頑固爺の言いたい放題

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理性を見失ったマンション管理組合 Ⅲ

2014-07-24 14:53:07 | メモ帳

有料駐車場におきた≪お笑い≫

今年(2014年)6月の通常総会の席上、私は次のように発言した。「前期の収支報告に駐車場の使用料として19台分しか計上されていませんが、スペースは20台分あるはず。使用希望者がいないのかも知れませんが、一応募集してはどうでしょうか」

 この発言を受けて組合執行部が希望者を募ったところ、数日で空きスペースが解消した。満車になったことは喜ぶべきことだが、これまで≪空き≫を放置していたことは大問題である。

 そこで前々期の収支報告書を見ると、やはり予算を19台分に設定し、決算額が100%になっている。では駐車場にいつから≪空き≫があったのだろうか、ことによるとその前の期には満車だったのかと思い、その期の収支報告書を調べたら、逆に18台分が予算に計上されていた。そしてその期の中途で駐車数が1台増えて19台になったらしい。言い換えると、その前の期は年間通じて18台しか使用されなかったために、次の期の予算として18台分が計上されたことになる。こうしたデータから次の推測が成立つ。

このマンションが最初に分譲された際、駐車場は満車にならなかった。大成有楽は毎期、次年度予算を前期実績を基礎にして策定してきたので、≪空き≫があることにだれも気付かず、20余年を経てやっと気づいて≪空き≫が解消した。 

次期予算策定において、他の項目はいざ知らず、駐車場使用料に関しては、満車(20台)になる金額を予算として設定すべきである。企業に例えれば、商品在庫を持っていながら、それを売る計画になっていないということであり、担当部長は譴責ものだ。当事者にとっては、不注意によって発生した逸失利益に歯噛みする悲劇だが、第三者から見れば「アホやなぁ」の≪お笑い≫である。

このお粗末な予算を策定してきたのは管理会社の大成有楽である。しかし、その予算案と収支報告に疑問を持たなかった組合執行部も責任を問われるべきだ。逸失利益の金額そのものは大したことではないが、これは運営理念の問題である。

では、なぜこんなバカげた事態が起きたのか。とどのつまりは、組合員が共有資産の管理に関心をもたなかったということだろう。このエッセイは≪理性を見失ったマンション管理組合≫の続編としたが、この場合≪理性≫は適切な表現ではなく、≪知性≫とすべきかも知れない。

蛇足だが、私が駐車可能台数を知っていた理由を説明しておこう。当マンションの機械式駐車場の収支は赤字で、その赤字は駐車場を利用していない区分所有者の負担になっており、それでは不公平である。そこで、今年の初めに前出のM氏およびK氏とともに駐車場運営改善策を練ったが、その時に駐車可能台数を知ったというわけだ。なお、その改善策はI理事長に握り潰され、陽の目を見ていない。

そこで疑問が生じる。「これまでの組合執行部は、だれも駐車場の収支計算をしなかったのだろうか?」

終 

 


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