10月からの再開に向けて、
練習を兼ねて開催された
シークレットコンサートへ。
しかも赤くてふかふかなボックスシート。
個室のようにひとつひとつのボックスに
重厚な扉がついていてスペシャル感がものすごい✨
カーネギーホールは長い歴史の中で
第二次世界大戦でも休館することなく
最長はハリケーン“サンディ”の
10日間のみ。それが1年半という
長きに渡りここを動かすことが
できなかったのは大変苦しい時間でした。
決まっていたスケジュールのすべてを
キャンセルせざるを得ず、先の見えない
状況の中でホールを維持していくために
寄付やサポートをしてくださる方々の
おかげでようやくここまで来ることができました。
という挨拶で始まった。
半分にも満たない観客から
大きな拍手が湧き上がり
大きなステージにはアンバランスなほどの
小さな絨毯とマイクが1本だけ。
たぶん一人で演奏するらしいことが
予測できる舞台をワクワクと待つと
マスクをしてマンドリンを抱えた男性がやってきた。
大舞台にひとり。
ギターよりも小ぶりなマンドリンだけ。
マスクをはずすと
飛び跳ねるばかりの情熱で
再開の喜びを伝え、ひとたび演奏が始まると
繊細で美しい音色が会場いっぱいに満ち満ちた。
そして、ハリのある美しい歌声が響き渡る。
世界で一番素晴らしい場所で
記念すべき時に演奏できて嬉しいです、と
言うと客席からも大きな拍手。
あー、みんなをハグしたいよ。
(気持ちだけ)ここに上がってきて。と
手まねき。
ハグしよう!本当にありがとう!と
言ってその場でみんなで“エアーハグ”
それだけでジーンとしてしまう。
5曲ほど、小一時間のショートコンサートは
長らくひと気がなく冷え切った会場を
ウォーミングアップのごとく温めるには
充分なほど、熱気に包まれて
最後は全員がスタンディングオベーション。
まるで満席、フルオーケストラと
変わらないほどの熱量で。
マスク必須、ワクチンカードとセットで
IDもセキュリティで見せなければ入れないけれど、
それでもこんな貴重な時はそうそうない。
そんなあれこれのわずらわしさやら
大変さを上回るほどの喜びをかみしめて
心がふるえるほどの拍手喝采を
いつまでもステージに送り続けた。
演奏の素晴らしさと再開の祝福を込めて。
いつの日かまたマスクもカードも
ソーシャルディスタンスもなく
心おきなくぎゅうぎゅうになる日を夢みながら♪
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