで
空港のネットカフェからメールでやり取りをして、
時間通りの便で日本へと帰路についた。

到着するとすぐに電話があり、
機内では再び調子を崩しずっと横になっていたけれど
大丈夫、明日は朝から出勤するからね!と
旅の疲れのせいもあり、少し力のない声ではあったが、
帰国の報告に胸をなでおろした。

翌日は土曜日だった。

思っていたよりもずっと元気で、
楽しいおみやげ話を聞きながらランチを共にした。
このヨモギパンおいしいわ~、はい口あけて!と
一口大にちぎったパンをほうり込んでくれた。

よかった、よかった。
少し体調は崩れたものの、いい旅だったんだね!と
皆、彼女の帰りを喜んでいた。

そして、週が明けて月曜日。
私はお花のレッスンの日で朝から表参道で過ごしていた。

昼に携帯の着信に気づき、ファインに電話をすると、
大変なことになっちゃったのよ~!と慌てふためいた声がした。

白衣にマスクをした人達が数人、
ゴーストバスターズのように、消毒液を持って
突然、会社に来たのだという。

そして、いきなり会社中を消毒し始めたそうだ。

「みなさん、インド帰りのNaokoさんから
離れて~!!!」と言われたかどうかは定かでないが、
とにかく彼女は病院に連行され、そして隔離された。

なんと『赤痢』にかったらしい。

空港で、気になり検査室に立ち寄ったらしいのだ。
週が明け、検査結果を携えて
バスターズのご一行が乗り込んできたのだった。

そして私達まで2次感染をしていないかどうか、
側にいた全員が“ブツ”を提出させられた。
は~、便秘じゃなくてよかったよ…。
こういう時は一気にみんなに紛れて出すに限る。
あとからひとりは目立っちゃうからね。
なんてヘンなところで胸を撫で下ろしたり。

それにしても、パンをあ~ん、なんて
普段やらないことをしちゃったことを後悔した。
(注:そんなことでは感染しないらしい。)


これもまた、結構過ぎれば面白ネタに
なるんじゃないかな、と考えて見たり、
いやいやTVとか新聞とかに出ちゃったらどうすんのよ…
とさまざまなことを想定しては笑ったり
青ざめたりしていた。


***********************

結果的に病院には入院せず2週間ほど、
家で療養となり、他の誰にも2次感染をすることなく
無事にその事態を切り抜けることができた彼女は、

「は~、もう辛い思い出ばかりだったわ。
もう行きたくない!」とコリゴリの様子だったのに、
つい最近「インドってやっぱり楽しかったわ。また行きたい!」と
シャラっと言ってのけた。
やはり人間って喉もと過ぎれば忘れるように
できているのかもしれない。

そしてほとぼり冷めたある日、
インドの写真を見せてもらったら、
風景や観光地がちっとも写っていない。
なんで食事ばっかりなの?と尋ねたら、
「そう言えばそうなのよ!なんでこんなに食べ物ばかりを
撮ってしまったんだろう?」と本人も首をかしげていたが、
でも保健所の人や病院でどんな食事を食べたかを
事細かく聞かれた時すべてを画像つきで答えられたそうだ。

「こんなにきちんと記録している人はそうそういませんよ」と
感心されたそうだが、もちろん事態を予測していたわけではなく
偶然の産物。食欲が結果的に役に立ったらしい。

日本へ帰ってからも毒出し作業をした我が妹は
あれから1年、すっかりと口のまわりがキレイになった。
ストレスからくる神経性の炎症だということを
ある日のこと、ハッと確信したのだそうだ。
それからは、極力自分の心の持ち方に気を配る様に
なり、長い長いトンネルから脱出できたようだ。


「心身一如」

心と体は密接な関係でひとつとなっている、ということを
彼女の経験から私も学ぶことができた。
インドの騒ぎが直接のきっかけではないと思うが、
荒療治も実は大きく影響しているのかもしれない、と
ひそかに思っている。









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★スケジュール

2005年08月17日 | KAORU♪ in Japan
                【紫の朝顔】

もしピピっときたらぜひお越しください!
私のブース目当てじゃなくても
楽しい企画がたくさんありますよ~

詳細はKAORUのHPをご覧下さいね。


★★★セントラルサン 「夏祭り」★★★

●8月21日(日)
http://www.st-sun.com/index.html
に参加します!

当日直接会場にお越し頂いてもOKです。
ご予約優先でお受けしますので、ご予定が決まっていれば
メールで早めにご連絡下さい。

AM10:00~ 予約済み
AM11:00~ 予約済み
PM1:00~  予約済み

PM2:00~ 予約可
PM3:00~ 予約可
PM4:00~ 予約可


場所:横浜駅 徒歩5分
 カフェ ミラクルズ (セントラルサン1階)

地図:http://www.st-sun.com/map/index.html





★★★トリプルエナジーセミナー【in 京都】★★★

●8月28日(日) PM1:30~3:30

THE TWENTY CLUB事務局主催
http://the20club.hp.infoseek.co.jp/

南野由美子さん<手相ヒーラー>、
杉本貴子さん<ヒーラー>が講師のイベントに
ゲスト講師としてKAORUが<サイキックリーダー>で
参加することになりました。

3人がそれぞれ生きること、楽しむことを話したり、
みなさまの質問に答えたりするスタイルのスペシャル企画です。
「ブログの楽しい話も聞かせてね~!」と
主催者の渡辺直美ちゃんに言われています。

ちなみに直美ちゃんは
「トイレットペーパーシングル派!」なんだそうです。
(理由も聞いとかなきゃ!)

セミナー後、引き続き
ヒーリングプラザげんき主催
http://www.genkico.com/

★★★「エンジョイ・エナジー13」★★★
 プライベートセッションコーナーで
過去世リーディングを出展します。


場所:ヒーリングプラザげんき TEL075-352-5052
参加費:10,500円
参加定員:20名

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★夏休み その2 ~おばあちゃん~

2005年08月15日 | KAORUの好きなものギャラリー
               【赤い石鹸箱】

三重県に伯父夫婦と同居している祖母に
久々に会うことができたのがこの夏の大きな収穫。

94歳という高齢で、最近はよく目が見えないというし、
眠っている時間も多いようだが、
ベッドでの話しは尽きることがない。

華やかな若い頃のこと。戦争の辛い時代のこと。
母の娘時代、孫やひ孫たちのこと。
繰り返し聞いた話もたくさんある。
でも、私が大人になったからなのだろうか。
聞き手が成長したからなのだろうか?
それとも長い年月を生きる中で、
彼女も思いが変化したのだろうか?
言葉も内容もずいぶんと変わっていた。

明治、大正、昭和、平成という激動の
4つの時代を生き続ける、ということは
肝っ玉も座り、柔軟でしなやかさがないと
生き抜くことは至難の業だろう。
「明治の女」は“耐えること”と同時に
“主張すること”の相反する面を
併せ持ち、芯からの強さが滲みでる。

天真爛漫なトークが魅力だった祖母は、
(時には母たちも困惑していたけれど)
長男の嫁である伯母にも、子どもである
伯父にも母にもすべての人々に
感謝の気持ちを述べていた。

長い歳月を経て人は穏やかになるのだ、ということを実感した。

ケアマネージャーをしている真ん中の妹が
私の撮った写真を見て、
「わ~!おばあちゃん、透明感がでたね~。
人はね、90歳を過ぎると透明感がでてきれいになるの。
100歳過ぎると光り輝くのよ」と言っていた。

***************************

ファインで主催した5月の元気セミナーで、
講師の矢口恵子さんからこんな話を伺った。


人間は“天”から“地上”へと降りてくるので、
生まれたときの魂年齢というか魂レベルは
天に近く、高いのだという。
それが、だんだんとさまざまな出来事や、
地球上の法則「物質至上主義」つまり
お金や学歴や成果など目に見える世界にどっぷりと浸り、
年を重ねるにつれ放物線を描くように
魂レベルがゆるやかに低くなってくる。
しかし、ある程度の年から
またその線は上昇しはじめる。
魂レベルがもとの位置に上がってくるのだそうだ。

魂はU字の放物線。
肉体は逆U字の放物線を描いている、と
表現したらわかりやすいだろうか。
(数学のグラフでいうと“座標”)

肉体は若い頃をピークに下降線をたどる。
その反対に魂のラインが上に向いていく。

涙腺が弱くなって、涙もろくなるのは
年を取った証拠と老化現象のひとつとして、
ちょっぴりはずかしげに表現するが、
それは自分の感受性が磨かれてきた証拠。
胸を張れることなのだと思う。

悲しい出来事や、嬉しい出来事に感動できず
“別に何とも思わないわ”と胸を張る人々に
時たま遭遇するが、ちょっと待って!
もしかして放物線の上昇が始まってないんじゃないの?
ちょっぴり我が身を振り返ってもよいのかも、
なんて思ったりする。

ただ単に感情を表に出すのが照れるのか、
本当に何も感じていないのかわからないが、
大人になっても心は若者!とか
突っ張っていることがカッコいい時代は終わったのだ。

もちろん、放物線の形は人それぞれだ。
必ずしも左右対称のきれいな形を描くとは限らないだろう。
子どもの頃から、下がることなく浅いカーブの人もいるだろうし、
思いっきりU字の深いカーブを描きながらも、
年齢とともに上向きになってくるパターンもありだろう。
時にはU字の底がマイナスレベル、なんて激しいパターンを
経験しないと上昇できない人もいるのだろう。

また、ゆるやかなカーブではなく、
あることを境に突然レベルアップ!
なんてパターンもあるだろう。
そんな場合には左右非対称。
急な放物線を描くのだ。
え?あの人、急にいい人になってない?
なんかあったの?と
ささやかれるパターンはこれにあてはまる。

63億人がいれば、カーブの形は63億通り。
人のカーブが違っていても
ストレスをためることはないのかもしれない。
いずれ、みんな上がるようになっている。

そして、仮に今回(つまり今生)
上昇するチャンスを逃してしまったら
次回(つまり来世)に持ち越されるだけのことのようだ。
その場合には放物線が次のページへとまたがり、
大きな大きなカーブとなるのだ。

だから、あなたの周りの人が
たとえ放物線が上がっていなくても、
まずは自分のカーブをいかにして
上げていくかに神経を集中させて欲しい。

***************************


「大切なことはね、くよくよしないこと。
そして後ろを振り返らないこと。
嫌なことを思い出しても口に出さないこと。
言葉にするとそれがまた鮮明な出来事として甦って
よけいに自分を苦しめてしまうのよ。
だからそっと胸の中にしまっておくの。
明るく楽しく生きること。
・・・それが今思うと長生きの秘訣なのかしらね。」と
人生の大先輩は穏やかな口調で私と息子に教えてくれた。

激動の4時代をくぐりぬけ、100年近い年月の経験からくる
アドバイスはやはり重みと深さが違う。



「生きているうちにまた来てね」と言いながら
涙をぬぐう祖母の、細くなった体を優しく抱きしめて
「また来るね!」と微笑みを返し、
手を振り、私たちは別れを惜しんだ。

次の再会を心から楽しみにしている。

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★夏休み その1 ~お墓参り~

2005年08月14日 | KAORUの好きなものギャラリー
               【ストレチア】

ただ今、夏休みの真っ最中。
心も気分もまったりして、
エネルギーチャージ中である。

*********************
2泊3日で、岐阜・名古屋・三重の3県にまたがる旅に出かけてきた。
お墓参りに岐阜へ、名古屋のマリちゃんちで1泊。
三重の94歳になるおばあちゃんちで1泊。
久々の再訪となる懐かしい場所ばかりだった。

子どもの頃は車で長時間揺られ、
5人家族でお盆に足を運ぶのが年中行事だった。
小さい頃はクーラーのないワゴン車にマットレスを敷き、
ごろんと横になるのだが、時には犬も一緒だったりして
自分の汗と犬のよだれとでくしゃくしゃになったり、
誰かの足がドーンとおなかの上に乗って目が覚めるのが
何より居心地が悪かった。
岐阜盆地はいつもジリジリと暑くて、
妙に張り切ってお墓に提灯を飾り付けたりしている
親たちを横目にだらだらとしていた。


今回は息子と2人旅。
あのにぎやかさを思うと、本当にこじんまりとしていた。
きれいに掃除をして花を飾り、
お灯明とお線香に火をつける。

大人になると、気分もこんなに変わるものなのだろうか。
年中行事で無理やり連れて行かれた、という子ども時代と
自発的に行きたいと思って足を運ぶ時とでは
気持ちがぜんぜん違うのだ。
親が紡いできたことを、自分もいつのまにか
真似しながら紡いでいく。

伝統や文化はいつも、そんな風に受け継がれていくのだろう。


お墓を後にした時、息子が
「あ~、気分がいい~!」と叫んでいた。

あっ!ホント!私も同感。
このところの疲れも心のモヤモヤもすっきりした気分。

振り返りながら、手を合わせ
「ご先祖さま、また来年来ます」と
頭をさげる息子の姿にはさすがに驚いた。

親がそんなこと言わないのに、
よくぞ思いつくものだ。
と子どもの頃の自分の姿と重ね合わせて
感心してしまった。


子どもは親の背中を見て育つこともあり、
親を楽々飛び越えることもあり、
奇想天外な存在である。

*********************

いつもの恒例、大垣駅から徒歩10分ほどにある
うなぎやさん「川貞」で超おいしい
“うな丼”をいただきながら幸せ気分。
そとはカリっとしてなかがふわっとしている。
大阪と東京方式のMIXが岐阜のうなぎの焼き方なのだと
父がよく言っていた。

帰りに「うなぎ」も子どもの頃からの年中行事。
思い起こせば、このふたつがワンセットで
我が家の正しいお盆の迎え方、のようである。







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★NEWスケジュール

2005年08月10日 | KAORU♪ in Japan
               【雨上がりの夕焼け空】 

ナックインターナショナルアカデミースクール主催
第2回 センスアップスクールの講師を担当することになりました。
先週は第1回のセンスアップスクールを受講してまいりました。
テーマは「オラクルカードセミナー」
講師はタロットリーダーの黒田美穂さん。

タロットカードよりも枚数が少ないのがオラクルカードというそうで、
前々から1度挑戦したいと思っていたチャンスがやっと巡ってきました。

去年、アメリカのマウントシャスタで購入した
天使のカード「ARCHANGEL ORACLE CARDS]は
絵が本当にきれいだったので思わず買ったのですが、
説明書がもちろん英語でした・・・。
英語の勉強にもなるし!なんて意気込んでも、
辞書を引くのに精一杯。
気になりながら1年以上枕もとにそのままになっていました。

タロットは学ぶのに時間がかかるそうですが、
もっと気軽でちょっと恐ろしげ?なカードがないのが
オラクルカードの魅力。
そして驚くほど本当に今の状況、未来に向かって
的確なアドバイスをくれるんですよ。
自分のために毎日ひく、っていう人も多いみたい。

奥の深~い使い方を美穂さんに教えていただき
楽しいセミナーでした。
カードに興味のある方はぜったいオススメ!
美穂さんのセミナーはいろいろな所で開催していますよ。

私が担当することになった、
そんなステキなセミナーの第2回目は
今までにない、ココだけのスタイルで進めていく予定です。

詳しくは KAORU'S Life with Fun の
今後のスケジュールをご覧下さいね!
http://skaoru.web.infoseek.co.jp/fino/schedule/index_schedule.html

***********************
日時・会場
9月4日(日)PM 2:00~4:00
場所:「ギャラリーNAK」ナック小田原ビル 3Fで

秋らしい花材を使ったナチュラルなアレンジメントを作ります。
従来のフラワーアレンジメント教室に
スピリチュアルな要素をプラスして
まったく新しいスタイルの講習会にしたいと思っています。
できあがった作品から「幸せにすごすためのメッセージ」
をお花からリーディングしてお伝えします。
またご希望の方にはお家の簡単な見取り図から、
どこに置くと癒されるか、
またはパワーアップするかをアドバイスいたします。

講習会後は、個人セッションも受け付けています。
お申し込み、詳細は…
株式会社パオパオ From Heart(フロムハート)事業部まで!
E-mail→ info@paopao79.com
TEL&FAX:045-321-8217(担当:渡辺様)

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★日本人の美的感覚…「Made in Japan」

2005年08月08日 | KAORUの好きなものギャラリー
【ツユクサ】

日本人は素晴らしくも、やっかいな美意識を持っていることに
気がついたのは、NYで購入した有名ブランドの
ハンドクリームがきっかけだった。

ラベルが思いっきりズレまくっていた。
ここまで的をハズしていたら「Made in Japan」は
絶対許さないだろう。
実家のファイン株式会社で製造している歯ブラシの規格の
厳しさが身にしみてわかっているので、この感覚の違いは
どこからくるのか、改めて考えさせられた。

これがボツなの?こんなの気にならないのに…と思うが
職人気質の工場長はガンとしてB級品扱いにする。
先方にどこまでA級品ラインが打診してみると、
意外に幅広くOKだったりするのに職人はそこで妥協できない。

この気概やこだわりが世界に誇る
「Made in Japan」を育て上げてきた。

でも、商品を購入する消費者としての立場で
ズレているシールはどこまで許容範囲だろうか?
たとえば、外国で買うならぜんぜん気にならないし、
チェックもしなかったりする。
帰ってから、あれ?と仮に気がついてたとしても、
クレームに出す気分にならない。
もう二度と買うまい、と思ったりはしないだろう。

たとえ、すぐ壊れても東南アジア製や「Made in China」なら
いいよ、いいよ!だってしょうがないよ!と
大らかな気持ちになるのはなぜだろう。
それは諦めのような、でも母のような気分だ。

去年の秋、妹がアメリカのポートランドで買って来てくれた
ラベンダーのいい香りのするボディオイルは
ラベルシールがコート紙ではなく、
水に弱いインクジェットだったのか、
あっという間に印刷の文字がダラダラと崩れ
何が書いてあるのが解読不能となった。
でもしょうがないさ、そのおおらかさがアメリカなんだし。
なんてちょっぴりうらやましく思う。

2週間ほど前の話。
例の私の大好きなThaiレストラン「タニ・キッチン」の
コックの奥さん、Tim(ティム)さんが
ランチタイムにカウンタ-の中に座り口をモゴモゴさせていた。

他のお客さんに「何を食べてるの?」と聞かれたようで、
手のひらのなかの食べ物を見せていた。
にこにこと微笑むお客さん一同に、
「だって、お腹すいちゃった~」と屈託なく笑顔で返されると、
そうそう、そりゃお腹すいちゃうよね!と思わず同意してしまう。

でも、同じ日本人がそんなことをしていたら
どう思うだろうか?
怠けてる?態度が悪い?だらしない?

すっかりマニュアル化された接客に慣れてしまって
気の抜けた店の雰囲気はなんだか意心地悪い。

外国人なら、外国製なら許せることも
日本人同士はどうも採点がキビしいようだ。

違い過ぎると逆に分かり合うのがムリだから、
キャパが広がる事柄もある。
でも、分かり合えるからこそ許せないことも
意識として不思議と存在するようだ。

たとえば、家族だからこそ許せないけど
他人だったら、まあいいか!と思えちゃうようなコト。

「Made in Japan」の美意識こそが
高度成長期を支えてきたと思うと感謝の思いでいっぱいなる。
それが頑張ってきた父親世代の生きザマなのだ。

でも時代は今やあらゆる面で飽和状態となった。
すばらしい伝統は残しつつ、外国人には向けられるような
広いキャパシティを再確認できたら、きっとバランスの良い
新しい次の展開が繰り広げられるのだと思う。



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★お弁当LOVEストーリー

2005年08月06日 | KAORUの好きなものギャラリー
          【アメリカで購入したオリーブオイル】

お弁当の話をしだしたら、エピソ-ドや
逸話、ハプニングなどみなそれぞれに持っているようだ。

そんなさまざまな弁当話を思い出すにつれて
少しご紹介したくなった。


これは聞いた話。
高校生の時、ある男子生徒がお弁当を開くなり
「あ!やばい!」というコメントと同時にパタっとフタをした。

「昨日、母親とケンカしたんだよ。
そしたら今日はご飯の上にたくわんが3枚しか乗ってない…。」と
青ざめていたそうだ。きれいに横一列、3枚が並んでいたそうな。

夕べの仕打ちをコッソリとしながら、ほくそ笑む母。
今ごろ弁当を開けてうなだれる息子の姿を想像しながら
お母さんはニンマリとしたのだろうか?

作り手との関係やら心理状態や状況を
微妙に写しだすのがお弁当の楽しさ。
エピソードにも事欠かない。
いつまでも心に残り、暖かい気持ちをギフトしてくれる。
お互いの関係が修復不可能なら、
まずお弁当は作らないという大前提がある。

しかし、たとえどんな中味であるにしろ、
弁当が存在する限りそこには必ずと言っていいほど、
いろいろな形で愛情が入っていて
いつまでもホカホカの思い出として心を支える。

例えば、家庭とはまったくの別世界【学校】や【会社】で
お腹を空かせたお昼時
お弁当箱を開けた瞬間にお母さんの姿が、
または妻の姿が、恋人が、
そのお弁当を作ってくれた人が
まるでハクション大魔王のランプのように
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン!とばかりに
心のスクリーンに映し出される。

「今日はかなり手を抜いたみたいだな」とか
「好きなものばかり詰めてくれて嬉しい」だとか
「あ!このお箸、子どものと間違ってるよ!
短くて食べにくいぞ~。」などなど、
作り手のことに一瞬、思いを馳せる。

ある男性の愛妻弁当にいきなり赤いビニール袋の
魚肉ソーセージが添えられていたことがある。
「うわっ!なんだよ、コレ…。こんなの初めて見たよ…。」と
動揺する姿に、周囲は思わず笑みがこぼれてしまった。

後日、「あの魚肉ソーセージにはホントにまいったよ。
ビニールを剥がしてかぶりつきながら、
白いご飯は食べづらいんだよ。」と苦笑いしていた。
相手を憎みきれない、責めきれない優しさが
またまた聞いているほうも暖かい気持ちになる。

“納豆”入りの臭うお弁当。
すき間を埋めるための“ヤクルト”入り弁当。
ウソか本当か、野菜の代わりに入っていた
“ビタミン剤”入り弁当。

客観的に見ると常識外れに度肝を抜かれても、
作り手はそのパーツを真剣にお弁当箱に詰め込んでいるのだ。
決して笑いを取るつもりではなく、愛あればこその行ないだからこそ
そこには微笑みが生まれるのだと思う。

その時、本人は冷や汗まじりで笑えなかったりするけれど・・・

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★日本人の美的感覚・・・「お弁当」

2005年08月05日 | KAORUの好きなものギャラリー
【モミジアオイ】

アメリカにしばらく住んでいた同僚がこんなことを言っていた。

「お花屋サンで働いていた韓国人のコがね、
お弁当を作ってきてくれたことがあるの。
タッパーに韓国春雨の炒め物「チャプチェ」と
別のタッパーに白いご飯。それをランチタイムに
ばさーっとぶっかけてレンジでチンするの。
それだけのシンプルなお弁当。
すっごくおいしくて衝撃的だったんだけど、
日本でそんなお弁当は作れないわ。
ダンナにそんな弁当を持たせられない。」という。

そこから急に話が一気に盛り上がった。

**********************

そうそう、中学・高校時代に一生懸命お弁当作りを
してくれた母には申し訳ないが、
茶色だらけのお弁当と、色とりどりの友人のお弁当を
ちらっと見比べていつもうらやましく思っていた。
ある時、「いつ見てもきれいなお弁当だね~!」と言うと
「だって母親にうるさく注文つけてるもん!」と
言っていた友人がいたが、私はそこまで母親に
要求することはできなかった。


自分でお弁当作りをするようになってからは、
卵焼きの『イエロー』、ブロッコリーの『グリーン』、
プチトマトの『レッド』を欠かさず盛りつけている。
自分が母親になったら、カラフルなお弁当を作るのだ!
そんなことを無意識のうちに決めていた。

なのに、自分のこだわりと現実は実にうまくいかないものだ。
悲しいかな、息子は好き嫌いが多く、
プチトマトもブロッコリーも卵も食べてくれない。

理想とは裏腹に茶色のお弁当となってしまう。
意地で、冷凍えだまめをグリーンとして必ず添えるが、
最近は飽きたようでそのまま手付かずで残してくる。

・・・お弁当を色として考えるのは
最近のカリスマ料理家の影響だけでなく、
私が高校生ぐらいから漠然と認識していたように思う。

そう、日本人のお弁当は色にこだわっている。
この感覚は幕の内弁当や懐石料理からきているのだろうか?

いやしかし、それがすべてに当てはまるかというと、
コンビニやお弁当やさんで買ったお弁当
(それを子どもの世界では「買弁(かいべん)」と呼んでいる。)
ではなぜだか許される。

たとえば想像して欲しい。
買弁の「チャーハン」だけの弁当はぜんぜんOK!
なのに、家弁(いえべん)の「チャ-ハンだけ弁当」は
なんだか物足りないというか、恥ずかしい。
牛丼のお持ちかえりは、それだけでも嬉しかったりするのに、
お弁当箱の中味が一面、牛丼だけならどうだろうか?

「えっ?今日はこれだけ?!」と
ひとこと言いたくなりはしないだろうか?
「チャーハン」も「牛丼」も手作りなら
お新香やプチトマトやブロッコリーのつけ合わせが
1~2品は欲しいものである。


たとえば、ご飯に梅干だけのいわゆる「日の丸弁当」も
戦後食料難ピーク後の時代には、白米が貴重品でなくなり
それでも貧しい家庭は、だんだん隠して食べるようになったと聞く。

では、それをおにぎりにしたらどうだろうか?
感覚としてぜんぜんOKだ。
堂々とかぶりつけるだろう。
たとえおかずがなくても、誰に後ろ指をさされることなく、
今日は梅干おにぎりだけ!と胸を張れる。
もし、チャーハンだけをおにぎりにしたって同様だ。


これはもしかしたら、私だけの個人的な思いではなく、
ほとんどの日本人が共有している
不思議な感覚なのではないだろうか?

家弁は「家庭」を映す鏡だから
世間の目を気にして彩りにこだわるのだろうか?
それは、母親がこだわる場合と、
子どもが親に要求する時の2パターンが存在する。

お弁当箱に入っているばっかりに、
さまざまな色を入れたくなるのだろうか?
器という枠が固定概念を作り出しているのか?

おにぎりはそんな、こだわりや常識をすべて打ち砕く
強烈で独自のポジションにあるのだろうか?
どうしておにぎりなら、なんでも許されるのか?


世界のお弁当感覚はどうだろうか?
アメリカのランチボックスはパンにピーナッツバターを
たっぷり塗って、ポテトチップスを添えてファスナー付きの
袋に入れ完了、というのがポピュラーなスタイルらしい。
時にはリンゴ丸ごと1コやバナナをつけることもある。

日本特有の美的感覚は欧米人から見ると
オリエンタルビューティなのか
摩訶不思議とうつるのだろうか、日本人でさえ
この価値観をどうやって裏付けていいのか
戸惑っている。

というか、これは色彩にこだわる
「美的感覚」ではなくどちらかというと
「食文化」のジャンルに入りそうな内容のようである。




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★今後のスケジュール

2005年08月04日 | KAORU♪ in Japan
               【ハワイの花火】

東京すぴこんも大盛況のうちに終了となりました。

これからの予定も、嬉しいことに
続々と話が舞い込んできています。

本格的に日程が決まり次第ご案内いたします。

こんな話があるんだけど…と持ちかけられると、
スッゴク嬉しい~、という反面、体持つかな?と
一瞬アップアップした金魚の姿と自分をオーバーラップさせちゃったり。

でも、そこで完璧に重ね合わせると
できることもできなくなってしまいそう。
そんな時「大丈夫、大丈夫」と呪文のように
自分で自分に魔法をかける。

『「きっと大丈夫!」の言葉を
落ちこんでいる誰かにも言ってあげたら、
励ましてくれる人がいると思うだけで
本当に大丈夫になるの』と教えてくれた
私のステキな先輩、矢口恵子さんの講演会を
ファイン株式会社で主催します。

●9月25日(日)PM2:00~4:00
●JR大井町駅 駅前 きゅりあん

テーマ
「自分のために今を生きる」
・困難を乗り越える力を身につけよう!
・不安という目に見えないバリアを取り除いて元気になる。

詳細は http://www.fine-revolution.co.jp/  でご確認下さい。

KAORUが司会進行を務めます。

きっと元気になること間違いなし!のセミナーです。




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★ボーダレスな時代

2005年08月03日 | スピリチュアル セッション
              【ベンケイソウ】

野球部の息子が少し体格の小さい男の子に手を振っていた。
友達?と尋ねると野球部の後輩だという。
先輩後輩はないの?と聞くと、
ないよ、オレ達仲良しだから。と答えた。
先日の都大会で3位だったというチームに
籍を置いているところをみると、
決してお遊びクラブではない。
なのに、私が子どもだった頃の上下関係がほとんど見られない。

そう思って見回してみると、
あらゆるところで境界線がなくなってきている。
カップルではいつも食事をオゴるのは女性。
老いた自分の親の面倒を妻の仕事にせず、
しっかりとお世話する夫。
上司の飲み会はイヤならきっぱり断る部下。
どっちが親かわからない友達親子。
考え始めたら枚挙に暇がない。

縦社会の崩壊に嘆き、世相を分析する評論家も多いが、
その上下関係が作り出した歪みがいま次々と暴かれている。
従うべきリーダーがとんでもなかったら、
その忠誠心は悪の温床を育ててしまう。
従来の隠蔽体質は、時として「欠点や失敗=恥」
と世間体を恐れ、家庭の中で処理しようと思うために
例の高齢者を狙った事件を作り出している。
親戚一同に恥じないようとする家制度、
という感覚も大きく影響しているのではないだろうか。
今後若年層になるほど、その意識は薄らいでいくだろう。
つまり、あえて臭いものにフタをする必要もなくなるわけだ。
そんな状況の変化の中で、きっと今までのように
悪いことは隠しきれなくなってくるだろう。

忠誠心がないということは、逆を考えると
道はずれるとすぐに明るみにでる可能性もある。

もしそう考えるならば、「いいもの=本物」のみが
生き残る時代に突入していくのではないだろうか。
枠がなくなり、境界があいまいになるという流れは
つまり魂勝負!ありのまま、素顔の自分が
魅力的で勝負強いほど追い風を受ける可能性が大きい。
これからの未来は地位や名声、学歴、家柄などは
あくまでもプラスαであり、最終的には
人間力が強い人が真の豊かさや幸福を享受できる。

ボーダレス時代はあいまいなようでいて、
実はごまかしが利かず、思ったよりも厳しい。
しかし、本筋をきちんと踏まえていくことで
きっと今までよりもずっと生きやすい、本物時代へと
変貌していくのだろう。

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★100%のライフスタイル

2005年08月01日 | スピリチュアル セッション
         【ハワイの空と海と鳥】

あぁ、そういえば7月は海の日あたり
の2日間しか休みがなかったな。
そうそう、6月は1日もなかったわ。
ハワイは旅行というより仕事だったし。
このところ、寝るのも夜中の2時を回っている。
旦那のお世話をしなくていいとはいえ母親業は手を抜けない。
そしてココ最近は一日のうち2~4種類の
仕事をこなすのが日課となっている。

実家のファイン、お花、アクセサリー、セッション・・・
何が本業なのか、何に絞るべきなのか迷った時期もあるが、
加藤雄詞さんの、「全部やればいいじゃん!」
という言葉で視界が開けた。

そして、心に誓った。 

すべて100%。
すべてプロフェッショナル。

その仕事に向かっている時は全身全霊を注ぎ込む。
3足でも4足でも10足だって、履けるワラジはすべて履く。
広く浅くじゃなくて、広く深く。
まずは私自身が楽しめて、その上で必要としている
人がいる限りいただいた仕事は受ける。

人はいつもないものねだりで、隣の芝生は青く見える。
でも、近頃さまざまな人間模様を見るチャンスに恵まれて、
ある確固たる結論に辿り着いた。

「人の芝生は思ったよりも青くない」

意外に枯れかかっている芝の一部だけを見て、
いたずらにうらやんでいる場合も往々にしてあるものなのだ。
私だって、本当は適度に働き、
平日の昼間に昼ドラなどを見ながら、
ハッと気がついたら、あらやだ。うたた寝しちゃってたわ!
みたいな半々主婦に実はあこがれている。

でも今生はどうやら多忙な生き方を決めてきたようだ。
そうと気づけば、あとは全力で突き進むことにしよう。

*********************

最近の若い会社経営者は以前と違ってきている。
仕事も会社も仲間も全部うまく
バランスが取れている気がする。
その昔、会社の顔と家庭の顔が全然違う
男性はそんなに珍しくはなかった。
会社では「仏の○○さん」と呼ばれていても家では亭主関白。
またその逆で会社では鬼課長でも家ではマイホームパパ。
などというのはよくあるパターンだった。

でも流れは変わった、というか機は熟した、とでもいうのだろうか。
仕事、家庭、仲間この3つすべてに100%で
あることこそが、これからのスタイルだろう。
それは、現段階でうまくいってようが、
づまづいていようが、どちらでもいい。
順調な時とそうでない時はもちろんあるものだ。

つまり、何かの犠牲の上にある名声や地位は
本物の輝きを放てない。
誰かを泣かせて成り立つ幸せは、
まるで砂上の城だ。

全部100%じゃないと格好悪いよね!という
若き敏腕経営者は、驚くほど肩の力が抜けている。

*********************

裏と表。本音と建前。内と外。イチかバチか。
…という表裏一体の時代はもはや変わりつつある。
真の実力者こそ、表と裏の顔がない。
いつも同じ。誰とでも同じ。

そんなスタイルに習ってマネしてみると
思ったより、楽に生きていけそうだ。

そして現在の私の目標は
100%で働いて、休む時も100%オフにしたい。
「馬車馬のように働き、王様のように遊ぶ」である。



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