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最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

患者と医師のコミュニケーション

2007-04-17 11:30:02 | 医療と健康
今朝のNHK総合テレビの「生活ほっとモーニング」のテーマは
「なぜすれ違う?患者と医師のコミュニケーション」だった。
コミュニケーションギャップに悩んでいるのは患者と医師の双方であることを伝えていた。

医療の進歩で、一昔前に比べれば格段に治る病気が増えている。
私がくも膜下出血になりながら、今こうして元気になって
全く普通の生活が送れるのは、正しく、そのお陰である。
しかしながら、くも膜下出血だってみんな治るわけではなく、
死亡したり後遺症が残ったり、まだまだ克服されていない。
治せない病気は山ほどある。
もしすべての病気が治れば、人間は死ぬことはないわけだ。
でも、そんなことは、近い将来に起こるとは思えない。
だから、まず医師にかかれば、どんな病気も症状も必ずよくなると思い、
よくならなければ、医師の腕が悪いからだと思うことはやめなければならない。

基本的に医師と患者の関係は共に病気と闘う協力関係なのだと思う。
だから昔のように医師が、一段上に立って患者に指示を与えるのでもなく、
患者様と呼んで、患者様の指示通りに“お治し”してさし上げるのでもないと思う。

人間は重要なことは自分で判断するのは怖いものだ。
たとえ自分の身体のことという、本来どうしても自分で決めるべきことでも…
そうなるとつい、今の基本は治療の方法は、医師が情報を提供し、色々な判断材料を与え、
最終的には本人が決めるということになっていても、
医師に判断を仰いだり、他人に決めてもらったりしたがる。
そして、結果が悪かったりすれば、医師の説明不足、判断の強制といって責めたくなる。
自分のことは自分で決断し、決断した結果が悪くても、あくまで自分の責任だと自分も含め、肝に銘じたい。
そのためにも、患者も自分の身体や、病気のことまた治療について自らも学んだ方がいいと思う。
色々勉強して、質問すれば、よい医師ならより熱心に治療に当たってくれる。
もし「素人のくせに余計なことを言うな」というようなことを言われたら、
そんな医師のもとは去ろう!
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12 コメント

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患者と医師のコミュニケーション (すう)
2007-04-17 15:43:10
mayako様、はじめまして。すうと申します。
2年前から拝見させていただいておりましたが、陰のmayakoさんファンの一人です。

今まで様々な情報やお考えを参考にさせていただきながら、自ら発する勇気がでませんでした。
昨日、掲示板で初投稿させていただきましたが、何分初めての事で、だらだらと読みづらい文章になってしまいました。これからもよろしくお願いいたします。

ところで今朝、私もNHKの番組見ました。
本当におっしゃるとおりだと思います。
2年前に突然、未破裂脳動脈瘤の宣告を受けました。当時、くも膜下出血や動脈瘤に関しては全く知識がなく、困り果てました。
ネット検索でかなりの情報を得る事ができましたが、同時に最初の病院を含め4病院をまわり、7人の医師から説明を受け、こちらからも疑問や、不安に思っている事などお聞きしました。
大変幸運な事に、この先生なら信頼してお任せしたい、と思えるスーパー医師にたどりつくことができました。

大いに悩み、時間もかかりましたが、最終的に自分が決めた事だから、万一不測の事態が起こったとしても、たとえ良くない結果がでたとしても「私は後悔しない!」と思えるところまでに行きつきました。
スーパー医師にとっても、難易度の高い手術だったそうですが、おかげ様で幸い無事成功し、現在は何事もなかったかのような、平穏な生活が送れています。

またまた、長文で失礼いたしました。
返信する
すうさま (mayako)
2007-04-17 17:33:25
はじめまして、コメントありがとう!
すうさんは私の考えている通りを実践なさった方なのですね。
難しい手術も成功し、本当によかった
未破裂脳動脈瘤が見つかった場合、
どんなに不安になるかは想像に難くありません。
その不安を少しでも解消し、運を自分のもとに引き寄せるためにも、
自ら、道を見つけていくことが大切だと思います。
返信する
すうさん2 (mayako)
2007-04-17 21:07:55
すうさん、私のサイト“しぶとく生き残るためのヒント”のBBSのもカキコ下さったんですね!
すうさんの経験はとても皆さんの参考になると思います。
ありがとう!
返信する
こちらこそ、ありがとうございます。 (すう)
2007-04-18 00:33:04
こちらこそ、ありがとうございました。
何分カキコ初心者でドキドキでしたが、お返事くださって感激です。
これからも、よろしくお願いいたします。
返信する
御無沙汰してます (kiko)
2007-04-18 08:03:43
こんにちは
遅くなりましたが、息子さん大学合格おめでとうございます。去年の今頃、こちらの息子さんは相当いいとこ狙ってるな、来年は確実に合格するだろうな、と思って、日記読んでたんですよ。1年後にお祝いのコメント書くのを楽しみにしてました(^^)世界の企業から引く手あまたな分野の進路ですね。浜松は工業都市なので、卒業生が大勢活躍されてます。楽しみですね(^_^)v
返信する
kikoさま (mayako)
2007-04-18 17:58:45
kikoさまって書くと紀子さまを思い浮かべてしまいますね!
お祝いコメント、どうもありがとうございます!
努力したことがが無事結果に結びつき、親としても本当に嬉しく思ってます。
大学に入って大いにキャンパスライフを楽しんでもらいたいし、
もちろん、勉強もしっかりして、社会に出ても活躍できるような
人間になってもらいたいですね!
返信する
ありがとうございます (chia)
2007-04-18 20:42:09
mayakoさん、先日は不躾なメールを差し上げた事をお詫びするとと共に、ご丁寧なお返事を下さった事を感謝申し上げます。

mayakoさんのお返事、何度も読み返しました。
正直申し上げて、どのような返信を差し上げるべきか悩んでしまって、今日まで送れずにいました。
どうしても引っかかってしまう点があり、それを上手く表現出来ないジレンマに陥ってしまって、こちらにも、なかなか訪れる事が出来ませんでした。

でも、このブログを拝読して、胸のつかえがスッと下りたような気がします。
本当にありがとうございました

納得して受けた筈の治療が思わぬ結果になった場合、本人以上に周囲の人達が、医療者サイドを責めたくなるのは人情だと思います。
ただ、その原因を納得が行く形で追求するのは構わないでしょうが、相手側が反論できない形で公にする行為を、とても疑問に感じてしまう私です。

その事によって、無責任な噂が流れる事は、お互いにとってデメリットしか残さないのではないでしょうか。
もちろん、医療者サイドに大きな過失がある場合も考えられますが、まずきちんとした話時合いを持つ事が必要だと思います
返信する
いい加減に致しましょうね。 (もう二度と来ないと思います。)
2007-04-20 02:36:11
自ら、大変な状況に追い込まれ、学ばない人などいません。

外に向けての高名な匠の手を持つ医師
ところが、実はまるで違う^^;

匠であっても、出来ないものは出来ない。失敗もある。
ですが、、匠は後遺症が残ったら謝るべきだと仰るのに、社会復帰の難しい後遺症の残った患者に対し
何ら言葉はありません。

そんなものなのだろう思う、この頃です。
返信する
chiaさん もう二度と来ないさん (mayako)
2007-04-20 08:11:56
私は、きちんとした情報を得ることは大事だと思います。
だから、事実や自分の気持ちを書くことは構わないし、かえっていいことだと思います。
事実を書く場合も、気持ちを交えず書くことは不可能だと思うので、
“二度とさん”が自分の経験を気持ちを交えて書くことはいいと思ってます。
またchiaさんが自分の経験を交えて書くことも大いに結構だと思います。
スーパードクターにもつ印象がそれぞれ違って当たり前だと思います。
情報は一方的ではよくないので、こういった対立する印象がある中で、
自分で判断していけばいいのではないでしょうか?
上山先生もそれを受け入れることができる人でなければ、
スーパードクターではないと思いますが…
返信する
もう一言 (mayako)
2007-04-20 10:08:23
それと、“もう来ない”さん
本当に辛いお気持ち、経験者でないと分からないとは思いますが、
ドクターに「謝ってほしい」はないと思います。
辛い気持ちを分かち合ってもらいたいということを
患者さんの手術後の様子をメールなり手紙なりで
ドクターに患者側からお知らせしたらいいのでは?
共に病と闘い、完勝できなかったパートナーとして。
返信する

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