春節がめぐってきた。しかし、その初日の1月27日は、関東では強風が吹き荒れた。東京ディズニーランド(TDL)では、野外アトラクションのほとんどが閉鎖されたらしいが、当日行った人の話では、それでも中国人観光客がかなりいたらしい。決めてあった予定を変更しなかったのだろう。
実は、昨年(2016年)6月に上海ディズニーランド(SDL)がオープンした当時、私はSDLが爆発的人気を呼び、その煽りでTDLに来る中国人は激減するだろうと予想した。
「爆発的人気」予想の根拠は、単純に中国の人口が多いこと。貧富の差が激しいとはいえ、入場料が日本並みで、13億の人口の1割が日本並みの所得であるとすれば、それだけでSDLが大盛況になるはずだ。さらに、国内なら交通費や滞在費が安くつく。入園者のマナーが悪くても、それは日本的感覚であり、中国人には気にならないはずだ。
SDLを訪れた日本人のネット・レポートによれば、子どものトイレ外での用便、ゴミの散乱、列の割り込み、歩きタバコなどのマナー違反はあるものの、中国では日常的にみられる程度のことで、取り立てて話題にするほどではないようだ。
しかし、SDLの入場券売り場にはTDLのような長蛇の列はない。
https://www.youtube.com/watch?v=q2UJ0GLM1Pk
料金はTDLの7,400円に対し、SDLでは休日が円換算で8,400円、平日は5,500円程度だから、平均すれば同じようなもの。庶民には手がでない金額かもしれないが、上述のように全人口の1割が日本並みの所得があるなら、SDLの来園者はもっと多くてよさそうなものだが…。
結論として、SDLは「爆発的人気」を呼ぶだろうという私の予想は見事にはずれた。理由はよくわからない。一方、SDL開園によるTDLへの影響を論じるには時期尚早で、7月ごろには報道されるのではないか。