頑固爺の言いたい放題

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韓国語に残っている日本語

2021-11-24 13:30:40 | メモ帳
韓国は国語に二つの問題があり、論議が絶えない。一つは漢字を復活させるか否かであり、もう一つは日本語の残滓をなくすことである。今回はその後者がテーマである。

韓国は日常使う言葉の中に日本語があることが腹立たしいらしく、ハングルに言い替えることが提唱されている。この件に関し、最近、朝鮮日報に掲載された某学者の寄稿文の日本語版を引用する(赤字)。もちろん、原文はハングルで書かれており、朝鮮日報の編集部が日本語に訳したものであることを念頭に置いて読んでいただきたい。

韓国人がよく使う言葉の中には、理解が難しい日本式の漢字語、日本語、漢字、英語式表記が少なくない。にもかかわらず、習慣のように使っているのは残念だ。

例えば「切取線」は韓国語で「断ち切る線」と表現し、「始末書」は「経緯書」、「仮処分」は「臨時処分」、「見習」は「修習」、「敬語」は韓国語で「敬う言葉」と言えばいい。

日本語の「紺」の発音をそのまま使った「紺色」(コンセク)は漢字語の「紺色」(カムセク)、また漢字語の「路肩」は韓国語の「路肩」(カッキル)、「茶飯事」は「ありふれたこと」、「端緒」は「糸口」(シルマリ)、「忘年会」は「送年会」、「船着場」は「渡し場」(ナルト)、「手続」は韓国語の「節次」、漢字語の「楊枝」は韓国語の「楊枝」(イスシゲ)、「持分」は「分け前」(モッ)、「出産」は韓国語の「解産」、「売場」は「販売場」、「役割」は「やるべきこと(所任)」、「割増料」は「追い金」(ウットン)、「宅配」は「家(チプ)配達」、「談合」は韓国語の「八百長」(チャムチャミ)、取引先を意味する「去来先」は「去来処」、「行先地」は「目的地(行く先)」、「耐久年限」は「使用可能期間」、「飲用水」は「飲み水」、「残飯」は「残った食事」、「食費」「食代」は「飯代」(パプカプ)、「引受する」は「渡される」、「引継する」は「渡してもらう」、「差出する」は「引き抜く」、「呼出する」は「呼ぶ」、「回覧」は「回し見る」、「残業」は「時間外の仕事」、「節水」は「水の節約」、「納期」は「出す期間」、「納付する」は「出す」といえばいい。

また「独居老人」は「独り身の老人」、「行楽の季節」は「よそ行きの季節」、「所定様式」は「定められた様式」、「延面積」は「総面積」、「試運転」は「試験運転」、「施鍵装置」は「鍵かけ装置」、「ニュースレター」は韓国語の「消息紙」、「ガードレール」は「保護欄干」、「シナジー」は「相乗効果」、「チェックリスト」は「点検表」、「過年度」「翌年度」は「前の年」「次の年」と言うべきで、「改札口」は「切符を出す所」、「売票所」は「切符を買う所」、「高水敷地」は「水辺の丘」(トゥンチ)または「川の高台」(江トク)、「復命書」は「結果報告書」、「覆土」は「土の覆い」、「適宜の処置」は「程よい処理」、「夏節気」「冬節気」は「夏のころ」「冬のころ」と言い換えるべきだ。(以下、省略)

このように韓国は国語に残っている日本語を抹殺することに躍起になっているが、中國は日本語起源の単語をまったく意に介さずに使用している、例を挙げれば、共産主義、資本主義、共和国、新聞、経済、株式、科学、物理、宗教、哲学など。

ところが、朝鮮日報に寄稿した学者が挙げた単語には、中國が使用している日本語起源の単語が含まれていない。中国経由ならば日本語起源でも構わないということだろうか(笑)。

ところで、国語から日本語を抹殺しようという動きは、最近始まったことではない。韓国語に通暁している豊田有恒氏の著書「韓国が漢字を復活できない理由」(2012年刊)によれば、韓国が漢字を復活できない理由は、漢字を復活させると、多くの単語が日本起源だとばれるからだという。

この著作は9年前に刊行されており、今なお日本語の追放が叫ばれていることから、これまでも同様な意見があったと思われる。したがって、すでに韓国人は国語に無数の日本語が含まれていることに気づいているのではなかろうか。