2023年1月~2月
実家には、樹齢50~60年の梅の木が2本あります。
昔の人は、果樹は敷地内の端っこに植える癖があり、2本とも屋敷の角地に植わっています。
これはその1本ですが、毎年納屋の瓦の上に登っての手ちぎりをしています。
上の写真で、瓦の上の背中の人が写っていますが、瓦の上で手を伸ばしても届かない所は、【道板(ミチイタ)】をして、これに乗ってちぎるのです。
ところが【道板】は、枝にかけるので、ちょっとした体重移動で面が傾いたりズレたりで、不安定なのです。
親父は90歳過ぎても、この道板に登って梅ちぎりしていましたが、さすがに危ない。
かといって、自分一人では労力に限界を感じていました。
そこで5年ほど前から、Facebook友達に呼びかけました。
手弁当で、ちぎった梅は全部持ち帰りOK!
それからは、人海戦術で2本の大木の収穫は一日で終わるようになりました。
楽になったものの、【落下転倒事故が起きたらどうする!】が付きまとうと共に、
危険な所の梅はちぎるのを諦めていたのです。
梅ちぎりの日のお昼ご飯は、それぞれ持ち寄った料理がならび賑やかです。
集まってくれるFacebook友達にとっては、楽しいイベントかもしれません。
でも、どうにか改善しなければ続けられないと思っていました。
それから、梅の木の下で、上を見たり傾斜のある地面を見たりを何度もしました。
入り乱れる梅の枝の中に架空の柱や梁を描き、頭の中に図面を描きました。
柱や梁の材料は、以前壊した納屋の丸柱の残骸です。
ホームセンターから連結する、スクリューボルト(長さ15、20センチ)を購入しました。
2023年2月12日
先ず、4本の通し柱を立てます。
直径10~15センチ、長さ4メートルの柱を立てようとしますが、握って位置を維持してくれる人は居ません。
梯子に上り上の方を梅の枝にヒモで固定するも、何度も重みで倒れました。
固い通し柱と固い胴差を連結しようにも、いきなりスクリューボルトはねじ込めません。
先ずはドリル穿孔です。
持ってくれている人が居ないので、ロープで約3メートルの位置に吊って穿孔。
梯子に登り、ドリルの径を9ミリ、11ミリ、12ミリと使い分けます。
ラチェットレンチでスクリューボルトを締め付けます。
緩過ぎず、キツ過ぎずの梯子の空中穿孔作業だけで疲れました。
傾斜面で、水平に胴差を固定するのは大変でした。
このクソ重い角柱の時は、何度も滑り落ちたりしました。
梅の枝にロープを掛けて吊り上げ固定し、やっと連結。大変でした。
筋交いスジカイを入れて、耐横揺れの強度を高めました。
コンクリートの土台は、このために昨年末作っていたものです。
まっすぐ立てる垂直の柱を『通し柱』、横に水平に渡し、通し柱と連結した『胴差』、胴差しに乗せた丸柱を『床梁』 と言います。
長い床梁を上げるのも大変でした。
ちょっと休憩で、離れて見たところです。
火事の後に残った柱ではありません。
床梁には、後日床を作ります。
さて、床材はどうしよう~!
2023年2月18日
そしてこの1週間、床材の事を考えていました。
午前中、その床材として 竹を切り出しました。
次に、横に渡した胴差。
2023年2月25日
今日は、床に竹を敷き詰めるのが目標です。
胴差 に 床梁 を、13センチの長いコーススレッドで固定します。
が、いきなりネジこもうとしてもコーススレッドは貫通しません。
先ずは、長いドリルで、誘導の穿孔をします。
当初の計画では、梅の花が咲く前でしたが、遅れてしまいました。
竹切りした午前中の竹から厳選した、約40本をいよいよ、約3mの上の床梁に乗せます。
やり方は、梅の木に立てかけては、梯子で上に上がり~。
不安定な床梁に跨って1本ずつ引き上げる。
それに一方に、根元だけ向けると平行にならないので、根本・先と交互に。
そのためには、床梁に跨った状態で枝を避けながら回転させて向きを整える・・・
無くなれば、また下に降りて、竹を運んで、梯子を上って竹を引き上げる・・・・
という厄介な事を約5回も繰り返して、なんとか上げてしまいました。
梅の花も一斉に咲きそろっていました。
この部分は下から床に上る多収の枝を優先して、仕方なく竹の隙間も出来ました。
床板(丸竹)は全部4mで通したいのですが、何本かの幹が床を貫通しますので、切らねばなりません。
この鋸も、隙間から2回も地面に落下して、また下ったり上ったりしました。
この切り詰めた竹の一方を踏むと、跳ね上がり危険のなので、両側はネジ固定しました。
床下?からの、丸竹床の眺めです。
夕方4時でやっと完成しました。
ゴロンと寝転び、地上3メートルの高さで、しげしげと花見をしました。
何も処理していない丸竹が、何年もつかわかりませんが、たぶん3年間でしょう。
余裕があれば、後日、雨よけのシートをはります。
それにしても、花見で一杯って感じで、花見宴会に使ってみたくなりました。
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