2014年5月25日(日)
今日(日曜日)は、朝6時に起床して、実家に向かいました。
毎年恒例の、憂鬱な梅ちぎりのためです。
今年6月で90歳になる親父一人にさせるわけにもいかず、長男は頑張る訳です!
到着してみると、親父が準備万端、待っているかと思いきや、本人はグランドゴルフにカンカンやってほうけていて、なかなか帰ってこない!
仕方なく、7:30には一人梅の木の上に登り、10時まで一人で収穫しました。
我が家の梅の木は、屋敷の片隅に、30年位前に植えられたもので、写真の様に納屋の屋根の上に枝を張っている状態です。
梯子を掛けて屋根に登り、瓦の上から手の届く範囲を手ちぎりします。
梅畑なら、シートを敷いて、竹でバンバンたたき落とす事が出来るのですが、凹凸の屋根の上ではそれも出来ません。
安定していそうな屋根の上も、傾斜の瓦の足場の悪さで、結構踏ん張っているもので、足が疲れます。
瓦の上で届かなくなると、枝振りを見ながら道板を渡し、水平の足場をセッティングします。
これが、なかなか水平が取れないのです。
1mの高さでも人は死ぬ(一命取る)という駄洒落もあるのに、高さ4~5mのグラグラする狭い道板の上での収穫作業です。
老木の梅の木をご存じでしょうか?
幹に出た細い枝が枯れると、針みたいに堅く鋭く、垂直に突き立っています。
そんな幹に手を突いたり、背中や腕を擦ったりして、『アイタタッ』のうめき声を上げながら収穫します。
品種は粒の大きい、『南高梅(なんこううめ)』です。
今年は豊作で、枝もたわわに実っています。
アブラムシの被害も無く、綺麗な大きな梅です。
一個一個を手ちぎりし、手元の袋に入れていきます。
掴み損なうとポロッと地面に向かって落ちていき『あ~っ!』と声を上げます。
粒が大きいので、すぐに袋が満杯になります。
袋満杯で10キロくらいなると、重たい袋を下げながら、この道板を渡り、下に運び出すのですが、重たいほど足場の転倒の危険性が増します。
おや~!親父がグランドゴルフから帰ってきました。
『ったく、今頃帰ってきて~のんきにグランドゴルフが優先かい!早よ~上がって来て、この梅ちぎらやん!』
親父は長生きのコツなのか、楽しみ優先の様です。
高さ4mの平均台みたいな道板の上で、残った梅をちぎり始める~すねたような親父の後ろ姿~来月6日で90歳とは思えません。
午後2時過ぎに、やっと終わりました。
道板を、納屋の屋根裏に片づけて収穫作業は完了。
この一つのコンテナや篭には、約30kg超入っています。
筵(むしろ)や茣蓙(ゴザ)を敷いて、梅を返し
割れ・傷・変形・小粒などを選別をしながら、青いネットに5キロを詰めていきます。
5kgですが、5200gを詰めます。
これは選別された、傷・割れです。
傷を切り捨てて、オロシで実をすり身にして、煮詰めて、真っ黒い家庭常備薬の胃薬にするのは、婆さん(実母)の仕事です。
5kg が 21袋 = 105kg
2kg が 21袋 = 42kg
親戚に頼まれた梅 =10kg
1袋に足りなかった梅=3kg 合計 160kg 出荷調整が終わったのは5時近く。
トラックに積み込んで、市場に出発。
向こうではもう、セリが始まろうとしていたので、急いで荷受けをしてもらった。
市場では、朝競りコーナー、夕競りコーナーがあり、両方を確認すると、量が多いので、値崩れ防止に、両方の競りに分けて出すことにしました。
さてさて、一日苦労して収穫した梅が幾らする事やら~1キロ100円なら、15000円程度、
1キロ150円なら、22500円程度~
あれだけキツイ思いしたんだから、@150円くらいは欲しいものだ!
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