KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★春の雪

2012年02月29日 | KAORU♪ in Japan
未明から降りだした雪。

天気予報の情報によると
春型の気圧配置によってもたらされた雪なのだという。





例年、2月上旬に咲き始める
「カワヅザクラ(河津桜)」も
今はまだ蕾のまま。


それでも少しずつ確実に
膨らみ始めた早咲き桜。



雪空見上げて、
まもなくやってくる春を待とう。

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★ハイパーノマド的生き方を目指して♪

2012年02月26日 | KAORU♪ in Japan
先日、スリランカで出会ったKくんに
東京で再会した時に教えてもらった言葉

「ハイパーノマド」


ノマド=Nomadは遊牧民のこと。

世界中、どこででも仕事しできる
ノウハウを身につけて、
遊牧民のように生きていく人のことをいうのだそうだ。


いいな~、それ!
私もそんな生き方がいい♪
と言うと、kaoruさんはもうすでに
してるじゃないですか!と言う。


たしかに日本では、身ひとつで
全国あちこち、もうそんなカンジの暮らし。





あとは英語勉強するだけですね。

と、海外に住んでお仕事もしていた経験のあるKくん。



tatsuroにも

お母さん、もっとちゃんと文法勉強した方がいいよ!と

言われ、留学の時に使っていた本を
貸してくれた。


ホントに私、文法よりも雰囲気だけで
話してるからね…。




今日は朝から1日、
群馬の伊勢崎でセッション。

ただいま、東武線の特急に乗車中。

ハイパーノマドを目指して、
朝もやに包まれる赤城山を遠くに
眺めながらさっそく勉強開始♪


kaoru♪〓

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★「光の中のスリランカ」第八話“シャンティの響き”<最終回>

2012年02月25日 | 旅の物語

ホテルのバラエティー豊かな
アクティビティに参加すると、
それだけでホテルのスタッフや先生、
また宿泊客同士が顔見知りとなり
ぐっと距離が縮まっていくのが
このバーベリンの魅力。



ある日のこと。

プールサイドで午後5時すぎから開催される
太極拳に参加しようと思ったのだが
少し前から雲行きが怪しくなり
突然の激しいスコールと、雷。

どうしようかな?と迷ったが
傘をさして部屋を出た。

プールマットやタオルが置いてある
屋根のあるスペースが
会場となっていたが、
生徒らしき人は誰もいない。

今日はプライベートレッスンですね。
さあ始めましょう。

時間になって先生がレッスンをスタートさせた。


あたりは真っ暗。そして稲妻が光る。
波の音と激しく降り続ける雨音がBGM。


なかなかありえない状況の下での太極拳。


あいかわらずカラダの硬い私に
先生は、時折手を添えて
丁寧に指導してくれたのだった。

パソコンの仕事?
首や肩が凝ってる?

あとで、少し診てあげようか?


なにしろ、私しか生徒がいないので
超ラッキーである。

お願いします♪と返事をして
レッスン終了後、イスに腰掛けた。


あとは、どこか具合悪いところある?
と聞かれたので、体調を崩してココに来たことを
伝えると、先生は手のひらのツボを教えてくれた。


一ヶ所5秒ごとに離して、2分間押す。
片手8ヶ所。両手のひらで16ヶ所を2分ずつ。
単純計算で32分かかる。

それを1日2回。

そして、グリーンのボトルに入れた水を
太陽に3時間あてて、毎日飲む。
ブルーボトルも合わせて同じようにするといいのだという。
(カラーボトルセラピーといって
病状や状況によってカラーが違うのだそうだ)

そして紅茶を毎朝飲む。
(スリランカでは紅茶のことをブラックティーという)


ほかにもあれこれアドバイスしてくれた。

先生は太極拳の小さな道場を開いていて
セラピストとして活動しているのだという。

本当に親身になって、一生懸命話をしてくれた。


いつまで滞在するの?
じゃあ、あと2回は来れるね!
できるだけこのレッスン全部参加して。
知っていること、いろいろ教えるから!

もしわからないことや、質問があったら
いつでも手紙を送ってくれたら返事を書くからね。

そう言って、
ゼッタイに良くなるから!
ゼッタイに大丈夫だから!信じていて!

と何度も何度も言ってくれた。

その真剣な顔が、とても嬉しかった。


だだの宿泊客のひとりに過ぎない私に
こんなに本気になってこの人が言うんだから、
間違いないんだ。そうなんだ。私、信じよう。


あれから2ヶ月以上たった今でも、
ツボ押しと、グリーンボトルや紅茶など
できる範囲の中で、ちゃんと続けていて、
私のライフワークとなっている。

***************************






毎朝6時半からのヨガでは
週の前半と後半では先生が交代する。

一人は男性で、ほとんど何もしゃべらず
黙々とポーズをとる。
そのあとについてカラダを動かしていくのだが
結構ハードなのである。
まるで体育会系ヨガというカンジである。

そして、必ず最後に先生が
「Your Family、Your Friends、 Your Loverに感謝を」と
静かな声で手を合わせて、終了する。

その最後のフレーズが、なぜだか毎回ジーンと来た。


異国に来ていると、すっかりその生活に
ハマってしまっていた。

時々思い出しては頭をかすめるものの、
はるか遠い存在となってしまっている
日本にいる大切な人々の顔を思い浮かべて

みなさんのおかげで、今ここにいられることに
心を込めて感謝することができる。



もう一人は若い女性で
アーユルベーダヘルスセンターのセラピストでもある。

彼女はヨガのレッスン中ずっと
とても綺麗な透明な声で唄ってくれる。

「シャーンティー、シャ~ンティ~。シャ~ンティー」と
抑揚をつけながら会場いっぱいに響き渡る声で、
SHANTI(シャンティ)と3回唱えてスタートする。

まるで心の奥底、魂に届くような声のトーン。
そして、子守唄のように安らいだ気持ちになれる
不思議な言葉。



戻って調べてみたら、ヨガのマントラなのだという。

サンスクリット語で「平和、静寂、至福、祈り」を意味し

1回目は自分へのシャンティ。
2回目は周囲の人へのシャンティ。
3回目は環境へのシャンティ。

心身が満たされていくと、
自然と平和になり、幸せを感じ、
感謝を込めて祈りたくなる。

そんな気分になるのである。



木枠だけの窓からさわやかな早朝の風が吹き、
しだいに太陽が昇り始めて、
あたりは明るくなってくる。

そして、
小鳥のさえずりが、にぎやかさを増していく。

波の音もたえず流れていて、本当に心地よい。

ゼイタクな時間と空間に身をゆだねて、
自分の心と体だけのことを考える
この上ない極上のひととき。


***************************

最終日。

飛行機の出発時刻は夜中の12時近く。

チェックアウト時刻に関係なく
ホテル発の午後6時過ぎまでゆっくり滞在させてくれる
嬉しい心遣い。




いつものデイリースケジュールも
しっかりとこなすことができるし、
午後3時からのボートツアーにも参加。
ギリギリまで目いっぱい
プログラムやアクティビティを
満喫できるのがホントにすごい。


【川岸に並ぶ、ドイツ人やロシア人の別荘】


【最終日のジャングルボートツアー】


今日で最後のアーユルヴェーダかぁ・・・。
と思いながらトリートメントルームに入った。


***************************


やっぱりこの人が私の担当のセラピスト?

最終日近くになってようやく気がついた。


笑顔よしで、感じの良いスリランカのお母さんって
いう雰囲気なんだけど、
このおばちゃま、おしゃべり好きらしい。


最初のヘッドマッサージは一人なので
問題ないが、ベッドに横たわり、もう一人が入ってくると
小さい声でずっと、コショコショとお話している。

担当が変わって違う組み合わせの場合だと
だまってトリートメントに集中して、
もちろん時々会話はあるものの、用件のみで
そんなに気にならないのだが、
このおばちゃまはとにかくお話好きなのか、
ちょっぴりだけど気になっていた。






鏡の前のイスに座ろうとすると、私の顔を見て、

満面の笑顔で、
「Last one.(ラスト ワン)」今日が最後ですね。と言う。

私が最終日だということを
しっかり把握していた。
さすがドクターの指示書がきちんと
手配され、それに基づいているだけある。

アイドロップスを点眼して
ベッドに横たわり、2人がかりでのトリートメント。
最後に蒸し器でスチームされていたいい香りの
ハーバルボールを2人がポンポンと
体に押してくれると
全身がポカポカと温まる。

よくホテルにあるようなラグジュアリーなスパや
エステルームというよりも、
昔ながらの病院か、学校の保健室のように
さまざまなトリートメントアイテムが
レイアウトされている。


セラピストたちも皆、
エステシャンとは程遠い
エプロンをした看護師さんのようなスタイルなのである。

それがまた、本格的な治療のようで
健康になれるような気分を盛り上げてくれるのだ。


ほどよく冷めた、ほんのり甘いハーバルティを
最後に飲んでトリートメントが終了になるのだが

その時にもまた

「Last one.(ラスト ワン)」と満面の笑顔で
私に差し出した。

「Thank you!」と受け取り、最後のハーバルティを
飲み干し、彼女にグラスを手渡すと、


「I with your Best,Madame(マダム)」
ベストを尽くしてくださいね。と言ってくれた。


そうか、この人と何にも会話していなかったけれど
ちゃんと私の状態をわかっているんだ。
指示書があるんだもの、そうだよね。


何も言わなかったけどたぶん、
彼女なりに私の体を気遣ってくれていたのだろう。

私は彼女のおしゃべりのことだけ気にしてたけど
そんなのは小さいことに過ぎなかった。


最後のひと言と、優しいまなざしで
今までの自分が恥ずかしくなり、


そして、止めどもなく熱いものがこみ上げてきた。


そうだ。
ベストを尽くすだけでいいんだ。


今していることは本当に大丈夫なのだろうか、と
疑心暗鬼になり、不安にかられてみたり、
結果を出そうと焦ってみたり、
思うような結末にならないことに悲しみや絶望を感じたり・・・。

私たちは、いつもその先の未来に思いを馳せて、
計算したり予想をたてて、一喜一憂する。

そして今この時に
全力を出すことをおざなりにしてしまいがちだ。


中学高校のテニス部時代、
試合では常に最善の力を出しきれることだけを
考えていたのに、

いつのまにか、大人になり
そんな言葉も意味も忘れてしまっていた。


結果はどうであれ、
「ベストを尽くす」のが
そういえば私の原点だった。


あふれる涙がとまらないまま、
彼女はいつものようにオイルで足元がすべらないように
湿布をしてくれる中庭まで手をつないで
連れて行ってくれた。


***************************






いよいよ10日間の、
そしてスリランカでの2週間の
すべての日程を終えて旅立ちの時がやってきた。


ベルギー人の「Katurien(カトリゥム)」と
もう一人、
仲良くなったドイツ人の「Gudrun(ウッドウム)」が
見送りに来てくれた。



私、変わらなきゃ。
ライフスタイルや生き方のリズムを
変えていこうと思っているの。


そうね。
まずは自分の体のことに集中するのよ。
今までみたいになりそうになったら、
写真を見て、ここでの時間を思い出すのよ。


Katurienはそういってくれた。


涙ぐむ私の頬にそっとキスして
やさしくハグをして
私たちはバイバイをした。


***************************





14日間の長い旅路を終えて空港へと
車は走り出した。


帰りは、たまたま偶然同じ便の
Sちゃんと一緒に日本へと向かうことになり
思いもかけず、にぎやかな帰路となった。


一人旅だったことをすっかりと忘れ
友だち達と一緒に出かけたような
感覚に陥るほど、

本当にたくさんの人たちと出会い、
たくさんの刺激を受け、
あふれる「愛」を感じることができた。



それは国境や人種を越え、
言葉の壁さえも意味がなく、
老若男女、立場も関係なく
孤児から、同年代、老境にさしかかった先生まで

さまざまな人々と心を通わせることができた
スリランカデトックスの旅。


多くの人々のおかげで
まぎれもなく私の心も体も、
健やかに、穏やかに整いはじめたようである。

“命の洗濯”、というのは
まさにこんなことを言うのだろうか。


今でも、ときどきふと
こだまのように聞こえてくる、
あの時聞いていた波の静かな音。
小鳥たちのかわいいおしゃべり。

歩いている時に思い出す、
スリランカ人たちのゆったりと歩くリズム。

天使たちのまっすぐでピュアな瞳。


そして、

あの「シャンティ」の魂に響く
自分と、周りの人と、
地球や宇宙にすべてにむけての祈りを。



きっとずっと忘れない。



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★「光の中のスリランカ」第七話“時の魔法”

2012年02月22日 | 旅の物語


開放的なダイニングには
小さめの四角いテーブルが斜めに
たくさん配置されている。


【↑こんなカンジでほとんどのテーブルがナフキン1つの席】


私だけでなく、多くの宿泊客が
同じように一人旅で訪れるホテルなのだと、
着席して初めて知った。

テーブルにはそれぞれ部屋番号(ルームナンバー)と
患者番号(ペーシェントナンバー)が
表記されたプレートがあり、
決まった席で食事をとることになっていて

海にむかって、まるで学校の給食のように
前に座る人の斜め位置の背中を見ながら
1日3回食べるのである。



タイミングが合わないと、
結局背中しか見なかった。
ともすると背中と顔が一致しないまま
旅を終えてしまう場合も多い。





****************************

3日目のブレックファーストの時のこと。

右斜め前に座っていた金髪の女性のテーブルに
お花がたくさん生けられている花瓶があった。
そして、食べ終わったあたりにウェイターが
キャンドルに火を灯して、なにやら話しかけている。

なんだろう?と思い
キャンドルグラスに目を凝らすと、
「HAPPY BIRTHDAY!」とカラフルな手書きの文字で
ペイントしてあるのが見えた。

ウェイターさんがいなくなったあと、
ひとりで花やキャンドルをphoneで撮りながら
うつむきながらメールなのか、
ブログなのか、何かをチクチクと打ち込んでいた。

そうか、誕生日なんだ!
誕生日なのにひとりで過ごすの?
・・・淋しくないのかな?

まだ食事中だった私はそんなことを思っていた。

ひとこと「HAPPY BIRTHDAY!」って言おう。

そう思い、食事を終えて席を立ったとき
斜め前の座席に数歩移動し、短い言葉で伝えた。

顔を見たのはその時が初めて。
それまで背中しか見ていなかったからだ。

「Thank You!」と笑顔でいう彼女。


****************************



その日は、いつものようにお昼まで
デイリースケジュールをこなし
ランチ後、送りに来てくれたうちの一人、
スプートニクの日本語学校の生徒さんが
世界遺産の「ゴール」に連れて行ってくれた。
ホテルのアクティビティツアーのメニューにも
あったのだが、プライベートでの散策。

実家が近いのだという。
お兄さんと一緒に迎えに来てくれた。

14世紀にアラビア人の商人によって
開かれた東方貿易地で、後にポルトガル人が
城塞を築き、オランダ人によって統治されたという
歴史をもつ「GALLE FORT(ゴールフォート)」。




城塞内の街並みは、とても赴きがあり
かわいい色にペイントされた家々が
並んでいて、私は「わ~!超キュート~!」を連発した。

オランダ商人のコレクションを集めた
ミュージアムにいくと、
当時のコロニアルスタイルの中庭や調度品が展示され



手で砥石を廻し、原石から宝石に磨いていく
昔ながらの手法のデモンストレーションや


【右は大きなアメジストの原石】

 

レースを編む実演の女性がいたり、


紅茶の葉を量っていたという
大きな天秤を見せてもらったり。



色鮮やかな宝石とゴールド、シルバー。
アンティーク、新品のジュエリーがショーケースに
ところ狭しとディスプレイされている。
お手ごろなものから高価な品までが並んでいて
にわかに女ゴコロに火を灯す。

あれこれと眺めた結果、
自分の誕生石、アクアマリンの指輪に決めた。
値段交渉は、今回ゴールまで連れてきてくれて
兄弟で案内してくれて、
長時間、買い物に付き合ってくれた
「誇り」の名称を持つ息子と同年代のウィラジくん。


城塞都市の住民はイスラム教徒が多く、
対応してくれた方は、
頭に白いターバンを巻いて
まるでアラブの宝石商さながらのコスチュームに
身を包んだタミル民族。

タミル語で「幸運を♪」という言葉をいいながら
ラッピングした指輪をポトン、と
BOXの中に入れてくれたのが、
なぜだかとても嬉しくて。




1メートル先も見えない
激しいスコールと稲妻の中を
必死の思いでホテルに戻り、


明日は日本語のテストがあるから
またクルネーガラにこのままバスで戻るという
ウィラジくんとゴール方面へ戻るお兄さんに別れを告げて
いつもの夕食の時間に席についた。






****************************


ふと、右斜め前方に視線を注ぐと、

朝と同じ花、同じキャンドルに火が灯り
今度はバースディケーキが運ばれてきたのだった。
そのままウェイターはわずかな会話を
交わしただけでいなくなり、
また彼女ひとりがテーブルに残された。


私はいてもたってもいられなくなり、
おもわず、一緒にケーキを食べよう!と
食事途中もおかまいなしに駆け寄った。


名前も知らない。
どこの国の人かも知らなかった。

どんな背景があって、どんな人間性かも関係がなかった。


何回目のバースディなのか知らないけれど、

誕生日の日に、
たった一人で「Happy Birthday to me.」で終えるのは
なんだか悲しくて淋しいから
瞬間的に駆け寄ったのだった。

そして、左の斜め後方にグループで座っていた
日本人のAさんにも声をかけ
一緒に「HAPPY BIRTHDAY!」を歌って~!とお願いをした。

いろんな国の人々が
彼女を取り囲み、手をたたき
HAPPY BIRTHDAYソングを歌ってくれた。


「もしよかったら私の席で
一緒にケーキ食べない?」と誘ってみたら
お皿を持って私の席に移動してきて、
チョコレートケーキに自らナイフをいれた。

一人じゃ食べきれないからみんなに分けるわ、といいながら
ケーキカットをして、小皿に切り分けては
周囲の人々に配っていた。


ほどなくして、ホテルの
ジュエリーショップの店員が
「ささやかですがプレゼントです。」とネックレスを持ってきた。

名前も知らないその彼女は、
ビビットな美しい色のドレスに
プレゼントのネックレスをかけると
とても良く似合っていたので
「すっごくいいね~!」と私は大絶賛をした。



****************************

翌朝、ブレックファーストで
いつもの自分の席に向かうと
すでに昨日の彼女が私の席に座っていた。

「Good morning!」と笑顔で挨拶をされて

はた、と考えた。

もしかしてこれからずっと同じ席?

レストランは、一度席を移動すると
気を利かせて、次回からそのテーブルに
プレートが移動していて
自動的に彼女は私のテーブルに
座っている状況となるわけである。



私、英語でちゃんと会話できるのかな・・・。

毎度毎度だが、おんなじ不安が一瞬、頭によぎる。






昨日は何してたの?
私はビーチで散歩してたわ。あなたは?
と聞かれたので、


ゴールに行ったのよ。
ね、ビーチの散歩って恐くない?
客引きの人がたくさんいるでしょ?と聞いたら

大丈夫よ、よかったら今日の午後一緒にお散歩する?

と聞かれたので、間髪いれずにYES!と答えた。



****************************


初日以来、すっかりビーチから遠のいていたが
せっかくのオーシャンビューで目の前が海なんだし、
砂浜を歩いてみたい欲求にかられていた。

ちょっと臆病になっていたが
強そうな彼女となら心強いし、
きっと大丈夫!と思ったのだった。


私は
3時からのクッキングデモンストレーションに参加したいの。
と言うと、
じゃあ2時に出発しましょう!と約束をした。


水着を着てこわごわ後をつくようにして
そ~っとビーチに出ると、
拍子抜けするほど、なんてことなかった。
客引きの現地の人たちは
予想以上に話しかけてこない。

知らん振りしたり、No thank you!というだけで、
思った以上にあっさり諦めてくれる。

そんなに恐がる必要もないし、
億劫がる必要もないし、
そうか、仏教徒だからそんな悪いヒトもいなさそう。

急に緊張がほどけて、
体の力が抜けてきた。



そんなことよりも、

彼女の絶え間なくしゃべり続けるマシンガントークに
ちょっと面食らっていた。


だって、
何をしゃべっているのか
ほとんどわからない・・・。


ほぼ聞き取ることができなかった。


そうだった。

自分の英語レベルを考えずに
誕生日をひとりじゃ淋しいだろう、という思いだけで
話しかけただけだったもんな。
しかも、超シンプル英語で。

気持ちひとつだけだったから、私・・・。
ヤバイかも。お門違いかも。

聞き返すこともできずに
うなづく“フリ”をしていると

「understand?」と言われ
一瞬抜き打ちテストをされたようで
泣きたくなる。

こういう意味だったかな?とかなり初歩的な単語で
ドギマギしながら返答すると、
そうそう。と言われ一瞬ホッと胸をなでおろすと、
さらに英語トークが炸裂する。


ひたすらそんな会話が続き、


で?
何人だったっけ?
どこの国から来たの?


とようやく質問して
ベルギー人だと判明したのだった。

英語は「YOU」で済むから、名前を知らなくても
なんとかなるものである。


その後3時からの
クッキングデモンストレーションに
なんとか間に合い、
ようやく名前を聞き出し、
紙にスペルを書いてもらった。
そして忘れないうちに
聞いた音をカタカナでメモしておいた。


彼女の名前は「Katurien(カトリゥム)」

バツ2で、二人の息子。
ふたりとも成人していて下の息子は22才。
私と少し似た境遇。

今は一人でベルギーに暮らしていて
建築学を教えている、という。

クリスマスもこのまま
スリランカの北部に移動し
ひとりで過ごすのだと教えてくれた。

アーユルベーダは3回目。

暮らしは決して楽ではないけれど
なんとかセーブして年に一回、
長期で滞在するのが楽しみなの。

ここは初めてだけれど、他のところと比べて
今までで一番いいわ!と言っていた。

***************************


込み入った会話力に自信のない私は、
そんな時にはひたすら、質問側に回ることにしている。

ひとまず質問し、答えに対して
短いコメントを入れたり、相槌をうてば
それなりになんとかキャッチボールらしきものが
成立するからだ。

彼女とも、そんな作戦というか
パターンでいると、
とにかくしゃべるしゃべる、いつまでも・・・。


やっぱりリスニング力のなさにも
ちょっぴりメゲていた。
ベルギー人とは初めてしゃべったが
比較的クセのない英語で、聞き取りにくいわけではない。
単語が単純にわからない、という状態なのだった。


でもある時、
同じ一人旅日本人仲間のSちゃんが

「カトリゥムは、引き出しが多いよね!
色んなこと知っているのよね。
だから次から次へと色んな話題が出てくるの。」と
言っているのを聞いて、納得した。


そうなのだ。彼女はインテリなのだ。
言っている内容が歴史だったり、経済だったり
世界情勢だったり、心理学的なことだったり、
あるときは母として、女性として、
教師としての視点で話してみたり、

いろんな話が飛び出してくるので、
私のキャパシティーオーバーとなってしまうのだ。


そんな、半分ぐらいしか
理解できない会話のなかで、
聞き取れた内容にこんな話がある。


「ベルギーもね、私のおばあちゃんたちの世代は
自然や植物から作る薬やたくさんのいいものを
伝統的に受け継いでいたの。

でも私の母世代ぐらいから
西洋的なケミカルが発達して、
いい智恵をみんな忘れてしまったわ。

私たち世代は昔からの自然の方法や薬は
ぜんぜん知らないの。残念だわ。


スリランカは、
貧しい国だから西洋的な薬や医療が普及しきれなくて、
すばらしい文化がこうやって
残ることになったのね。

貧しいことが、結果的に
いい状況と環境を作りだしているのよね。」という。


「日本もおんなじよ!

おばあちゃん世代は薬がそんなになくて
いろんな薬草のことを知っていたけれど

母の世代から、西洋医療が発達して
私も興味はあるけれど、わからないの。」と答えた。


発展や発達は、時として
先人からの英知や智恵、知識を過去の遺物として
どこかの戸棚にしまいこみ、
真新しくて、未知なる世界を切り開いてくれそうな、
未来を予感する科学や化学を大歓迎する。


ココでうけるようなナチュラルな材料をベースとした
食生活やホリスティックな方法を用いて
体、メンタル、リラクゼーション、などを統合していくのは

昔、どの国もそれぞれに、
それぞれの地域に合った手法で存在したはずなのだ。

でも近代化の波がどこにも押し寄せ
結果的に画一化され、それが
良いこともあり恩恵もあるかわりに
大切なことを失ってしまっているような気がしてならないのは
私だけでなく、多くの人々が感じながらも
どうすることもできない状況になってしまっている。


地元の人からしてみたら
ホテルで外国客におこなうアーユルヴェーダが
商業ベースにのって本来のスタイルから多少離れていくことも
あるのかもしれないが、それでもやはり
こういったスピリットはぜひ長く残ってほしいと、
心から願う。

それに、貧しい国・・・といいつつも
ちゃんとみんなphoneでナビを使いこなし
車だって持っていて日本製。

phoneも車も持っていない私からしてみたら
文明の利器と、ナチュラルな生活がバランスよく
ミックスされていてうらやましい。

もちろん、スリランカには
西洋医学だってしっかりと根付いている。

***************************


【Katurienと一緒に行った
熱帯建築家ジェフリー・バワの別荘Lunuganga(ルヌガンガ)】





あるとき、またKaturienとビーチを散歩していた時のこと。




ベルギーはフランネル(Flannel)で豊かに
なった国だと教えてくれた後に

「私ね、このビーチを歩いていると
ロシア人と間違われて
よくロシア語で話しかけられるの。

ロシアのオイルマネーで稼いだ
金持ちがたくさん来ているみたいね。

「NEWリッチ」の人たちよ。

時代は流れていくわね。」

そういわれてよく見ると、
あちらこちらにロシア語で書かれた
看板が多く存在している。
料理のメニューからマッサージの案内まで。


【たぶん左側はロシア語?・・・】


帰りの空港には、若い中国人の
旅行者が軍団となってどこからかの
乗り継ぎで降りたらしく
一瞬にして免税店や紅茶店にあふれかえり
ものすごい勢いでドサドサと商品を
買い込んでいく姿を見た。

「Organic(オーガニック)って何?」
若い女性がカウンターに向かって聞いた。

店員があれこれ説明すると、

「もう少しゆっくり話して!」

再度、ゆっくり説明する店員。
農薬を使わず栽培して・・・というようなことを
伝えていたが、

それでも
「???・・・(意味がわからない)」という
表情で首をかしげ
肩をほんの少しすくめ、

そのままOrganic tea をもとの棚に戻して
行ってしまった。

まさに隣国の若き「NEWリッチ」たち。


豊かな日本・・・とは言われているけれど、

今の日本の状況では
たちうちできないほどのパワフルさ。

まるでかつてのバブル期の日本を彷彿させる。

誰もがその気配を感じているが、
私も、その勢いを改めて実感した。



流れゆく時のなかで、
何を感じ、何を大切にし、何を選んでいくのか。

変化に惑わされることなく、
翻弄されることなく、

自分を見失うことなく、

私は私を、しっかりと繋ぎとめ
今ここにいることをいつも確認し、

そして、
未来への礎(いしずえ)をしっかりと
築いていきたい。

それは、
旅でのほんの短い出会いの中からも、
間違いなく育まれていく。

私の血となり肉となり、
まぎれもなく魂の一部分をも形成してくれる。


***************************

もし、あの時、Katurienが誕生日でなければ
勇気をだして話しかけることなんてなかった。

たえず流れゆき移ろいゆく時のなかで、
スリランカという異国の地で
たくさんの時間を一緒に過ごすことができたのも
まるで魔法のように思えてくる。


知的でスマート、それでいてユーモアあふれる
彼女もまた私に
たくさんのことを気づかせてくれた
大切な大切なひとり。





***************************

「光の中のスリランカ」は
次回が最終回となります♪

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★「光の中のスリランカ」第六話“地球のリズムで”

2012年02月16日 | 旅の物語
【カレーを中に入れて食べる“ホッパー”(ココナッツミルクで作るクレープ)】


 
森の息吹に包まれた古都KANDY(キャンディ)を
散策する時間もなく、
最後の目的地、BERUWELA(ベルワラ)へと
出発したのは午後2時すぎ。

5時間ぐらいで着くよ、とクルネーガラからわざわざ
迎えに来てくれたKさんは言う。

スリランカ南西部に位置するビーチリゾート、
バーベリンリーフリゾートホテルへと
Kさんほか、2名のスタッフとともにドライブ。


****************************

さながらカーチェイスのような
見事なドライビングテクニックと、
にぎやかなクラクション。

3人のスリランカ人に囲まれて、
車内は、陽気なシンハラ語でさらに
にぎわいをみせていた。

意味はよくわからないけれど、
シロダーラでボーっとした頭には
ちょうどいい。


時折、英語でKさんが話しかけてくる。

「KAORUサン! ←ココだけ日本語
あなたの名前の意味は?」

「KAORU=Good smell(よいにおい)
 SHIMIZU=Clear Water(澄んだ水)」と答えた。

「Oh!Good! キレイな名前だね!」というので

「あなたの名前の意味は?」と
みんなそれぞれに聞き返すと

「有名な人」とか「金持ちの人」「誇り」という。


立派ですばらしい意味が込められているね~!
と感心していると、

すかさずKさん、
「Only name!(名前だけね!)」と言うので
思わず大爆笑。


車窓から、道行く人を指差し
「ねぇ?あのスカートみたいなの
男の人がよく着ているけど民族衣装なの?」と聞いたら

「あ~、“サロン”ね。
あれはVillage Style(ビレッジ スタイル=村人の格好)なんだよ。
気持ちいいんだよな~。(下着も)なんにもつけてないから。」
とジーンズ姿の彼らはうらやましそうに言う。


また私ひとりケラケラと笑った。



「アーユルヴェーダってスリランカでは
どこで受けるの?お店に行くの?」

「どこにも受けに行かないよ。
だって家でお母さんが家族全員の
マッサージをするんだよ。」

「そうなの?じゃあ、お店とかホテルの
アーユルヴェーダは観光客用なの?」と聞いたら

そうだよ。スリランカ人はお店にはいかない。という。

5000年の歴史を持つというアーユルヴェーダ。
本当に生活や暮らしに密着した
筋金入りの民間療法のようである。



途中、道を間違えたり
4人でお茶しながらのロングドライブ。

ホテルに到着したのは午後10時過ぎ。
なんと8時間が経過していた。



クルネーガラに戻ると夜中になっちゃうね。
ごめんなさいね。大丈夫?

というと、

心配しなくても平気。
運転交代しながら帰るから。

ありがとう!
気をつけてね!

また、いつの日か会いましょう♪



そういってホテルのロビーでお別れをした。

チェックインを済ませ、レストランに直行。

遅いディナーを食べてから
部屋へと案内された。

すっかりと慣れたスリランカスタイルの
「蚊帳」をベッドに広げ
シャワーをさっと浴びて、そのまま早々に眠りについた。


****************************



【10日間お世話になった私の部屋】



翌朝目覚めたのは、午前6時過ぎ。

ザザ~ッという穏やかな波の音が鳴り、
表に出るとあたりは朝陽が登る直前。
薄明るくなっていた。

ホテルの前にはビーチが広がり
海がすぐ目の前。

前日は暗くて、どこにあるのかよくわからなかったが
塀の外、数メートル先はインド洋へとつながっていた。


薄暗い夜明けの海から
じょじょに太陽が降り注ぎはじめたので
ビーチサイドへ出る木のドアを
ギギーっと開けて砂浜へ降り立ってみた。

深呼吸をして、空を見上げていると
「Good morning!」と愛想のよい男性が話しかけてきた。

右側を指差して、

「向こうにいくとウニが捕れるよ!
日本人はウニが好きなんでしょ?
スリランカでは食べないけど。
引き潮のときに行くと、手で簡単に捕れるから
行くといいよ。おいしい、ってこの間の日本人がいってたよ。


正面を指差しながら、

ここにはイルカも来るんだ。
ほらすぐそこまで泳ぎに来るよ。



それから左側を指差し、

津波の時には、向こうから波が来たんだ。
みんな「津波」がどういうものか知らなかったから
一斉に魚を採りに行ってしまったんだよ。」


そんなあれこれを長い時間
ひとしきり聞いたあと、

「トゥクトゥクの運転手をしているから
もし町に行きたいときには声をかけてほしい」と言われ

初めて、もしかしたら客引き?と気がついた。

ずいぶんフレンドリーだから
つい話を聞いていた。

ここではゆっくり深呼吸もできないと思い
ホテルの敷地のベンチに腰をかけると
「Hey!」とまた別の人が声をかけてくる。

場所をかえて、さあここでゆっくりしよう、と思ったら
またほかの人が「Good morning, マダム!」と
塀越しに笑顔を振りまいてくる。


あ~、もぅ!海を見ながら一人で
のんびりしたいのに!

ぜんぜん落ち着かない~!とガックリしながら
仕方がないからプールサイドへと移動した。


プールの脇の茶色い地面には
真っ白い花びらと純白の絹糸のような雌しべが
ポトポトと落ちて、まるで生地の模様のようで美しい。



 

空は白から、青へと移り始めている。


今回の旅のメインイベント、
アーユルベーダ治療、10日間がいよいよ幕を明けたのである。




****************************

朝食はビュッフェスタイル。


【海が見える開放的なダイニングルーム】

たくさんの種類のアーユルベーダ料理が並んでいる。




どれも超おいしい~♪
しょっぱなから大満足。

おなかいっぱい食べたあと、
ドクターの問診が始まった。

常駐している通訳のディビットさんは日本語堪能で
特に医療的な話には心強いサポーター。

ディビットさんは、
「あとね、ビーチで話しかけて来る人とは
話さないように。いろんな問題がでています。」と
念を押されて、やっぱそうか~・・・。

せっかく海に来たのに
ビーチに出るのがなんだかイヤだな・・・・。
なんて思ったりした。




そして、私のメニューが決まった。

●オイルトリートメント(約40分)
→2人のセラピストがヘッドから始まって全身トリートメント。ハーバルティ付き。
 かならずアイドロップス(目薬)も投入される。

●薬草湿布で患部を温湿布(約30分)
→ハーブのほかフルーツや野菜の香りもする自家製湿布薬。
 目にはきゅうりパック。 
       
●ハーバルバス(約30分)
→バスの近くの大きな鍋でハーブを煮ている。それをお湯の中に入れて横たわる。
 セラピストが足、腕、胸、お腹・・・全身に何度も何度もお湯を流してくれる。
 ひたすら30分も!

そのあと、
●鍼治療→30分。波の音を聞きながら、そよ風を感じて横になる。

●薬の処方→毎日午後3時に自分の薬箱入っている。
     午後4:00、6:00、8:00、9:00、
     午前6:00、8:00に飲む薬。






朝食後、
午前9時15分からトリートメント開始。

10時40分頃終わると、
ダイニングに行って本日のジュースを飲んでひと休み。

 
【マンゴー・紅茶・ライムのフレッシュジュース】


ロングチェアーにごろんと横になって
そよ風の音を聞く。そして少しのあいだ目を閉じる。



午前11:30から鍼をして午後12:00に終了。

おいしいランチタイム♪
特にランチはデザートが一番充実していて
楽しみだった。


【ストロベリームース・バナナカスタードクリーム・ココナッツシロップ】


デイリースケジュールはそんなカンジ。

それを10日間毎日繰り返す。


5日目ぐらいに途中、ドクターの再診があり
脈診や血圧を測ったり、カウンセリングがある。

「じゃあ明後日、アイトリートメントを
しましょう。受付で予約を入れてください。」という
指示をもらった。

先生の見解と、ある程度は本人の希望や意向も
考慮しながら治療内容が決まっていく。

今回、私はバーベリンではシロダーラは受けずに
ひたすらボディのケアに重点を置いてもらった。
その他のデトックスメニューには、

●ナスヤ→鼻の穴から液体?粉末?を注入
●浣腸→腸からスッキリ毒だし

という方法もあって、
私の周囲は結構、すべてのデトックスを体験していた。


ちなみにアイトリートメントは、
白い粘土のようなやわらかいもので
目の周囲に土手を作る。

そこに生温かい液体が注ぎ込まれて

「Open your eyes.」と言われると
両目を開ける。
液体の中で目をシャバシャバと洗うカンジである。

それを何度か繰り返し、

土手が崩され、液体も抜き取られ終了。

生温かい液体はなに?と聞いてみたら
「ギー」だと答えが返ってきた。
よくインド料理のナンの上にとろ~っと
かけている澄ましバターの一種である。

そういえば、匂いもなんとなく
バターっぽい。


刺激もなにもないのだが、
私は目の充血が取れたし、
他の人たちは視力が良くなったみたい!
なんか良く見えるのよ~!
もう一度やってほしい♪と大好評だった。


****************************


マッサージやお湯の力でリンパを流し、
あらゆる穴から毒素を排出し、
体にいい食生活で内部から変化させる。

そしてヨガや太極拳、瞑想など、
体にいいことを徹底したスペシャルなプログラム。

レストランでは、
自分の体調やダイエットレベルまでが記された
カードが自分のテーブルに置いてあり、
毎食席に座ると、ウェイターさんが必ずチェックする。





そして、ドクターの指示にある
スープやフレッシュジュースを
各個人の状態に合わせて運んできてくれる。



【私は貧血気味ということで
毎朝、真っ赤なハイビスカスウォーター。】


3食、毎日違う豊富なメニューが揃い、
料理の下には効能と、その他に日本語でも
「シロダーラ中は禁止!」
「ダイエットコントロール中は禁止!」と書いた紙があり、

専門の栄養士さんが
さりげなく何をチョイスしているかをチェック。

今、これはあまり食べないほうがいいわ!

ときどき、イエローカードやレッドカードが
出されたりして指導が入る。

そして
体調に合わせて、オススメメニューを
アドバイスしてくれる徹底ぶり。


とにかく、ドクターの指示が
全体に行き渡りチームとなって
メンテナンスしてくれるのが本当にすごい。


毎日アクティビティーが用意されて、
好きなプログラムに参加できるが、
それもすべて無料。




満月の日にお寺で行われる
「Full Moon フェスティバル」にいくツアーや、




川のボートツアー、地元の朝市、
世界遺産の「Galle ゴール」にいくバスツアー、

 


ウミガメの保護センターへの見学。

ホテル内では、

薬草園見学とハーブについてのレクチャー

 

野菜を使ったカービングレッスン、

アーユルヴェーダクッキングデモンストレーション
  
【マジメにメモっているのは
だいたいドイツ人か、日本人の私】


アーユルヴェーダ占星術、
アーユルヴェーダトリートメントのレッスンなどなど
多彩なメニューが用意されていて、

毎日掲示板に貼り出されるスケジュールを見えて
参加したいプログラムをチェックする。




もし行きたいところもなければ、
まったくのフリータイム。

ビーチで本を読んだりお散歩したり
自分で町に買い物に出かけたり
夕食まで、それぞれ思い思いの時を過ごす。



そのほか、
ホテル内にはビューティサロンがあり
フット、フェイス、ヘッドスパ、
ヘアカット、ナチュラルマニキュア、ペディキュアも
毎日予約できる。
それもまたすべて無料♪


夕方にはサンセットラウンジでは
アフタヌーンティの用意がしてあって
自由に紅茶やクッキーなどを楽しめる。

すべてがインクルードされていて、
ホントに至れり尽くせり、とはこのコトである。




【ディナーのビュッフェテーブル用
ヤシのテーブルセンターを編んでいるところ】


****************************

食事が大切な私にとって
まずは料理がいうことなし!

一度だけ、頭痛とお腹の調子が悪くなって
ディナーを食べることができなかったが

その時、日本人仲間で
「あのKAORUちゃんが夕飯にこないなんて
よっぽど具合悪いんじゃないかしら?」って
心配していたそうだ。

ごはんが体調の目安になっているぐらい
毎食毎食が楽しみだった。

味の良さにプラスして、安心食材を使い、
すべてが手作りでヘルシー。

とはいえ、あまりのおいしさに
あっという間に2キロ太り、
3キロ越えもすぐ目前である。


日本人のAIちゃんはみるみるおなかが膨らんで
「まるでBABYみたいよ!」とセラピストに
笑われたそうだ。
(だってAIちゃん、細いのに毎回お皿に
てんこもりでしかも、
何度もおかわりにいってたから
他の外国人も驚いていた。)

ダイエットでアーユルヴェーダ治療を
受けに来る人は、大丈夫かな?
食事おいしすぎるから、痩せられるのかな?と思っちゃう。




****************************

そんな幸せな10日間のカリキュラムが進むにつれ
私は疲れきって、弱りきった細胞を
メキメキと体の芯から
よみがえらせ始めた。


どれだけ限界に来ていたのか、
自分で気がつくことが出来なかったが、

去年の震災後あたりから確実に
疲労がMAXを超えていて、
どうにもならない状況になっていた。


周囲の多くの人たちは、私の疲れた顔を見て
ヤバイんじゃない?と思っていたそうだ。

このところ
久々に会った方々から、その変容ぶりに誰もが驚くほど
今、健康な肉体を取り戻し始めている。


スリランカから戻って約2ヶ月。
先日の北九州でいつもマッサージしてもらっている方に
「少し変わったね、どころじゃないよ!
ぜんぜん違う!ぜんぜん!!!です♪
本当に体柔らかくなって、良くなってるよ~!」と
大絶賛だったほどの変化。

“体は正直”という言葉があるが
本当にちゃんとメンテナンスすれば
しっかりと応えてくれる。

自然の治療体系した世界最古といわれる
アーユルヴェーダをきっかけに
今、私は私を取り戻しつつある。


せかせかと歩いていたんだな・・・。
スリランカ人の歩くゆったりとした歩調を後ろから見ていると
私、何をそんなに急いでいるんだろう。と気がついた。

同じ速度で私も歩いてみた。

ただそれだけなのに、気持ちまでリラックスする。


波の音を、小鳥たちの声を、風の匂いを
感じることができるような気がした。



出勤している早朝でも、仕事中でも、
どこかに移動するときだって、
みんな波のリズムに合わせて
ゆっくりゆ~ったりと悠然として歩く。

走ったりなんかしない。

厳しく息の詰まるような緊張感や
ピリピリとした空気感なんて無縁だ。

地球のリズムに合わせて動いている。
のんびり、だら~んと、とはまた違うのだ。

私は何をそんなに急いで
突っ走っていたんだろう。

がんばったところで、
その先に何があるというんだろう。


すっかりと忘れていた
そんなリズムで私も生きてみたい。

心の底から、今そう思っている。


バーベリンでの旅は
体のことだけじゃない。


さらにたくさんに人々との出会いがさらに
私の心を動かしていく。

それはまた、次回に♪

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★到着♪北九州空港です!

2012年02月11日 | KAORU♪ in Japan
去年の夏以来。晴天広がる北九州♪

いつもいろいろお世話してくれる
Yukariさんが迎えにきてくれて
超うれしい~(≧▼≦)!


これから3日間、楽しんできま~す♪

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★ お知らせ♪&今後のスケジュール

2012年02月10日 | KAORU♪ in Japan

毎月8日は「歯っぱちゃん」のブログ

「歯っぱちゃんの3コマストーリー」がアップされます。

イラスト&ストーリーは
私KAORU♪が担当しています


http://ameblo.jp/fineco/theme-10041962743.html

季節感と歯の知識を織り込みながら、
ゆるキャラ「歯っぱちゃん」が活躍するアニメ。

パソコンでチクチクと書いて、
ひとり楽しんでいます。

「うわ~!歯っぱちゃんと歯ぶ(ばぶ)ちゃん、
雪だるま作ってる~

(自分で書いたのに、書き終わったあと、
自分で大喜びです

*************************



そして毎月15日は メルマガをお届けしています。

月後半のメッセージや
メルマガ先行情報なども時々発信中ですよ~

ぜひコチラからご登録下さいね  http://melma.com/backnumber_190516/



*************************

2月12日(日) 北九州

「開運フェスタ 2012」

会場:北九州八幡ロイヤルホテル 2Fグランドホール

時間:AM10:30~PM5:30

入場料:1,500円(前売り) 

主催:GENKIさん

*ブース出展します。


*************************

2月26日(日) 群馬・伊勢崎

個人セッションDAY


主催:エンジェルローズさん

残り3枠となりました

現在、受付中です

●10:15~10:45
●11:05~11:35
●17:00~17:30




お申込は、スマークのエンジェルローズさん
または、fino-fiore870@nifty.comまでお願いいたします

*************************




3月15日(木)  東京・根津

個人セッションDAY


主催:サロンオルドラゴさん





*************************

3月17日(土)~19日(月) 仙台

トークショー&個人セッションDAY

主催:サイトウダンスアカデミーさん

昨年3月、震災で延期になり
10月はボディメンテナンスで
お待ちいただいていた
イベント、ついに実現します

詳細決まったらまたご案内いたします。


*************************


3月24日(土)~3月26日(月) 岡山・美作


個人セッションDAY


主催:にしき園さん


クリスマスは伺えなくてごめんなさい。

イベントやコンサートなども行われるそうですよ~

温泉の湯治をかねて伺います


*************************

4月14日(土)~15日(日) 札幌

個人セッションDAY


セッションのお申込は、直接KAORU♪まで。

fino-fiore870@nifty.com


4月14日(土)ありがとうございました
               キャンセル待ちとなりました。[2月2日現在]

4月15日(日) ありがとうございました
                キャンセル待ちとなりました。[2月3日現在]




早春の北海道
今回は、帰りに旭川で遊んでくる予定

お花の旭川教室の先生に
いろいろなところに連れて行ってもらうの~


*************************

4月22日(日) 11:00~17:00

「YUU☆フェスタ」

<フィーノライフスタイルセミナー コラボ企画>


フィーノでご一緒しているメンバーからは
8ブースを出展いたします

4Fには清水和恵さんの「天球点描画」
作品展示コーナーもあります

セミナープログラム (参加料:1講座 500円)
☆11:30~12:00/清水薫
 「過去世からひも解く“輝く未来予想図”」

☆13:00~13:30/矢口恵子
 「幸せオーラを味方につける・・・ばら色人生セミナー・・・」

☆14:30~15:00/ルミエーラ朋乎
 「癒される☆オーラソーマRプチ体験講座」

☆16:00~16:30/紅龍
 「神様を感じる神社参拝の方法」


入場料:500円
会場:「4030」 1F/4F/5F 
   東京都中央区築地3-4-11

お申込方法:ゆう・ねっとさんまでメールにてお申込下さい。
      info@yuunet.net

 *当日お申込も受け付けますが、もし事前にご参加がわかれば
  メールにてお申込のご連絡下さいね!


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「光の中のスリランカ」第五話“言葉を超えて”

2012年02月09日 | 旅の物語

短い時間なのに、とても長い時間を
過ごしたような気分になったのは
天使たちと一緒だったからだろうか?

まるで竜宮城にでもいたかのように、
時間の感覚が少し違うような感じがする。

走り出す車には、私のスーツケースと
一緒に思い出も満載だ。

古都KANDY(キャンディ)を目指して
運転するのはスプートニクメンバー、
スリランカ人のKさん。


Kさんは、空港から始まって
スプートニクの事務所に行くときや、
クルネーガラのエレファントロックにある
大きな仏陀の像を見に行くとき、
いつも送り迎えをしてくれた。

でも、かならず数人と一緒だったので
挨拶以外に会話をする機会がなかった。

突然2人になって、この先ずっと
英語で会話をしなきゃいけないことに
気がつき、初めて一瞬だけど心配になった。


相手の言っていることは聞き取れるのだろうか?

言っていることがわかってもらえるのだろうか?


毎回、ふっと不安が頭をよぎる。


そして、いつもおしゃべりが始めると
そんな余計な心配は必要がないぐらい
自然に会話がすすめるようになった。


運転してまもなくして
「日本人はどうしてそんなに皆
しゃべれないの?」と聞いてきたのはKさんだ。

「あなたはパーフェクトだけど。」と

言われたので「NO!NO!」と
大きく首を横に振ったのだが

「ううん、大丈夫!」とKさんは言う。



日本に戻って、その話をしてみた。

息子の友人、
コロンビア人のリカルドと会話をしている
私の姿を見て
「オレもそう思うよ。
お母さんは、コミュニケーションが
パーフェクトっていうことなんだよ!」と
TATSUROはコメントする。


会話のテクニックや文法の
パーフェクトさではない。

それに関しては、まだまだ未熟で
中学生英語レベルだけれど、
コミュニケーションという視点でみると
なんとかキャッチボールが
できるようになってきた感じである。



英会話教室の先生やスタッフによると
マルタの短期留学から帰ってから
“Confidence(自信)”がぜんぜん違うのだそうだ。

自分では気がつかなかったけれど、
その自信が「HELLO!」ひとつからわかるのだという。

そんなものなのだろうか。

確かに、ひとりでもなんとかなった。という
やり遂げた感は味わったと思う。

「自信」とは自己を信頼する気質、
人間が自らの能力、知識、信念などを
信頼している精神の状態を意味する。

…と辞書にはある。

たとえよくわからなかったとしても
パニックで頭が真っ白になったり、
その場から逃げ出したりしなくても
根気強く何度か聞いてみれば
どうにかなるだろう。

そんな自負が、どうやら
備わったようなのだ。


“会話レベル”が上がった、というよりも
“会話恐怖症”から開放されたのだ。


****************************





なぜ、私たち日本人は英語が話せないのか。



オーストラリアから帰ったばかりのTATSUROによると、
自分の経験も踏まえて考えてみると

日本ではコミュニケーションの重要性よりも
文法の正確さを求められる授業中心に
問題があるのではないか、という。


テストで間違うと「×(バツ)」をつけられる。

みんなの前で英語を話し、間違うと先生から指摘される。
周囲は間違いだけには詳しくなる。
そして、みんなの前で「×(バツ)」を
つけられたくない、と思うようになってしまう。


「三単元には“S”」がつく。

「一人称や二人称のIやYouは“Do”を使うけど、
三人称単数のHeやSheには“Dose ”」


そんな、難しい日本語がミックスされることで
よけい英語を理解しにくくしているんだ。という。

ホント、そう思う。

過去完了とか、過去分詞とか、
英語専用の日本語をまず、どういう意味だっけ?と
日本語から日本語に訳して考えないといけない。

さらに英語にあてはめるから
ごっちゃになってわけがわからなくなってしまう。

「リカルドなんか、上級コースだけど
いまだに“He don't…”とか平気で言うけど、
それでもアイツ、一番上のクラスなんだ。
そんなもんなんだよ。

日本人なら、そこで、あ!“dosen't”使わなかった。
違う!ってすぐ間違えに気がつくだろ。

会話は言いたいことや伝えたい気持ちが大切なのに
日本では間違えずに話すこと、を重視しているから
しゃべれなくなっちゃうんだよ!」と分析する。


私も、
英語を使う機会が少ないから、という理由よりも
もっと重大なコトがあるような気がしていた。

それは、ほとんどの日本人がとる
リアクションにヒントがある。


「英語?ぜんぜんしゃべれない!
苦手!苦手!まったくわかんない~!」
と極度にしり込みする姿勢が
共通しているような気がするのだ。


かくいう私でも、
私より上級者のしゃべれる人の前では
きっと無口になってしまうと思う。
なるべくその人にまかせて、
聞く耳を閉じて、日本語訳を待ちたいし、
ヘタに間違った英語を話したくないし
ヘンなことしゃべりたくない心境に陥ってしまう。


たとえば、いままで勉強したことのない語学が
わからなくても、これほど恐くはないだろう。

シンハラ語?アラビア語?スワヒリ語?
だって、本当にわからないんだもん。
だから、恐怖とかを感じることもない。

なのに、英語はみんな恐くなっている。


なぜか。

きっと、「×(バツ)」をつけられすぎて


私たち日本人は


「英語“失語症”」になっているにちがいない。



日本語を忘れているだけだったら、
「あれ?なんだっけ?忘れちゃった~!思い出せない~!」で
笑ってすむのに


英語になると、急に真顔になる。

試験の「×(バツ)」が
無意識のうちに浮かび、罪悪感やら劣等感に
さいなまれてしまうのではないだろうか。


学生時代が突如フラッシュバックして

記憶の扉をパタっと閉めてしまうのだ。



これ以上、劣等生になりたくないから。


思い出せない以上に、
「×(バツ)コンプレックス」がさらに
覆いかぶさって、
会話を楽しむ、コミュニケーション手段から
ますます遠のいていく結果となって
しまっているのではないだろうか。


だから、やっぱり
教育現場を見直して欲しい。

コンプレックスからは脱出した今だからこそ、

本当に、心から願う。


せっかくこの時代に生まれ、
しかも数年間、勉強までしたのに。



さまざまな国のたくさんの人々と
会話を楽しむことの
このうえないおもしろさを、

もっと多くの日本人に味わってほしいと
思うからだ。


****************************

「今までどんな国に行ったの?」とKさんに聞かれ、
あらためて数えてみた。

「アメリカ本土だけでも7回?ぐらい。ハワイ4回かな。
それからグァム、サイパン。
タイ、マレーシア、中国、バリ、イタリア、
カナダ、マルタ、オーストラリア、台湾、
そしてスリランカ・・・
10カ国以上かな?。」

と言うと

「Wao!」と驚き、

「日本はリッチカントリーだから
ビザを簡単に出してくれるんだよね。
スリランカは貧しい国だから、
そう簡単に海外に行けないんだ。」という。

「日本人が海外の旅先でそのまま働こう、って
いう気にならないでしょ?
日本に帰って働いたほうがお給料がいいから。

でも、貧しい国では
そのまま海外で働いた方が稼ぎがいいから
帰らない場合も多いんだよ。
だからなるべくビザを出したくないから、
取得するのが本当に難しいんだ。」と教えてくれた。


旅行代理店だけでなく、駅や、スーパーなど
あらゆるところで目にする
世界中の海外旅行用パンフレット。

私たちは、それを日常の光景のひとつとして
何も思わず眺めていたり、通り過ぎたりしている。

でもそれが“豊かな国”の象徴であることと
結びつけて意識することはあまりない。


長引く不況や経済不安のなかで、
“リッチカントリー”と言われても
なんだか、ピンとこない。

シワだらけの指を「ビューティフル!」と言われても
英会話を「パーフェクト」と言われても
すかさず「NO!NO!」と返答してきたが、

でもそれだけは、「NO!NO!」と
返答することができなかった。

これだけ円高がすすんでいる背景のひとつに
日本の景気が良いのではなく、
他国の状況が悪すぎるのだ、と聞いたことがある。

それに比べたら日本は安定しているから
円が結果的に強くなってしまうのだとか。

でも、私たちすべてが
リッチだという認識を持ち合わせていない
ところにギャップがあるのだが、
それでも誰もが、「景気が悪い」とは口にしても

「日本は貧しい国だから」と、他国の人に
向かって言うことは、まずない。


****************************

次はどこの国に行こうかな。

と考えるのが私の楽しみのひとつだけれど、
それこそが、日本に住む恩恵であり

この時代だからこそできることなのだ。


そう思うと、日本に生まれたことが
本当にありがたいと思えてくる。

まして、その家庭環境に今いられることも
本当に感謝である。


****************************





2時間近くのドライブを終えて、
午後5時前にKANDYにある
「HOTEL TREE OF LIFE」に到着した。


部屋はなんと、「オーシャンビュー」ならぬ
山の上の「ジャングルビュー」。

高台から緑色に輝く木々が眼下に広がり、
夕陽が黄金色に染まっていく。






ついたらさっそく
「アーユルヴェーダ」の施術。

まずはドクターの問診からスタート。
さまざまな質問と、脈診を受け
セラピストに診察結果を報告していた。

そして、その処方によって私の体にあった
オイルで全身トリートメント。
その後、薬草の浮かんだハーバルバスと、
ハーブの香り豊かなスチームバスで
体の中から、疲れが取れてリラックスできる。


夜はプールサイドで、
生演奏を聞きながらのディナータイム。
キャンドルの灯と夜風が心地いい。

今まで張り詰めていた心と体が
少しずつほどけ始めていた。


明日は「ネイチャーウォーク」で
周囲を散策して、それからまた
「アーユルヴェーダ」を受けよう。
額に温かいオイルをタラタラと垂らしていく
念願の「シロダーラ」。


期待に胸を躍らせて
早めにベッドにもぐりこんだ。


****************************



早朝、小鳥たちのさえずりで目が覚めた。

カーテンを開けると、太陽が
森の上に光を降り注いでいる。

大きく伸びをして、
眼下から立ち上る新鮮な空気を
全身に吸い込んだ。

またひとつ、こわばった体の芯が
ほろり、とゆるんでいくようである。





朝食前にフロントに
ネイチャーウォークはどの道を歩いたら
いいのか聞いてみたら、
ガイドが案内します。
朝食後に迎えに行くから待っていてほしい。という。


****************************





さわやかな早朝の空気とともに
いただくブレックファーストを
たっぷり食べた後、
動きやすい服装に着替えて、ガイドさんが
来るのを待った。

手にはガイドブックを持って、
迎えに来てくれたのは、
名前は覚えることができなかったが
初老のベテランネイチャーガイドさん。

少し歩いただけでもうすでに
案内が始まった。

「これはクローブ。スパイスに使うでしょ?」
とガイドブックのページを探しては
一回一回、丁寧に見せてくれる。



【ペッパーの実】


ホテル出入り口、門の脇に建つ
車番の小さな小屋の傍らに
足を止め、ピンク色の肉厚の花を
地面から拾い上げて見せてくれた。





「これはサルマル。
中心の白い部分が仏陀。その周囲の小さな白い部分は
仏陀を取り囲む民衆。」と言って
そっと手渡してくれた。

見上げると、つる性の枯れ木に突然
花だけがポッっと咲いて
まるで荒地に明かりが灯っているような花。

  






甘くて、やわらかな、心やすらぐ香り。

あたり一帯も甘くてやさしい香りに包まれている。

ホテルの外に出て、公道を歩き始めると
ガイドさんは道行く地元の人々と
挨拶を交わしながら、何気ない場所で立ち止まり
上を見上げて木の葉に手を伸ばす。

そして植物の名前を教えてくれたり

木々の間に戯れる蝶や
真っ青な空を飛ぶ鳥たちを指差しては
私に話しかけてくれる。

紅茶畑を通り過ぎ、
紅茶工場の脇を歩く。


【紅茶の白い花】


赤い砂煙の舞うトラックが行きかう山道を
登り、細い路地に入ると民家が点在していた。


スリランカの人々の暮らしが
息づいている。


土の上の道ばたに広げられた布の上には
豆のようなものが干されていたので
思わず立ち止まり、これは何?と聞いたら

「コーヒー」だと教えてくれた。
「初めて見た~!」と言うと

「少し待ってて」と言い残し、どこかに言ってしまった。
しばらく佇んでいると、栽培している民家から
コーヒーの実がついた小枝を持ってきてくれた。




「日本には来たことがある?」と聞いたら

「英語を読んだり書いたり
できないからまず入国できないから、日本には行けないよ」
とガイドさんは言う。

あんなに普通にしゃべれるのに、
英語のせいで日本に来れないと思っているなんて、
英語の話せない国にとっては
なんともムズがゆい話だけれど、

そのあたりの状況をうまく説明することができなかった。





 


口数少なくて、寡黙だけれど、
その後姿がなんとも言えず味があって
なんともいえずイイ。

思わずその背中をカメラに収めてみた。



空には高く昇りはじめた太陽。


自然と共に歩くことの幸せを感じながら
2時間近くのハイキングを終えた。


****************************


汗ばんだまま、急いでアーユルベーダサロンへ
直行しさっそくトリートメントがスタート。


念願のシロダーラでうっとりし、
スチームバスでまどろむ。


シャワーを浴びて着替え終えると
ハーバルティーと黒砂糖が用意されていた。


そして、ドクターが現れて隣に腰をかけて
「どうだった?調子はどう?」と
いろいろと様子を尋ねてきた。

「I felt so good!」と答えると



それはよかった。と言ってくれた。

そして続けて

「淋しいことを考えたらいけないよ。
悲しいことを考えちゃダメだよ。

いつも楽しいことだけ考えて
笑っているんだよ。


“I’m strong!” “I’m healthy!”って思い続けるんだ。

そしていつだって

“I can!” “I can!”って信じるんだよ。

それが必ず現実になるから。」と
おだやかな笑顔のドクターはアドバイスしてくれた。

心の奥深くにじんわりと染み入る言葉。


“I can!”っていいな。

日本語で“私、ぜったい出来る!”って
思ってもあれこれよけいなことを
考えてしまう。


それってホントかな?
そうはいってもね・・・。
だって現実ムズカシイしね・・・。

そんなさまざまな条件は関係なく



シンプルに“I can!”だけをイメージして
自分自身に言い聞かせる。

ムダなもの一切をそぎ落とした言葉。



日常生活に戻った今でも

迷いそうになったとき、
後ろを振り返りそうになったとき、
未来にわけもなく躊躇しそうになったとき、

心の中でつぶやいてみる。



“I can!”




そうすると、なぜか
できるような気がしてくるのだ。


いつかは叶うような力が
湧き上がってくるのだ。




中学生の英語の授業で習った
この2つの単語から。



遠いところに存在していた英単語が
ぐっと距離を縮め、
力強い「言霊」となった瞬間だった。


****************************



その言葉を思い浮かべるとき、

同時に、
朝もやに包まれた森の中の時間を思い出す。

「HOTEL TREE OF LIFE」の快適で最高のホスピタリティ。

心地よいひとときとともに。



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★神田明神の節分会

2012年02月03日 | KAORU♪ in Japan
近くに来たついでに、
初めて訪れた神田明神。

商売繁盛の神様で昔から有名で、
何度か車で前を通りすぎた
記憶はあるけれど、初参拝である。


湯島聖堂の横を通る。


江戸時代、「昌平坂学問所」を
開設した由緒 ある聖堂で、

日本史の教科書で、
そういえば見たことがある。


お茶の水の聖橋を渡ってすぐ。

こんなところにあったなんて知らなかった。



聖橋(ひじりばし)は、
さだまさしの歌に出てきたことがある。

下を流れる神田川。


地下鉄丸の内線が一瞬、地上に出る線路と
クロスする中央線。





神田明神の鳥居をくぐると
極彩色のあでやかな門と境内。


今日は折しも、節分会が
2時から開催されたらしく


終えたばかりの熱気に包まれていた。






整理券を持って、何やら引き換える行列。

猿まわしを円形に取り囲む人々。



能舞台には何かが始まるらしく、
大勢が取り囲こんでいたので
しばらく待っていると

大音響とともにショーが始まった。


寒風吹きすさぶ空の下、
舞台に元気よく飛び出してきたのは
「放課後プリンセス」というアイドルらしい。


プリンセスの名にふさわしく
頭上にはティアラ。

そして、真冬なのにノースリーブにミニスカート。






突然、低くどよめくような声援が
境内に響き渡る。

色にたとえるならば、
濃いめのグレーに近いだろうか?

秋葉原に近いせいかオタクっぽい方々も多い。


色鮮やかな神田明神と、
アイドルたちのかわいらしい声。
そして、地にから湧き上がるような重低音。

平日の昼間、サラリーマン世代の
おじさまたちの姿も意外に多い。


神主さんたちがデジカメで
アイドルたちを写していたのは、
記録として残すためだろうか?
それとも、ミーハー的な意味合いだろうか?




そのコントラストのミスマッチが妙。


************************

そして、6時からの
ラゾーナ川崎でのステージ。


お腹と背中、靴下用のホカロンを
しっかりと貼り、
お湯を入れた湯たんぽと、
蒸気で温める「あずき入り温湿布」を
腹巻にセッティング。

完璧ないでたちで
野外イベントに臨んだ。




冷え込み厳しい夜空の下、

ナマ足、ミニスカートの
女子高生たちに混じってGENERATIONSを見てきた。


こちらは、

昼間とうってかわって、

とっぷりと陽も暮れて
あたりは月と星の輝く漆黒の天に向かって

「キャ~!」と黄色い声が飛び交う。



年を重ねた私の声はもう
黄色くはないけれど、
一緒になって「メ~ンディ~!!!」と叫んできた。


************************


偶然にも同じ日に遭遇した
ファン層の違う2つのステージ。

このコントラストもまたおもしろい。


明日から立春。


春はまだ遠いけれど、

移ろいゆく季節を感じながら、
日々の中で、ほんの少しの時間でも
ちょっとした散歩気分を楽しんでいるうちに


やがて
本当の、本物の春はやってくる。


桜咲く日は、そんなに先じゃない。






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★Monthlyメッセージ 2月【如月】

2012年02月01日 | マンスリーメッセージ

その月に必要なメッセージをお届けします。
2012年2月をより快適に過ごすための
ヒントにして下さいね♪■


**************************


今月のキーワードは「荘厳」


「厳かで立派な」という意味合いのほかに

「みごとに配置されていること」
「美しく飾ること」の意があり、

漢字の「荘」「厳」はいずれも
「おごそかにきちんと整える」 という
意味があるのだとか。



立春を過ぎてから、また流れが変わる。



春に向かっていく中で、
以前、後回しにしていた懸案事項が
ふたたび再燃する気配もある。


自分の中でくすぶっていたことや、
苦手意識から、遠ざけていたもの、
見たくなかった、知りたくなかった、というような
“臭いものにフタ”していたことも

いや応なく、というか
自然の流れによって

ふたたび目の前に現れるかも。




“あっっ!忘れてたのに、また来ちゃった!”とか


“その問題はもう片付いたと思ってたのに…”

みたいなカンジ。






クリアできていたと思っていた事柄が


再度、出現したとき
人はどう思うか。




“もう、カンベンして・・・”なのか

“また来たな~!”と笑ってみるのか

“今度は逃げずに向き合えってコトかな?”と
真摯に受け止めるのか。


**************************


今月は、

まずはしっかりと受け止めてみよう。


「荘厳」の意味のひとつにあるように


森羅万象、すべてのことは
「みごとに配置されている」のである。





だからこそ
厳かに、あわてず、
きちんと整えるべきところに手を加え、
心身を清らかく正していき、


次へのチャンスを静かに待つ。


そんな心持ちを意識してみたら

現状に光が見えずとも、
明かりが届かずとも、


しかるべき時に
波がやってくる。


**************************


今しばらくは

調子が出なかったり、やる気が起きなかったり、
テンションのあがらない日々が
続いたりするけれど


それも仕方のないこと。


自然界では、今はまだ
冬眠や休眠期となっているから

そちらの方が、地球のリズムに
合っているのだから、


もう少し、温かい風が吹くまでは
とにかく硬くなりすぎない程度の
厳かさや静けさの中で

時に、じっと目を凝らし、耳を傾け
内部奥深くにまで
センサーを向けて

普段は聞こえていなかった
繊細な音や、波動やら、
微妙な色に今一度、拾い上げて
再度、これからの方向性を
洗い出してみよう♪









コメント (2)
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