霧雨と小雪や時おりみぞれ混じりの空の下、
レンガ造りの建物が並ぶ通りはとても趣きがあって道の広さやらちょっとした街角の雰囲気がロンドンやダブリンを旅した時の風景を思い出す。
アメリカ合衆国の中では最も古い都市で、イギリスとアイルランドの移民が多く入ってきたというボストン。
古い建造物やアンティークな装飾が好きなワタシとしては、プエルト・リコで貿易風とスペインを感じモントリオールではリトルパリとも称されるフランスを。
今年は古きヨーロッパの面影を巡る旅が中心に。
どこもその歴史は決して平坦な道でなく、幾多の争いや戦いの激動の時代を経て今なお当時の情景を色濃く残し多くを語らなくてもひっそりとでも鮮やかに人々の暮らしと共に息づいている。
近代的建物との新旧の共存のコントラストや、手の込んだ職人の細やかで繊細な技を随所に見るのも旅の楽しみのひとつ。
アジア文化と、イスラム文化の装飾もそれぞれの素晴らしさがあってどれも美しい。
あー、まだまだ知らない世界がいっぱい♪
便利な時代になったけれどそれでも
足を運んでこの目で見て、手に触れて風の中にこの身を置いてその空気感を肌で感じないと
わからないことが山ほどある。
ちょうど日曜日のミサの時間教会の中は巨大なパイプオルガンの音が鳴り響いていた。天から降り注ぎ大地から湧き上がるような荘厳な音色にしばし心洗われる。
白いマントに身を包んだコーラス隊のすき透るような澄んだ歌声。
高いドームの天井とステンドグラスから差し込む柔らかな光。
寒いけれど、細かくて優しい雨を見ながらカフェでブルーベリースコーンとエッグサンドの朝ごはん。
メインランドスタイルのロブスターロールはマヨネーズ風味。それにもう一度クラムチャウダーとレモネードの“ボストンの味”でご当地ランチ。
これからもたくさん旅したい。
隣り合う国々から徐々に離れると
互いに影響しあい、時に独自の発展を遂げているのが良くわかる。
まるで文化のグラデーションのように。
重なり合う様式がいにしえの昔から
現在、未来へと繋がっていく有り様が
私の旅ゴコロを刺激する。
どこか遠くに行かなくても
人生そのものが旅、なんだけど
けれど。
まるで「劇中劇」のように「旅中旅」にまた出かけよう♪
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