2011年2月23日
実は、竹割りナタと途中から同時進行的に『刺身包丁』を作ることになっていた。
この日、師匠はお休み。師匠の跡継ぎの息子さんとの雑談の中で、刺身の話から、刺身包丁の話となり、前回作った刺身包丁への心残り(不満)を言ったら~『んなら、もうちょっとデカイの今から作ったら~』で、師匠も居ないことだし、竹割りナタを作ってる途中だが、急遽リベンジの作成となった
1本目のは、刃渡り7寸:21cmで家庭的だが小振り。
やはり、9寸:27cm位のデカイのを作ってみたかった
刺身包丁は引く長さが長いと、綺麗にひと引きで切れて並べられる~短いと刃が足りなくて引き直しで身が崩れたりする~だから、9寸が作りたかったのだ
長い片刃の鋼材(刺身包丁は一方の全面に鋼が露出している)をそのままの長さで釜で焼き、長い鋼材を持ったまま、鍛造開始~
程良い長さになった所で、押切で赤く焼けた状態で切断
それを再び焼いて、鍛造を続ける~師匠の息子さんはお手本~自分がやっている時には撮影しようが無いからこんな感じでやっています。
取っ手部分をさらに叩き延ばしたら、さしみ包丁らしくなっていく
縁のカタドリをグラインダーで行う。鍛造作業はこの日だけで、ここまで進んだ
2011年3月15日・火曜日
良く覚えていないが、写真のプロパティを見ると、どういう訳か火曜日に行っている。しかも、一人だけの参加だから、水曜日が個人的にダメで押し掛けたんだろうな自宅のバイスに挟んで、ヤスリで角をとっている。
この日は、水砥石で刃を付けている。
さしみ包丁は片刃だから、片方だけにを傾斜的に刃を付ける。裏のシノギ部分は、水砥石の曲面を当てての、『裏取り』で研ぐ。これで水砥石のRの窪みとなり平面ではなくなる
仕上げは先生に頼んだ。あんなにブリリアンカットみたいな多面体的な研ぎ面が綺麗な刃面になっていく。やはり、プロはうまい
研ぎで刃が付いたら、ゲンノウによるユガミ修正鋼は焼き入れをすると軟鉄よりも伸びる性質があるので、日本刀みたいなアノ反りが出来る。
片刃の刺身包丁も片面が鋼なので、持ってみて微妙に右側に反ってしまう。それを叩いて綺麗に修正していく。
その後は、ひたすらSPで磨き~やはり80番から120番~300~500~800~1000~1500~2000番と目を小さくしていく~これは、自宅での自習でやった
2011年3月23日・水曜日
2000番で、鏡の様に顔が映るようになる。先生の了解が出た
ガムテープを側面に貼って前張り準備OK
この回転するブラシに、バフ(研ぎ粒子の入った粘土)を塗り付け、刃物をさ~っと当て、仕上げの磨きをする。
そして、またまた、釜の炎に柄の部分だけを炎に当てた。
焼けたのを木製の包丁の柄に突っ込み、尻を金槌でトントン~これで、外れにくくなり、錆びにくいそうだ
どう、この切れ味~紙にひっかかりもなく、スーっと刺身みたいに短冊切りができた
う~ん、満足の出来上がり。これで、リベンジを果たせたという感じ。さあ~、明日は豪華に、サバでも開いてみるか
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