KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★気高く、たくましく 

2009年08月17日 | KAORUの好きなものギャラリー
              【横浜港の夜景】


一方的に、日記のように思いつくまま
気ままに発信し続けるブログを始めてかれこれ5年目。

なかなか更新しなかったり、
月初めにマンスリーメッセージを
楽しみにして下さってるがわかっているのに
アップしていなくて、アクセス数だけ上がっていたりする時、
わ~ん、みなさまホントにゴメンなさいって
ブログに向かって謝ってたりする。


そしてコメントを頂くのって、ホントに嬉しい。

直接お会いしたときに、感想をいただく場合もあるし
パソコンのメールで感想を頂いたり、
携帯メールにご自分なりのエピソードを
送ってくださる場合もある。


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つい数日前に頂いたメールは、
北海道に住む方から、残暑お見舞いとともに
3枚の添付ファイルがついていた。

うち2枚は8月のマンスリーメッセージの感想と、
カナダで撮った「ヒトリシズカ(一人静)」。
“カナダ産一人静”の方がガッチリとして存在感がある。

もう1枚は、ご自宅の庭で咲いているという
「ねじり花(お花の世界ではネジバナと呼んでいます)」

可憐なピンク色で、すっくと咲いている姿と一緒に

「小さな本当にかわいらしいお花です
今年は雨が多くって 
本当に10センチくらいの背丈ですが
 子供の時から大好きなお花です 
見てくださいね」と

思いがつづられていた。

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北海道には竹がないのだそうだ。

笹のような細いのはあるけれど、
よく見かける竹林と呼ばれるスタイルはないのだとか。
筍狩りも、クワで掘るのではなく
笹の子?のように手でポキっと折るのだと
教えてもらったことがある。

本州とは気候が違うだけでなく
植生も違うのだと、ちょっと驚いた。

そんな中、私にとっても思い出深い
「ねじり花(ネジバナ」は、
北海道でもたくましく生きているんだ!と
新しい発見で、とっても嬉しくなった。



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私が初めて見たのは、
我が家の屋上の盆栽の鉢の中。

今から約20年ほど前のこと。
父が親戚から譲り受けて
大切にして、毎日毎日手入れをしていた。

娘たちも交代で朝晩の水やり当番が回ってきていた。

もしかしたら、当時仕事をしているような
していないような状態の私は
結構、ほかの妹達よりも多く手入れを手伝って
いたのかもしれいない。

お花を勉強し始めたばかりで
知識も少ない中、ある時
ピンク色の可憐な花が咲いているのに気がついた。

「なにこの花~?見たことないけど
雑草にしては本当にかわいい!
お父さん、この花は摘まないでね!」とお願いをした。

そうそう、「スミレ」も白や紫、薄紫などが
盆栽の鉢の中に咲くと、
「あっ!これも取らないで!」とお願いするので、
ほかの雑草と一緒に摘んでしまわないように
いつも注意しないといけなんだよ、と
父は、ハハハと笑いながら
小さなスミレとネジバナだけは
残してくれていた。

うっかり手をかけそうになると
私の顔が浮かんで、そっと手を離していたのだろうか?

そういえば、久々にそんな会話を思い出した。


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ほどなくして、
そのらせん状に花をつける雑草というか野草は、
「ネジバナ(捩花 )」と呼ぶらしい、ということがわかった。

どこらか種が飛んできたのか、
はたまた最初から土中からの眠りから
目覚めただけなのか、わからないけれど


いずれにしても、
東京のビルの屋上にしっかりと根をおろして

しかも、
そのあまりのかわいさから、そっとしておきたくなる
ぐらいのけなげは立ち姿なのである。

注意してみると、
6月から7月中旬ぐらいまでだろうか、
初夏になると公園や植え込みなどで
ひそやかに咲いてるのを見つけることができる。

近年では、時折お花屋さんにも
出回るようになってきた。

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その後、調べてわかったのだが
「ラン科」なのだという。

え???あの胡蝶蘭とかカトレアと同じ仲間?

どちらかというと地味で素朴な姿なのに?

でも、じっとその小さな花を覗き込んでみると
たしかに花の構造はまったくのランそのものなのである。


なんだかシンデレラと出会った気分だった。

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そして!

今日このブログを書いていての大発見!

別名 捩摺(もじずり)と言うのだそうだ。

その言葉聞いたコトある!
と思ったが、やはりそうだった。
百人一首にでてくる有名な短歌に登場する。


「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに
乱れそめにし 我ならなくに 」

(みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに
みだれそめにし われならなくに)
(河原左大臣(かわらのさだいじん)

時代は今から約1200年前の西暦800年代の
古今集に「もぢずり」として詠まれているのだそうだ。

〔どんな花か知りたい場合はコチラで♪〕
http://www.hana300.com/nejiba.html 

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1000年以上も人々に愛され、
高貴な出身にもかかわらず、
自慢したり
自己顕示欲も自己主張も強いわけでもなく、

なのに、
北海道から九州まで日本全国を制覇している。
誰の庇護を受けるわけでもなく、
誰かをあてにするわけでもなく、
たくましく自生し、果てはヒマラヤにまで
生息するのだという。

その姿は、
小さくてもしっかりとらせんを描いて
天を目指す。

キュートなピンクで、思わず周囲を笑顔にする。

だから思わず、
抜いてしまおう、という気持ちを
一瞬にして消失させてしまう魅力の持ち主なのだ。

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すごい、やっぱりお花って

私もそんな風になりたいな。

強く、たくましく生きていかなきゃね

そして、自分が歩いてきた道のりを
後悔しないで誇りを持っていこう。

この先の未来は、いつだってわからないけど、
不安だって、山ほど抱えちゃうけど、
今、枯れちゃうわけにいかないもんね。

私もネジバナさんみたいに
誰のせいにもしないよ。

いつだって、自分で選んで
最後は自分で決めて、
そして進んできたんだもん。

だから、
晴れの日だって、雨の日だって、
嵐の吹き荒れる時にも、凪の穏やかな日和の時にも、
自分らしく生きていくしかないよね

たった一度の、大切な大切な人生だからね























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★Monthlyメッセージ★ 8月【 葉月】

2009年08月03日 | KAORU♪ in Japan
               【ヒトリシズカ】
  
■月初めに、KAORUがスイッチを入れて
その月に必要なメッセージをお届けします。
2009年8月をより快適に過ごすための
ヒントにして下さいね♪■


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今月のキーワードは、「信じる気持ち」

正確に言うと“信じる気持ちを試される時”。

どれだけ信頼できるか。
信頼されるに値する自分自身であるか。
信頼をするに値する相手であるか。

それを本当に深く、真正面から見つめる時。

いろいろなことが湧き出し溢れ出てくる中で、
奥の奥に潜んでいる真実が、実は光り輝いている。

それがわかるのは、
まだもう少し時間がかかるかもしれないけれど、
今は、ひとまず出た“アク”を取り除いて、
その下の澄みきった状態をしっかりと見定めてから
次の行動に移り始めるようなタイミング。


実は“アク”の中にはもう何も入っていなくて、
単なる抜け殻となっている場合が多い。
その部分をあれこれ言ってみても、考え込んでみても
もう何も入っていない。

検討すべきところは
根っこの部分だったり、核となる部分。

そこをどこまで信じて進んでいけるか、なのである。

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“くすみ”や“よどみ”なら一時的なものだから
案外心配ないのかもしれない。
時期がくればまた輝きを取り戻すから。

でも、根腐れをおこしていたり、核が凝り固まっていたら…?

諦める?
それとも、それでも信頼していく?

それは自分自身の内なる声をじっと聞いてみて。

たとえ、どんな状態に陥っていたとしても
必ず解決策や打開策が見つかると思うから、
今は、とにかくどこまで“信じきれるか“なのである。

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それを試されるように、次々とやってくる。
大波、小波が。

でもそこはそこ。

波にがっぷりのみ込まれてしまうか、
逆にこれはいい波と考えて、すぃ~っと波に乗るか。

波が寄せるたびに、自分はどうしたいのか
問いただせるチャンスなのである。

翻弄されることなく、グッと深くにもぐりこんでしまえば
案外穏やかに、物事を見つめ的確な判断が下せると思う。

表面には浮き上がってこない、
深いところにこそ、これからの可能性と
進むべき方向性への道しるべが
ひっそりと佇んでいる。
コメント (6)
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