2018年6月9日
そもそも、この恐竜の卵と出会ったのは、2017年10月22日の震災復興祭・イベント会場(嘉島町イオンモール)でのこと。
各町の物販テントで、この緑色の奇妙なモノを見つけ、『恐竜の卵』として売られていた瓢箪(ヒョウタン)を、500円で買いました。
店主にこれの使い道を聞くと『乾燥させて、飾り(話のネタ)』でした。
半年もすると、緑色はヒョウタンらしい黄土色になりました。
果たしてこれをどうしたモノか
話のネタに500円は高すぎるので、何かを作ろうと考えていました。
思いついたのは、穴をたくさん開けた照明の、『ランプシェード』でした。
たくさんの穴を開けるのには、大小のホールソーのセットを持っていましたので、これを使うことにしました。
2018年5月2日
世間はGW、前半。
半年以上も放置していて、やっと時間もできて行動に移しました。
インパクトドライバーにはめて、先ずは大きな穴から穿孔。
大きさを変えながら、バランス良く、穴を開けました。
一番小さい穴は、木工ドリルで9mmを開けました。
たくさんの穴が開くと、中から種やワタが出るわ出るわ
後日、facebookに募集して、これらの種は6人の方に差し上げました。
これで県内外に、恐竜の卵が産まれる
内壁にはスポンジみたいなワタがビッシリとついていて、これを取るのが大変でした。
大きな穴から、回転ブラシを突っ込んで削るも、完全には取れません。
しっかり取らないと、熱で発火しはしないか
という不安から執拗に取りましたが、数日使ってみて、発火はしないと分かりました。
つまり、適当でよかったのです。
中に入れるランプだけは、この段階で決めていましたが、ここで再び放置
2018年6月9日
梅雨前には完成させようと、重い腰を上げました。
ランプを入れるためには、柄を切らなければならない・・・・でも、その後どうやってくっ付ける
問題を抱えながら、ランプの径だけを考えて、鋸を入れました。
ところが、果皮が硬い
インパクトドライバーで穿孔した時には気付きませんでしたが、人力でのノコビキでは硬さが伝わるものです。
調べてみると、生果実段階で、果皮にヒビが入る耐圧試験では、カボチャが、6.08キロだったのに対し、ヒョウタンは13.36キロと、生果実でも2倍も硬いというデータがありました。
これは、 『ヒョウタンの実の皮には、リグニンという、木を硬くする成分が含まれている』 が理由でした。
果実でありながら、果皮は木と同じ硬さなのでした
さて、電気のコードをどこから出すかでは、いろいろ考えました。
成り口は切りたくない長い柄の曲がりは、引っ掛けに使う
結果的に、ココにしました。
コード幅8mmに、9mmのドリルで穿孔しました。
曲がりの内側から外へ、2本のコードを出そうとするも、1本入れば、残りがつっかえるので苦労しました。
細い針金で2本の先端を縛りまとめ、角度をつけてチョコと頭出し。
それをラジオペンチの先でつまみ、やっと2本がコードを引き出しました。
さて、早々と決まっていたランプですが、口金の小さいランプには、このソケットしかありません。
普通サイズの口金径のソケットに、再びねじ込んで使う商品の仕組みです。
しかし、普通サイズのソケットの形はランプの径以上に脹らんでいて、ヒョウタンに入らない
そこで、電源コードを直接ハンダ付けすることにしました。
さて、切り離したヒョウタン先送りした問題を解決しないと、完成しません。
表面に、留め具みたいな物は付けたくありません。
継ぎ目が見えないように、接合出来ないか
切ったは良いが、どう繋ぐの 対応策を考え悩みました
考えろ~ 考えろ~
切り離した、柄と果実の径を観察すると、台形的に膨らんでいます。
という事は、柄の方から、果実に クリップ or ヘラ みたいな物を取り付けたら ハの字 に広がって、果実の内壁に引っかかり、つなげるのではの、発想
それから、柄の内壁に クリップ or ヘラ を接着剤で取り付けられる様に、彫刻刀で硬い果皮面まで4ヶ所の土台を出しました。
ところが、肝心の クリップ or ヘラ になるプラスチック片みたいな物が、なかなか見つかりません。
そこで、インクの無くなったボールペンの芯(ボールペンのインク軸)を使う事にしました。
グルーガンを使って、ホットメルト接着剤で固定しました
ハの字に広がって、下の瓢箪の内壁に広がれば、うまく連結出来るハズ
※電気コードの『使用しないでください』は、もともとこの電気コードは、延長コードの複数コンセントがダメになった、コード部分の再利用なので、『電気コードは、折り曲げたり巻いたりして、使用しないでください』の注意書きの後ろの文章です。
うまくハマりました
コンセント側には、ON-OFFのスイッチも取り付けています。
スイッチオン 点灯実験成功です。
とりあえず、玄関ロビーに置くことにしました。
綺麗です
今回のヒョウタンの種は、すでに蒔いていて、今では蔓へと生長中です。
たぶん、たくさん成るであろう恐竜の卵・ヒョウタンの、この秋の収穫後の利用を考えました。
それは、室内冷却装置です。
発端:ある実験結果のホームページを見つけたからです。
気温30度を超える野外に、ヒョウタンとペットボトルに入れた水を放置しておいたところ、
ペットボトルの水温は上昇するのですが、ヒョウタンの水の温度は下降し!その差は2時間で6度にもなった!
これはヒョウタンょうたんの皮に、水を通す効果があるため。皮の表面まできた水が蒸発するため、その気化熱で水温が下がる。
しかも、水は漏れない特殊構造
これは、水は通さず、室内も蒸れないという、現在の防水透湿素材と同じ構造になっている。
これに、閃いたわけです
恐竜の卵は、見てのとおり凸凹の表面積が大きく、揮発量も多い&気化熱が多く冷却効果も高い
僕の頭の中では、涼しげな部屋に、ブラブラ下がる恐竜の卵がいくつも見えます
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