KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★静かな年の瀬

2009年12月11日 | KAORUの好きなものギャラリー
               【フェルトのペーパーウェイト】

12月1日、師走が始まった日
ふと気がついた。

あれ?いつもあんなに渋滞していた通りに
車が走っていない・・・。

まるでお正月みたいな空気が漂っていた。

慌しい雰囲気がまるでなく、
ほのぼのと休日のような感じに包まれているのだ。



これは不況のせい?


いつから、師走が師走でなくなったのだろう?

もう誰も走ってなんかない。

わざわざ車を走らせなくても
パソコンやデータでコトが済むようになったから?

時間の流れが速くなり、
前倒しで忙しさがやってきているから?
だとしたら何月が1年のピークなんだろう?

クリスマス商戦だって
クリスマスのイルミネーションだって
今ひとつピンとこない。


それって、いいこと?
それとも憂うべきこと?

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なにがどうなのか、
今、私が答えを出すことはできないけれど、

昔に比べて何かにあおられたり、
浮き足立ったりしなくなった、ということなのかもしれない。

情報があふれているせいなのか、
それとも、
もうすっかり慣れっこになってしまったのか、
いちいち迎合したり翻弄されることに
疲れきってしまったのか、

その真偽のほどは、
しばらく後に客観的にカテゴライズされていくのだろうと思う。

2000年代は、こんなスタイルだった。のだと。


その時は夢中で、
自分が置かれている状態がどんな位置にあるのか
わからない。

あとから振り返って
そっか、だからこんなことになってしまったのか・・・と
しみじみ思い、全体像を把握することができる。

地図でいうと
「俯瞰(ふかん)」という上から眺める図面を見て
初めて、自分のやってきた行いや、立場、状況が
浮き彫りになってくる。


でも、その俯瞰図はいうなれば“航空写真”。

見るには、まだちょっと機が熟していない。
今は自分の主観で捉えるのが精一杯だ。

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それにしても、2009年は
ある意味すごく激動で、
ある意味、とても静かだった。

その両方が同居していた。

それは、
社会的な動きを見ていても
自分サイズでもおんなじようなカンジだ、規模が違うだけで。


こんなにすごいことが起こっているのに
なんで、こんなに落ち着いているんだろう?

いままでの私だったらもっと振り回されていたのに。

もっと、動揺する自分だったはずだったよね?私。

なのに、なんでこんなにクールで冷静にいられるのか
たぶん考えてもわからない。


それは、今までクリスマスがあんなに
ウキウキして待ち遠しかったのに、
いつのまにかトキめかなくなってしまった感覚に
どちからというと、近い。

いつの間にか、大人になったのか、
そこに夢を見出せなくなってしまったのか・・・。


だけど、
どんなに気持ちが薄らいできても
それでもやっぱりクリスマスは
ステキに過ごしてみたいし、
できれば、本当はロマンチックにお出かけしてみたい。

お正月だって、
昔ながらの厳かな雰囲気ってやっぱりいいな、って思う。


もう過去に戻ることもできないけれど、
今にすっかり慣れきったわけではなし、
これでよいと思っているわけでもない。

今、まさに移動中で途上。

どこに行こうとしているのか
岐路に立っている人って私を含め、案外多い。


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先日、私はこんな話をした。


年内中に5つ書き出して下さい。


■もし、自分がピンチになって
(例えば、火事とか地震で逃げる時を想定して)
最低限のものや最小限のことしか持っていけないとしたら、
何を持っていく?

■もし、自由を手にしたとして、フリーパスのような
チケットが手に入ったとしたら、何をする?

■今までは、ぜったい必要って思っていたけれど
もういらなくなっているもの、5つ。

■新しく生み出したいものを5つ。
あるいは、新しくはないけれど、まだ形になっていないこと。


物質的なことだけではなく、人物でも、精神的なことや
思いグセなどでもOK!




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あんまり考えすぎたり、現実的にできそうか無理そうかを
計算せずに思い浮かんだことを素直に
書き出してみたら、
本当に大切なことに気付くかも。

そして、
まず優先順位を、確認した上で
実現に向けて、実際に行動していく。

あるいは、そこに意識だけでも向けていくことが大切。


今はまだ、霧がかかってよく見えない未来も
しだいに方向性が読めてくる。

そうすることで、
具体的な一歩が踏み出せる勇気が
湧いてくる時もある。


もしかしたら、
1番!と思っていたことが3番になったり、
5番はもう不要になったり、
来年の途中から、番狂わせがあったり
変更や新規参入もあると思う。

そこは柔軟に対応し、適応していくこと。

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本当は嵐の真っ最中かもしれないのに、
数年前なら、すっかり雰囲気に飲み込まれていたのに、

今年は、なぜだか不思議なくらいクール。

みんな、何かしらの「夜明け前」に
立っているのではないだろうか?


何かが明けていく気がするのは、
きっと私だけの感覚ではないのだろう。


台風の前の静けさではなく、
何かのはざ間にいて、
上昇気流に乗る前の、まるでエアーポケットのような
場所で空をつかむような、そんな状態だからこそ、
どっぷり落ち込む必要がないことを
肌で、魂でつかんでいるんだと思う。

みんな、それぞれのスタンスで
光が、次の居場所が、希望が、夢が
見え始めている。

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師走の冷たい雨の降る夜、
明日に思いをはせる。


天気予報では、明日は
雨も上がりとても暖かな一日になるらしい。

初冬の穏やかな日差しを浴びて
ゆっくりと歩いてみよう。



おとといの夜、コロと一緒の散歩道。

すっかり紅葉して、冬支度をした「花ミズキ」には
次の春のための新芽が、小さく用意されていた。




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