日本勢の活躍がすごかった今日の「ジャパン・オープン」。
一つは、さいたまスーパーアリーナでのフィギュアスケート。
もう一つは、有明コロシアムのテニス。
二つとも、私的には、盛りあがり~バリバリ~でした。
高橋大輔選手ファンとしての 「ジャパン・オープン」 は、
フリープログラムが出来上がって一カ月ぐらいにもかかわらず、
素晴らしい出来上がりだった。
高橋選手は、演技&インタビューの佇まいで 感じられたことだが、
今 とても「精神的世界が落ち着いている」という印象がした。
それは、まず “練習に裏打ちされた手ごたえがあるからだ ”と思うが、
昨シーズンとは違う “彼のイメージ” が 完全に 出来上がった。
身体の線がとても美しくなり、動きが丁寧で、軸のぶれがなく、
バランスが良い状態のため、現段階では及第点がつく出来上がりである。
氷と合体しているかのように、無理のない “自然な滑り” だった。
姿勢が良くて、全体のフォルムが綺麗で、身体の “芯のようなもの” が
がっしりとしているのが、とてもよく解って、素晴らしい状態だと思った。
情感の表現も、音楽の捉え方・表現も、すべてが新鮮であり、
一つ階段を登ったように、レベルアップした彼のスキルが伝わってきた。
オペラ・劇的な「道化師」を、とても的確に、表現したし・・・
昨年取り戻した四回転ジャンプも、ちゃんと決めていた。
この状況で、練習を重ねていけば、今シーズンの結果が想像でき、
ソチオリンピックの枠取りも 上手くいきそうな予感だ。
このプログラムは、時間を経ていくにつれて、もっと素晴らしくなって、
さらにドラマチックなフリープログラムになるだろう。
落ち着いて見えるということは・・・・進化しているということ!
自信をつけ、「精神的に揺らいでいない」ということに他ならない。
まるで 「淡々と 練習を 人の三倍も重ねて、スマートに結果を出す
イチロー」 のように・・・、高橋大輔選手も、アスリートとしては、
独自のスタイルで、トップレベルの精神性に近づいてきたように 感じた。
何事にも動じず、自分の信念のまま、これからも 突き進んでほしい。
有明の「ジャパン・オープン」は、錦織圭選手の決勝進出が決定!
これは、素晴らしいことだ。
今年は乗りに乗っているアンディ・マリー選手が敗退し、決勝戦に
日本の錦織圭選手が進出するとは、これだけで とても感動的だ。
テニスは「買った&負けた」のシンプルな勝負の世界だけに・・・
また 環境や条件が味方してくれたり、足を引っ張ったりするだけに、
総合的なパーソナルコンディションが、勝敗に影響したりする。
スター性のある彼の頑張りは、日本の人々に 希望を与えているはずだ。
怪我が多いために、どうしても(いつも)心配が付きまとうけれど、
プレースタイルを変えることはできないし、身長差のある海外選手と
互角に戦うためには、それ相当の努力が必要だ。
今大会は、攻めの姿勢を くずさないで、とにかく前向きだったのが、
素晴らしい結果を招いたと思う。
自分よりも、ランク上の選手にも、臆することなく、果敢に攻めた。
素晴らしかったと、感じる。
どんどんと高みにあがっていく彼は、日本のテニス界を変えることに
なっていくだろう。
次の世代の少年たちも、彼を目指して、テニスを始める選手が増える。
世界的に 「テニス」は、かなりメジャーなスポーツだ。
未来のためにも、日本のテニス界に、新しい風を吹き込んでほしい。
まだまだ期待できる逸材だ。 応援したい。
※追記
錦織選手、優勝デス。 おめでとうございます!
「ジャパン・オープン」だけに、ホームということで、日本勢が
優勢だというのが通例だが・・・、それは全てに当てはまらないし、
それが当然だという通例も通らない。
練習現場が海外だったり、その日の調子に影響されたりするので、
それさえも飛び越えた結果が待っているのが競技会というものだ。
スポーツ観戦は、本当に面白いものだし、その時に選手が抱えている
感情や状況さえも、観客に伝わってしまうものがあり・・・
私は、だからこそ、人としての学びが多いと感じている。