今年のアカデミー作品賞はシェイプ・オブ・ウォーター。どんな作品なのかネットで調べると、人間の女性と水中に住む怪物とのラブストーリーだ。荒唐無稽でしかも気味が悪い話である。見もしないでケチをつけるのはフェアではないが、私の価値観では、カネをもらっても見たくない作品である。
以前は、私はアカデミー賞を獲得した作品を選択の重要な要素としていた。そして、ほとんどのアカデミー賞作品は面白かった。「さすが作品賞だけのことはある」と感動したものである。例えば、My Fair Lady, Sound of Music, God Father II, Last Emperor, Rocky, Titanic, Forest Gump など。
ところが、最近は見たくもない作品が作品賞をもらう。Shape of Water もその一つだ。通常、米国で評価が高い作品は、日本でも年内か遅くとも年明け早々に封切られる。ところが、このShape of Water はやっと2月になって公開された。それもアカデミー賞候補としてノミネートされた後である。映画会社はこの作品が米国で公開されたとき、日本では興行性に欠けると判断したのだろう。アカデミー賞にノミネートされなかったら、日本では公開されなかったのではないか。
昨日、足を運んだ映画館ではシェイプ・オブ・ウオーターも上映されていたが、観た作品はグレイテストショウマン。19世紀におけるサーカスの創始者の話で、文句なしに面白かった。私の評価では、アカデミー作品賞レベルである。