KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

Gel Print ジェルプリント 「摩天楼の光と一緒に」 〜空高く、どこまでも。〜

2022年01月28日 | ジェルプリント
【ハドソンリバーから、三日月の摩天楼】

Gel Print ジェルプリント

「摩天楼の光と一緒に」
〜空高く、どこまでも。〜

日本だったらよく晴れた冬の日
小学校の屋上から遠くに“富士山”が見えたら

子どもながらにすごく嬉しくて
その日はなんだか
良いコトがありそうな気がしてた。

西へと向かう新幹線や飛行機の窓に張りついて
どうか見えますように、と
毎回祈るような気持ちだった。

春夏秋冬、どんな季節であっても
ありがたくて手を合わせたくなるような
気分になってしまう。

そんな日本での日々から離れた今、

私にとってスペシャルな気持ちになるのは
ここ、「摩天楼」である。
 
息子と同じ年代の若い子たちと共に
語学学校で学びサニーサイドに住んでいた
シェアハウス時代には
駅やホーム、道の向こうにきらめく光を見るたびに
毎日ときめいていた。

ブロンクスに移ってからは最初から地下鉄に
潜り込み、もはやど真ん中すぎて
地上に出ると高いビルの谷間。

そのシルエットを拝むことは
できなくなってしまった。

車でもハドソンリバー沿いに
マンハッタンに入るために全景を見るのは
なかなかないけれど

それでもいつもと少し道が違うと
ぼんやりと霞んだ
Sky scraper (スカイスクレイパー 摩天楼)を見つけることができて

そのたびに窓に張りついて
ウキウキとワクワクと心が踊る。

少しでも見逃したくない、
そんな気持ちは富士山の時と
なんら変わりがない、不思議なほどに。

まばゆいばかりの摩天楼の輝きとは
真逆なほどにこの街で生きていくのは
そんなにカンタンじゃない。

なんで日本人たちはこんな所に来たの?
あんないい国から?何が良いの?と
首を何度かしげられたことか。

時に厳しい現実が容赦なく立ちはだかり
まるで目の前に突然、
垂直にそそり立つ崖のように
現れたりして途方にくれてしまう。

街だってビックリするほどキタナイし
ネズミの死骸に何度ひっくり返っていることか、数日前もね。

さまざまな音のボリュームがスゴすぎて
にぎやかを通り越してうるさいし

いまだパンデミックのまっただ中で
みんなのココロもまだスッキリと晴れないけれど

それでも。

こんなにここに住む人々に愛され
世界のたくさんの人たちを魅了する街を
私はまだ知らない。

東京も同じ大都市でありながら
ぜんぜんこんなテンションじゃない。 

「I ❤️Tokyo 」なんていう 
T シャツやグッズがもしあったとしても
観光客でもない地元民が恥ずかしすぎて
着る勇気はないし

「東京音頭」を盆踊り以外の日常で
知らない人たちとシラフで
歌ったり踊ったりなんかできない。

学生時代
全国の県民会、府民会、道民会がくまなく
あってみんな集っては楽しそうなのに
“東京都民会”だけがなくて
え?なぜ…?結束力なし?と
なんだかショボくれていた。

それが「江戸っ子の粋」という
モノなのだとしたら
それはそれで大好きだけど。

そう、「江戸」はカッコ良くて
東京の誇りでもある。 
(ちなみにワタシは大阪生まれ、
東京育ちなので江戸っ子ではないけれど…)

一方で、ここに住む人たちは
老若男女関係なく、臆面もせずに

ローカルな場所でも仕事の行き帰りの
普段使いにヤンキースはもちろん
「I ❤️NY」やNew York の
ロゴ入りグッズを堂々と
しかもフツーに身にまとい

何かあるたびに大声で
フランクシナトラの
「ニューヨーク」を大合唱する。

地下鉄の車内で、ホームで、
道路で、スタジアムで。

その時の一体感たるや。

新参者のワタシだって
ちゃんとメンバーに入れてくれる。

日本での〇〇民会には
残念ながら参入できなかったけど

“ニューヨークシティ会”に入れたような気がした。

 
「Doesn’t matter who you are.」

キミが誰であるかなんて、関係ないのさ。

そんなでっかいほどの包容力が、
ここにはある。

冷たいのかと思ったら
どこまでもあったかい。

まるでツンデレのネコちゃんみたいだ。

だから私はまだこうしてここにいる。

そして緑色の
“自由の女神カード”を手にしたら

Welcome !Congratulations! 
ようこそ、おめでとう!と心から迎え入れてくれる。

長年住みなれた場所を離れ
言葉もカンペキとはほど遠いのに

たくさんの国や人種の人々から
どれだけ助けてもらっていることか、
今この瞬間も。

それでも今はまだコロナ禍真っ最中。

なかなか落ち着かなくて

一人で歩くのも緊張感が
抜けているワケじゃない。

残念なことに
アジアンヘイトだってまだ続いている。

コワイし、キタナイし
あったかいし、優しいし(笑)

そんな稀有で魅力的な場所を
いつか、畏れ多くも描いてみたいと思っていた。

私なりの精一杯の愛と感謝を込めて❤️




【イーストリバーから、満月の摩天楼】






【夕陽に輝く赤いマンハッタン】





【晴れの日の青いマンハッタン】





【朝霞の摩天楼】





【雪の日の摩天楼とセントラルパーク】





【スカイスクレーパーと銀色の雨】


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