Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

3本目のナイフ完成:後半完成編

2010年06月21日 00時05分53秒 | Weblog

平成22年4月7日(水)

 この日は、グリップの板をナイフに接着した。いつものクイック5のA・Bのジェルを
2cm程2列に並べて出し、ヘラで混ぜ合わせる


ナイフ側と、グリップ側にまんべんなく塗り、貼り合わせたらクリップで素早く挟み込む~

  

5分で充分固まった
ここで、ナイフ側に最初から空けていた穴をガイドに5mmのドリルを突っ込めば、貼り合わせた木のグリップに穴が空くハズ

注意点は、ドリルは右回転なので、摩擦につられてナイフも右回転する時もあるから、刃が自分の腹や手に向かってくると恐ろしい刈り払い機と急変する事になる。~穿孔技術の基礎として充分気をつける必要がある
また、下敷きにしている受け木も、同じ穴あき部を使うと、ドリルが貫通するときに縁が割れやすくなるので、一回一回受け木をずらし、穴の空いていない平面部でドリル貫通を待つと綺麗に仕上がる

反対側のグリップ板を同じように貼り付けて、再び硬化を待った

  

今度は、一枚目の板の穴からドリルを突っ込めば、一方の板まで貫通する

   

平成22年5月12日(水)

 包丁の会の開催の前の休日に『廃材を活かした、パソコン椅子の作成』をしていた。檜の枝の皮むきと、節落としに~もうすぐ仕上げとなる製作途中の3
本目のナイフを使って、節落としの”試し切り”をしたところ、なんと見事に、ポロポロと刃毀れを起こしてしまった(泣) 
 ここまでどれだけ時間をかけて磨き、研いだ事か~(写真記録時間を見ると、5分間放心していた

このことを師匠に言うと、『アレッ焼き戻しが足りなかったな

   

そして それまでのピカピカの刃は、また水砥石に削られた荒い表面に戻った(泣)サンドペーパーの80番から始めて、また2000番まで何度も研いだ。
サンドペーパー段階はだいたい晩酌しながらの作業。ランチョンマットを黒く汚しながらの夜なべ仕事趣味~2000番まで来ると、紙に押し当てて進むだけで、スーッと切れるようになった


  
平成22年5月19日(水) 

 次の会では、夜なべの頑張りもあって研ぎも完了していたので、すぐにグリップピンの取り付けに取りかかれた
 危ない刃には厚紙のサックを付けて作業に取りかかる。
直径5mmの真鍮棒と8mmの真鍮管を切り出し、接着剤クイック5のA・Bのジェルを付けて、穴に打ち込んだ。
余分に飛び出したピンは、ニッパーで挟み切った

    

接着剤が固化したら、ベルトサンダーで滑らか平面に仕上げた

 

真鍮を削っても火花が出ないが、鉄を削ると盛んに火花が飛ぶ。ベルトサンダーで削れない閉じた曲面は、コンプレッサーに繋いだエアールーターで磨いた。

  
平成22年6月9日(水) 
 いよいよ終盤~峯や取っ手も、仕上げはやはりサンドペーパーによる手磨き~師匠の研ぎ完了も認められて、仕上げのバフかけをやってもらう


  

 粘土での仕上げ磨きが終わって、ナイフは完成した
槌目も綺麗、酸化鉄の黒い帯も綺麗・軟鉄の白・鏡のような鋼の透明感も綺麗に仕上がった

  

平成22年6月16日(水)
 この日は、革加工のKさんに頼んでおいた、ナイフの鞘・カバーが完成し、対面した
 変わった形なので、どんなデザインが良いか、お任せします~と頼んでいたが、お見事、包み込みの収まり具合も、抜き具合もちょうど良い
 こうして、構想のデザインから約半年もかかったナイフが満足度100%を超えて完成した

 追伸:この日はお店に、彫刻作品『イルカ・タコ・鬼』を持ち込み、3人の先生方にお披露目・紹介したのでした。http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/a2a51ab7c41859245e136fb669a0d264
 そして、次回から取り組む『彫刻刀』のデザインの相談をしました。

   

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3本目のナイフ完成!前半編

2010年06月19日 23時58分12秒 | Weblog

3本目のナイフはちょっと違うモノを作ろうとかねてから考えていた

2本目のまだヒルト(ツバ)を作っている頃、こんなの作っていた(笑)





型紙に飽き足らず、べニア板を切り抜いて、デザインを形にした~
これは、彫刻用のナイフにデザインした形
みんなからは『とうとう、タケミツをさすまでに落ちたか』って言われた。

新年に入ると年度末にもなって、なかなか包丁会に出席できない事は手帳を見て分かっていたので、2本目のナイフの完成の前に(平成22年1月頃)に、これを持っていって適当な板金を探してもらっていた

●平成22年3月24日(水)
年度末になって、やっと3本目に着手できた
タケミツと同じ大きさ形の鉄板を準備してもらえていた

この取っ手の幅の延長は軟鉄で、刃の部分には鋼を溶接してある。
つまり使い続けて研いで、取っ手と同じ幅の3cm位の刃に減るまで使えるという事。
板前さんみたいに毎日使わないと、おそらく一生使いきれない~



さて、久しぶりの鍛造作業。ほとんど、成形が出来ていそうにみえるが、鍛造して鍛える


特に、溶接でくっつけてあるので、良く馴染ませないといけない



大体の厚みを整えて、そのまま放置、冷えるのを待つ

  

冷えたら次は、『槌目』のハンマーを使って叩く
この様に、碁盤の目をしている金づちを使う。
先ずは師匠の叩く要領を見て、力加減を~片刃のナイフなので、表面の鎬(シノギ)の部分に均等に槌目を入れる。
慶長大判にも見られるアノ模様が、槌目だ

次は、取っ手のグリップを板から切り出す作業
この板は、僕をこの包丁会に誘い込んだ、N課長が使った板の余りの板を貰ったモノ
ただし、面積が狭く、虫食い穴
もあって、どのようにうまく取れるか、アチコチ向きを変えて、なんとか切り取り線を描いた





実はこの後、糸のこで切りだしている写真があるはずだが、見つけ出せないPCに保存する前に、携帯データを削除してしまったのか
ともかく、ちょっとひねっただけで折れやすい糸のこの刃を折る事も無く、無事に切り出せた

水砥石が空いたので、ここで研ぎに移った

 

この段階は、切れるまでの刃を付ける訳ではないが、結構力を入れて研がねばならない。しかも、砥石の面は平面ではなく、縁がやや下がっている曲面だから、左右に振りながら、刃の面は一定の幅で研ぎ、刃(切れる部分)も0.5mmくらいの一定の厚さに刃渡りをそろえなければならない。
なかなか時間がかかり、いつまでも戻ってこない事に心配した師匠は『ま~た、鎬(シノギ)を研いでしまいよっとじゃなかか?』と、2本目のナイフの時ような失敗をしでかしていないか見に来た
『同じヘマはしませんよ~だ!』と言い返したかったが、頭だけ横に振った

●平成22年4月7日(水)
 この日は、切り出していた取っ手のグリップ板を削ることから始まったベルトサンダーを使って、鉛筆の線まで削っていく。
しかし、ここの作業環境の照度はかなり低く暗い~まあ、生徒がとやかく環境改善を言う立場ではない~じっと目を凝らして、ギリギリ線までベルトを当てる
しかし、あまり目をひん剥いてみていると、削り屑が目に飛び込んでくるので、回転の方向の上手側からそれを読まなければならない
もちろん、ゴーグルを付けていたら良いことだが、忘れた

ベルトサンダーは、あくまでも平面しか磨けない。曲面や窪みの微妙な所は、やはりサンドペーパーの出番となる

 

焼き釜が空いたので、師匠が『よし、焼き入ればすっぞ!(するぞ)』ということで、土目を入れていたナイフは釜の中に入れられた

  

いつまで経ってもこの”焼き入れ””焼き戻し”だけは、やらせてくれない。技術のポイントとは良く分かるが~まあ、マスター出来たとしても自分の工房を持つわけでも無いし、ここは師匠に任せるしかない

口では説明がある~『釜から出すだろ、明るいこの色、もう少し置くと(やっとこで持ちながら)、1・2・3・4・5・6・7・~この色、この色「焼き入れ時」)、と言って水に浸ける。(たぶん、1000℃~1100℃と思われる)』

~ジュッと音を立てて、気泡が立ち、それが割れて水蒸気が舞い上がる

~師匠はまたカウントを始める『1・2・3・4・5~』と言って、水を棒ですくい、水滴を刃の鎬の平面に落とす
『ほら、水が玉になって走るだろこうならんといかん

科学的には、オーステナイト組織の状態から、急冷することによって、マルテンサイト組織の状態に変化した適温を、水玉の出来で確認していると思われる

酸化被膜の黒い錆が着いて、味が出てきた



10~12分後、師匠はまた、整形の叩きを始めた
金属は、焼いたり冷やしたりするたびに、変形するもので、焼入れ後のこの冷えた状態での整形の出来が、あとあと一生の形になるので、大事な工程
この作業は、必ず木の丸太の幹の上で行われる。
これが金属のカナ床でやったりすると、 割れや鋼の分離につながると言う
金属に比べると柔らかい木の上で、コンコン・コンコンと変形を直していく

歪み取りが終わると、いよいよ”刃付け”の研ぎ作業
水砥石の前で腰を入れて、回転する砥石に刃を当てる。横から師匠が、『切っ先と、根元の刃まで、1cmなら1cmで同じ角度になる様に凸凹あったらいかんばい鎬(シノギ)も残しとかんと、槌目はのうなるけん(無くなる)
『分かってます』と言い返したいが、実は油断大敵な研ぎの現実なかなか、師匠の言うとおりには難しいのだ

   

なんとか、及第点の”刃付け”の目途がついた
仕上げはサンドペーパーでの研ぎ作業。積み木みたいな角木にサンドペーパーを巻いて、効率的に平面を磨く
テーブルの上で、800番から始めて、さっきの水砥石の直線的な小さなキズが無くなるまで、ただ必死に磨く
 写真右の2枚は家に戻っての作業。特に裏面は鉋(カンナ)の刃の様に、若干窪みを作らなければいけない丸い凹面が必要~ということで、丸い餅を包んで磨いた
 表面は、鎬(シノギ)を削らないように、ガムテープでカバーして研いた

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口蹄疫・消毒槽の完成!

2010年06月11日 22時01分06秒 | Weblog

 6月6日・オヤジの85歳の誕生日なので、帰省して酒でも一緒に飲もうかとも思っていたが、口蹄疫対応の為に帰れなかった

 さて、4月下旬からだから、もう1ヶ月以上も職員は対応し続けているでも、GW過ぎてから体制が改善してきた
 県庁や農業団体から応援が来るし、人吉球磨管内で17ヶ所にも増えた消毒ポイントは、各市町村で独立対応箇所もある

 そしてここは、熊本、宮崎の県境の加久藤(かくとう)峠の手前の国道221号線沿いの広い道路わきに設けられたポイント①地点
 えびの市に近いために、一番早くに防疫要所として設置された
 
 蒲島知事も何度か視察に来た
動力噴霧機での防除に加えて、国道上に設けた絨毯マット消毒を見て、『もっとタイヤを薬液に浸す、消毒槽を作りなさい~』の一声で、ほとんど一夜のうちに取りかかった『消毒槽

  
工事中は、片側交互通行
宮崎県側からループ橋を下ってきた車線の真上に、どかっと、アスファルトが落され、多くの作業員で一気に成形され、だんだんと形になっていった


なだらかな窪みを作らないといけない。しかし、約500リットルの消毒液が溜まらないといけない



そんな作業の傍らでは、車両の消毒は淡々とてきぱきと行われている





夜通し取りかかった作業は、午後5時頃にやっと完成した
竣工検査が急ぎ行われた

 

そして、500リットルのタンクを積んだトラックから、直接「消毒槽」に水を落としこんだ
タンクは空になり、規定量の水は水深3cmに溜まった

ここで、実験を行った~時速10キロ~20キロ~で消毒槽に突っ込み、どれだけの水の跳ね上がりがあるかを調べた。
時速20キロまで跳ね上がりは許せる事が分かり、制限速度を20キロと決められた
タイヤに着いた薬液は、5m位引っ張られるので、向こうの傾斜が長く作られ、薬液の”戻り液”を回収する設計になっている





こうやって、この消毒槽の渡り初めの第一号をさせてもらった



しかし、作りたての消毒槽のアスファルトはまだ70度を蓄熱している~このまますぐに開通させると、車体の重みで変形するということで、実際の使用は、翌日7日の午前7時と決まった

また、いつものように動力噴霧機による消毒は続く
移動解禁後、いきなり家畜積載車が増えた~それを見ると思わずうれしい

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全頭殺処分は、正しいのか?

2010年06月03日 23時59分43秒 | Weblog

 口蹄疫の発生は、宮崎県で依然として収まっておらず、今日までに264件となり、処分対象の家畜は18万頭近くにのぼっているという

 そのような中、お隣えびの市の移動・搬出制限区域解除がもうすぐ、6月4日午前0時に解除される。

昨日は、鳩山首相が突然の辞任表明つい前日に初めて宮崎入りして全面的な支援を確約したような?言った本人は居なくなった。果たして被害を受けた農家はどんな思いでニュースを見た事か?リーダーが居なくなっても、口蹄疫対策特別措置法明日4日に公布され、即日施行される。
 この法には、未感染の家畜を強制的に殺処分できることや被害農家の補償、国による埋却地の確保などが盛り込まれているという。

 その農家や現場で殺処分や埋設にあたる関係職員の気持ちを思うといたたまれない。

 
 それにしても全頭殺処分というやり方はどうも納得いかない。動物愛護から可哀想とかもあるが、そもそも偶蹄目動物もウィルスもおそらく6000万年前の有史以前から存在していたもの、つまり有史以前から偶蹄目動物は、口蹄疫に侵されてきたはず。アフリカ大陸のヌーやアメリカ大陸のバッファロー、アジア大陸の水牛にしろ、今日まで絶滅していないのは、その中で生き残りが居て命をつないで来たからこその証明。

 それを全頭殺処分すると言う事は、遺伝的に抗体を作り出し抵抗性を持つものを人間自らの手で絶滅させるようなものではないか?

 極めつけは、宮崎県家畜改良事業団の種牛49頭が先月31日、殺処分されたことだ種牛だからこそ、その中で1頭でも遺伝的に抗体を作り出し抵抗性を持つ牛が生き残れば、それを”口蹄疫抵抗性牛”として活用すべきではないか?と必死に思った。


 そもそも、肉質や増体重等の重視に偏重した家畜改良だから、何十年?に1度のこういう時には弊害が出るのかもしれない。動物に比べて植物の育種はまだマシな方かもしれない。少なくとも病気の抵抗性の強弱は選抜の対象になる。

 いかに経済動物とはいえ、チャンスの芽を全て摘んでしまう全頭殺処分は納得いかない。

 
 そうは言いながら、100頭の内1頭しか生き残らないとして、その間、餌をやり世話をしながら病気で苦しむ家畜の多くの死を見届けるのは、経済的にも精神的にももたないに違いない。

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廃材を活かした、パソコン椅子!

2010年06月01日 22時49分04秒 | Weblog

 新年度4月になって、僕らの包丁会のメンバーの大将が定年でこの地を去ることになったそして大将と同じ棟に住む、やはり包丁会のメンバーの”なっちゃん”に、ダイニングテーブルが置き土産で渡った
 彼女はそこにノート型パソコンを置いたそうだが、適当な椅子が無くて、たった2段の脚立の狭い金属面に座ってやっている~と包丁会で話した。
 それを聞いて、『廃材の手作りでいいなら、椅子ぐらい作ってやろだい』と言ってしまった。
 さて、時は新年度の異動後のあわただしい時~5月末くらいに出来れば良いかなと予想を立てた。
 それから、休みや仕事の傍らの材料集め4月下旬には集まったが、椅子となれば人間工学的に、テーブルとの高さの関係や、お尻の大きさも考えてデザインしないと、座り心地は良くないとあって、必要なデータを聞いたそして、エクセルで簡単な設計図を作って、前もって了解を取った。

 時期はGW前とあって、帰省し、2泊3日のキャンプに行く計画だった ところが、事件は起きた 今では毎日のようにニュースになっている『口蹄疫』だ

 4月29日午後7時~30日午前1時まで、消毒作業員としての防除ポイント①への招集令状が来た
 とりあえずキャンプは変更~29日の昭和の日も帰省する訳にはいかず、『え~イッ、今日(29日)作ってしまえ』と、朝8時から取り掛かった

バスマット上のこれは、”座面に使える”と、水上村のログハウス廃材置き場から見つけた、杉丸太の端材~この形に、ビビッと来ていた
(目的を持って、使いどころを思ってモノを見れば、使えるモノは、あちこちにころがっていると思う(笑))
前日の内にお風呂に漬けて給水させて置いたもの。給水させて柔らかくしておかないと、堅さにとんでもなく苦労する経験から、こうしている。

材料一覧

 脚になるのは、間伐材で作った小径木の端切れを貰って来たもの。脚と脚の連結、兼、足乗せの”渡り”は、ヒノキ山の枝打ちした捨てモノを”枝ぶり”を見て選別して集めたもの~
  

 先ずは、座面になる丸太の端切れを均等な厚さに矯正~厚い方を2.7cmから、一方の0に、超鋭角の三角形に切断~(ログハウスでのチェーンソー技術が役に立っている(笑))
 次は、座面のお尻の窪みにフィットするように、ハート型に削り込んで行く~『こんなもんかな?~と、なっちゃんのお尻を想像して確認~』
  
 次は、足乗せの”渡り”の皮むきと、節落とし~ここで、事件は起きた 
 もうすぐ仕上げとなる3本目のナイフを使って、節落としをしたところ、ポロポロと刃毀れを起こしてしまった(泣) ここまでどれだけ時間をかけて磨き、研いだ事か~(写真記録時間を見ると、5分間放心していた)気を取り直して、最初に作ったナイフを使って皮むきと節落としを続けた
  

 さて次は、ディスクグラインダーによる研磨、60番メッシュで荒削りを掛ける~これで見る見る滑らかになった
  
 いよいよ作業は佳境的技術の場面~今回の為に購入していた『ホールソー』その名のとおり、『穴あけ鋸』。適当な直径のソーを電気ドリルに着けて脚の♀穴に、目的の大きさの穴を開ける。
ところが曲面に均等に開けるとなると意外と難しい
  
穴を開けた後(ケガキ後)は、ノミで穿っていく。
今度は、4本の脚だが、同じ径のホールソーを使うとユルユルになってしまうので注意~ひとつ小さいもので脚の♂を模る。
鋸で周囲に刃を入れて、ノミで切り取って♂脚の形が出来る。
 
 座面の底は曲面、底に開けた穴♀は曲面に垂直ではない!あくまでも完成時の脚の開き角度で掘っているから難しい
脚の♂は長めに作っているので♀穴の底に着いた所で印を鉛筆で付ける それと、♂♀を正しい角度で突っ込んだ時には、曲面と脚の刻み面の接地部分は一直線に接するから、『この時には曲面と平行線がが描かれるハズ』という理論で、ここで線引きをしておく

  
 この印で、脚の♂の長さと斜めの接地面を切り取った。
果たしてメデタク、ぴったりと♂♀合体『浜ちゃん~みちこさ~ん』ってか

  
 ところが、現実はメデタク合体には行かない浜ちゃんがやや大き過ぎて、みちこさんは『キーキー』音(ね)をあげる~きつ過ぎるのだ!ここではツバはつけずに、木材チョークを♀みちこさんの方に塗って、浜ちゃんもう一度トライさせる
 浜ちゃんに着いた黒い部分をナイフで削って、浜ちゃんもう一度トライ『みちこさん、いいですかきつ過ぎても緩すぎてもダメですよ~』なんて独り言を言いながら、何度か繰り返して、頭の中に『合体』が点滅してやっとOK
 これを4本脚でやるから『浜ちゃん、記録だよ昼間っから、4回も頑張ったよ~みちこさんも頑張ったね』キツイのはこっち(スーさん?)だけどね。

  

 さて、脚の取り付けは鉛筆の線引きレベルの削りをして隙間を無くして出来上がり~とは言え、浜ちゃんとみちこさんにはいったん離れてもらう
 次は、足掛けの”渡り”再びホールソーの出番、小さな径で穴あけ。          
 

       

ドリルとノミで穿って、今度は浜ちゃんに穴が出来、足乗せのヒノキ枝を削いで、突っ込み、組立て、4本足は座板に見事『合体

  
 仕上げに、80番のディスクグラインダーを掛けて、滑らかなになるまで磨きあげた
 ぐらつきは無いものの、各接合部分には60mmのネジ釘をネジ込んで完成
 全くの廃材から、こんなに温もりのある椅子が出来ました。
  

 














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