Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

ブルーシートでスロープのカバーを作りました!

2020年02月22日 11時56分09秒 | 日曜大工

2020年2月

2019年8月に手作りスロープを完成しました。



しかしながら、”製造者責任” というか、使う頻度が低いので、とりあえずの大きすぎるブルーシートでモコモコとくるんで、紐をかけ、裾はブロックで押さえていました。
誰が見ても、『見苦しい』し、僕も許せない思いをずっと持っていました。



そこで、新たなブルーシートを購入しました。
図面から、2分割式のスロープを綺麗に、しかも最小限で包めるシートの大きさを予測しました。



どうやら、3.5*3.5mで良さそうです。
これを各スロープの大きさに合わせ、違う寸法で2分割しました。



さて、自啓館ロビーに我が家から持ち込んだのは、妻からのお下がりのミシン。



糸は、耐久性を考えて、鳥害防止テグス!



下糸のボビンにテグスを巻いて、上糸のテグスを通し、切断した辺を折り込んで”直線のまつり縫い”



ところが、10cmも進まないのに、下糸が切れます?
このボビンケースは『垂直半回転釜式』の一般的なミシン。
・切れるということは、下糸が固い?
 ボビンケースの窓から出るテグスを持って、ヨーヨーみたいに下げてもテグスが出てこない!



つまり、下糸が固い事が証明できました。
ボビンケースの小さなネジを弛めて、ボビンケースをぶら下げ、10cm位滑り出る様調整しました。



ところが、それでもまだ切れが続きます?
総延長7mを縫うのが、遅々として進みません!
ため息だけがでます。

押さえ金(ヲーキングフット)が不適なのか?
結局、送り歯(金属の小さな鬼の洗濯板みたいなモノ)とブルーシートの相性が合わず、滑って進まない(送れない)事による、運針セット数(3mmとか)と送り歯のずれによる、下糸への負担で切れると判断しました。

対応策は、送り歯を補佐し運針セット数(1インチを何針縫うか)を合わせるしかありません。

右手でブルーシートを一定速で奥へ引っ張り、左手で綺麗な折り込みと直線を維持する操作に改善しました。



スピードではなく、一定速で、ともかく順調に縫うことです。
やっと総延長7mを縫い遂げました。



さて、紐は見苦しいので、周りからは見えない綴じ方として、ゴムで引っかけ止めにしました。
自転車のチューブはたくさんあります。
ウナギの腹を割くように、ハサミで4つに裂きました。



4本のチューブから、16本のゴム真田(さなだ)を準備しました。



次は、フックづくりです。
針金ハンガーをペンチで切り、曲げ、S字フックを8個作りました。



包んでみる準備は完了。
ブルーシートを外に広げました。



さっそく包んでみました。
計算どうり、綺麗に包めています。





ただ、この段階のフックは、ブルーシートをツッポイダ状態で、このままでは破れが広がります。



自宅から『ハトメ』雄・雌を持ってきました。



専用のハトメ穿孔ポンチで穴を開けます。



穴に雄型を通し、雌型のアルミリングをハトメ機にセットし、挟みつぶします。



綺麗にハトメが出来ました。
ここにフックを引っかけます。



お歳暮等の菓子折の包み方もそうですが、どの位置に置いて、どこから折りはじめ、どう折り込むかは包みの出来を左右します。
誰がやっても迷わず、綺麗に包めるように、指示メモの、置き位置、折り順をマジックで書き込みました。



菓子折的に、綺麗に包めました。



ビフォー



アフター



手作りスロープを作った時のブログです。


手作りスロープ

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レールアンビルついに完成!

2020年02月17日 22時02分21秒 | 日曜大工

2019年4月~2020年2月11日

ついにアンビルが完成しました。
アンビルとは、金床(カナドコ)のことで、鍛冶作業に使う、鍛造用の鉄の塊の叩き台です。
この写真の様な物です。
大小サイズありますが、大きくないと(重くないと)鍛造の衝撃には耐えらず、買えば高いんです。




鍛冶(刃物づくり)の趣味は、10年ほど前、単身赴任で住んでいた人吉市の鍛冶職人、岡秀(オカヒデ)さん所に、毎週水曜日の《包丁会》に3年間通ったことがきっかけです。
単身赴任が終わっても、良い鋼が見つかれば、中毒的に家の駐車場で一人でも続けています。

趣味初期のアンビルは、昔の耕運機のウェイトを使っていましたが、叩けば逃げるし、倒れるしで、思うように叩き伸ばせず大変な思いをしていました。
その頃の作品です。

2016年:手作り鉈



次の段階のアンビルは、H鋼柱を手に入れ、それに耕運機のウェイトを両脇に打ち込み溶接して使いました。
でも、楽器みたいに甲高く響くのが難点でした。

2019年:枝打ち鉈



耕運機のウェイトをバッテリー溶接機で両脇に取り付けたアンビル。



2019年4月?
そんな刃物づくりをfacebookに投稿したら、それを見た球磨地方のOさんが、『レールならあるよ!取りに来るならあげるよ!』とコメントをくれました。
こんなチャンスはありませんので、高速を100キロ飛ばして貰いに行きました。
ただ、全長80cmはあり、一人では抱えることも出来ない100キロ超の大物でした。
このままでは、どうしようもないので、55cmに切断することにしました。
でも、『歯が立たない!』とは、まさにこの切断作業でした。
ディスクグラインダーの円盤はみるみる擦り減り、ヘッドがレールに当たりそれ以上切れません。
何枚ものディスクを交換し、数週間かけてやっと切り分け出来ました。




次は、アンビル特有のクチバシの尖がりです。
これまた何枚ものディスクを交換し、数週間かかりました。



どうしてもディスクが届かない(刃が貫通出来ない)ので、金切りノコでも頑張りました。
こんな事、二度としないと思う日々が続きました。



ディスクグラインダーと金切りノコの替え刃をたくさん犠牲にして、1回1mm位ずつの進み具合で、季節も替わっていきました。




交差断面になると、道具のどこかが当たって深く入らず、2つの切断具も使えません。
電気ドリルの登場です。
これがまた、『歯が立たない!』穿孔作業でした。



最後には、ハンマーによる『叩き割り』です。



⇒夏⇒秋⇒諦めと、落胆、疲れ、疲労の中で時間だけが過ぎ去っていきました。

大まかな形が出来ると、レール面が狭いと思うようになりました。
そこで、打面となる鉄板を溶接し面を広げることにしました。
溶接面を綺麗に削りました。



錆の下には、綺麗な金属が現れました。
この飛び散る火花の形で、なまくら鉄なのか、鋼なのかを判断します。
火花の先の火玉の炸裂具合です。
クジャクの羽の先みたいに豊かに炸裂するのは、炭素量やクロム等が含まれたちゃんとした強度がある鋼です。



12V×3=36Vの手作りバッテリー溶接機です。



配線をセットして、溶接準備は出来ました。



溶接開始。
上手く溶接出来ました。





⇒ 平成時代も終わり、令和となりました。 夏⇒秋⇒冬

2020年2月11日
 
やっとやる気とタイミングが合い、完成を目指しました。
近所迷惑でしょうが、この日は朝から、ひたすら3時間錆落としです。
赤さびの粉塵がモウモウと舞い上がり、マスク無しでは居られません。



球磨川鉄道?湯前線?のレールです。
線路通電用の銅が現れました。



この穴の意味、働きはわかりませんが、ここの錆も落としました。



一日晴天の塗装日よりです。
打面は粗砥の60番から300番~600番まで目を小さくし、滑らかにしました。
まぶしい輝きです。



塗装はスプレーにしました。
これは1回目の塗装。



2度塗り。地面に接する底面も塗りました。
手前のは、レール切断にさんざん酷使した糸鋸です。
愛着もわいてこれも磨いて、塗装しました。



これは何かというと、焼けた鉄の切断用の鏨(タガネ)です。
鏨の形に鉄板を穿孔して、横面に溶接していました。
焼けた鉄を鏨に乗せて、上から叩けば切れるのです。



鍛冶屋さんには、写真の様な【蜂の巣床】があり、これに焼けた鉄を突っ込んで成型したり、穴に切断具を突っ込んで切断したりしています。
もちろん【蜂の巣床】は持ちませんので、切断部分だけの取り付けです。



さて、天気に恵まれ、夕方まで1缶で3度塗りまで出来ました。
打面はすぐに禿げるでしょうが、このアンビルの上で早く叩きたいものです!



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