2018年3月~5月
2代目トラはやんちゃ者で、紙袋が大好き
こっそり潜んで、通りかかる者に爪をかけるのが大好きです。
いつか、この可愛い仕草を彫ってやろうと思っていました。
材木は、高校時代の友達の連絡で伐採し貰った、直径60cm位もある柿の大木でした。
1月の吹雪の中、やっと一人で軽トラックに積み込み、実家に保管していたモノです。
これは、ほんの一部です。
チョウナで樹皮をはつり、大まかに木肌を出しました。
底面は、チェーンソーのバーを水平に当ててスライドさせたら、平面にすることが出来ます。
やっと、紙袋の四角い素地の準備が出来ました。
モコモコと波打っている木肌なので、ネコの入った紙袋の形に削っていきます。
凹の窪みは、予めチェーンソーで浅い・深いの切り込みを入れてカーブの曲面を出し省力化します。
溝底までガンガン削り取っていきます。
ノミと木槌でバンバンはつっていて、自分の親指を直撃してしまいました。
イターッ
紙とビニルテープで応急の手当てをしました。
関節まで痛み、ズキズキしてます。
暇暇の作業で、ここまで1ヶ月経過しました。
いよいよ、ネコを彫り始めました。
ざっとした輪郭を刳りぬき始めました。
まだまだ先が長いので、早々と手を細めると、欠けてしまう心配がありますので、今は棒状に止めておきます。
樹皮を剥いで乾燥が進むと、1ヶ月でヒビが目立ち始めました。
深いヒビなので、ここで切り落とすことにしました。
なんとかトラは収まる袋になりそうです。
さて、立体的なネコをどう彫り込むか
イメージの助けに、粘土でトラを作りました。
座右の粘土ネコを見ながら、奥行きを彫り込んでいきます。
鉛筆で描いては削って無くなり、を繰り返しながら、だんだんと彫り出します。
ざっと目を縁取り、鼻、口も猫らしくしました。
ネコと袋の隙間空間は深いので、ドリルで省力化。
そこにノミを入れて、だんだんと深めていきます。
少しずつ深めていきますが、深くなればなるほど、ノミの動く角度は狭くなります。
耳の後ろにノミを打ち込んだ時でしょうか
気づいたときには、欠けていました。
二つくらいの欠片を屑の中に見つけました。
欠片を大事に保管して、かえって彫りやすくなった耳の裏を深めました。
すぐに接着するよりも、今のうちに奥へ彫り込むことにしました。
シッポの方にも彫り進みました。
気分転換に、袋にも手を付けます。
大工道具の歴史では最も古くから使われてきた、手作りの『槍がんな』です。
これからの本格的な細部の彫りを前に、ある日は研ぎの一日になりました。
今回はここまで。
6~8月の中彫り編も、お楽しみに。
『袋猫(中彫り編)』
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