●平成22年4月7日(水)
この日は、グリップの板をナイフに接着した。いつものクイック5のA・Bのジェルを2cm程2列に並べて出し、ヘラで混ぜ合わせる
ナイフ側と、グリップ側にまんべんなく塗り、貼り合わせたらクリップで素早く挟み込む~
5分で充分固まった
ここで、ナイフ側に最初から空けていた穴をガイドに5mmのドリルを突っ込めば、貼り合わせた木のグリップに穴が空くハズ
注意点は、ドリルは右回転なので、摩擦につられてナイフも右回転する時もあるから、刃が自分の腹や手に向かってくると恐ろしい刈り払い機と急変する事になる。~穿孔技術の基礎として充分気をつける必要がある
また、下敷きにしている受け木も、同じ穴あき部を使うと、ドリルが貫通するときに縁が割れやすくなるので、一回一回受け木をずらし、穴の空いていない平面部でドリル貫通を待つと綺麗に仕上がる
反対側のグリップ板を同じように貼り付けて、再び硬化を待った
今度は、一枚目の板の穴からドリルを突っ込めば、一方の板まで貫通する
●平成22年5月12日(水)
包丁の会の開催の前の休日に『廃材を活かした、パソコン椅子の作成』をしていた。檜の枝の皮むきと、節落としに~もうすぐ仕上げとなる製作途中の3本目のナイフを使って、節落としの”試し切り”をしたところ、なんと見事に、ポロポロと刃毀れを起こしてしまった(泣)
ここまでどれだけ時間をかけて磨き、研いだ事か~(写真記録時間を見ると、5分間放心していた )
このことを師匠に言うと、『アレッ焼き戻しが足りなかったな』
そして それまでのピカピカの刃は、また水砥石に削られた荒い表面に戻った(泣)サンドペーパーの80番から始めて、また2000番まで何度も研いだ。
サンドペーパー段階はだいたい晩酌しながらの作業。ランチョンマットを黒く汚しながらの夜なべ仕事趣味~2000番まで来ると、紙に押し当てて進むだけで、スーッと切れるようになった。
●平成22年5月19日(水)
次の会では、夜なべの頑張りもあって研ぎも完了していたので、すぐにグリップピンの取り付けに取りかかれた。
危ない刃には厚紙のサックを付けて作業に取りかかる。
直径5mmの真鍮棒と8mmの真鍮管を切り出し、接着剤クイック5のA・Bのジェルを付けて、穴に打ち込んだ。
余分に飛び出したピンは、ニッパーで挟み切った
接着剤が固化したら、ベルトサンダーで滑らか平面に仕上げた
真鍮を削っても火花が出ないが、鉄を削ると盛んに火花が飛ぶ。ベルトサンダーで削れない閉じた曲面は、コンプレッサーに繋いだエアールーターで磨いた。
●平成22年6月9日(水)
いよいよ終盤~峯や取っ手も、仕上げはやはりサンドペーパーによる手磨き~師匠の研ぎ完了も認められて、仕上げのバフかけをやってもらう
粘土での仕上げ磨きが終わって、ナイフは完成した
槌目も綺麗、酸化鉄の黒い帯も綺麗・軟鉄の白・鏡のような鋼の透明感も綺麗に仕上がった
●平成22年6月16日(水)
この日は、革加工のKさんに頼んでおいた、ナイフの鞘・カバーが完成し、対面した
変わった形なので、どんなデザインが良いか、お任せします~と頼んでいたが、お見事、包み込みの収まり具合も、抜き具合もちょうど良い
こうして、構想のデザインから約半年もかかったナイフが満足度100%を超えて完成した
追伸:この日はお店に、彫刻作品『イルカ・タコ・鬼』を持ち込み、3人の先生方にお披露目・紹介したのでした。http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/a2a51ab7c41859245e136fb669a0d264
そして、次回から取り組む『彫刻刀』のデザインの相談をしました。
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