KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★今後のスケジュール& お知らせ フィーノ/ 北九州/伊勢崎/岡山/札幌

2012年01月31日 | スケジュール&お知らせ

大変長らくお待たせしてしまいました。

たくさんの応援や励まし、
温かいお言葉をいただき、

そして、
祈ってくださったみなさま、
本当にありがとうございます


おかげさまで、ずいぶん復活しつつあります。


少しずつ、様子を見ながら
活動を再開していこうと思っています。




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まずは、

2012年 フィーノライフスタイルセミナー年間スケジュールです。


2月5日(日) 「信じるチカラ ~新しい年の始まりに~」
            講師:清水薫 プチトランプ講座・e:coさん

4月22日(日) 「YUU☆フェスタ」ゆうねっとさんとのコラボイベント
              http://www.yuunet.net/
     入場料:500円です♪ 
     参加のお申込メールはコチラから→ info@yuunet.net 
 
6月10日(日) 「カラダの気持ち 
             ~ゆるめてとろけるボディーワーク~」
            講師:KISAKIさん(講師初登場です) 

7月22日(日) 「スピリットからのメッセージ ~魂の喜ぶこと~」
            講師:矢口恵子さん

8月か9月    「フィーノSummerトリップ」 
             ~“天使の休息”2012~
            1泊のショートトリップを予定

10月      「ココロを合わせて ~思いを届けるために~」
            講師:e:coさん

12月      「すべてを繋げて三位一体 ~輝く自分に戻るとき~」
            講師:矢口恵子さん&e:coさん&清水薫




*8月以降の日程が決まり次第お知らせいたします。
諸事情により、講師や日時、内容などが
変更する場合がございます。
随時ブログやお手紙などでお知らせいたします♪


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2月12日(日) 北九州

「開運フェスタ 2012」

会場:北九州八幡ロイヤルホテル 2Fグランドホール

時間:AM10:30~PM5:30

入場料:1,500円(前売り) 

主催:GENKIさん

*ブース出展します。


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2月26日(日) 群馬・伊勢崎

個人セッションDAY


主催:エンジェルローズさん


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3月3日(土)~ (日程は後日決定) 岡山・美作

個人セッションDAY


主催:にしき園さん


クリスマスは伺えなくてごめんなさい。

ひなまつりで華やぐ美作、
温泉の湯治をかねて伺います

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3月17日(土)~19日(月) 仙台

トークショー&個人セッションDAY

主催:サイトウダンスアカデミーさん

昨年3月、震災で延期になり
10月はボディメンテナンスで
お待ちいただいていた
イベント、ついに実現します

詳細決まったらまたご案内いたします。


*************************

4月14日(土)~15日(日) 札幌

個人セッションDAY


セッションのお申込は、直接KAORU♪まで。

fino-fiore870@nifty.com

*去年の11月のご予約を延期させていただいた分を
4月に移行したので、少しだけですが
枠に空きがあります
毎回、札幌はすぐにご予約いっぱいになるので
ピンときたら、お早めにどうぞ~


4月14日(土)ありがとうございました
               キャンセル待ちとなりました。[2月2日現在]

4月15日(日) ありがとうございました
                キャンセル待ちとなりました。[2月3日現在]




今回は、帰りに旭川で遊んでくる予定
お花の旭川教室の先生に
いろいろなところに連れて行ってもらうの~




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それからときどきお知らせしています
息子の保育園からの幼なじみ、
「関口メンディー」の所属する

EXILEグループの「generations」の
イベント情報です♪

今週の月曜日と先週に放映された
「週刊EXILE」に2週続けて
メンディーが登場~!

親子2人でテレビに釘付け

名前がテロップに出て、会話をしたり
ダンスをしている姿を見て

「お~っ!!!」

「よし!いいぞ~!」 と

いちいち大声で叫び、

練習風景が映ると、
「こんなふうにガンバっているんだね。」と
しみじみ思ったり。

EXILEのメンバーの
ステキな人柄をみて、

「ホントに良いところに入れてよかったね」と
安心してみたり。


「メンディーがいると思うと、
EXILEまで好きになっちゃうね」とTATSURO。


新しいアルバム、「EXILE JAPAN」を
購入し、親子でハマって聞いています。

本当に元気になる曲ばかりで、超イイです


2月3日のラゾーナは親子2人で
見に行く予定~

「オレ、初めてだから
超ワクワクする~」んだそうです。


今はまだ、候補生ということで
これから最終的に決まるらしいので
お近くの方、予定が合いましたら
ぜひ足を運んでくださいね


寒いけど、パワフルなステージで
ぜったい感動しちゃうと思います



generationsのイベント情報!
【お問い合わせ】
i-generation@ldh.co.jp

◆2/1(水)
【会場】
ららぽーと豊洲 中庭メインステージ
【時間】18:00~

◆2/2(木)
【会場】
 池袋サンシャインシティアルパB1階 噴水広場
【時間】18:00~

◆2/3(金)
【会場】
ラゾーナ川崎 ルーファ広場
【時間】 18:00~

◆2/4(土)
【会場】
東京ドームシティ ラクーアガーデンステージ
【時間】
1回目 13:00~
 2回目 15:00~
 3回目 17:00~
◆2/5(日)
【会場】
プレ葉ウォーク浜北 1階プレ葉コート
【時間】
 1回目 12:00~
 2回目 14:00~
 3回目 17:00~

◆2/6(月)
【会場】
 ウ゛ィーナスフォート2階 教会広場
【時間】18:00~

◆2/7(火)
 【会場】
ららぽーと新三郷 スカイガーデンステージ
【時間】 18:00~












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★日本橋でティータイム♪

2012年01月30日 | KAORU♪ in Japan

銀座線「三越前」にある「コレド日本橋」で
ひと休みしよう。

いままで、本当に疲れたときとか
喉が渇いたときや友だちと一緒とか
打合せや仕事のときしか
ゆっくりお茶なんてしたことがなかった。


そんなゼイタクな時間。


Floron "Marina"setをオーダー。

スペインの揚げ菓子「マリナフロロン」と紅茶のセット。


メニューをみて、スペイン料理やさんだと気がついた。



先日、スペイン人の友達
「ミゲール」から2年半ぶり、というか

マルタから帰ってほぼはじめて
スカイプからチャットで会話した。


英語で会話するなんて、初体験。

スペルがわからず、間に合わない。
答えたいのに、どんどん会話が進んでいく。


きゃ~、待って~!と
パソコン打ちながら叫んだ。


スカイプで話せる?
私、文章苦手なの!と必死で返すと、

ごめん、仕事中なんだ。と戻ってきた。


間違ってもいいか、
だいたいでわかってくれるかな?と開き直って
アバウトなスペルと、短くてシンプルな
文字を打ち返し続けた。







スペイン来ない?
もし来たら会おうよ!
新しいパエリアまたごちそうするよ!と言ってくれた。


マルタの短期留学で
パエリアやスパニッシュオムレツを
ごちそうしてくれた
小まめなミゲール。


うわ~!スペイン行きたい♪
今、ユーロ下がってるし。

ミゲールの住むカディスは
スペインの一番南、アフリカ大陸寄り。


モロッコまで足を伸ばしてもいいな。



そんなことに夢を膨らませているだけで
楽しくて、元気になっちゃう~(≧▼≦)v

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★手のひらのウェディングブーケ

2012年01月30日 | 


昨日、おとといの週末は
年に2回のお花の研修会。

全国のお教室の先生方が集まって、
最新のデザインを学び、講演会を聞き
お花の講習会を受ける刺激的な2日間。





今回の講演会の講師は
映画の字幕で有名な、戸田奈津子さん。

テーマは「“好きなこと”に生きる」


本当にいいお話であっという間に
時間が過ぎた。


ホントに気さくで魅力的。
そしてパワフルな方で
もっとお話聞きたい~!と思うほど楽しい内容。


やっぱり好きなことをして生きている人って
いくつであっても輝いている。



2日目の昨日に作った
「ホールディングブーケ」は
花嫁さんが手のひらで
そっと包むようにして持つ形のブーケ。



春の花、
純白のラナンキュラス、ヒヤシンス、
ブルーのムスカリ。

「スプレイウィット」という
ポコポコと咲いた枝咲きの白いバラ、

グリーンのクリスマスローズ、

長い名前の、チョコレートペパーミントゼラニウム。



【制作中はこんな感じ。
ベース作りから始まって、どの花をどこに配して
どの長さにするかを決めて作り上げていく】



やっぱりウェディングブーケを作るときって
本番の時でも、たとえレッスンでも、
心が躍る。

「先生(私のこと)の、
ふわふわふわ~って感じでできてる~!」と
お隣の席の先生が言ってくれた。


花を生けるのって、ホントにいいな~。



“好きなこと”はたくさんあるけれど
お花はきっと一生、私の大切なライフワーク。


**************************


2ヶ月ぶりに会った先生仲間から、

「あれ?KAORUちゃん、なんか変わった?」

「どこかしら?化粧?元気そうになってるわ!」

「階段ですれ違ったとき、思わず振り返っちゃったわ。
なんかキラキラしてたのよ」

「若くなった?お肌ツルツルよ!」

「落ち着いたみたいなカンジがするわ」

「以前は、顔がキッとしてがんばってます!って
いう感じだったけど、いまホワ~っとした
顔になっているわよ!」


「わかったわ!透明感が出てるのよ~!!!」

などなど、みんなマジマジと私の顔をのぞきこんで
時には、しゃべっている最中、
釘付けになって、大反響だった。


人生の中で、自分のことを
こんなにコメントされたコトないぐらい・・・。

「なんで?どんなことしているの?」
興味深々で質問攻めにあった。



食事療法や、運動、イメージ療法、呼吸法など
のことを説明すると、


「KAORUちゃんのことだから
“本気”でやっているでしょ?」

「あ?・・・
 そういえば“マジ”でやってます、私。」


「やっぱりね~!!!」


さすが皆さん、長年のお付き合い。
すぐわかっちゃう。




でも、
そんな変わったのかな・・・?
自分ではよくわからないけど、



確かに、

最近はあんまりいろんなこと、考えてない。



楽しいことだけ考えるようにしている。



日々のボディメンテナンスと、

そして、やっぱりあのスリランカでの日々が

私を大きく変えてくれたのだと思う。


願っていたように、
新しい自分が、生まれつつあるのかも♪













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★お茶の水・二コライ堂

2012年01月26日 | KAORU♪ in Japan

お茶の水に用事があってやってきた。

そういえば、
二コライ堂のすぐ近くだったわ、と思いおもわず回り道。


10代だった学生時代の頃、
まだ海外は遠い世界だった時に初めて訪れたのが
今から25年ほど前。


突然、異国が目の前に現れて
感激したのを覚えている。



正式には「東京復活大聖堂」というのだそうだ。

100年以上前の
明治17年から7年をかけて24年に完成。
ロシア人大学教授の設計、
イギリス人大学教授の監督で建設された

日本最大のビザンチン様式の建造物で重要文化財に指定されている。


日陰にはまだ雪が残る
冷え込み厳しい真冬の夕暮れどき。



寒さに身を縮めて足早に往来する人々。

ピンと張り詰めた空気と
ビルの間から見え隠れする夕陽が美しい。



厳寒と喧騒に流されず、

ここだけ時がゆったりしているみたい。


25年前よりも周囲のビルは増え、
私もすっかりと年を重ねてしまっているけれど、

ニコライ堂には
以前と変わらない時間が流れていた。


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★「光の中のスリランカ」第四話“天使たちとの出会い”

2012年01月23日 | 旅の物語


親のいない子どもたち。
親に見離された子どもたち。
親からの愛をもらうことのできない子どもたち。

「孤児」ってなんて悲しい響きのする言葉なのだろう。


戦後の日本は、そんな状況下が
普通にたくさんあって、
親戚の家に引き取られたとか、
後妻さんが来た、とか
養子になった、とか
さまざまな話を耳にする。


親子の問題の相談を受けるとき
「うちの親は家庭が複雑だったんです。」と
声をひそめるように、恥ずかしげに、
または残念そうにお話くださる方が
いらっしゃるが、

60代~80代の世代は、
複雑でないほうが奇跡的で
なんらかの事情を抱えていて、
それが深い傷となっている場合が多い。
なにしろ社会背景も、戦争の混乱時期だから
さまざまな不信感や、猜疑心、悲しみを
抱えた大人たちに育てられた世代なのだ。

子ども時代に、子どもとしての
幸せな時間を送れた可能性は
とても薄い場合が大多数である。

それをバネに、高度経済成長期を作り上げて
パワフルな世代へと変化した。


もともと働き者の日本人のDNAが、
そんな底力を目覚めさせたのだろう。

外国人が不思議に思う日本をクローズアップする
バラエティ番組の中で
「立ち食いそば屋」のことを指摘したとき、

あるタレントが、
「江戸時代から立ち食いそば屋は存在していて、
職人たちは早く昼食を済ませて
仕事に戻る人が仕事の出来る人、と考えていたんです。」と

その歴史を紹介していた。

それを聞いたとき、なるほど~!と思った。

日本人は働きモノだから経済が発展するのだと
スプートニクの生徒さんが言っていた。

スリランカでは学生は、アルバイトをしないのだという。
学生アルバイトというシステムがない、
というのが正解かもしれない。


日本語学校はお昼で終わるので
その後、みんな何するの?と聞いたら
何もしない。と答えが返ってきたのだ。
学費も親が全部出すから、学生が終わるまで
社会でまるっきり働いたこともない状態なのだという。

日本人は若い頃から働くのが
当たり前になっているからすごい。と言われてびっくりした。

それが経済の発展と結びつけて
考えたことなかったからだ。

働かないことは良くないこと。怠けていること。
家庭や社会のお荷物になってしまうこと。
そんな目に見えない重圧があり、

たくさん働くことは良いこと。
働き者は賞賛に値すること。
たくさん税金を納めることは素晴らしいこと。と
いう社会ルールが知らず知らずの間に
常識となっているのが日本の現状。

だからニートやフリーターの存在は
これからの日本にとって由々しき問題なのである。

*****************************

そんな大和魂のDNAを受け継ぎ、

高度経済成長期、公害問題で騒がれる京浜工業地帯の近くで
羽田空港の騒音対策を経験した子ども時代を過ごし、

バブルの絶頂期に学生時代と六本木の花屋で過ごし、
華やかなお花の世界を経験した後、

シングルマザーとなって仕事と子育ての両立を
しながら、目いっぱいひたすら働いてきた私。

そして、ナニワの商人の血が流れる父と母が
東京に上京して盛り上げてきた商売人の家系。

日本人の持つ遺伝子プラス、血筋。

じっとなんかしていられるはずもない。
働かないはずがない。
アクティブじゃないはずがない。


だから、「孤児」たちは
機会があると募金や寄付をチャリン、とおこない
幸せを遠くから祈っているだけの
遥か遠い世界の存在だった。

時には、ホントに届くの?このお金…。と半信半疑。
誰かがフトコロにポッポナイナイしませんように。
なんて願ってしまったりして
不純な気持ちが入り混じり、
さらに「孤児」は遠くの肖像となってしまう。

*****************************


今まで生きてきた環境の中で
私の“非”現実世界に生きる子どもたち。
彼女たちの“真”現実世界を
この目で見て、その声をこの耳で聴き、
この肌で、この心で感じてみたい。


それは、折りしも
今までの生きてきた生き方そのものを
考え直さなくてはならない局面に
私自身が立たされたからだ。


前から行きたかったけれど、
まさにジャストミートな
タイミングが訪れたのだと思う。

冒頭に表現した
“悲しい境遇”の子どもたちに会いに行きたかった、
というよりも、
“与えられた境遇”の中で精一杯生きる子どもたちから
「真の生きる力」を教えてもらいたい、と
思ったのだった。


*****************************



【ガールズホームの外観】
(手前は若いヤシの木をヤシの葉で囲って養生している様子)


スプートニクの授業が終わった
お昼過ぎ、スーツケースをまとめて
トゥクトゥクで5分ほどのガールズホームへ。

一番小さな5才の“チィタナ”が
あどけない顔で、少しはにかみながら
迎えてくれた。

しばらくして、学校を終えた
17人の子どもたちが帰ってきて
ホームは一気ににぎやかになった。

真っ白な制服から、色とりどり、
それぞれの洋服に着替えて、
突然の訪問者に興味深げに近づいてくる。

*****************************

数日前から滞在していた
インド系のカナダ人の女性 Savi(サヴィ)は
大富豪なのだという。
世界中あちこち孤児院に
多額の寄付をして、数日から数週間滞在し
数ヶ所、時には数カ国の孤児院に寝泊りして
カナダのトロントに帰る生活を
送っているのだそうだ。

宝石も毛皮のコートも、高価なものも
何にもいらないの。
だんなはなぜ?って理解してくれないけれど
こうすることが一番幸せなの。とSaviは言う。

敬虔な仏教徒の彼女は、
子どもたちと一緒に、
仏陀の像に向かっていつも祈っては泣いていた。

なぜだかわからないけれど
涙がでちゃうの。
そう言っては、静かに頬をぬぐっていた。

*****************************




子どもたちは、一息つくと
「Come!」「Come!」と口々に言いながら
私の手をつかんで、テラスに引っぱった。

一番背の高い子が歌い始めると、
みんなも声を合わせ、彼女の振りに合わせて
みんなも一緒に輪になって踊り始めた。

Saviも私も、子どもたちの動きを
真似ながら踊った。

歓迎のダンスだったのかな。

シンハラ語はわからないけれど、
同じ動きをすることで
すぐに仲間に入れてくれたような気がした。


  



毎日の生活は「アンマ」と呼ばれる寮母さんが
18人の子どもたちのお母さんがわりだ。

3つのグループに分かれて
それぞれリーダーがまとめている。

その中でも、ボス的な立場の子がいて
彼女がいつもみんなのことに気を配り、
アンマにしっかりとついて
報告したり、指示を仰いだりしていた。


食事は、食事の寮母さんが3食作ってくれる。

ガスはなく、昔の日本のような
竈(カマド)になっていて薪で火を起こす。
定期的に子どもたちも薪割りをするという。

包丁も使わない。小さい木のイスにナイフのような
刃物がついていて、腰掛けながらニンニクや野菜を
小さく切っていく。みじん切りはできないのだそうだ。

ココナッツの内側、白い部分を細かく
こそげ落とした「ココナッツ サンボル(SAMBOL)」も
同じように専用のイスに座って
ガリガリと削って作る。

ごはんのように、カレーをかけて食べると
とてもおいしい。

水も、薪の香ばしい香りがして
キャンプの時を思い出す。

食事時になるとお腹をすかせた子どもたちが
台所の細長いベンチに一列に腰をかけて
寮母さんの動きをじっと見つめながら、待っている。

出来上がるとそれぞれの席に運び
自分たちの班が揃い、アンマの許可がおりるのを待って
いっせいに食べ始める。

スリランカのスタイルは、手。
上手に5本の指を使って、
ポロポロでシャバシャバなカレーを
口に運び、最後は手も汚れていない。
舐めたり、拭いたりしたわけでもないのに、
見事な手さばきである。

私も何度かチャレンジしてみた。

コップとビンとカンで飲むコーラやビールの味が違うように、
手で食べるカレーはおいしいのだが
最後、カレーとごはんやココナッツまみれになり
何度も手を洗う結果となり
ホテルに移動してからは
スプーンとフォークの生活に戻ってしまった。


メニューは毎日変わり、毎食数種類のカレーが出る。
できるだけ、野菜は自分たちが畑で
育てるようにしているのだという。




ナスやピーマンなどが綺麗に整備された
小さな畑にたわわに実っていた。
ココナッツやバナナは、庭に植わっている。


肉は食べず、ベジタリアンの生活。
毎食、手作りのごはんは、
空港よりも外のレストランよりも
ずっとずっとおいしかった。

すっかりインスタントやレトルトやコンビニや
ファーストフードで簡単に手早く済ませる
現代の日本と、どちらが健康的で豊かなのだろうか。

答えをあえて言うまでもないが、

人間が一番辛い“飢え”の危機にさらされることなく
添加物も入っていない、
その土地の、旬のものを食べる、という
憧れの食生活をものの見事に、
普通に送っているのだ。

孤児たちに同情するどころか
逆にとてもうらやましい。

庭先では、地面を掘った際に出た
赤い土を窯で焼いてレンガにする作業を
のんびりと男性たちがおこなっている。
焼きあがったら、塀に使うのだそうだ。

「田舎暮らし」「自給自足」で
ナチュラルライフを送るのが
今や日本のトレンド。

ナチュラリストたちの目指すライフスタイルが
ここではしっかりとあたりまえに息づいている。


*****************************


【かわいい色にペイントされたダイニングルーム】



昼食後は、宿題をしたり
遊んだり、お昼寝をしたり。

それぞれ自由に過ごして
夕方6時になったら、ラジオから流れる
仏教のお経のような音楽に合わせて、一緒に祈る。

そして夕食後、すぐに
「おやすみなさい」と言って9時ごろ就寝。


毎朝、4時に起床。

まだ暗い午前5時に
子どもたちの歌声で目が覚めた。

急いで階下におりると
まだ本格的なお祈りは始まっておらず、
一瞬だけ、ラジオに合わせて
歌うようなお経を合唱しただけのようだった。

ダイニングルームではアンマが
人数分に並べたアルミのカップに
あたたかい紅茶を注いでいる。

KAORUも飲む?と聞かれて
一緒に甘いミルクティーをいただいた。

外はまだほの暗い。

朝のティータイムがとても大切なのだと
アンマは教えてくれた。




あたりは少しずつ白んできて
夜明けもまもなく始まろうとしている。

その後、子どもたちは
手で衣服を洗濯し、グループごとに分けられた
中庭のロープに干し、掃除をしたあと、
シャワーを浴びて真っ白い制服に身を包んだ。

玄関には、きっちりと並べられた学校用の靴。





午前6時少し前。

庭にジャスミンを摘みにいったのは
私の手元に届いたハガキに
アヒルの絵を描いてくれた
10才のSachini(サチニ)。

仏陀に供えるために
平たいお皿にのせた
純白のジャスミンには
朝露がキラキラと輝いていた。

そしてお香に火を灯し、6時を待つ。



大音響で始まるお経に
子どもたちは小さな手を合わせ、大声で唄う。





どんな思いを込めて
そんなにも一生懸命、無心になって祈るのだろう。
幼い子どもたちが
神にひざまづき、頭(こうべ)を垂れて
自分自身の幸せを信じ、願う姿は
なんだか切なくもある。





それでも、屈託のない明るい笑顔で
おしゃべりを楽しみ、
言葉のほとんど通じない
異国の訪問者を迎え入れても
動じることなく話かけてくる。

日本の子どもの方が
淋しげな目つきや表情を
していたりする子もいる。

ここでは、学校の行き返りにも
かならず大人がついて送り迎えをし、

ひとりぼっちで食事を取る
「個食」なんていうこともない。

虐待に怯えることもなく
安全に暮らせるように配慮されている。


豊かで幸せなのはどちらなのだろう。

毎日祈り、感謝し、
自分のことは自分で行い、
一日なんども掃除をして清潔な家屋で
生活をしている姿を見ると、

親の愛と比べることはできないけれど、

複雑な気持ちになる。





朝食はキッチンの外でとるらしく
にぎやかに食べてから、学校の身支度。





髪の毛をお互いにとかしたり、結わいたり、
年頃の子は、リボンを何度も結び直して
おめかししている。

午前7時過ぎ、
5才のチィタナをのぞいて
小学生、中学生が「行ってきます!」と手を振り
学校に向かって出発した。


*****************************

お揃いの制服を着た、真っ白い天使たちのような姿が
緑色の絨毯のようなライスパティ(水田)の間の
土の歩道をのどかにゆっくりと歩き、
だんだんと小さくなっていく。

私は見えなくなる直前まで、
その背中を見送っていたが、ふいに走り出した。

やっぱり私も学校の門まで送りに行こう。


途中で、誰かが走っている私に気がついたのだろう。
みんなが振り返り、足を止め、
そして待っていてくれた。

追いつくと、
そのうちの一人が、手に持っていたピンク色の花、
ジニア(百日草)を手渡してくれた。

すると、ボス格の子が
私の横について歩きだし
少しの英語で話しかけてきた。

いつのまにか手をつないできて、
道ばたに咲いている赤いハイビスカスを
2回、摘んでは
ハイ!ともう片方の手に渡してくれた。

そうか。
みんなを束ねていくしっかり者でも
やっぱりまだ子どもなんだもんね。

アンマには見せないような
子どもらしい表情で、
繋いだ手を離さず歩き続けた。

片方の手には
一輪のジニアとハイビスカス。

本当に嬉しくて、幸せだった。






道すがら、どこかの庭に
満開に咲いている白い花を指差し
誰かが「ビューティフル!」と言うと

何人もが私の顔を見て、
「ビューティフル!」と口々に言う。
私はうんうん、とうなづいて
「ホントね!ビューティフル!」と言いながら、
そう思えるみんなの心こそ、
美しくて本当にビューティフルだよ、って
心の中で思って感動していた。


学校の門まで来ると
みんな一斉に走り出し、
何度も私を振り返っては
笑顔と一緒に何人もの手が高く上がり
私に向かって手を振ってくれた。

「いってらっしゃい~!」
思いっきりの日本語で私もみんなの姿が
見えなくなるまで両手を振り続けた。

  



シンハラ語をしゃべれない私は
子どもたちがお話してくれる
わずかな英語だけがたより。

それでもお話はできなくても、
通りすがりに、目を合わせ、ニコっと笑って
ちょこっと私の体のどこかを触っていく
子たちがたくさんいた。

歓迎の意味なのか、それとも
人肌恋しくてスキンシップを求めているのだろうか。

両親と死別しているケースは少ないのだという。
ほとんどのケースは生活の事情から育てられないが
親は健在で、冬休みや週末には故郷に戻るのだそうだ。


一番甘えたい年齢を、親と過ごすことができない子どもたち。

そして、生活のためとはいえ仕事に追われて
いつも忙しくて、母として充分ではなかった、と
心のどこかで反省し、
知らず知らずのうちにいつも自分を責めていた私。


その両者の隙間をほんの少しでも
埋めることができるような気持ちになるのは、
単なる自己満足なのかもしれないが、
それでもやっぱり、
心のどこかが軽くなっていくような気がした。


*****************************


2日間の時間はあっという間に過ぎ、
ランチを食べたら、もう出発の時刻が迫ってきた。


ふたたび荷物を整え、
車の準備を待っていると

数人の子どもたちが
私の周りを取り囲んだ。


そして、私の爪を指差して

「ビューティフル!」と言い始めた。

驚いて自分の爪を見て
「NO!NO!」と言うと

やっぱり
「ビューティフル!」とみんなが言う。

どこかキレイなの?
体調を崩した私の爪には縦の線が無数に入り
とても健康な状態ではない。

「Why?」と聞くと

「White !(白いから)」と
指と爪をさわりながらいう。

え~…こんなシワだらけの指なのに。

みんなのほうが
チョコレートみたいな指と、
小さな桜貝みたいなピンク爪で
ずっとかわいいよ~!と
言いたかったけれど、
うまく英語で伝える自信がなくて
心の中でそう、つぶやいた。



*****************************

「うちの子どもたちは
先日、学校で成績がよくて表彰されたんです。
学年で1、2番の子たちがいるし
図書をきれいに借りることができた、という表彰も
されました。
アンマがしっかりとお世話をしてくれるおかげです。」

スプートニクの理事長さんは
嬉しそうに、そして誇らしげに話していた。

ガールズホームは18才までだけれど
その後の職業訓練的な施設と居場所となる家を

日本人の夫妻が現在
“終の棲家(ついのすみか)”を兼ねて
少女たちがいられる場所を
敷地の正面に建設中だった。


過酷な運命に向き合っているとは
思えないぐらい、
子どもたちはピュアで本当に“天使”だった。

そして、本当の親ではないけれど
多くの人々に愛され大切にされていることを知っていた。
それをしっかりと受け止めていた。


たくさんの“エンジェルちゃん”たちが
たくましく強く、純粋に生きる姿を
無言のうちに教えてくれた。

「マタ キテ クダサイ」と日本語で言ってくれた。

温かな思いを胸に、
子どもたちと最後のバイバイをして
次の目的 KANDY(キャンディ)にある
「HOTEL TREE OF LIFE」に向けて
車は静かに走り出した。




*****************************

*****************************


皆さまからお預かりしていました
文具や衣服を確かにお届けいたしました♪

ひとりひとりに手渡して、
最後はお礼に、日本語で
「幸せなら手をたたこう」を全員で
合唱してくれました。


【チィタナ】


【ガールズホームのリーダー】



【サチニと一緒に】


【設立時に寄付した「JAPANESE DONORS」に
刻まれた「KAORU SHIMIZU」の名前】

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★根津の細い路地

2012年01月20日 | KAORU♪ in Japan


昨日は午前中から夜まで、
文京区根津のサロンオルドラゴさんでの1日セッション。

都心とはいえ下町風情が残り
細い路地が張り巡らされて
東京らしい風景が、私は大好きである。


人と人がすれ違うのがやっと。
人と自転車はちょっとキビシイ。

そんな道幅に
植木が飾られ大切に育てられ
迷路のように織り成し、行き止まりがあるのが

江戸の名残。昭和の風景。


まるで映画「ALWAYS」の
一角の匂いがするのである。


私の住む大森、海側は
東京大空襲で焼けたために
碁盤の目に綺麗に
道路が整備されたのだという。

幅も広くすっきりとした町並みである。


山側は戦火を免れたため、
細い路地がいまだに残っているが、


根津もそんなカンジなのだろか。

細い細い道が複雑に
網目のように広がっている。


区の堺目になるのか
少し歩くだけで
「台東区池之端」「谷中」
などの住所が電柱に貼り付けられている。




「再開発」という名の
“過去の消去”にさらされることなく

いつまでも
こんな趣きを大切にしてほしいな、と心から願う。


コメント (2)
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★山形・冬景色

2012年01月17日 | KAORU♪ in Japan
          【上山から蔵王方面をのぞむ雪景色】

やっぱり山形の寒さは
東京とは比べものにならない。

芯から冷える。


それでも、しんしんと静かに降る雪は

どこか優しくて、気温ほどの辛さを感じない。



ビル街を吹き抜ける風が

容赦なく全身にぶち当たり

体感温度は予想以上に低くて
厳しいのが私の住む町の冬である。


************************


前回、8月の山形は
「山形牛づくし」をはじめ
「冷やしラーメン」「どんど焼き」などの
ご当地グルメを堪能したが



ボディメンテナンスの真っ最中、

玄米、野菜や豆腐、こんにゃくなど
山形の地元食材を中心とした
ナチュラルヘルシーフードざんまいの4日間だった。

 

楢下宿(ならげじゅく)「丹野こんにゃく」の 
ねぎま風こんにゃく、玉こんにゃく
こんにゃく蒸しパン、こんにゃく餅(くるみ味、磯辺風)




「森のたんぼ」(おにぎりとおもち屋さん)の
山形産玄米おにぎり
山形のお雑煮(わかめ、きのこ、みつば入りしょうゆ仕立て)
素朴な味の手作りポテトサラダ


  

上山にある葉山温泉の
「葉山舘」の朝食。
山形産「つや姫」の新米。少し小ぶりで細長い形。
さすが米どころ。おいし~!
私は特別に肉魚なしで作っていただきました♪
やっぱり日本の小皿がならんだ料理は
美しくて、ほれぼれしちゃう。


源泉かけ流しの内風呂。
朝風呂、サイコーに幸せ。



 

山形の有機野菜や玄米、十穀米などを使った
ヘルシーランチ。
古い蔵がそのままレストランに
なっていて、ステキな趣のお店。



************************



昨年秋から数ヶ月
肉、乳製品(チーズやバター、牛乳、ヨーグルト)は
食べずに、魚も控えめ。

北海道産有機栽培の玄米ごはんは圧力釜で炊いて
野菜や豆腐料理を毎日手作り。

おいしく食べたいから、現在オリジナルレシピを
いろいろ考えて、チャレンジしているし、


そのほかに

毎朝、10分の呼吸法や

今月から始めたスポーツクラブでの
ヨガやストレッチ。

スリランカで太極拳の先生に教えてもらった
手のひらのツボ押しや
カラダにいいコトいろいろ…。



久々に会った山形の方々に

「若くなった~!一瞬誰かわからなかった」



と言われたほど、
今、顔や表情が変化しているらしい。



自分では気がつかないけれど、
さまざまなものが抜けていっているようである。



いつもたくさんの皆さまが
お越しくださる山形。


今回は私の体調重視で
ゆったりスケジュールに
調整してもらい、


私の食べれるお店を探してくれた、く~みん♪


わがままや要望を聞いてくれて
本当に本当にありがとう~(≧ω≦)!


4日間の様子、
アロマエンジェルさんのブログに
アップしてくださっています。

http://blog.goo.ne.jp/aroma_angel/

(ブログの顔は以前の写真。
今はもっとゆったりした顔になってるのかな?
自分ではよくわからないけど)


忙しい合間にお越しくださった
皆さま、本当にいつも感謝です♪

女子会も楽しかったね!

元気になって、また必ず行くからね!



待っててね、山形ヾ(=^▽^=)ノ♪


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★新春の山形へ

2012年01月14日 | KAORU♪ in Japan
これから4日間、
今年初めての出張。

山形は例年より豪雪なんだって。
寒そう~!


せっかくの真冬の山形。

お仕事だけの直行直帰もつまらないし、

やっぱり"旅びとKaoru♪"は、おいしいもの食べて、遊ばないと(≧▼≦)v


ついでに上山(かみのやま)温泉で湯治してきま~す!




写真は新青森行きの新しい新幹線「はやぶさ」


たくさんの人々が写真を撮っているので、
芸能人でも乗っているのかと思ったら
皆さん、この長~いフォルムの
車体を喜んで記念撮影してました。


たしかに超ド迫力の先端。これでもか、というほどの流線形。速そう~!

私も思わず仲間入りして
写メってきました。




すっきりと冬晴れの空の下、私は「つばさ」に乗って山形へ行ってきます♪



連載中の「光の中のスリランカ」と、
先月お休みしちゃいましたメルマガは
帰ってからアップしま~すヾ(=^▽^=)ノ

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★「光の中のスリランカ」第三話“光り輝く島の世界観”

2012年01月12日 | 旅の物語


すっかりと眠りに落ちた夜更けの
静かな街を走ること2時間。
真っ暗な、色のない世界に
まばらな街灯とヘッドライトが
わずかに行く道を照らす。

しばらくすると2匹の野うさぎが
ピョンピョン、と跳ねながら
道を横断する姿を発見。
まるで、歓迎の“ウサギのダンス”を
見せてくれているようだ。

運転をしていたスリランカ人も
ウサギは珍しいという。


2週間の間、
野生の動物たちにあちこちで出会った。
スリランカは、野や山、海、
自然と動物が人々と上手に共存している
優しい国なのだと思う。

カーレースゲームのように
追い抜いたり、追い越されたり
激しい運転バトルや、賑やかなクラクションが
鳴り響く喧騒の道路。
気が荒いのかと思うと、決してそうでもない。

家路に向かっているのだろうか?
首輪をつけた牛が数頭、
誰に引かれるのでもなく横断すると、
安全に渡り終えるまで、ゆっくり気長と待っている。


2匹の犬にずっと吠えられて
海に入ったまま砂浜にあがれず怯えていた野良犬を
かばうように吠える犬たちを追っ払っていた光景。


駐車中のトゥクトゥクという三輪車タクシーの屋根で
ノミとりをしていた猿の親子。

その様子を写メするスリランカ人。
こっちでも珍しい光景なんだ。
私と一緒になって写メっている姿に
ちょっとビックリしたり。





ゾウを連れてゆったりと歩く老人。

「なんでゾウがいるの?どこ行くの?」と
車に乗っている人に聞いたら
知らない。と答えるので、
知らないことにちょっと驚いたり。


バーベリンで参加した川をめぐるボートツアーは
川に生息する野生動物の宝庫だった。

ワニ、オオトカゲ、青や白、黒くて美しい鳥たち。



  


マングローブのうっそうと茂る森を
ボートで入っていくのだが
それは、まるでジャングルクルーズ。

これって本物だよね~!
とワクワクする。




ボートのお兄さんが、
「ゾウが出てくるかもしれないから気をつけて!」と
注意を促す。
太陽の光がわずかに差し込む
マングローブのトンネルの下、
細い水路をゆっくりと進み

ようやく抜けると
「よかった、ゾウが出てこなくて!
今日は日曜日だから、ゾウはお休みみたいです。」と
ナイナイの岡村似の陽気なお兄さんは
マジメな顔でみんなに伝えた。

しばらくして、
ひとつの疑問が浮かんだ。

あんなに水が深そうで、
歩くスペースもないようなところに
どうやってゾウのファミリーが生息しているんだろう?

そう思って聞くと、間髪入れずに
「ジョーク!ジョーク!」と
歯を見せて、ケラケラ笑う。

日曜日だからゾウが休みなんて
まるでディズニーランドのお約束のセリフだったんだ。
思わず私も吹き出した。

だけど、7~8人の同乗者のうち
3人が日本人。残りがドイツ人。
マジメな人種が揃っていると
思いっきりみんな真に受けて、
ボケとツッコミは成立しない。

しかもドイツ人は、
アーユルヴェーダヘルスセンターで
毎日支給される決まった時間に飲む薬を
しっかりボートにお白湯とともに持参し、
午後4時になったら、景色も説明もおかまいなく
いっせいに飲み始めた。

さらに他のボートに分散した仲間からも
自分の腕時計を指差し「4時よ~!」と
声を掛け合っていた。
「わかっているわ~!もう飲んでいるわ~!」
そんな会話が大きな川の上でやりとりされている。

こんな状況でも忘れないんだ!
さすがドイツ人。きっちりしてる。

ビックリして薬を指差し「Wao!」と私が驚くと


「だって私たち、ドイツ人だもの!」と誇らしげに言い

「イギリス人は時間にルーズだから一緒にいられないわ!
その点、日本人は私たちと一緒だものね!」と言う。

私は薬の時間も4時、6時、7時…って書いてあっても
いろんなイベントに参加して遅れてしまうと
え~い!まとめて飲んでしまえ!となってしまうし
そのうち適当になってアバウトなO型の私は、

時間の感覚も、そうでもないから
ドイツ人と同胞に思われても、ちょっと違うなあ~。
と戸惑ってしまう。


*****************************


そのほか、まだまだ動物たちはいっぱいだ。


屋根や木をつたって、元気に動き回るリスたち。

牛乳を取るためか、ほとんどの家で飼われていた牛。
そこにかならずといっていいほど、
近くにいる小柄な白い鶴。(牛についている虫を食べるらしい)

さまざまな動物たちと
さまざまな人種が同居し混在し、

それをゆったりと受け入れる
スリランカの人々の大らかさ。

その空間と空気が、
気づかないうちに忙しい毎日で
自分を見失いかけていた私に、
忘れかけていた大切なことを思い出させてくれる。


*****************************

スプートニクの国際交流会館に到着したのは
夜中の3時近くだっただろうか?

Sさんは温かい紅茶を入れてくれた。

スリランカで最初に口にした本場セイロンティ。

その後、何杯飲んだだろう。
それは日本に戻ってからも、続いている。

毎朝、温かいセイロンティから一日が始まる。



ほっと一息ついて軽くシャワーを浴びたあと、
ベッドを蚊帳で囲むと、そのまま深い眠りに落ちた。


****************************





翌朝、併設されている
「SPUTNIK 日本語学校」の授業を見学していいですよ!と言われて
そっと教室を覗き込むと
日本に留学を希望する20歳ぐらいの若者が
テキスト片手に一生懸命勉強している。

小学生が一斉に声を揃えて
教科書を読むようなスタイルで、
なんだかカワイイ。

私が気になるらしく
時々、振り返る子もいる。

まさに自分の息子と同じ年代。
オーストラリアにいる時には
こうやって学校で異国の言葉を勉強していたのかな?
そんな姿と重ね合わせて
授業参観気分である。

そして、
自己紹介を日本語でお願いします。と言われて
先生に前に呼ばれた。

生徒たちの目はキラキラと輝いていて
好意的なまなざしで私を迎え入れてくれた。




****************************




聞いた話によると、
スリランカは仏教徒が多く、
なかでも「小乗仏教」に分類される思想で、
「“輪廻転生”を皆信じていて
いいことをすると次はいい人生になる。
できれば、もう生まれ変わりたくないから
出来る限りいいことをする。」のだという。

「自分のことしか考えていない、といえば
そうですが、それがいいのかそうじゃないのか別として
だから、みんな本当にいい人たちですよ!」
来世のことを考えて、悪いことはしない。という発想らしい。

日本の「大乗仏教」はどちらかというと
個人の幸せよりも「世の平和」を願うスタイルのように
記憶しているが
(定かではないけど、学校のときに習った
うろ覚えによるとそんな感じだったかな?)
その思想もいつの頃からか、
「自分より他人を大切にする」という
自己犠牲的な要素があるのを
敬遠されたからなのか、影が薄くなって
形だけになりつつあるような気がする。

(でも、今の日本は宗教の教えからの「世界平和」という観点でなく
なんのくくりもない形で、平和への願いや意識が
少しずつ進行しているのではないかと思う。
もちろん、いつの世も願いは同じだもんね。)

スリランカの人々は、それよりも
最も大切で興味のあることは
未来の自分の極楽浄土や輪廻転生のようだった。
でもそれがお互いを助け合い
安心できる土壌を生み出して
結果は同じところに行き着くのである。

だから、なのだと思うが
貧しい国だ、と本人たちは言いながら
不思議なことにストリートチルドレンが
まったくいなかった。


「お恥ずかしい話ですが…」

流暢な日本語でSPUTNIKスリランカの理事さんは
「スリランカには400もの孤児院があります。」と教えてくれた。


私はストリートチルドレンがいない、ということのほうが
誇れる話なのだと思う。

****************************


昼過ぎに授業が終了すると
私は、ふたたび荷物をまとめて
車で5分ほどの「SPUTNIK ガールズホーム」へと移動した。





ここから“天使たち”と過ごす短い、
でも心に残る時間が始まるのである。







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★「光の中のスリランカ」第二話“空飛ぶじゅうたん”

2012年01月09日 | 旅の物語


メインのアーユルヴェーダを後にしたのは

きっと、一番好きなもの、おいしいものや、
重要なことは最後にとっておく、という
私の性分が大きく采配しているに違いない。


時にそれが災いするコトだってある。


後回しにしておいたために、
または、
大切にとっておいたがために
時間ギレとなり、中途半端で終わって

あ~、もっと早くに先にしておけばよかった~!
と後悔してしまう場合は数え切れないほどある。

おなかいっぱいになりすぎて、
充分に味わえない場合もある。


でも、そんな数々の失敗にもメゲず、
というか懲りずに、
やっぱり本題は最後にするのが
私のお決りコース。


今回は、なにしろボディメンテナンス“肉体改善”が
最重要課題だったので、
ゆっくりと気分を集中し、専念するためには
後から思いついた「ガールズホーム」訪問から始めよう。


クルネーガラ(スプートニクのガールズホーム)2泊
   ↓
キャンディ(HOTEL「Tree of Life」)1泊
   ↓
ベルワラビーチ(アーユルヴェーダ)10泊



そんなプランでいこう!と決め、
スプートニクの関係者の方に
慌ててメールをいれたのが出発2週間近く前。



3泊目はキャンディにある
HOTEL「Tree of Life」に泊まってみたかった。

原宿のアロマセラピーのお店「生活の木」の社長さんとは
以前からご縁があり、それがきっかけで
スプートニクにも、孤児院設立にも
参加させていただいたという経緯もあり

旅行会社を通さず
「Tree of Life」に宿泊したいのですが…。と
直接メールを送り、社長さん直々に
現地の予約を入れていただいたのが、
(涙~!ホントにすばらしくて良い方なんです~!!!)
出発の数日前。


後半の予定は、ツアーという形で決まっていたものの
最初の3日は、きっとなんとかなるだろう、と思って
ギリギリになったけれど、やっぱり、予想通り♪

日ごろの人間関係作りや信頼関係が、
いざという時、こんな時、
大きなチカラを発揮してくれる、と改めて思う。

それは、小さな小さな積み重ねであり
一朝一夕には出来あがらない。


この人は、どんな人なのか
一瞬でわかることもあれば、
ガッチリと向かい合って相互理解を深める場合もある。

または、あいさつ程度の短い時間を、
長い年月の間繰り返すことで、
短期間ガッチリと向き合うのと同じくらい
「この人なら信頼に値する」とどこかで
感じることもできるのが、私たちだ。

お互いに特別に深い話をしたことがなくても、
ちょっとしたなにげない一言で、
またはメールの文面から、
この人なら安心。という気配は察知できるものだ。


それは、動物的な嗅覚や勘に近いと思う。


ある本に、

「結婚サギが成功するのは、騙されたがっている人間も
世の中にはいるからです。彼らが成功する範囲は
意外と狭くて、ある種の心理状態の人しか
ひっかからないのですが、
そういう状態の人を見抜くのに長けていて、
だから同じ人が2度も3度も騙されたりするのです。」

というようなことが書いてあったことがある。


この人は自分と同じ匂いがする。という感覚や、
まったく違う世界の人だ。と思うのは
現実や現状、理屈や理論を超えて、
頭で考える理解を遥かに超えて

魂の奥深いところでの、超感覚によるものが多い。
だからうまく説明ができない。

そして実際にはフタを開けてみないと
わからない場合も、また同様に多いものだ。

ドンピシャ!と思う場合も多いけれど、
もちろん、期待ハズレのコトや
こんなはずじゃなかった。最初はいいと思ったのに…なんて
泣きたくなるようなできごとだって、
数限りなく訪れる。



それでも、どんな結果でも
やがてはそれを受け入れ、昇華し、
次にコマを進めるために、

くじけそうになりつつ
結局、また自分の直感を信頼し続ける。

その繰り返しが、人生の
大きなくくりでの“ルーティンワーク”だ。

*****************************




そんな、私の直感やら思惑、無意識の計算通り(?)
順調に旅の準備が整い、

12月5日、飛行機は成田からモルディブのマーレへと
空に向かって翼を広げた。



飛行機はスリランカ航空。

後から聞いた話だと、対応がイマイチとか
機体が古いだとか、それには乗りたくないから
なんとしてでも別の飛行機会社で!となかば意地に
なっている人もいたが、
私は、別に大丈夫。

確かに微妙に壊れているところを発見したり
食事のワゴンの反対側から食事のトレーが飛び出して
お客さんが慌てて、押さえる場面などがあって
これは日本の航空会社ではないよな~、なんて
思ったりしたけれど、

数々の飛行機に乗った思い出を振り返ると、


長時間のフライトで疲れたのだろう、
キャビンアテンダントが座席のいくつもを
使って横になり眠りこけていたり
(すごく若い時だったので、当時は経験がなく
そんなものかと思っていた。)
フライトが始まると、自分も座席に座り
ポテトチップスをムシャムシャ食べ始めたり…なんてコトもあり

日本のハイクォリティなサービスとはまた違う
事例を何度か目の当たりにしていたから
多少のデコボコなんて、あんまり気にならない。

*****************************

飛行機は、比較的すいていた。

それでも窓側はすべて埋まっていて
窓からの風景を見たい私は、
通路側だったのを確認すると
すぐに、もし空きがあるようだったら
窓座席に移動していいか、と聞いてみると、

エキゾチックで、丹精な顔立ちをした
スリランカ美人のキャビンアテンダントが、
全員が乗り込んで確認してから、お知らせします。
と答えてくれた。


機内アナウンスが流れ、
静かに動き出すと、私の席まできて
OK!と後方の座席を指差した。

離発着の時に、キャビンアテンダントが
一時的に腰をかけるシートと向かい合わせになっている
後方、一番前の座席である。

折りたたみのシートは
フライト中は壁面にたたまれるため
前には少し広めの空間があり、
足を伸ばすことができる。

前後に座席があるよりも
ゆったりとしていて、窓も見られるし
よかった。と思った…のだが

前方とは少し雰囲気が違う。

最初はよくわからなかったのだが
後から気がつくと
私のもともとの座席は、
日本人で固められていたのだ。

でも、後方はさまざまな国の人たちが
乗っていて、言語ばかりでなく
体臭も、衣服も、なんとなく違う。


日本人ばかりであることは、
こんなにも当たり前であり、安心できて
空気のようなカンジである
ということを、席を移動して初めて気がついた。



急に海外モードになって、
気が張ってくる。


やはり、どんな国でも
一歩外にでると、気を抜かないようにしている。

かといって緊張しすぎても疲れてしまう。

ほどほどに、いつも気を引き締めつつ
海外の文化や気配を楽しむのは、
国内旅行とはまた違った神経の張り方だ。

それは、いい旅にするためのルールというか法則で、

どこまで異国の人々を
信頼し、どこまで疑うのか、
そのアンテナは自分の感度にまかされている。

疑ってばかりでも、恐くてなにもできないし、
この世に悪い人なんかいない!と思っていても
やっぱり、限度がある。

どんな人と出会い、どんな日々を過ごすのか
それを“運”と呼ぶのか、“引き寄せの法則”と
呼ぶのか、“偶然に見せかけた必然”となるのか

わからないけれど、

なるべく、避けられるアクシデントやハプニングは
最小最低限に、低く低く抑えたい。


だから、
窓際に移動したことを、さすがの私でも
ちょっとだけだけど、ホントに少しだけど
よかったのかな?あのまま座っていた方が
いいのかしら?という思いが頭をかすめた。


そうはいうものの、窓のそばは離れがたい。
太陽が眼下に沈み、燃えるような赤が
だんだんと消えていくさまは、
自然の織り成す本物のムービー。


食事が終わって、夜になり
機内の明かりが消えると
いつしかウトウトと眠りについた。



*****************************

しばらくして、ふと目が覚めた。


右斜め前、
中央側の座席には、若いカップルが
イチャイチャのベッタベタで
手をつなぎながら、ずっと寄り添って座っていた。

会話は聞こえなかったけれど
ショッキングピンクのTシャツと
真っ黒のでっかいサングラス。(←機内でもそのまま)
それからミニスカート。
ヴィトンのカラフルバージョンのでっかいバッグ(←本物かどうかは…?)
カップルお揃いのペアキャップ。(←黒にショッキングピンクのデザイン)

そして、あの密着ぐあい。



たぶん、日本人ではないよな。
今どきの若い日本人カップルはもっとあっさりしてるし。

コリアンか、チャイニーズか…。

どちらかは定かでないけれど、

とにかく、いつも視覚の片隅に
モゾモゾと動いていた。


そんなアツアツカップルも、
頭と頭をくっつけ、体を寄せ合って
眠っているような時刻。


座席後方から、ターバンをまいて、
よくテレビでみるようなベストと
ダボっとしたズボンをはいた
男性が私の横を通り過ぎ

そして、目の前の少し空間のある場所で
立ち止まった。

あたりを軽く見渡し、

それから、ふたたび前方の席へと
歩いていったので、
気にも留めずに、私は目を閉じた。


ほどなくして、
スパイシーな体臭がしたような気がして
目をあけると、ターバンの男性が戻ってきたのだった。


しかも、同じような格好の人がさらに2人。


手には、小さい一人用のじゅうたんを持っていた。



おもむろに、私の足元に敷くと
静かに座った。

しかも、座席に対して右斜め45度。

方位磁石でも持っているのだろうか、
どちらかの方角を目指して

おごそかに3人の男性たちが
手を伸ばし、祈り始めた。


あ~、こういう光景
テレビでみたことある~!!!


地面におじぎして、いっせいにお祈りしているの。



でも、これ今、空の上なんだけど・・・
しかも私の足元のすぐ横で。

足、ゼッタイに動かせないよね。


そう思って、じょじょに右側前方に
視線を前の人に持っていくと、


やっぱり~!


あのイチャイチャカップルの足元まで
潜入している。



しかも、ベタついたまま
おかいなしに爆睡。


つまり、私の足元からカップルの足元まで、
ゴツイ体格の方たちが3人、
ところ狭しとじゅうたんを敷き詰め
大マジメに神様に向かってひれ伏してる構図である。


となりにはパキスタン人のグループが座っていた。
お祈りをしていた人々とは
無関係の人種と信仰らしく
右斜め前のカップル同様、熟睡体制。


異国の者同士が集まった
そのシュールな光景が
眠たい私の目の前で繰り広げられていて、



まるで飛行機の中は
空飛ぶじゅうたんのようだった。


海外への旅はそうこなくっちゃ♪


なんて思いながら、

ふたたび、ウトウトと浅い眠りについたのだった。






モルディブでスィートな時間を過ごす
大量の若いカップルたちがマーレで降り、
機内の平均年齢はぐっと上がった気がする。


さらに飛ぶこと2時間弱。


10時間以上の空の旅時間を終えて
スリランカのコロンボに到着したのは
夜中の12時過ぎ。


入国手続きを済ませて
旅の相棒、スーツケースとともに
表に出ると、メールでやりとりをしていた
日本人スタッフのSさんが
待っていてくれた。



いよいよ、
スリランカでの一歩を踏み出した。





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★渋谷で帰国祝&新年会

2012年01月06日 | KAORU♪ in Japan
スリランカのバーベリンリゾートで知り合った

日本人は全員一人旅仲間。

入れ違いになって絶えず出たり、入ったりして
合計8名くらいいただろうか。


また新しく加わってくると、

今日もまた一人来たよ~!
夜ごはん、誘ってみよう♪と

トリートメントの合間に
すれ違いざまに声を掛け合う。



滞在中にバッチリ仲良くなったメンバー5人は

なんと全員が東京在住。


あまりないパターンで驚いた。


たとえば、会社やグループ、セミナーなどの
ちょっとした集まりでもかならず
神奈川や埼玉、千葉などの近隣在住者で
構成されるのが通常スタイルなぐらい

首都圏は、寄せ集まって成り立っている、
というのに慣れっこだ。




それが、遥か異国で
このシチュエーション。


一人旅しちゃうぐらいの
行動派の集まりだから

さっそく渋谷で
帰国祝と、これから新年会。

女子会マシンガントークで
盛り上がりま~す(≧▼≦)V☆


kaoru♪

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★「光の中のスリランカ」第一話“旅立ち”

2012年01月05日 | 旅の物語



旅に出るには、さまざまな理由やきっかけがある。

出張など、自分の意思とは関係のない場合や、
誰かに誘われたから。
…というように流れにまかせるもの。

何かのきっかけがあり
自分で思い立ち、プランニングしていく
自発的なシチュエーションの場合。

同時に誰かと同じタイミングで
私もちょうどそう思ってた!
行こう~!とシンクロ的に盛り上がるケース。



そして、
“時間”というスケジュールやら
“物質”という予算などの金銭的な要素や
“環境”という自分を取り巻く周囲の状況など


複合的な要素がいくつも
合致して始めて成立するものだ。


*************************





2011年の旅を振り返ると、


仕事のついでに旅をプラスして。

家族との旅のついでに仕事をからめて。

イベントと一緒に大勢と。

仲良しと2人で。


そんな中、2011年最後の旅路は久々の一人旅。

初めてのスリランカ。



*************************

今回のきっかけは、「ボディメンテナンス」。

そして、一人になって自分を静かに見つめたかった。

そんな思いが旅ゴゴロに火をつけた。



「一人旅って憧れるけど、
一人でごはん食べるのが淋しい気がするの。
特に夜ごはん!
朝と昼はまだいいけど、
夜ひとりって淋しくない?」

たくさんの人がそう思って躊躇する。


「え?おうちで、一人で夜食べることないの?」と聞くと

「う~ん、それはもちろんあるけど、
外で一人は・・・。

だけど仕事帰りに
夜、ひとりで回転寿司にいって、ビール飲むことはあるわ!」


「それが出来るなら、海外でもぜんぜん問題ないよ!」

「KAORU♪さんは淋しく思ったことないの?」

「ないわけじゃないけど、平気。
一人ぼっちで淋しい分、
いつもの生活のありがたさを実感できるから
そんな時間も大切だわ~♪」と答えている。


そう。
一人旅には孤独を乗り越える
“勇気”や“強さ”も必要なのだ。

そして、
いったん乗り越えてしまうと
それを”勇気“や“強さ”なのだと思えないぐらい
“快感”となり、やがて“当たり前”の境地へと変移する。


その一線を超えるか超えないか。
そこだけが問題で、あとはなんてことない。


だって、その先には普段は見ることのできない
驚くような光景と出会いと、感動が待っているからだ。


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スリランカを選んだのには
いくつかの理由がある。


まず、「ボディメンテナンスをしよう!」と決めた。

そしてデトックスとなると、アーユルウェーダが思い浮かんだ。

ネットで
「アーユルヴェーダ、長期滞在」と検索すると
本場インドとスリランカのツアーがヒットした。

インドは賛否両論分かれる場所。
大好きでとことんハマるか、もう二度と行きたくないか。

いろんなコトが頭をよぎる。

数年前に
妹のNAOKOが行ったインドは
本当にキレイになって帰ってきたが
“赤痢”疑惑で大変そうだったしなぁ…。
(疑惑じゃなくて、ホントだったっけ?)


体力が万全といえない状況下で
万が一“赤痢”は超ハードだしなぁ。

いくら図太いワタシでも、
ちょっと弱ってるし、ダブルパンチは
かなりキツいわ~。

ここは、安全パイ狙いでいこう。


スリランカは何人かから
感想を聞いたことがあるけれど
危険な話や武勇伝は耳にしたこと
ないから大丈夫かも。

2004年12月26日のスマトラ沖地震で
多数の犠牲者を出したスリランカで
たくさんの孤児が出て
ガールズホームが足りなくなり
設立を呼びかけた
NGO団体スプートニクインターナショナルさんに
協力するご縁もあり
いつか行きたいと思っていたことも決め手のひとつだった。



しだいに検索キーワードは
「スリランカ、アーユルヴェーダ、長期滞在」と

変わってきて、
いくつかのホテルに絞り込まれた。


写真から伝わる波動や
実際の口コミを見ながら選んだのは
「“バーべリン リーフ アーユルヴェーダ リゾート”(Barberyn Reef Ayurveda Resort)」。

身体に溜まった毒素を排出し、
日頃の生活で乱れた心身のバランスを整える目的で
本格的な治療を行っている、というフレーズに
心ひかれた。


そして、せっかくだから、という理由で
あとから
「ガールズホーム」への訪問を決めたのだった。





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「治安は大丈夫だったの?」

帰ってから数人に聞かれて、
「え?…あ!うん、大丈夫だったよ!」と
返答しながら初めて国の情勢なんて
考えてもいなかったことに気がついた。


数年前の情報では
内戦が続いていて、北部はテロ集団がいる。という
ことを何かで目にしたのか、聞いたのか
定かではないが、おぼろげながら知っていた。


「数年前に大統領が変わって
内戦は終了して、今はすっかり平和になりました。」
と教えてくれたのは

空港へ迎えにしてくれたスプートニクスリランカの
日本人スタッフ、Sさんだった。


機内整備の関係で
1時間出発が遅れ、到着が夜中になり
さらに車で2時間弱。
最初の宿泊先、国際交流会館に
到着したのは午前2時過ぎ。

日本時間では午前5時くらいだから
我が家を出発して、実に20時間が経過していることになる。

成田空港までは家から約1時間半。

その他の県に住んでいると
まず成田に着くまでが
ひとつの旅になる場合が多いけれど

本当に近い距離で
恵まれた場所に住んでいる。
それでも延べ20時間。


フライト時間自体は
直行便ではなかったので13時間ぐらいだっただろうか。

帰りは、直行で7~8時間と
あっという間だった。


やはり、海外は体力と気力が勝負。
元気なうちに、と誰もが思うのは
移動時間の長さに耐えられてこそ、が基本だからである。


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旅に出たくなる理由のひとつは

気がつかなかった、自分自身の奥深い内面に触れ
知らない世界で違う文化に出会い、
触発され、さらにまた自分を知る。


自分の新しい側面を試してみる
またとないチャンスでもある。


一人旅は、それが最大限に可能な時間なのである。

静けさの中で得られるものは
孤独と引き換えに、みずみずしい躍動感あふれる
自分の存在意義や意味に気づく
まるで瞑想のようなひととき。

対話する相手は、
ほかの誰でもなく、自分自身なのだから。

とはいえ、
ひとりポツンと侘しく、なんてしていられないのが
この一人旅のおもしろさ。


一人でいるからこそ、
みんなが声をかけてくる。

一人でいるからこそ、
誰かとお話ししたくなる。


2人以上では、経験できない
広がりと奥行きが待っている。


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60年以上前にイギリスから
「セイロン」という名前で独立し
1978年、「スリランカ」という国名に変更したという
歴史を持つ。

シンハラ語で「光り輝く」「高貴な」という意味なのだという。


実は帰国してからその語源を知って驚いた。

フォトブックのネーミングを何にしよう。
と考えていた時、

思いついたのが“輝く“とか“光”という言葉だったからだ。

「食べて 祈って 恋をして」という
ジュリア・ロバーツの映画にちなんで

「食べて 祈って スリランカ」とか
「食べて 祈って 癒されて」なんてどうかな?
と迷ったりしたけれど


一番最初に思い浮かんだ
“「光の中のスリランカ」フォトブック”にしよう。

シンプルな題名だけど、いいよね。
そう決めていた。

だって、すべてが輝いていた。
人も景色も、そして私も。


だから「光」しかない。


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そんな私の光り輝く時間を、

写真とともに少しずつご紹介します♪





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★Monthlyメッセージ 1月【睦月】

2012年01月01日 | KAORU♪ in Japan
             【2012年元日の太陽と日輪】


その月に必要なメッセージをお届けします。
2012年1月をより快適に過ごすための
ヒントにして下さいね♪■


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今月のキーワードは「笑門」


2012年は昨年に引き続き、
気持ちを引き締めて。


だけど
いつだって
どんなときだって、笑顔で。


現状を甘く見ず、悲観せず。


切羽詰まらず、余裕もって。


相手は信頼するけれど、

依存してしまうような
何もかも丸投げの信用ではなく

期待をしすぎず、
見返りや引換えの何かを
思い描くことなく


淡々と、粛々(しゅくしゅく)と。




**************************



心の底から笑えるときって
どんな時だろう?


おなか抱えて笑ったときって、
いつだっただろう?


いつの頃から
無邪気で屈託のない
笑顔を忘れてしまったのだろう?



未来のことを考えるとのん気に
笑っている場合じゃないし・・・と
思うといつの間にか、
顔にもカラダにもヘンな力が入ってくる。



**************************



子どもの頃のような笑顔を取り戻すためには


素直な心に立ち返ること。



若いころに好きだったことや


楽しかったことを思い出すこと。






自然に笑みがこぼれてしまうことって
なんだろう?と考えてみよう。



自分の原点に戻って。


まだピュアだった
未来の夢を見ていた

幼かった時間に、

若かったあの頃に、


ヒントはきっとある。



そして、

どんなことがあっても

最後には笑ってみよう。




************************


2012年、福を呼び込むキーワード。


それは、笑顔。


そして、自分のことだけは

最後の最後まで信頼してね!





ちなみに、私の幸せそうな
心からの笑顔。







天使のような子どもたちと一緒に、
本当に嬉しそうでしょ♪





私の小さい頃からの
夢は「幼稚園の先生」でした。

こんないい顔するんだな、私…。忘れてた。




























コメント (4)
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★謹賀新年♪

2012年01月01日 | KAORU♪ in Japan
2012年がスタートいたしました。


実り多き、
良き一年になりますよう♪


本年もどうぞよろしくお願いいたします。

*****************************


ここ数年の年越しは
野菜や海老天ぷらを作って、
年越しそばを食べて

近所のお神社巡りが定番コース。


一番近い水の神様「水神社」は
うちから約5分ほどの距離。

神主さんもいない
本当に小さな、小さな神社だけれど

小さな池に水が湧き
江戸時代から九頭龍様をお祀りしていて

日照りの時には雨乞いの祈りも
捧げられたのだとか。


現在は水はポンプで汲み上げているけれど、

江戸の庶民から平成の世まで
大切に受け継がれてきた場所。


水神町会の皆さんが
ボランティアで交通整備をしたり

樽酒や生姜入りの甘酒や
あったかい手作りのお汁粉を振る舞ってくれる。


息子の少年野球時代の
監督やコーチもいて、

「おかわりは?もっと飲みなよ~!」と
声をかけてくれるのが

なんとも地元のアットホームな
心地よさ。


「オレ、お酒4杯も飲んじゃった!
ヒノキの香りとお塩って
おいしいんだね!」

20才になったTatsuroは
数年ぶりに家にいる。


「今まで、ずっと友達と出かけてたから

今年は家族と一緒に年越ししようと思って

誘いはみんな断っちゃった。」


「大人になると戻ってくるのね~。」
うちの母、和恵さんは
嬉しそうにつぶやいていた。


今年もこうやって
穏やかな気持ちで
新しい年を迎えられたことに
心から感謝。



今年は、

今までとは違うペースで、

今通りいろいろなことにチャレンジして、

今まで以上に自分らしくなれるよう、


あらたな時を刻んでいこうと思っています♪



皆さまのご多幸を
心からお祈り申し上げますヾ(=^▽^=)ノ♪
kaoru♪

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