2020年5月10日
自分の車に、安いカーナビを取り付けて既に2年以上経過します。
付属の機能でテレビや動画も出来るものでした。
ところが安物だけに?ちょっとした地形・建物で地デジ放送のテレビの映りが悪くなる(受信が弱い)のが難点でした。
電波受信の強弱表示は、アンテナ4本表示の内、短いのから1本~2本を行ったり来たりで、フルセグは滅多になく、すぐにワンセグになり、しまいには『受信感度が弱いため、受信できません。』で、モザイク画面になったり、固まってしまうのにイライラでした。
そこで、就寝前のYouTubeで見つけた『ヘンテナ』を、本当に綺麗に映るようになるか作ってみました。
動画に従い、34cm×12cmの板(薄いベニヤ板でOK)として手持ちのアクリル板を準備しました。
なんで34cmかというと。
電波・光の速度は秒速30万キロ。
テレビの波長は、超短波(VHF)で1~10m。
地上波放送(地上デジタルTV)の極超短波(UHF)の波長は、10cm~1m。
地デジの周波数を500MHz(メガヘルツ)とすると、波長λ(ラムダ)は
30万キロはmで、300,000,000m÷500,000,000=0.6m=60cm で波が1サイクルしていることになります。
受信アンテナの長さは、1/2λラムダで、電流を起電出来ますので、だいたい30cmあれば地デジの受信が出来るという理屈です。
さてカッターナイフで、軽く、浅くを繰り返し、既定の大きさに切りだしました。
次に準備するものは両面テープの20mmでしたが、買い置きは15mmと5mmでしたので、2列に貼り20mmとしました。
こんな感じで、漢字の日の字に貼ります。
思っているアンテナのイメージと全く違います。
両面テープを剥がします。
次が一番難しかった、アルミホイル貼りです。
これに、キッチンからアルミホイルを持ってきました。
実はこの写真は2回目のトライです。
最初の失敗は無駄が無いように思ってか、アルミホイルの直線を向こうの縁に合わせて綺麗に合わせようとしたら、たるんだアルミホイルが手前のテープに着いて、まるでゴキブリホイホイに着いたアルミゴキ
シワくちゃ、直そうと引っ張ってビリビリ・・・の憂き目に遭ってしまいました。
反省して2回目のトライは、余裕もった長さを両手で端を持ち、U字型にたわませるなら中央から着地させ左右に上からフワフワっと乗せるやり方。
もう一つは、ロールを置いて左手で端を持ち上げ、その隙間にこの板を差し込みフワフワっと乗せるやり方でした。
実際作る人は参考にしてください。
後は簡単です。
両面テープの型はアルミホイルの上からも分かりますので、2cmの幅で切り抜きます。
ただし、切れ味の悪いカッターナイフだと、引っかかってクサビ状に切り裂かれます。
カッターナイフを出来るだけ倒して鋭角に切り裂きます。
中央の日の字の一の真ん中を、5mm幅に粘着テープごと切り取ります。
この両端に、アンテナの端子を取り付けます。
いよいよアンテナケーブルを取り付けます。
これが受信感度が悪いアンテナです。
ニッパーで切り離します・・・もう後戻り出来ません。
細いアンテナケーブルながら、一応同軸ケーブルの構造です。
一番外側の黒い皮膜を4cm剥ぎました。
普通のテレビの同軸ケーブルと同じく、外皮膜→編組線(ヘンソセン:編み線)→アルミ箔の皮膜→芯線絶縁の発砲ポリウレタン→芯線
の順番になっています
編組線は編んであるので、千枚通しみたいな尖ったもので編みをほぐして、一方に集め紙縒り(コヨリ)みたいに縒ってまとめます。
またその下のアルミ箔の皮膜を5~6mm切り取り、芯線絶縁の発砲ポリウレタンを露出させ、芯線とショートしないように綺麗にアルミ箔の皮膜を剥ぎ取ります。
縒ってまとめた編組線を、時計回り⁂にネジの径の輪っかを作り、それに切れっぱしのアルミホイルを巻きカバーします。
⁂ネジを締める方向が何故時計回りかというと、もし反対に輪っかを作ると、ネジ締めと同時に輪っかが開かれる力となり、接触不良の原因になるからです。
細い線の編組線は、こうしてアルミホイルでラッピングすると、ネジ止めしてもバラけることがありません。
芯線も同様に時計回りにネジの径の輪っかを作り、それに切れっぱしのアルミホイルを巻きカバーします。
芯線は一本の銅線ですが、細い線の集まりの編組線と、単線の銅線を比べると、金属疲労で切れやすいのは単線の芯線の方ですので、これをラッピングするのも意味があります。
いよいよアンテナとの連結です。
小さなネジの径よりもやや小さめにキリで穿孔しました。
穴は、芯線固定と、編組線と固定の2穴です。
ラッピングしたアルミホイルを指で潰すと、中央に窪みがあります。
そこに誘導の穴を開けてから、ネジをネジ止めします。
アンテナケーブルを板に、ロックタイやビニタイで固定して完成です。
いよいよ車内に取り付けますが、アンテナの向きが大事です。
水平で良いなら天井にでも貼り付けますが、縦に取り付けなければなりません。
その理由:
地上デジタル放送は地面に平行に飛ばす『水平偏波』で送信されていますので、このヘンテナは縦に取り付ける方が電流が多く発生します。
波打ち際で波を立って受けるのと、寝て受けるのでは、立ったままの方が衝撃が大きいのと同じ理屈です。
余談ですが、『垂直偏波』送信もあります。2種の方法は、混信防止策だそうです。
とりあえず今日のところは、運転席の右後ろ(シートベルトの上)に下げました。
アンテナを繋ぎ、スイッチオン
オオッフルセグKAB映った。
次は、NHKのEテレ これもフルセグ
RKKは、オオッ しかもアンテナゲージ4本、ビンビンだぜ~
世界遺産の放送があっている。
しかも副音声の字幕も表示された。
こんなに綺麗に映るなら、もっと早く作れば良かったと思っています。
参考にした、YouTubeのヘンテナです。
https://youtu.be/TDCQoxYwfsU
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